at 22:13│ザンスカール | インドの花

2011年03月31日

花咲く、ザンスカールへの道

ザンスカールへの道
ザンスカールといえば荒涼とした大地、乾燥した岩の山肌・・・というイメージが強い場所。地理的にもヒマラヤ山脈の北にある高地の半砂漠地帯であり、夏は乾燥していますがここ数十年、年間降雨は増加傾向とのこと。この夏のひととき、ザンスカール地方に「花」の季節がやってきます
pensi_la01

ザンスカールは遠い。ラダックのレーかシュリーナガルからカルギルへ。そこからイスラム教徒の暮らすスル渓谷を越え、ランドゥムから始まるチベットの村々を越え、標高4,401mのペンシ・ラを越えて 未舗装240Kmを走らなくてはなりません。その厳しい道中、私達を暖かく迎えてくれるのがザンスカールの自然、花。

カルギルからスル渓谷、ランドゥムへ
標高2650mのカルギルから川沿いにする渓谷を通り、標高3670mのランドゥムへ。途中、イスラム教徒の暮らす村、畑で働く人々の姿、お花畑。suru valley01
スル渓谷のモスクのある村の景色。働き者の女性、夏はマメの収穫で大忙しです。

zanskar flower01
標高3,500mを越えてくると高山植物の花畑が現われます。アカントリモンの一種、そしてビストルタ・アフィニスが山の斜面をピンクに染めます。

zanskar flower02
ランドゥム付近ではデルフィニウムが美しく咲き、ヒマラヤ・マーモットの姿もあちこちに。

ペンシ・ラ(4,401m)を越える

pensi la03チョルテンがそびえ、壮大なドゥルン・ドゥン氷河を望み、ザンスカール手前で一番雄大な景色が見せるのがペンシ・ラ(峠)4,401m。峠の麓付近には、夏の間、預かってきた家畜を飼い、乳絞りをして乳製品を作るザンスカールの女性のキャンプも点在し、夏のザンスカールの自然と暮らしを見るにはお勧めの場所なのです。



pensi la02
ペンシ・ラでは岩陰のあちこちにブルーポピーが咲いています。ザンスカールのブルーポピーはあまり知られていませんが、ペンシ・ラやパドゥム付近の村でも観察できます。2010年の夏は雨が多かったせいか、8月になってもたくさんのブルーポピーが残っていました。標高が高いので長く滞在する場合には高山病にもご注意下さい。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


ザンスカールの花を見る 西遊旅行のインドの旅2011
「ザンスカール 今なお色濃くチベット文化を残す里パドゥムへ」
「花のザンスカール プクタル・ゴンパへの道」

ザンスカールへの道をご紹介 西遊旅行のインド案内
「ラダック~ザンスカール みどころ案内」

at 11:18│ラダック | チベット仏教

2011年03月26日

砂マンダラ破壇の儀式 at ラマユル・ゴンパ - ラダック

lamayuru01ラマユル僧院

“月世界”とも呼ばれるラマユルの風景。その中に忽然と現われる荘厳なゴンパ、それがラマユル僧院。
11世紀に建てられたお堂がこの僧院の始まりとされおり、カギュ派の開祖マルパの師匠であるナローパがこの場所で瞑想したと言われています。最盛期には400人の僧侶が暮らしたといいますが、現在は150人が属し、普段は30~50人の僧侶が暮らしているとのこと。
大きさの割にはひっそりとしたたたずまいを見せる僧院ですが、今日はちょっと違う雰囲気。幸運にも砂マンダラの破壇式に遭遇しました。





2010年の8月、ラダックのレー、ピヤン、ニムー、バスゴーなど各地で突然の豪雨に伴う濁流で民家が押しつぶされ、たくさんの方がなくなる災害がありました。その数日後、回復し始めた道を、車を乗り換え、一部は歩いてザンスカールに向けて移動している途中に立ち寄ったラマユル僧院。今日は先が長いからゆっくりできない・・・と言いつつ立ち寄ったのですが、中に入ると、いつもとちょっと違う雰囲気・・・。

lamayuru02

今日は僧侶が多いな、と思い本殿にいたら子供達がなにやら衣装を用意し始めました。聞くところによると数日前に完成した砂マンダラの破壇式が行なわれるとのこと。

lamayuru03

間もなく破壇前の読経がはじまり、カタ、トルマで飾られた砂マンダラがあらわれました。

lamayuru04

完成していたのはチャクラ・サンバラ(勝楽尊)の砂マンダラ。僧侶達が瞑想の中で色とりどりの砂を落として何日もかけて描かれた曼荼羅。祈願の儀式の後、一気に壊してしまいます。そしてこの繊細な仏世界は一瞬にして「色砂」に戻り、集まった人々に分け与えられました。本当に、一瞬のできごと。何も用意していなかった私は、僧侶の一人が10ルピー札に砂を包んで渡してくれました。この砂はご利益がありお守りになる、と。

lamayuru05

壷に収められた砂。やがて僧侶たちは、楽隊とともに、祈りを捧げる人々に見守られながら川へ流しに出て行きました。
時間にして1時間ほどのできごと。何日もかけて完成した砂曼荼羅は「砂」に戻り、川へ。
“すべては無常である”という仏教の教えを目の当たりにした、荘厳な祈りの世界に魅せられた1時間でした。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


ラダック、ラマユル僧院を訪れる西遊旅行のインドの旅2012
「インド最北の祈りの大地ラダック LADAKH」
「ザンスカール ラダックのさらに奥地、今なお色濃くチベット文化を残す里パドゥムへ」

西遊旅行のインド案内
「ラダックのみどころ」


at 20:38│ヒマーチャル・プラデーシュ州 | インドの花

2011年03月21日

インド・ヒマラヤのお花見街道 Rohtang La ロータン・ラを越えて

インド・ヒマラヤのお花見街道 Rohtang La ロータン・ラを越えて

rhotangla01


スピティ谷からクンザン・ラを越えてグランポーに近づくと、左手の山の斜面は”ロータン・ラ北面”。マナリからラダックのレーを向かうとき、最初に越えるのもこの「ローラン・ラ(パス)」3,978m、マナリから51Kmにあるピール・パンジャル山脈にある峠です。

ロータン・ラの低い南面部はお花はあるものの、マナリから訪れるインド国内観光客が多く、自然破壊・ゴミの問題が顕著になってきていますが、頂上から北面にかけては歩く人も少なく、時期によってはゆっくり散策ができるポイント。


rhotangla02

ロータン・ラ南面の斜面、眼下にはマナリから峠への九十九折の道。カシミールに通じる重要道路でもあり、インド軍のトラック移動も頻繁に行なわれています。

rhotangla03

ロータン・ラ頂上付近の花。ピンク色のビストルタ・アフィニスは時には山肌一面を赤く染めます。


ロータン・ラのブルーポピー
rhotang06ロータン・ラで観察されるブルーポピーの種類はメコノプシス・アクレアタ。インドのカシミールからヒマーチャル・プラデーシュに至る山地に分布し、花が咲く時期は標高によって6月~9月。観察しやすいのは6月末~8月初旬といわれますが、年によっては8月一杯観察することもできます。花の大きさは20~40センチメートル。薄い紫・青色の花びらをした可憐な花です。元々、高山帯・岩轢質の草地や岩の割れ目に生える習性があり、ここロータン・ラでも岩陰にひっそりと咲いています。







rhotangla05

ロータン・ラ頂上付近の岩陰で見つけたブルーポピー。季節ももう終りに向かう8月初めでしたが、まだつぼみをつけているものもありました。

レーを目指して
jinjinbar01マナリからレーに向かう道を北上する途中、いくつもの峠を越えていきます。ヒマーチャル・プラデーシュからジャンムー・カシミールに入る手前の峠バララチャ・ラ手前でもたくさんのブルーポピーと出会うことができました。マナリからレーへ、車を止めたときに岩陰をよく観察すると、あちこちにブルーポピーを見つけることができる、お花見街道なのです。


文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子

ロータン・ラのお花を観察できる西遊旅行インドの旅2012
「花のロータン・パスとダラムサラ 幻の花・ブルーポピーを求めてハイキング」
「インドヒマラヤ冒険行 キナール・スピティ・ラホール、3つの谷からレーを目指す」

at 10:11│ヒマーチャル・プラデーシュ州 | インドの花

2011年03月17日

インド・ヒマラヤのお花見街道 Kunzum-la クンザン・ラを越えて

インド・ヒマラヤの花の峠へ ~クンザン・ラ~

ヒマーチャル・プラデーシュ州のスピティ谷とラホール谷を分ける峠でもあり、スピティ川とチャンドラ川の分水嶺になっているのがクンザン・ラ。雨の多かった2010年の7月、峠は一面の花畑に覆われていました。

kunzum pass01


カザからクンズン・ラへ
ki_monastery01雨上がりの朝、スピティ谷のカザを出発。間もなくスピティ川の橋を渡るとラングリック村の対岸にキー・ゴンパが現われます。いくつかのチベット住居とゴンパのある村を通過し、ロサール村(4,079m)の手前から街道沿いのお花がどんどん増え始めいよいよクンザン・ラ(4,551m)の登りへ。ロサール村から峠を越えたグランポーというマナリ・ロードとのジャンクションまでは未舗装の上、道路に流れ込むいくつもの小川を渡るアドベンチャーロード。ひとたび雨が降ると、土砂が崩れて道が閉鎖されたり、小川が増水して渡れなくなるような道です。それが、タイミングが合えば山の斜面が一面の野花と高山植物に覆われる「お花見街道」となるのです。

kunzumla flower01

峠の麓付近の野花、ワイルド・ローズも満開

kunzumla flower02

峠の手前、4,200m付近ではバターカップと呼ばれる黄色い花、エーデルワイスが一面に。

kunzumla mountain01

クンザン・ラ(4,551m)からはチャンダル・バハーガ山群とその氷河の景色が広がります。

kunzumla flower03

ラホールの谷への下り。お花畑の中の羊たち、なんて幸せな光景。

峠を下り終えた場所がバタル。ここには知る人ぞ知る”チャンドラ・ダーバー”という食堂があります。カンパ族のご主人がダル・チャワル、手作りのチャツネで峠を越える旅人をもてなしてくれます。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子



”クンザン・ラ”を越える西遊旅行のインドの旅2012
「インド・ヒマラヤ冒険行 キナール・スピティ・ラホール、3つの谷からレーを目指す」

at 05:04│西遊インディア デリー事務所便り 

2011年03月11日

結局?やっぱり?とうとう?・・・またインド!!

ナマステ~!!
西遊インドチームの田村です!!

インドに愛され過ぎて、とうとうデリーに赴任してしまいました~(笑)。
そうなんです、これまでは東京の勤務だったのですが、この3月4日より西遊旅行のデリー支店『西遊インディア』に赴任することとあいなりました!!

実は私、去年の約8ヶ月の赴任に続いてこれが2度目のデリー赴任なのです!
そして2度目の今回は前回よりもはるかに長い期間になりそうな予感が・・・。

デリーその1


著しい経済成長を続ける一方で、依然として古来からのカースト制も根強く残るこのインド。
希望と混沌が渦巻くこの国での生活がどのようなモノになるのか...
去年の経験からサバイバルなモノになるであろう事は予想しておりますが、予想を見事に裏切ってくれるのもまたインド(笑)。

どんな試練が待ち受けているのか・・・期待と不安でドキドキです。

まぁでも、人一倍インドに愛されているこの田村!何とかなるだろうと楽観しております!!


デリーその2


デリーはだいぶ日差しが強くなり、もうポカポカの春の陽気です。
これからは、より生活に密着したインドの情報をお届けできると思いますので、ぜひご期待ください!!

では、本日はご報告まで。


デリーより
田村 暁



at 12:17│ラダック | チベット仏教

2011年03月09日

冬のラダック 第一弾

皆さん初めまして。インドブログ・初登場の野津です。
宜しくお願いします。

さて先週一週間お休みを取って冬のラダックに行ってきました。
「冬のラダック?寒いんじゃないの?」と思われる方、いらっしゃるかと思いますが、行ってみて感じたのは「日本の北海道と同じくらいかな?」ということです。ただ日本みたいに24時間、電気がしっかりと供給されているわけではないので、日中部屋の中はものすごい寒いです。なので、地元の人たちも日中は日向ぼっこをしてゆっくり、のんびりと過ごしています。

今回は3/2、3/3にかけて行われたドスモチェというお祭りを見に行きました。会場はレーの町を見下ろすように建つレー王宮の広場とリキール僧院。ドスモチェとは一年の豊穣を祈願するお祭りです。3/2はレー王宮に、3/3はリキール僧院へと足を運びました。ドスモチェではトルマと呼ばれる悪霊(これは災いの象徴)を燃やすことがハイライトです。レーの王宮、リキール僧院で2日目にそれぞれ行われ、その他仮面舞踊・黒帽の舞などが披露されます。

P1030414

(レーの街を見下ろす王宮)

P1030222

(仮面舞踊)

P1030236

(チチパティ・このお祭りでは彼らはいたずらっこで、ツァンパの粉を観客に振りまいていました。真ん中にあるのがトルマ)

P1030252

(会場を埋め尽くす観客)

夏は観光シーズン真っ盛りということでお祭り会場も、外国人観光客が溢れていますが、冬は地元の人で賑わいとてものどかな雰囲気です。みんなゴンチャと呼ばれる小豆色の分厚い上着を着込んで、マニ車をまわし、数珠を持ち念仏を唱えます。澄んだ空気の中で、深く根付く信仰心を感じる一瞬でした。冬でしか体験することのできない静寂の中でのお祭りでした。

地元の人たちは、ドスモチェが行われる時期は冬が終わりを告げ、じょじょに暖かくなると実感する時期だそうです。「スピトゥク僧院のグストール祭、ドスモチェ、マトー僧院のマトー・ナグラン・・とお祭りが終わるたびにどんどん暖かくなっていく」と信じています。確かにドスモチェが終わった後は日中、日差しが注ぎ込み暖かい日々でした。

またレー市内のメインストリートは歩行者天国となり、セール品の洋服を売るお店やおもちゃ屋、ゲーム場、宝くじ場などのお店が並びます。いままではどこに姿を隠していたんだろう?と思う程の人が溢れ、大賑わい。女性たちは子供たちの洋服をここぞとばかりに買い込み、子供たちは買ってもらったおもちゃや風船を持って楽しそうに走り回り、男の人たちはタンボラという日本のビンゴゲームのようなものに興じていました。

P1030302

(真剣にタンボラに興じる人々)

P1030304

(タンボラの紙)


これは一枚10RSで紙を買い、読み上げる数字が自分の手元にあればチェックをしていき、上・真ん中・下の一列が早くそろった人が賞金を手に入れることができます。3列全てそろった人が出た後、フルハウスといって全ての数字をそろえるまでゲームは続きます。一列そろうと獲得賞金は500RS。例えば同じタイミングで2人、3人と一列そろうと賞金は分割されるとのことです。フルハウスになると1500RSの賞金を得ることができます。地元の人たちは一人が3枚買うと20RSということで、みんな3枚又は6枚と大量買いしていました。この時ばかりはお坊さんもこの遊びに真剣に興じています。

数字を読み上げるのですが、ラダッキー語・ヒンディー語・英語で数字を読み上げます。ただ単に数字を読み上げるわけではなく、おもしろおかしくコネタを仕込みながら数字を読み上げるということで、笑いが絶えない会場です。

「お坊さんもゲームすることは許されているの?」と聞くと「もちろん。女性もしていいけど、女性はあまりしないね。ほら!買い物の方が忙しいから」とガイドさんが教えてくれました。どこの世界も一緒なんだなあと思いました。

では次回は冬のラダックの食事事情や、服装などの情報をお届けします。

at 00:48│西遊インディア デリー事務所便り 

2011年02月16日

デリーから行くブータン旅行

デリーより、ナマスカール!

西遊旅行・日本オフィスで日本語研修を終えた、ブータン人2名、
ゲム・ドルジさんとウゲン・ドルジさんが、デリーに戻って来ました。
デリーを経て、空路ブータンに帰国していきました。


二人は日本語研修、ガイド研修のほか、休日は東京・大阪・京都など、
日本観光も楽しみ、日本食は天丼が一番美味しかったとのこと。

ブータンには日本大使館がありませんので、二人の日本ビザは
デリーの在インド日本大使館で取得しました。在インド日本大使館のビザご担当者様、大変お世話になり、ありがとうございました。


さて、インド在住の皆様へお知らせです。
西遊インディアでは、デリー発着のブータン旅行をご案内しています。
インド発着海外ツアー一覧 ブータン

ブータンの玄関口パロまでは、デリーから空路わずか2.5時間。
もちろん、日本語ガイドの手配も可能です(繁忙期を除く)。

インドにご滞在の間に、近くの神秘の王国・ブータンに足を運んでみませんか。
ブータンではインドルピーも広く流通しており、相場固定レートで1ヌルタム=1インドルピーで、
インドルピー現金がそのまま使えます。

日本の着物に似た民族衣装、日本人そっくりの人たちが、真心をこめて接してくれるブータン。
ブータンでブータン人と、日本とブータンの仏教の違いについて語ったり、
鎌倉の大仏や金閣寺の話をしてみるのもいいかもしれません。
そんなブータンで、昭和の原風景を感じてみませんか。焼き石で温める広い湯船にもつかれます!


ブータンの詳細情報はこちらをご参照ください。
西遊旅行の特集 ブータンの旅


IMG_5006 Bhutaneses in Delhi
ブータンでお待ちしてます!!