ヴォルビリス遺跡

2014年06月13日

モロッコ最大のローマ遺跡 ヴォルビリス

フェズの西、古都メクネスから北に30kmに聳えるローマ遺跡ヴォルビリス。モロッコに現存する唯一のローマ遺跡といっても過言ではありません。周囲はオリーブや小麦の畑が広がる肥沃な大地、その昔はローマの穀倉として多くの農作物がローマへと運ばれたのです。
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ローマ帝国が入植する以前、マウレタニア王国のジュバ2世がこの地に都市を築きました。このマウレタニアとはかつて、古代の北アフリカの地中海沿岸に独立したベルベル人のマウリ部族の王国。西アルジェリア、北モロッコ、ジブラルタルを含む広大な地域を支配し、後にローマ帝国の支配下に入ることになります。ローマ帝国の一部となって以降、この地域は「マウレタニア・ティンギタナ」と呼ばれ、全盛期には2万人もの人口をもつ大きな都市として栄えていました。

モロッコには、現在観光客が訪れる事が出来るローマ遺跡はほとんどなく、このヴォルビリス遺跡が唯一といっても過言ではありません。1755年の大地震で大きな被害を受けましたが、1874年からフランスの考古学チームにより発掘作業が行われ、現在にいたっています。特に美しいモザイク画が数多く保存されている事に驚かされます。多くの遺跡ではモザイク画は博物館などに移され、保管されるのですが、ここでは今でも多くのモザイクを遺跡の中で見ることができます。

【オルフェウスの家】
ギリシャ神話では、オルフェウスが竪琴を弾くと、森の動物達が集まってきたという神話があります。この住居跡のモザイク画には様々な動物が、オルフェウスの弾く琴の音に集まる姿が描かれています。
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魚のモザイク。ローマ時代、魚は豊穣を表すとされていました。

【オリーブオイルの製油所】
当時は家畜や奴隷を使って、オリーブオイルを抽出する作業が行われていました。
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【フォーラムとバジリカ】
フォーラムはかつて集会が行われた場所。すぐ前は広場となっており、その昔は市などが開かれた場所でもある。バジリカはローマ時代に裁判所や会議場として利用された場所で、キリスト教が国教となって以降は教会として使用されるようになりました。
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【カラカラ帝の凱旋門】
227年、ローマ皇帝のカラカラ帝が「属州民税」を廃止したことに喜んだ市民が、カラカラ帝への感謝の意を込めて建造されたと言われています。
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門に施された人物はカラカラ帝の彫刻。
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【デサルターの家】
ギリシャ神話に登場するデサルターとは馬から馬へ飛び移りながら複数の馬を操る男の事を現します。
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【ディオニソスと四季の家】
お酒の神様とされるバッカス(ローマ時代にはディオニソス)のモザイク画が残る。その周囲には四季を現すモザイク画も綺麗に残っています。
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【ヘラクレスの功業の家】
ヘラクレスが様々な動物と戦う姿が克明に描かれているモザイク。ヘラクレス自身の姿を表すモザイク画も見られます。
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【ヴィーナスの家】
狩猟の女神ダイアナがニンフと水浴びをしている所を人間の狩人アクタエオンに見られたという、神話の一部を描いたモザイク画。
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【騎士の家】
お酒の神様バッカスとその恋人アリアドネを描いたモザイク。バッカスがナクソス島でアリアドネを見つけた神話の一部を描いたモザイクです。
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モロッコを訪れたなら、マラケシュやフェズといったメディナだけでなく、是非訪れていただきたい遺跡がこのヴォルビリスです。保存状態の良いモザイク画の数々は必見です!

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yonetani_saiyu at 17:49|Permalink