いにしえの遺跡・石窟

2017年08月22日

幻の古代都市 尼雅遺跡

タクラマカン砂漠、崑崙山脈の間に位置する西域南道沿いに栄えたオアシス都市。
民豊(ニヤ)の町から約100kmの砂漠の中に位置し、東西7km、南北25km、175平方キロメートルの範囲に仏塔を中心として、寺院や住居、果樹園、貯水池、墓地跡が残ります。

NIYA


NIYA1


砂嵐に会う確率が少なく、天候が安定する10月は、タクラマカン砂漠への旅のベストシーズン。西域南道沿いには黄葉した胡楊が見られる時期でもあります。
今年も昨年に引き続き尼雅遺跡へのコースを設定しました。

「尼雅遺跡とエンデレ古城 西域南道考古の旅」
10月13日(金) ~ 10月23日(月) 11日間

間もなく催行決定です。是非ご検討ください。

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2016年05月27日

もう一つのシルクロード 仏教美術を求めて③

「黄土高原の仏教美術を訪ねる旅」、
最終回は3つ目のシルクロード世界遺産、『炳霊寺石窟』をご紹介いたします。

③『炳霊寺石窟』
甘粛省の省都・蘭州の黄河北岸にこの石窟はあります。

ここへ行くには、劉家峡水ダムからモーターボートで約1時間。
小さなボートで風を切って走ります。

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全長200mにわたる石窟は一六国時代の西秦420年から隋、唐、明、清時代まで造営され、
最盛期の唐代には3,000人もの僧侶が居住していたと言われます。

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険しい渓谷にあり、他宗教からの破壊や外国人探検家による持ち出しを逃れたため、
貴重な仏像が多く残されています。

「炳霊」とはチベット語で「十万仏」を意味しているそうです。

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高さ27mの磨崖仏、唐代作の弥勒仏。

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対岸より、巨大な磨崖仏を眺めながらの青空ランチ。

ここでも一般開放窟だけでなく、
特別拝観窟へツアーへはご案内いたします。
急な木造階段を上って見る価値は十分にあります。

「黄土高原と仏教美術の旅」、いかがでしたでしょうか。

黄土高原に華開いた仏教芸術を訪ねて、
ぜひ興味のある方はお申し込みください。

そんな仏教美術を訪れるツアーはこちら
↓ ↓ ↓
「黄土高原と仏教美術の旅 8日間」


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2016年03月15日

もう一つのシルクロード 仏教美術を求めて②

皆様、こんにちは。

前回、「黄土高原の仏教美術を訪ねる旅」について書かせていただきましたが、その延長です。
今回は2つ目のシルクロード世界遺産、中国四大石窟の一つ『麦積山石窟』をご紹介いたします。

②『麦積山石窟』
甘粛省2番目の大都市、天水にあるスポットです。 
麦積山はその形状が収穫した麦束を積み上げた様の孤丘なので、そう名付けられました。

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高さ200mの断崖絶壁に、194窟(東崖に54、西崖に140)、塑像・石像約7200体、
壁画約1300㎡が現存しています。

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造営は後秦(384-417年)から清に至るまで千数百年、絶え間なく続けられました。
実際、訪れてみると、その価値、迫力には驚き、「東方彫塑館」と呼ばれる所以も十分納得できます。

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各石窟の崖は、幅狭い桟道で結ばれており、観光客は桟道と階段を上り下りしながら、
石窟巡りをします。高所恐怖症の方は少し苦手かもしれません・・・

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特別拝観窟も、見学いたします。
鍵がかけられており、係員さんに鍵を開けてもらわなければいけません。

いかがでしたでしょうか。
さて、次回は最終回。蘭州、炳霊寺についてご紹介いたします。


そんな仏教美術を訪れるツアーはこちら
↓ ↓ ↓
「黄土高原と仏教美術の旅 8日間」





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2015年04月10日

もう一つのシルクロード 仏教美術を求めて

皆様、こんにちは。

待ちわびていた春到来。
ちょうど季節の変わり目で、出掛ける服装に迷う時期ですね。

今回は3月に行ってきた中国、黄土高原の仏教美術を訪ねる旅についてご紹介します。

そもそも黄土高原とはどのあたりを指すのかというと・・・
黄河中流部流域を通る山西省、陝西省、寧夏回族自治区、甘粛省、内モンゴル自治区などの行政区域をまたぐ高原地帯です。地図上で指せば、ちょうど中国の真ん中の内陸のところ。

これまで弊社では観光オフシーズンの12月~3月にあたる冬場のみツアーを設定していました。今年は通年でツアーを設定しております。寒いのが苦手という方でも大丈夫。
もう一つのコアなシルクロードをたどりに、是非ご参加ください。

ツアーの魅力を伝えるべく、中でも、昨年2014年に「シルクロード 長安=天山回廊の交易路網」として世界遺産にも登録された3つの石窟たちをご紹介いたします。
 

①『彬県大仏寺石窟』

西安からバスに乗って約2時間の彬県にあるスポットです。
古来のシルクロードの道がここにあっただけでなく、現在に至っても、さらに西方のウルムチへと続く、国道312号線上のシルクロードの主幹線上沿いに位置しています。唐の時代、2代皇帝・李世民が戦死した将兵を弔うため、628年に建てました。

入口をくぐると、目前には400メートルの長さがある立体岩が寺院と一体化しています。ここにはなんと洞窟が合計130個、仏像を安置する石室446所、仏像が1,980個あるそうです。

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石窟には説明してくれる専門ガイドさんもいるので、詳しい話が聞けます。

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ここ一番の見どころは何と言っても中央の大仏窟にある、高さ23.5mの阿弥陀如来像。甘粛省では一番大きなもので、唐代に特徴的なふくよかな体つきをしています。

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阿弥陀如来の左に立つ、観世音菩薩。右側には実は大勢至菩薩が立っています。

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「明鏡台」と呼ばれる楼閣は清代に建て直されたもの。全部で5層ありますが、第一層には「覚路(悟りへの道)」と記されています。

明鏡台



いかがでしたでしょうか。
さて、次回は甘粛省の天水にある麦積山をご紹介します。


そんな仏教美術を訪れるツアーはこちら
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「黄土高原と仏教美術の旅 8日間」







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2013年08月26日

黄金色のシルクロードへ

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いよいよ夏も終わり、9月中旬から10月にかけてシルクロードのベストシーズンでもある秋がやってきます。気候的には朝晩は冷え込むことがありますが、日中は暑さも和らぎとても過ごしやすい時期です。

西域南道のポプラが黄葉し、タクラマカン砂漠周辺の胡楊は黄金色に色づきます。
胡楊はヤナギ科の落葉高木。ポプラの仲間で和名を「コトカケヤナギ」と言います。胡楊の葉は他の植物と違い、「針のような細い葉」と「卵円形」のものと成長過程で、その形態を変えるおもしろい植物です。
中国では新疆が主要な自生地で、乾燥や塩分、強風にも強く、建築材・家具や紙の原料としても利用されています。 黄色に色ずいた胡楊に砂漠の景観はまるで絵画の様です。

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特に民豊から輪台までの第一砂漠公路、尼豊からチェルチェンの道中、車窓からも美しい景観をお楽しみいただけます。

美しい秋を迎えるシルクロードへぜひお出かけください。


~秋・シルクロードへの旅~
10/10発「タクラマカン砂漠完全一周」 催行決定/残席僅かです

10/12発「古都・西安から敦煌へ」 間もなく催行決定

10/12発「幻の黒水城と西夏王国」 間もなく催行決定

10/14発「新疆シルクロードの旅 12日間」 間もなく催行決定






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2012年05月22日

秘境・西チベットの民家に泊まろう

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チベットの中でも辺境の地・西チベット。
「天空の大画廊」と呼ばれる壁画の宝庫が残ります。その中のひとつトンガ遺跡。この遺跡のすぐ横にあるのがトンガ村です。村には数十軒の白壁の家々が立ち並び、周りは荒涼とした景観が広がります。
この村の村長宅に宿泊することができます。時間を気にせずに遺跡を見学できることはもちろん、こんなに田舎のチベットの人々の暮らしを直に感じることが出来るのが一番の魅力。

tonga (3)民家は2階建て。1階に台所や水周りと部屋。2階には応接間や仏間などの部屋があります。

この写真は2階の応接間。
チベット風に色付けがされた家具、壁には仏話の絵も描かれていてとてもカラフルです。
部屋の真ん中にはストーブがあり、ヤクや羊の糞を燃料にします。暖をとるのはもちろん、ここでお湯をわかしたり、煮物料理を作ったりと便利です。






tonga (2)tonga (1)
もちろんレストランはないので、食事は民家で調理。この日の夕食はガイドさん作の麺料理に野菜炒めなど。

そして、食事が終わると村長さんから色々な話を聞くことができました。
遺跡に辿りついた外国探検家の話、貴重な壁画を守るために努力してきたことなど。遺跡の見学と合わせてより深く記憶に残るものとなりました。

最後にトンガ遺跡の壁画を少しご紹介
マンダラの数々
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グゲ王国時代の風俗を伝える壁画
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***トンガ村に宿泊するのはこのコース
「天空の大画廊を行く グゲ王国の遺産とトンガ・ピアン遺跡」
 6/8発 催行決定/締め切り
 8/3発 間もなく催行決定
 10/19発 募集中

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2011年07月19日

チベット・天空の大画廊へ ブータン国境近くの町ロダク (2)

rodak(5)続けて「天空の大画廊を行く グゲ王国の遺産とトンガ・ピアン遺跡」に関して。今回はひとつ山を越えるとブータン、国境まで十数キロに位置する山南地区の「ロダク」の見所をご紹介します。

ロダクへはラサから一日の距離。ミラレパが6年7ヶ月かけてつくったというセルカルグトク・ゴンパなどの名刹が残されています。
道中、チベット三大聖湖のヤムドゥク湖、天上の湖と呼ばれるプマユム・ツォを経由し、美しい湖の景観を眺めながらチベット/ブータンの国境近くのロダクを目指します。

ロダクからセルカルグトク・ゴンパまでは川沿いの砂利道を更に奥地へ。

【セルカルグトク・ゴンパ】
rodakrodak (1)

吟遊詩人としても知られるミラレパが6年7ヶ月の年月をかけて建てたといわれる寺院。
本堂とすぐ横には古い壁画が描かれた9層の塔が残ります。
この塔を目指してチベット各地からの巡礼者が訪れ、頂上部をコルラします。
地上から見上げるととても高く、柵がないため、上に立つと足がすくみますが、
大人から子供まで慎重に足をすすめて回っています。
きっと落ちれば大変なことに…と余計な心配をしてしまいますが、
これまで塔が出来てから934年間で、この場所から足を滑らせたのは一人だけ。
悪い心を持った女性だったと言われているそうです。

*塔の中に描かれた壁画
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外国人が訪問するためには許可証を取得して行かなければなりませんが、
まだまだ観光地化していない本物のチベットを見ることのできる場所のひとつです。

***『天空の大画廊を行く グゲ王国の遺産とトンガ・ピアン遺跡』コースはこちら
8/5発 催行決定【締め切り】、10/7発 間もなく催行決定です

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2011年07月07日

チベット・天空の大画廊へ (1)

天空の大画廊を行く グゲ王国の遺産とトンガ・ピアン遺跡」コースから帰国しました。
例年、カイラース山巡礼と組み合わせたコースを発表しておりましたが
本年度からは、『チベット仏教美術』にまとを絞ったコース。

チベット後期のすばらしい壁画の数々…
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tonga (2)tonga (3)


そして、昨年もグゲ遺跡へ行くため「新蔵公路」を通りましたが、
ずっと続いていた道路工事がようやく終了し、信じられないくらい立派な道路が完成していました。
それでも、グゲ遺跡周辺の道路状況は相変わらず。
四輪駆動車を酷使しての17日間でした。

今回、初の訪問となったブータン国境との寺院など
チベット仏教美術の旅の詳細をこれからご紹介していきたいと思います。


***『天空の大画廊を行く グゲ王国の遺産とトンガ・ピアン遺跡』コースはこちら
8/5発 催行決定、10/7発 間もなく催行決定です

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2011年06月09日

装飾が語る、シルクロードの謎

突然ですが、こちらの写真をご覧下さい。

イスマイール・サーマーニー



ウズベキスタンの古都・ブハラにある、イスマイール・サーマーニ廟という墓廟です。
※ブハラに関しての詳細は、中近東スタッフブログ「西域浪漫飛行」へどうぞ


なぜ、中国ブログでウズベキスタン?
注目して頂きたいのは、入口の装飾。

イスマイール・サーマーニー廟
拡大



門の上にあるこちらの模様。
敦煌・莫高窟の天井画のいくつかと、全く同じ模様をしているのです。

仏教寺院の天井(木造)をドーム状に組み上げていく段階で用いられた形状から派生した模様とも、簡略化された蓮の花とも言われているこの模様。
どちらにせよ、古代中国の仏教的環境から伝わった装飾文様という事は間違いなさそうです。


なぜ、遠く離れた中国とウズベキスタン(当時はサーマーン朝という、中央アジア初のイスラム王朝でした)、ましてや造られた年代も異なる二つの建築において同じ意匠が見受けられるのでしょうか?

長い時間をかけて、模様の持つ宗教的な意味合いが薄れていき、単純な「パターン」としてかの地へ伝わった、とも考えられますが、はっきりした事は解らず、全ては憶測にすぎません。


シルクロードのロマンを感じる謎のひとつだと思いませんか?



敦煌・莫高窟を訪問するツアーはこちら
古都・西安から敦煌へ
タクラマカン砂漠完全一周

ブハラを訪問するツアーはこちら
中央アジア・五ヶ国の旅






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2011年06月06日

遥かなる西域へ 別れの地・陽関

「西の方、陽関を出ずれば故人なからん」

唐代の有名な詩人・王維による「送玄二使安西」の有名な一説です。
古代中国と西域を繋ぐ地であった陽関は、今も敦煌郊外に残されています。

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敦煌市内から陽関へは70km程。
立派な入口の奥に残る丘に、かつての陽関の一部であるといわれるのろし台が残っています。
のろし台は高台に位置しているため、眼下には延々と広がるゴビ灘を望むことが出来ます。
その他には何も残されていません。ただただ、乾いた大地が広がるのみです。

タクラマカン砂漠完全一周 018


当時における砂漠への旅は、どれほど過酷だった事でしょうか、全く想像もつきません。
せっかくなので、現地ガイドさんに「送玄二使安西」の詩を漢文で朗読してもらいました。


~ひとたび陽関を出て西へ向かえば、杯を交わせる知り合いはいないのだから~


遥か昔、詩に詠まれた場面に立ち、かつての旅人に思いを馳せる。
何とも贅沢な時間だとは思いませんか?
派手さはありませんが、陽関は敦煌の中で最も好きな場所の一つです。


7/23発 古都・西安から敦煌へ間もなく催行決定です!ご検討中の方、是非こちらの出発日へどうぞ!
玄奘三蔵ゆかりの玉門関、嘉峪関も訪問します!

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2011年03月03日

世界最大の磨崖浮彫仏

2月出発の「大黄河紀行」から帰国しました。
蘭州から出発し、西安までの前半は知られざる石窟を10箇所見学。

中でも武山の郊外に位置する「拉梢寺石窟」では世界最大の磨崖浮彫仏を見ることができます。
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北周の時代に造られたこの磨崖浮彫仏の高さは42.3m。
とても保存良く残されています。

拉梢寺石窟までの道路は数年前までは谷間にある未舗装の道路を通らばければ辿りつけなかったために、夏の洪水の後などは道が流されてしまい、石窟までの約3㎞を歩かなければ行けないこともありました。今ではすっかり道路も舗装されバスでも通行可能。
(それでも夏季には洪水で流されることもあるそうですが)

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訪問した前日には雪が降ったため、積もった雪の中の見学。見学に訪れている観光客は一人も見当たらず、貸切り状態。

寒さが少し気になりましたが、存分に見学を楽しむことができました。



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2011年02月08日

仏教伝来の道

皆様こんにちは。
東京本社の野本です。

チベット関係の話題が続いてきましたので、今回はこれからシーズンを迎えるシルクロードに関する話題をお届けしたいと思います。

現在東京・上野の国立博物館で開催されている特別展・「仏教伝来の道・平山郁夫と文化財保護」に、勉強も兼ねて先日見学に行ってきました。

中国の敦煌、新疆ウイグル自治区を始め、インド、パキスタン、カンボジアなど西遊旅行と縁の深い各地からの出土品が、玄奘三蔵法師の足跡を追い求めた平山氏の文化財保護活動の軌跡と共に紹介されています。
また、奈良の薬師寺・玄奘三蔵院にある平山氏の超大作・「大唐西域壁画」が薬師寺以外で初公開という事で、こちらも大きなポイントです。

「仏教伝来の道」というテーマの下、本来ならば一同に会すことの無いであろう出土品をじっくりと時間をかけて見る事が出来、とても有意義な時間でした。

シルクロード方面のツアーはゴールデンウィークから順次出発予定ですが、待ちきれないというシルクロードファンの皆様、都内近郊にお住まいの方は是非足を運んでみてくださいね!ツアーでの訪問地に関係のある遺跡・出土品もたくさん紹介されています。


大唐西域壁画の一枚目にも描かれた西安の大雁塔・シルクロードの起点です。

DAIGANTO


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