デリーでアーユルヴェーダ Ayurvedaアルナチャールの魅力①「太陽のすみか」アルナチャール・プラデーシュ

2012年06月28日

南インドの田園風景をゆくハウスボート ~ケララ州の水郷地帯の旅

ケララ ハウスボート (1)
皆様こんにちは。西遊インディアの以頭です。
今日は南インド、ケララ州の水郷地帯をめぐるハウスボートをご紹介いたします。

ケララ州の「ハウスボート」というのは、「バックウォーター(水郷地帯)」を移動する宿泊できるボートのことです。現地で話されているマラヤーラム語では「ケットゥヴァラム」と呼ばれており、もともとは「(ロープで)縛られたボート」という意味だそうで、ケララ州のハウスボートの場合は、一つのボートに客室が2~3室(もちろんトイレ、シャワー付き)、ダイニングが付いています。
この船は地元の人々は伝統的に暮らしていたわけではなく、観光客向けに発達させた「バックウォーター・クルーズ」を楽しむ「動くプライベートホテル」なのです。

ケララ ハウスボート (4)
船の外観は伝統的な作りで、小さいものは1部屋+ダイニングというハウスボートもありますが、通常は2~3部屋+ダイニングになります。食事をするだけなく、テラスになっているサロンはバックウォーター・クルーズを満喫するのに一番の空間です。

ケララ ハウスボート (5)
客室例です。船によって内装は様々ですが、ツインベッドルームもダブルベッドルームがあり、エアコン、トイレ・シャワーも完備。

ダイニングでは船専属のコックさんが、ココナッツで甘い味付けがなされた南インド料理をつくってくれます。事前にリクエストすれば、このバックウォーターでとれた魚料理、ケララ家庭料理も。ケララ ハウスボート (6)
バックウォーターで捕れた魚とケララ料理(左)、洋風と南インド料理の朝食。南インドの朝ごはんにイドリ、サンバールは欠かせません。

ケララ ハウスボート (2)そしてこのハウスボートの魅力は、ただ単に水上で宿泊するだけのものではなく「バックウォーター」の景色にあります。ケララ州には南北に総延長1,500kmの運河が広がっており、それがバックウォーターと呼ばれています。この辺りは米作地帯ですので、運河の左右には青々と稲穂の育つ水田が広がっており、日本人には懐かしい風景です。
ただ日本と違うのは、田んぼだけではなく、ところどころバナナやヤシの木が生えているところでしょうか。また、運河沿いに暮らす人々の暮らしが見られるのも楽しいものです。
自動車や鉄道が普及する以前は、この地方ではケットゥヴァラムが物資の運搬に活躍しておりましたが、現在ではおもに観光用となりました。ただ、バックウォーターの水路は現在でも地元の人に利用されており、船乗り場で通学するための船を待つ子供たちなども見かけることができます。

ケララ ハウスボート (8)
バックウォーターで漁をする人々(左)、学校へ行く船を待つ子供たち(右)

モンスーンの始まった6月、ハウスボートでこの水郷地帯を巡りました。夕方のスコール、そして夕焼け。デリーの乾燥した空気の中で暮らしていると南インドの湿度と時間の流れが大変に心地よいものです。

ケララ ハウスボート (3)

田園風景や南インド料理など、この地をゆったりと満喫できるハウスボートに一度乗ってみてはいかがでしょうか。

西遊インディア 以頭祐志
写真:西遊旅行、西遊インディア

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ito_saiyu at 17:20│ ケララ州 | ハウスボート
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