at 11:26│オリッサ州 | インドの民族

2016年08月10日

【復活!】オリッサ・バスタール民俗行①ボンダ族の伝説

前回の階段井戸に続き、総合パンフレット140号の注目ポイントをご紹介していきます。


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ボンダ族の女性。頭の上の葉っぱは、この後仲買人に売っていました。2009年弊社添乗員撮影。

4年ぶりに復活した「オリッサ・バスタール民俗行」

写真好きの方や民俗学好きの方にご好評いただいていたコース「オリッサ・バスタール民俗行」。

オリッサとは、インド東部オリッサ州
バスタールとは、オリッサ州の西部に広がるバスタール地方のことです。
ここでは、ドラヴィダ系の少数民族の方々が昔ながらの暮らしを続けています。

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インド政府は、少数民族の生活保護の為、村への観光客の立ち入りを禁止しています。
彼らと出会う唯一のチャンスは、各地で開催される定期市
買い物のため、山から下りてきた少数民族の方々と出会うことができます。

ツアーでは、各地で開催される定期市を巡ります

2012年、ツアーのハイライトのひとつ・ボンダ族が訪れるアンカデリの木曜市での写真撮影が禁止され、ツアーが出来なくなっていましたが、今年、再び解禁になったという知らせが!さっそく、ツアーを復活致しました。

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山から下りてきて、市場へ向かうボンダ族の人々。2012年弊社添乗員撮影。

ボンダ族の伝説と暮らし

オリッサ州に暮らす少数民族の中でも、最も印象的なのがボンダ族の人々です。
人口は12000人ほど(2011年の調査による)
女性の服装は、短い布を腰に巻き、上半身は裸で、胸の前にたくさんのビーズのネックレスをたらしています。頭はスポーツ刈りで、そのまわりにもビーズを巻きつけ、真鍮のピンで留めています。

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頭にもたくさんのビーズ。真鍮のピンでまとめています。

このボンダ族の服装は、インドの古代叙事詩「ラーマーヤナ」に由来していると言う伝説があります。

昔、ラーマーヤナのヒロインであるシータが裸になって水浴びをしていると、ボンダ族の女性たちがくすくす笑いました。怒ったシータはボンダ族の女性たちも裸にし、さらに頭をスポーツ刈りにしてしまいました。許しを請うたボンダ族に対して、シータは彼女たちが着ていたサリーの一部を腰に巻くことを許しました。

この話は、ヒンドゥー教の人々が後から作ったものなのでは。。と個人的には思いますが、
太いシルバーの首飾りや、ビーズの装飾は、森での暮らしや狩りの際、身を守るためだという説が有力です。

また、ボンダ族の男女関係も独特です。ボンダ族の女性は、自分より年下の男性と結婚します。男性が一人前になるまでは女性が世話をし、年老いたあとは男性が女性の面倒を見ます。

ボンダ族の男性はお酒が大好き。椰子や米からお酒を作り、市場で売るのですが、道中自分で全部飲んでしまい、市場に着くころにはべろべろに酔っぱらっています。

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ツアーの後半、マルドゥーンの土曜市で、ボンダ族が仲買人に売っていた葉っぱを見つけました。

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竹ひごのようなもので丸く加工された葉っぱは、お皿として使われていました。中に入っているのは食用の蟻です。

このようなドラヴィダ系の人々は、古代からインド全体に住んでいたと考えられています。
紀元前1500年ごろ、イラン方面からアーリア系の人々がやってきて、ドラヴィダ系の人々はインドの南西部に移動しました。 

次回は、このツアーで出会えるボンダ族以外の人々についてご紹介します。

Text by Megumi Nakatani

ボンダ族がやってくるアンカデリの木曜市を訪れる 
今も息づく貴重な少数民族の文化を求めて、インド北部の山岳地帯を行く。5ヶ所で定期市を訪問。失われゆく各部族の伝統文化を求め、驚きに満ちた東インドへ。 

at 11:42│デリー 

2016年08月03日

大都会デリーの階段井戸 -Agrasen ki Baoli-

東京本社の中谷です。先日ついに発表されました、総合パンフレット140号。お手元にとどきましたでしょうか(無料でお送りしますので、お気軽にご請求ください!ご請求はこちら)。

この新しいパンフレットで発表したインドのツアーは13コース。新たなグジャラートの魅力に迫る新企画4年ぶりに復活したオリッサの民族コースなど、多種多様なコースをご用意しています。

今回のパンフレットでフィーチャーしている場所のひとつが階段井戸です。

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合わせ鏡を見ているようなアダーラジの階段井戸
 

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世界遺産ラーニキヴァーヴ(女王の階段井戸)。こちらの記事で詳しくご紹介しています。

階段井戸とは、その名の通り、階段のついた井戸です。普通の井戸と異なり、階段で地下に下りて行き、直接水をくむことができます。

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井戸の底から見上げた景色(アダーラジの階段井戸)

乾燥したインドで、水は生活必需品。水道のない村などでは、女性たちが水汲みに訪れ、ついでに涼んだり、世間話をしたり、情報交換をする場所として使われてきました。地域の支配者たちは、自らの権力を誇示するため、競って美しい階段井戸を建設しました。

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ラーニキヴァーヴの内部。長年柔らかい泥に埋もれていたため、現在も保存状態の良い彫刻を見ることができます。

今回のパンフレットでは、上写真のように豪華絢爛な階段井戸のほか、デリーの大都会の中に残る階段井戸・アグラーセンの階段井戸(Agrasen ki Baoli)を訪れるツアーも企画しました。

アグラーセンの階段井戸は、デリーの中心部コンノートプレイスの中心から南東へ、わずか300mのところにあります。背景はビル群。誰がいつ建設したのか、正確な記録はありませんが、伝説上の王アグラーセンによって造られ、14世紀に再建されたという言い伝えが残っています。

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都会の人々の憩いの場・アグラーセンの階段井戸。

その後、アグラーセンの階段井戸は大学生のデートスポットとして、地元の人々の散歩コースとして、人々に親しまれ続けてきました。

その立地の良さからか、アグラーセンの階段井戸はしばしばインド映画の撮影地として使われています。最も有名なものは2015年に公開された映画「PK(ピーケー)」。この映画は2016年10月に日本でも公開予定ですので、階段井戸のシーンに是非ご注目ください。

また、2016年7月に公開されたインド映画「Sultan(スルタン)」では、主人公であるレスラーが筋トレのためにアグラーセンの階段井戸を上り下りするシーンも。。

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アグラーセンの階段井戸で筋肉増強に勤しむ主人公。このあと重い煉瓦を階段にぶちまけていましたが、そんな大胆な使い方をするのによく撮影許可が出たなあ…インドの懐の広さを感じました。© Yash Raj Films

作った人がわからないくらいの古い歴史を持ちながら、人々の生活に根付き、親しまれ続けているアグラーセンの階段井戸。地元の人々とともに階段に腰かけ、昔のデリー、今のデリーに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

Text by Megumi Nakatani

アグラーセンの階段井戸も訪れる!140号発表コースはこちら
 


at 11:35│ラダック 

2016年07月22日

日本でも見られる!天空の湖パンゴン・ツォ

近年の絶景ブームのおかげさまで、最近大人気のラダックの旅
旅のベストシーズンは6月~9月ですので、ちょうど今次々とツアーが出発しているところです。

外国人だけでなく、インド人にとってもラダックは人気の旅行先のひとつ。
中でも、標高4,250mに位置する湖パンゴン・ツォは、ラダックに行くなら必ず訪れたい観光地のひとつとなっています。

パンゴン・ツォへの行き方に関しては、以前ご紹介しましたが、
今回はインド人が大好きなインド映画に登場するパンゴン・ツォをご紹介いたします。

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【Dil Se..(邦題:ディル・セ 心から)1998年 出典:filmapia.com】

私がインド映画の中で最初にパンゴン・ツォを見たのは「ディル・セ 心から」。ラダックの各地で主人公の二人が少々前衛的なダンスを踊るシーンで登場しました。他にもバスゴー僧院やアルチ僧院の周辺などがロケ地となっています。えっ、そんなお寺の屋根の上でダンスしていいの?とヒヤヒヤする場面も…。

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【3 Idiots(邦題:きっと、うまくいく)2009年 出典:filmapia.com】

インドにおけるパンゴン・ツォブームの火付け役となったのがこの「きっと、うまくいく」です。物語の最後で、主人公の男性をついに見つけた女性が、花嫁衣装にヘルメットをかぶり、スクーターで爆走する…というシーンで登場しました。

このころはインド国内でインターネットやスマートフォンが普及し、誰でもロケ地を検索できる時代でした。また、インドにバブルが訪れ、旅行を楽しむ人が増えた時期でもありました。

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【Jab Tak Hai Jaan(邦題:命ある限り)2012年 出典:filmapia.com】

この映画では、画面右の女性カメラマンが水着姿でパンゴン・ツォに飛び込むというシーンが話題となりました(標高が高く危険なため、実際の飛び込みシーンは別の場所で撮影されたようですが…)。男性に交じって、カメラマンとしてタフな仕事をこなす女性の姿は、経済が急成長している新しいインドを象徴しているように思えました。

どの映画も、日本語字幕付きのDVDやVHSが販売・レンタルされていますし、英語字幕付のものはインターネットで見ることができます。

ラダックに行ってみたいけど、どんなところなんだろう?とご興味を持たれた方は、映画をご覧になって、イメージを膨らませてみてはいかがでしょうか?

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こちらは2015年8月中旬、弊社添乗員が撮影したパンゴン・ツォです。

Text by Megumi Nakatani

まだ間に合う!パンゴン・ツォを訪れるコースはこちら

「ヌブラ谷とパンゴン・ツォ」
8月7日(日) ~ 8月14日(日)    8日間 328,000円 催行決定 残席わずか
8月21日(日) ~ 8月28日(日) 8日間 298,000円 催行決定
9月18日(日) ~ 9月25日(日) 8日間 298,000円  催行決定

※催行状況は7/22現在のものです。最新の状況は担当までお問い合わせください



 

at 11:47│グジャラート州 | インドの染織

2016年07月12日

【イベント報告】美味しいコーヒーとともに聞く グジャラートテキスタイルの魅力

すこし時間が経ってしまいましたが、 6月19日(日)、 サザコーヒー会長の鈴木誉志男氏をお招きし、
ミニイベント「美味しいコーヒーとともに聞く グジャラートテキスタイルの魅力」を開催させていただきました。今回は、その簡単なご報告をさせていただきます。

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鈴木氏の貴重なコレクションを西遊旅行・東京本社5階の会議室に展示させていただきました。

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アヒール族のミラー刺繍。家の入口に飾り、魔除けにするものだということです。今回も会場の入り口に展示させていただきました。

鈴木氏は茨城県ひたちなか市に本社を置くサザコーヒー会長で、日本コーヒー文化学会常任理事。
コロンビアに自社農園を持ち、現地を訪れる機会も多く、
 その豊富な経験から、NHK文化センターの講師としても活躍されています。 

どうして南米、そしてコーヒー関係の方がインド・グジャラートのお話を??と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。鈴木氏がテキスタイル収集を始めるきっかけとなったのは、仕事で訪れた南米で出会った、
インディオの女性たちが作る「モラ」という刺繍布でした。モラ刺繍にすっかり魅了された鈴木氏は、南米では飽き足らず、手仕事を求めて世界中を旅するようになり、インドネシアの絣、そしてインドのミラー刺繍などをコレクションしてこられたそうです。

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絞りやミラー刺繍の新作&アンティーク…


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今はもう作る人がいなくなってしまったモチ刺繍(左の白い布に花の刺繍)や、インドの人間国宝ソフィアさんのミラー刺繍など、貴重なコレクションをお借りしました。

インドだけでなく世界の様々な国の歴史や文化を交えたユーモアたっぷりのお話しと、お持ちいただいた美味しいコーヒーのおかげで、2時間の講演はあっと言う間に終了。来てくださったお客様からは、「コレクターの方からの話を聞くチャンスが少ないので、来てよかった!」「コーヒーも美味しかった!」とのお声を頂戴しました。

いつもは会場を別にレンタルして講演会・説明会を開催することが多い西遊旅行。たまには少人数でのアットホームな会もいいですね!また企画したいと思います。こんなイベントをやってほしい!というご意見がございましたら、ぜひこちらからお問い合わせください



西遊旅行こだわりのテキスタイルの旅。インド・グジャラートバングラデシュは発表済。
ラオス・染織の里サムヌアを訪れる改定コースは7月後半発表予定です! 



at 14:50│ラダック | チベット仏教

2016年06月14日

白傘蓋仏母 -Sitātapatrā-

これからいよいよシーズン本番を迎える、インド北西部・ラダック地方の旅。
最近の絶景ブームで、ラダックの美しい大自然ばかりがフィーチャーされがちですが、
是非とも注目していただきたいのが、ラダックの仏教美術の素晴らしさです。

ラダックはインドの北西部に位置すると同時に、チベット仏教圏の西端に位置しています。 

チベット仏教の各寺院には、仏像や彫像が置かれ、壁には曼荼羅などの壁画が描かれています。
それらの仏教美術はなぜ存在するのでしょうか。
民衆にわかりやすく仏の教えを説くためであったり、また、修行僧が難しい教えを理解するための道しるべとなるためであったり…理由は様々です。

中国側のチベット仏教圏では、多くの仏教美術が、20世紀後半の文化大革命によって損害を受けました
現在見ることができる仏教美術は、その後修復された新しいものであることが多いのです。

一方、インド国内にあるラダック地方の仏教美術たちは、
文革の影響を受けることなく、また、最近まで訪れることが非常に難しかったこともあり、
製作された当時の美しい姿をそのまま今に伝えています。 

ラダックの中心地、レーの周辺には、多くの寺院が残っています。
寺院を訪れると、美しい仏教美術が出迎えてくれます。

へえ~~~と眺めるだけでも、もちろんかまいませんが、それらの意味をひとつひとつ紐解くと、
ラダックでの滞在をよりお楽しみいただけると思います。

おすすめの僧院をひとつご紹介いたします。
レーの街の中心地から車で10分という好アクセスで訪れることができる「シャンカール僧院」です。

たとえばプクタル僧院のように、絶壁に建てられた僧院とはことなり、この僧院、外見はかなり地味です。

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しかし、是非この僧院に入り、そして2階に上がってみてください!
そこで出会えるのが、この

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仏様です。

この仏様の名前は「白傘蓋仏母」。
「びゃくさんがいぶつも」と読みます。

「白傘蓋仏頂(びゃくさんがいぶっちょう)」と呼ばれることもあり、仏様の肉髻(にっけい:パンチパーマのような、あの、頭のイボイボです)が尊格化したものだとも言われています。

手にしているのは白いパラソル。これは、古代インドで王権の象徴とされたものです。

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お顔をじっくり眺めます。白傘蓋仏母は、一切衆生を救済するため、千の顔、千の腕、千の脚を持つ、「愛と慈悲の女神」だと言われます。頭の上に、千の顔が積み上がっています。

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腕をじっくり拝見します。本当に千本あるのか、数えてみたくなりますね…。
それぞれの手に、法具を持っています。

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次に足をじっくり拝見します。イボのある大きい足かと思いきや、拡大すると、小さな足の集合体であることがわかります。こちらも、千本あるのか数えてみたくなります…。その千本の足で、阿修羅を踏み潰し、私たちを守ってくださっています。

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もう一度、お顔をじっくり眺めます。怖いと思っていた顔は、私たちを守るための真剣な表情であるような気がしてきます。

こうやって、仏様のひとりひとり、壁画のひとつひとつをじっくりと拝見していると、小さな僧院であってもすぐに30分、1時間が経ってしまいます…。

始めは「難しそうだ」と思っていたチベット仏教美術ですが、いくつかのキーワードを押さえると、共通する部分もあり、だんだん楽しくなってきます。
そんなラダックの旅の一助になればと、ツアーご参加の皆様にお配りしている「ラダック・ザンスカールハンドブック」には簡単な「僧院拝観ガイド」をお付けしています。是非旅のお供になさってください!

西遊旅行で行く!ラダック・ザンスカールの特集はこちら

※シャンカール僧院を含め、僧院は観光地ではありませんので、鍵番の不在や宗教儀式などで中を見学できないことがあります。お時間に余裕を持ってご訪問ください。

Text by Megumi Nakatani









 

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2016年05月27日

【イベント情報】6/19(日)美味しいコーヒーとともに聞くグジャラートテキスタイルの魅力

紫陽花が美しい季節となりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。

先週送らせていただきました、新しいパンフレットたち。
ご覧いただけましたでしょうか?

今回は、そのパンフレットの中でもご紹介している、
テキスタイル説明会についてご案内いたします。

美味しいコーヒーとともに聞く グジャラートテキスタイルの魅力
日時:6月19日(日)13:30~16:00(13:00開場)
会場:西遊旅行東京本社(こちら
定員:15名様
講師:鈴木誉志男氏(サザコーヒー会長)

第一部
鈴木誉志男氏によるお話「グジャラートテキスタイルの魅力」

鈴木氏は茨城県ひたちなか市に本社を置くサザコーヒー会長。
日本コーヒー文化学会常任理事。ひたちなか商工会議所会頭。
コロンビアに自社農園を持ち、現地を訪れる機会も多く、南米のモラ刺繍、インドネシアの絣、インドのミラー刺繍など多数のコレクションを所有。
その豊富な経験から、NHK文化センターの講師としても活躍されています。
今回は、美味しいコーヒーとともに、グジャラートテキスタイルの魅力をお話しいただきます。
現地で収集されたテキスタイルもお持ちいただけるとのことです!

第二部
ツアー紹介「グジャラートテキスタイル紀行」「バングラデシュテキスタイル紀行」

先日発表させていただきました上記2コースについて、弊社社員がご紹介いたします。一般的な観光ツアーとは異なるテキスタイルツアーの様子、現地の気候や風土、食事、宿泊地、移動手段など。ご質問もお気軽にどうぞ!

既に多数お申し込みをいただいており、残席わずかとなっております!
お申し込みの方はお早めにお問い合わせくださいませ。


お申し込み・お問い合わせはこちらからお願いいたします

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極小の鏡を縫いつけるミラー刺繍 / インド・グジャラート州


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向こうが透けて見えるほど薄いジャムダニ織り / バングラデシュ

Text by Megumi Nakatani








 

at 12:51│ラダック 

2016年04月12日

絶景!パンゴン・ツォへの道

最近、世界の絶景に関する本やテレビ番組で度々取り上げられるようになった、
インド北西部・ラダック。

中でも、荒涼とした風景の中に紺碧の水面が美しく輝く湖「パンゴン・ツォ」は、
一度は行ってみたい絶景として人気です。

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「天空の湖」パンゴン・ツォ。

インドの人々にとっても、パンゴン・ツォは今や憧れの旅行先。
1998年、映画「Dil Se(ディルセ 心から)」の挿入歌のロケ地となったことから
インド中南部の人々にも知られるところとなり、

2000年代を代表する映画「3idiots(きっと、うまくいく)」や「Jab Tak Hai Jaan(命ある限り)」で
カリーナ・カプールがスクーターに跨り爆走するシーンや、アヌシュカ・シャルマが飛び込むシーンから
人気が爆発しました。

今回は、そんなパンゴン・ツォについてご紹介いたします。 

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レーを出発して約2時間、荒涼とした山々を背景にそびえるチェムレ僧院。

パンゴン・ツォは、ラダックの中心地・レーから片道約150km。
ゆっくり休憩をはさみながら、車で約5~6時間の距離です。

湖に到着する前にも、美しい景色が次々と出迎えてくれます。

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2015年8月13日に訪れたサクティ谷。このときは青々としていますが、2週間のうちに大麦の収穫が始まります。

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本日の最難関(?)、チャン・ラ(峠:5,360m)。

ティクセ僧院やチェムレ僧院などを通り過ぎ、標高5,360mの峠、チャン・ラを越えます。
レーで夏服を着ていても、ここでは上着が必要です…。

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可愛いマーモットが出迎えてくれることも。

そして、荒涼とした風景の中に、ついに天空の湖、パンゴン・ツォが現れます!
標高は4,250m。
水に塩気が含まれるため、藻が生えず、魚も生息しないこの湖は、
天気によって、青緑、紺碧、青…様々な姿を見せてくれます。

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ついに姿を現した…

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パンゴン・ツォ!!!

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場所や天気によって、色が変わります。

パンゴン・ツォは全長134㎞、幅は最大5㎞。
中国・チベット自治区との国境に位置し、60%はチベット自治区内にあります。

かつてはシャヨク川やインダス川の支流に流れ込んでいましたが、
自然にその流れが堰き止められ、完全に独立。
周囲には、国境をまたぐ「越境湿地」が形成されています。

この湿地帯は、夏の間インドガンやアカツクシガモなど渡り鳥の重要な飛来地となっていることもあり、
ラムサール条約において、国際的に重要な湿地だとみなされています。

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青と青緑のグラデーションも…。

冬は峠が雪で閉ざされるため、夏の間だけ行くことができる絶景パンゴン・ツォ。
この夏、訪れてみてはいかがでしょうか???

photo : Rieko Ueno
text : Megumi Nakatani

パンゴン・ツォを訪れるツアーはこちら


インド最北の祈りの大地 ラダック
※ツアーを一部離団してオプショナルツアーにてパンゴン・ツォを訪れることができます。