カメルーン

2012年12月07日

カメルーンに残る王国とそのユニークな習慣

アフリカの大西洋岸に面したカメルーンは北から南まで変化に富み、自然や景観、人々の暮らしも異なります。
各地では熱帯アフリカに特有の王政というのが村単位で残っている地域が多く、今度の旅行でもいくつかそんな興味深い村を訪れました。

ウジラ村は北部の山間にある集落です。岩がちな山をガタガタ揺られながらすすむとその村はあります。ウジラ村には900年前からつづくポドコ族の15代目の王モゾコがいます。王は2万人のポドコ族の頂点にたち、彼の命令は絶対ということです。御年99歳の王には52人の奥さんとの間に76人の娘さんに112人の息子さんをもうけていて、お孫さんの数になるととんでもない数になるようです。宮殿の中にはポドコ族の聖なる石や先代の王のお墓、王を象徴するお祭で使う壺、奥様の部屋の一部を見せていただきました。食事は2回、26人の奥さんが交代でファミリーの食事を作る事や、跡取りは1番目の奥さんとの間にできた次男に継がせるなどユニークな習慣があることを伺いました。


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ポドコ族の王                           52人の王妃のひとり   

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ポドコ族の女性たち



南部にもさらに支配範囲の広い王国が現在もあります。バフット王宮は16世紀初頭から現在まで11代の歴史があります。39人いる奥様の一人ロウさんが案内してくれました。子どもは175人いて敷地内の建物にお母さんと住んでいます。お手伝いはいないようで、洗濯などの家事も自分たちで行います。赤ちゃんや青年に至るまでたくさんの王子王女が生活していました。ドイツに植民地化されるまでは人身供儀が王の葬儀の際などに行われていました。浮気をしてしまった男女は広場で磔にされ身体の部分を徐々に落とされ殺されるという残酷な刑も行われていたようです。また祭事の際はトーキングドラムで村へ伝えられ、さらに先の区画までそのドラムの音は復唱するような形で伝わりました。毎年12月のお祭りでは王室含めバフットの人々が踊り、歌に興じるとのことです。かつての迎賓館を利用した博物館にようやく入ると現在に至るまでの王朝の遺産が展示されていました。象牙の足おきやヒョウの毛皮のカーペット、パイソンの皮を飾った王、そのお母さんの部屋、ドイツから奴隷と引き換えに送られたマグカップなどの品々、戦士などをモチーフにした彫像、100以上前の王宮の風景写真、夥しい釘を打ち込まれた願いごとを叶える人形など興味深いものばかりでした。木琴のリズミカルな調子に合わせて踊り回る、動物の仮面を用いた舞踊を見学して、バフットをあとにしました。

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バフット王宮で先祖の霊を祀る「魂の家」           王が即位するごとに建てる木彫り

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バフットの人による仮面舞踏


ツアーの最後ではフンバンヘ。カメルーンはその半数の人がキリスト教徒ですが、西部州の中でもヌン川を越えるとまた民族・文化が変わり、その8割がイスラム教を信仰するバムン族の土地となります。フンバンに到着して早速バムン族の14世紀後半から19代続いている王宮の、一部を開放した博物館を見学しました。19代目の王に至るまで歴代の王の素晴らしい遺品を集めた展示でとても充実していました。その幾つかあげると、

・2m60cmあった11代目の王の特大の服や杖
・敵のあごを無数につけたカラバッシュ製のヤシ酒のツボ
・東西の敵と対峙していた時に考案された双頭の蛇の盾
・かつて生息していたカバやゾウ、ヒョウのミイラや毛皮

中でも偉業が知られているのが17代目のンジョエア王で、生涯に681人の妃を娶り、シムン文字という現在でもバムンの学校で教育に使われている独自の文字を考案しました。製粉機も開発したりするなどその多才ぶりを発揮しましたが、最後はフランスとの戦いに敗れ1933年にヤウンデで処刑されました。徒歩で王宮前広場で開かれていた市を見学しました。ンジョエア王の銅像もおかれ、今でも人々の生活と共にあるようです。

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      現在19代目の王が生活するバムン族の王宮と伝説的な17代目のンジョエア王


2/15出発は残席わずかです。コース詳細はこちら!

otomo_saiyu at 10:00|Permalink