ツアー

2012年05月21日

ニジェールの旅 ゲレウォール ボロロ遊牧民の祭り

ゲレウォール01
9月下旬のニジェールの美男子コンテスト、ゲレウォールのコースを発表しました。

9月半ばの西アフリカ。雨期の明けるこの季節はサハラ砂漠やサヘルに暮らす遊牧民の祭りの季節です。ニジェールでは「塩の平原」に家畜を連れた人々が集まり、牧草の北限となる塩の大地に遊牧民の家族、そして氏族が集まり、結婚や子供の誕生を祝う祭りを執り行います。その中でも特筆すべきなのが、ウォダベ遊牧民、通称ボロロ族による「ゲレウォール」。男性がメイクをして美を競い、それを女性が選ぶというもので、まさに「砂漠の美男子コンテスト」。

ニジェールのボロロ遊牧民の祭りはさまざまな行事で構成されています。ゲレウォールとは祭りのハイライト、女性がもっとも美しい男性を選ぶもので、そのほかにもボロロの男の美を見せる踊りヤーケ、女性達の歌と踊りのバーゴ、夜に行なわれる集い・歌・踊りのドーサなどいくつもの行事があります。ボロロの男性は、背が高くスリムな体が美しいとされ、この祭りに向けて痩せたり、また祭りでは背が高く見えるように背伸びをして踊ったりします。白目や白い歯も美の象徴とされメイクでもパフォーマンスでも強調されます。

ゲレウォール02
男性の美しさを魅せる「ヤーケ」のパフォーマンス。白目や白い歯が強調されます。

ゲレウォール03
赤い顔料を塗った男性達によるゲレウォール。この中から一人の男性が選ばれます。

ゲレウォール04
女の子が「美男子」を選ぶ瞬間。きれいなだけでなく「背が高い」というのもポイントが高いようです。

ツアーでは自然発生する遊牧民の祭りを訪問しています。プログラムや何が見れるのか・・・などは流動的ですが、時代の大きな変化の中で、いまだアフリカ・サヘルに強く残される伝統風習に直に触れることは、非常に貴重な体験となるはずです。

文・写真Mariko SAWADA



西遊旅行のアフリカ 2012年ニジェールの旅 GUEREWOL ゲレウォールを訪れるツアー
Gurewol111ニジェール ボロロ遊牧民の祭典とトゥアレグの都アガデスへ






Tenere Arakaoニジェール大紀行 遊牧民の祭典ゲレウォールと最も美しいサハラ、アイール山地とテネレ砂漠






西遊旅行のゲレウォール、ニジェールに関する記事
ゲレウォール GUREWOL
サハラ砂漠・サヘルの遊牧民 ウォダベ WODAABE

ブログAfrican Dream のニジェールの中にも記事がありますので是非ごらんになってください。


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2011年10月26日

ニジェールの塩田ティギダンテッスム Teguidda N’tessoumt

ニジェール 塩田 teguidda N'tessoumt01
インガルの北、塩の平原にあるのがTeguidda N’tessounmt。名前そのものが「塩の源」を意味します。まるで「月面世界」のような景色の塩田が造られています。
この地域の水は塩を含み、土壌も塩を含むことからたくさんの家畜をつれた遊牧民が集まる地域です。
雨期明けの9月終わり、乾期の塩作りのための作業の準備が進められていました。

ニジェール 塩田 teguidda N'tessoumt03塩田で働く人々
大きいプールは「塩水の井戸」で、泥と混ぜて塩分濃度の高い水を作り、この水を小さなプールへ移動させ泥を沈殿させ、表面の塩の結晶を採取します。
大きなプールで働くのは男性の仕事、小さなプールで働くのは女性の仕事、と分業されています。



ニジェール 塩田 teguidda N'tessoumt04男性の仕事
塩分を多く含んだ泥を塩水の井戸からの水とかき混ぜる男性。小さな塩田の穴に運ぶまでは男性の仕事です。







ニジェール 塩田 teguidda N'tessoumt02女性の仕事
雨期の間に壊れた塩田の穴を修復する作業をする女性。中の水を抜いて、壊れてしまった穴を補強します。同時にごみなどの不純物も取ります。そして塩田の表面が蒸発してできる「塩の結晶」を採取します。





ニジェール 塩田 teguidda N'tessoumt06
塩田から摂れた塩 右の白い塩は、きれいな表面の塩の結晶で人が食べるための塩。右の泥混じりの塩は家畜の栄養源として売られる「家畜用の塩」です。昔から、人々は家畜のための塩を求め、ここで塩の板を作り、「塩のキャラバンルート」で出荷していました。

ニジェール 塩田 teguidda N'tessoumt07
ティギダンテッスムの塩作り 家畜用として出荷されるものです。左のおわん型の塩は遊牧民がかばんに入れて運ぶためのもの、右側の棒状のものは箱につめてトラックで出荷するためのものです。

昔はこのティギダンテッスムからも「塩のキャラバン」が営まれていましたが、アガデス-アルジェリア(タマンラセット)の幹線道路にも近いことから、早くから車が入るようになり、今ではすべてトラック輸送に変わってしまいました。村の人々も「最期のキャラバンを見たのは20年以上前か」と。
そして、この収入の低い、厳しい塩田の仕事をいやがる男の若者はアルジェリアへと出稼ぎへ行き、ここで働くのは老人と女性だけになってしまっています。

ニジェールに現存する塩田はこのティギダンテッスム、ファシ、ビルマ、セグディエンヌの4箇所。「塩のキャラバン」が衰退する中、多くの遊牧民と家畜を支える伝統の「塩作り」と「塩の道」が続きますように。

ニジェール 塩田 teguidda N'tessoumt05
ティギダンテッスムの塩田とその周辺の「塩の平原」で草をはむ家畜、雨期明けのひとときの光景

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


ニジェール「塩の道」に関するコラム
「ニジェールの塩のキャラバン Azalai アザライ 2011」




sawada_saiyu at 18:00|Permalink