ラダック

2016年12月30日

2017年夏はラダックへ!チベットパンフレット完成!

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ナマステ!
この秋からずっと制作していた、2017年版のチベットパンフレットがついに完成しました!
ラダックを訪れるツアーは計6本掲載されています!







このパンフレットの中で一押しのツアーが、新企画「ラダック 仏教美術にふれる旅」です。
ラダックは美しい仏教美術の宝庫。中でも、ローツァワ・リンチェンサンポ由来のお寺には、カシミール様式の見事な曼荼羅が残されています。

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中国・チベット自治区の仏教寺院では、文化大革命により多くの曼荼羅が破壊され、その後新しく修復されました。そのため、作成当時の曼荼羅がより多く保管されているインドのラダックは、曼荼羅ファンにはたまらない穴場になっているのです。
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リンチェンサンポ建立と伝えられるお寺には、車では入り込むことができない辺鄙な場所にある寺院もあります。中でもスムダ・チュン僧院は、車を下りて約2時間歩いた所にあり、通常ツアーではなかなか訪れることがありません。

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この新企画「ラダック 仏教美術にふれる旅」以外にも、人気のパンゴンツォを訪れるコースマナリからレーへ走破するコースなど、様々なお好みに合わせたコースをご用意しています。新しいパンフレットは12月末〜順次お送りします。無料でお送りしますので、お気軽にお申込みください!

パンフレットのお申込み、お問い合わせはこちら

 

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2016年11月17日

【発表!】杏の花咲く春のラダックへ

秋も深まってまいりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
先週末から順に最新のパンフレットを送らせていただいております!
お手元に届きましたでしょうか?

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今日は、インド北西部・ラダックが薄桃色に染まる「春のラダック」のコースをご紹介いたします

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 四月中頃~四月末、ラダックは春を迎えます。
夏は民族衣装を着ていない人々も、この時期には温かい民族衣装を着て春の種まきに勤しんでいます。 

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ラダックの中心地・レーからインダス川に沿って、さらに北西へ。
パキスタン国境にほど近い町・カルギル周辺では、杏の果樹園とポプラの美しい風景を楽しむことができます。

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花満開の村。畑では麦が青々とした芽を出しています。

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橋を渡り、村の中へ。このあたりにはイスラム教の人々が暮らしています。

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カルギルへの途中、「花の民」と呼ばれる人々が暮らす、ダー村やガルクン村も訪れます。

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年に一度、青い空と杏の桃色、芽吹く麦の緑が輝く春のラダックへ。
西遊旅行イチオシのコースです。

薄紅色に染まる聖域 春のラダック」ツアー詳細はこちら
 

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2016年07月22日

日本でも見られる!天空の湖パンゴン・ツォ

近年の絶景ブームのおかげさまで、最近大人気のラダックの旅
旅のベストシーズンは6月~9月ですので、ちょうど今次々とツアーが出発しているところです。

外国人だけでなく、インド人にとってもラダックは人気の旅行先のひとつ。
中でも、標高4,250mに位置する湖パンゴン・ツォは、ラダックに行くなら必ず訪れたい観光地のひとつとなっています。

パンゴン・ツォへの行き方に関しては、以前ご紹介しましたが、
今回はインド人が大好きなインド映画に登場するパンゴン・ツォをご紹介いたします。

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【Dil Se..(邦題:ディル・セ 心から)1998年 出典:filmapia.com】

私がインド映画の中で最初にパンゴン・ツォを見たのは「ディル・セ 心から」。ラダックの各地で主人公の二人が少々前衛的なダンスを踊るシーンで登場しました。他にもバスゴー僧院やアルチ僧院の周辺などがロケ地となっています。えっ、そんなお寺の屋根の上でダンスしていいの?とヒヤヒヤする場面も…。

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【3 Idiots(邦題:きっと、うまくいく)2009年 出典:filmapia.com】

インドにおけるパンゴン・ツォブームの火付け役となったのがこの「きっと、うまくいく」です。物語の最後で、主人公の男性をついに見つけた女性が、花嫁衣装にヘルメットをかぶり、スクーターで爆走する…というシーンで登場しました。

このころはインド国内でインターネットやスマートフォンが普及し、誰でもロケ地を検索できる時代でした。また、インドにバブルが訪れ、旅行を楽しむ人が増えた時期でもありました。

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【Jab Tak Hai Jaan(邦題:命ある限り)2012年 出典:filmapia.com】

この映画では、画面右の女性カメラマンが水着姿でパンゴン・ツォに飛び込むというシーンが話題となりました(標高が高く危険なため、実際の飛び込みシーンは別の場所で撮影されたようですが…)。男性に交じって、カメラマンとしてタフな仕事をこなす女性の姿は、経済が急成長している新しいインドを象徴しているように思えました。

どの映画も、日本語字幕付きのDVDやVHSが販売・レンタルされていますし、英語字幕付のものはインターネットで見ることができます。

ラダックに行ってみたいけど、どんなところなんだろう?とご興味を持たれた方は、映画をご覧になって、イメージを膨らませてみてはいかがでしょうか?

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こちらは2015年8月中旬、弊社添乗員が撮影したパンゴン・ツォです。

Text by Megumi Nakatani

まだ間に合う!パンゴン・ツォを訪れるコースはこちら

「ヌブラ谷とパンゴン・ツォ」
8月7日(日) ~ 8月14日(日)    8日間 328,000円 催行決定 残席わずか
8月21日(日) ~ 8月28日(日) 8日間 298,000円 催行決定
9月18日(日) ~ 9月25日(日) 8日間 298,000円  催行決定

※催行状況は7/22現在のものです。最新の状況は担当までお問い合わせください



 

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2016年06月14日

白傘蓋仏母 -Sitātapatrā-

これからいよいよシーズン本番を迎える、インド北西部・ラダック地方の旅。
最近の絶景ブームで、ラダックの美しい大自然ばかりがフィーチャーされがちですが、
是非とも注目していただきたいのが、ラダックの仏教美術の素晴らしさです。

ラダックはインドの北西部に位置すると同時に、チベット仏教圏の西端に位置しています。 

チベット仏教の各寺院には、仏像や彫像が置かれ、壁には曼荼羅などの壁画が描かれています。
それらの仏教美術はなぜ存在するのでしょうか。
民衆にわかりやすく仏の教えを説くためであったり、また、修行僧が難しい教えを理解するための道しるべとなるためであったり…理由は様々です。

中国側のチベット仏教圏では、多くの仏教美術が、20世紀後半の文化大革命によって損害を受けました
現在見ることができる仏教美術は、その後修復された新しいものであることが多いのです。

一方、インド国内にあるラダック地方の仏教美術たちは、
文革の影響を受けることなく、また、最近まで訪れることが非常に難しかったこともあり、
製作された当時の美しい姿をそのまま今に伝えています。 

ラダックの中心地、レーの周辺には、多くの寺院が残っています。
寺院を訪れると、美しい仏教美術が出迎えてくれます。

へえ~~~と眺めるだけでも、もちろんかまいませんが、それらの意味をひとつひとつ紐解くと、
ラダックでの滞在をよりお楽しみいただけると思います。

おすすめの僧院をひとつご紹介いたします。
レーの街の中心地から車で10分という好アクセスで訪れることができる「シャンカール僧院」です。

たとえばプクタル僧院のように、絶壁に建てられた僧院とはことなり、この僧院、外見はかなり地味です。

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しかし、是非この僧院に入り、そして2階に上がってみてください!
そこで出会えるのが、この

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仏様です。

この仏様の名前は「白傘蓋仏母」。
「びゃくさんがいぶつも」と読みます。

「白傘蓋仏頂(びゃくさんがいぶっちょう)」と呼ばれることもあり、仏様の肉髻(にっけい:パンチパーマのような、あの、頭のイボイボです)が尊格化したものだとも言われています。

手にしているのは白いパラソル。これは、古代インドで王権の象徴とされたものです。

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お顔をじっくり眺めます。白傘蓋仏母は、一切衆生を救済するため、千の顔、千の腕、千の脚を持つ、「愛と慈悲の女神」だと言われます。頭の上に、千の顔が積み上がっています。

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腕をじっくり拝見します。本当に千本あるのか、数えてみたくなりますね…。
それぞれの手に、法具を持っています。

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次に足をじっくり拝見します。イボのある大きい足かと思いきや、拡大すると、小さな足の集合体であることがわかります。こちらも、千本あるのか数えてみたくなります…。その千本の足で、阿修羅を踏み潰し、私たちを守ってくださっています。

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もう一度、お顔をじっくり眺めます。怖いと思っていた顔は、私たちを守るための真剣な表情であるような気がしてきます。

こうやって、仏様のひとりひとり、壁画のひとつひとつをじっくりと拝見していると、小さな僧院であってもすぐに30分、1時間が経ってしまいます…。

始めは「難しそうだ」と思っていたチベット仏教美術ですが、いくつかのキーワードを押さえると、共通する部分もあり、だんだん楽しくなってきます。
そんなラダックの旅の一助になればと、ツアーご参加の皆様にお配りしている「ラダック・ザンスカールハンドブック」には簡単な「僧院拝観ガイド」をお付けしています。是非旅のお供になさってください!

西遊旅行で行く!ラダック・ザンスカールの特集はこちら

※シャンカール僧院を含め、僧院は観光地ではありませんので、鍵番の不在や宗教儀式などで中を見学できないことがあります。お時間に余裕を持ってご訪問ください。

Text by Megumi Nakatani









 

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2016年04月12日

絶景!パンゴン・ツォへの道

最近、世界の絶景に関する本やテレビ番組で度々取り上げられるようになった、
インド北西部・ラダック。

中でも、荒涼とした風景の中に紺碧の水面が美しく輝く湖「パンゴン・ツォ」は、
一度は行ってみたい絶景として人気です。

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「天空の湖」パンゴン・ツォ。

インドの人々にとっても、パンゴン・ツォは今や憧れの旅行先。
1998年、映画「Dil Se(ディルセ 心から)」の挿入歌のロケ地となったことから
インド中南部の人々にも知られるところとなり、

2000年代を代表する映画「3idiots(きっと、うまくいく)」や「Jab Tak Hai Jaan(命ある限り)」で
カリーナ・カプールがスクーターに跨り爆走するシーンや、アヌシュカ・シャルマが飛び込むシーンから
人気が爆発しました。

今回は、そんなパンゴン・ツォについてご紹介いたします。 

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レーを出発して約2時間、荒涼とした山々を背景にそびえるチェムレ僧院。

パンゴン・ツォは、ラダックの中心地・レーから片道約150km。
ゆっくり休憩をはさみながら、車で約5~6時間の距離です。

湖に到着する前にも、美しい景色が次々と出迎えてくれます。

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2015年8月13日に訪れたサクティ谷。このときは青々としていますが、2週間のうちに大麦の収穫が始まります。

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本日の最難関(?)、チャン・ラ(峠:5,360m)。

ティクセ僧院やチェムレ僧院などを通り過ぎ、標高5,360mの峠、チャン・ラを越えます。
レーで夏服を着ていても、ここでは上着が必要です…。

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可愛いマーモットが出迎えてくれることも。

そして、荒涼とした風景の中に、ついに天空の湖、パンゴン・ツォが現れます!
標高は4,250m。
水に塩気が含まれるため、藻が生えず、魚も生息しないこの湖は、
天気によって、青緑、紺碧、青…様々な姿を見せてくれます。

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ついに姿を現した…

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パンゴン・ツォ!!!

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場所や天気によって、色が変わります。

パンゴン・ツォは全長134㎞、幅は最大5㎞。
中国・チベット自治区との国境に位置し、60%はチベット自治区内にあります。

かつてはシャヨク川やインダス川の支流に流れ込んでいましたが、
自然にその流れが堰き止められ、完全に独立。
周囲には、国境をまたぐ「越境湿地」が形成されています。

この湿地帯は、夏の間インドガンやアカツクシガモなど渡り鳥の重要な飛来地となっていることもあり、
ラムサール条約において、国際的に重要な湿地だとみなされています。

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青と青緑のグラデーションも…。

冬は峠が雪で閉ざされるため、夏の間だけ行くことができる絶景パンゴン・ツォ。
この夏、訪れてみてはいかがでしょうか???

photo : Rieko Ueno
text : Megumi Nakatani

パンゴン・ツォを訪れるツアーはこちら


インド最北の祈りの大地 ラダック
※ツアーを一部離団してオプショナルツアーにてパンゴン・ツォを訪れることができます。


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2016年03月02日

【3/23(水)更新】ゴールデンウィーク出発ツアー催行状況

東京本社の中谷です。
漸く春めいてきましたが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。

春が過ぎるとすぐゴールデンウィーク!
今日は、ゴールデンウィーク出発インド行きのツアーをご紹介します。
ゴールデンウィーク出発ツアーの早見表はこちら。 

4/30(土)-5/4(水)5日間コース
シュリーナガル 【募集中】間もなく催行!
オリッサ石造美術と世界遺産スーリヤ寺院【催行決定】
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ダル湖に浮かぶハウスボートと花売り(シュリーナガル)

4/30(土)-5/7(土)8日間コース
インド最北の祈りの大地 ラダック 【催行決定】※残2席!!
ベンガルタイガーを求めて タドバとペンチ 【催行決定】※残席はお問い合わせください。
アジャンタ・エローラ西インド世界遺産紀行 【催行決定】
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玄武岩を掘り下げて作られたカイラーサナータ寺院(エローラ石窟)

4/30(土)-5/8(日)9日間コース 
 楽園の南インド 【催行決定】
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 ミナークシ寺院(マドゥライ/南インド)

※催行状況は3/23(水)現在のものです。
 


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2015年04月07日

杏の花咲くラダック 写真展開催中!

西遊旅行東京本社から歩いて3分、
有名な喫茶店「さぼうる」のとなりにあるギャラリー「福果」にて、
春のラダックの写真展が開催されています。

早速行ってきましたので、レポートいたします!

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東京の桜はもうほとんど散ってしまいましたが、
ギャラリーの扉をあけるとそこには満開の杏の花と萌え色の麦の芽が…!

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写真家の草間徹雄氏は、ラダック以外にも、
中国青海省や北部ベトナム、ネパール、バングラデシュなど世界の秘境を旅し、
写真展を開催されています。

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会場には写真以外にも地図やラダックの干し杏などを用意され、
ただ写真を楽しむだけでなく、その地理や文化の紹介もされています。

■KUSAMAMR2


草間氏は、20年前にもラダックを訪れたことがあり、
そのとき小さな苗だった杏の木々が、今回一面に花を咲かせていたことを
感慨深そうに話されていました。

また、旅好きの氏の写真展だからなのか、
同じく旅好きの方が展示を見に来られ…共通の話題で盛り上がることもしばしば。

東京での展示は来週月曜日までです(※日曜はお休み)。
ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

草間徹雄 写真展
『異郷Ⅵ インド・ラダック春の兆し 』


[ 東京会場 ]
開催期間 : 2015年4月15日(水)~20日(月)
開場時間 : 12時~19時 (最終日は17時まで) /日曜休廊
会場 : gallery 福果(ギャラリーふっか)
入場料 : 無料

≪会場へのアクセス≫
地下鉄都営三田線・都営新宿線・半蔵門線「神保町駅」
A7出口を左折してすぐ 「さぼうる」隣り2F
東京都千代田区神田神保町1−11−2F
電話:03-3834-7641


また、5月には、同じく春のラダックをテーマにした写真展が
茨城県古河市の「袖蔵ギャラリー」で開催されます。

古河市は江戸時代には徳川譜代大名の城下町であったことから、
現在も雰囲気のよい街並みが保存されています。
「袖蔵ギャラリー」も蔵を改造した素敵なギャラリーです。

東京よりも、ギャラリーが広いので、
もっと多くのお写真を展示される予定だとか…。

[ 古河会場 ]
開催期間 : 2015年5月13日(水)~19日(火)
10時~17時(最終日は16時まで)
開場時間 : 10:00~17:00
(初日12時から、最終日は16時まで)
会場 : 古河のお休み処坂長 袖蔵ギャラリー
入場料 : 無料

≪会場へのアクセス≫
JR宇都宮線 古河駅より徒歩9分
茨城県古河市中央町3丁目1番39号
電話:0280-22-2781


こちらの写真展もおすすめです!

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2014年05月22日

チャンタン高原の二つの湖

ラダックの南東からチベット地方にかけて広がる広大なチャンタン高原。
その平均標高4,500mのチャンタン高原の大部分は中国領で、そこには多くの湖があります。
どの湖も青く美しい水をたたえていますが、インド側にも美しく有名な湖が2つあります。
「パンゴン・ツォ」と「ツォ・モリリ」(※現地の言葉で「ツォ」とは「湖」を意味する言葉です)。
今日はこの2つの湖をご紹介したいと思います。

<天空の湖ツォ・モリリ>
レーからひたすらにインダス川沿いを上流に向かい、中国国境に程近いマヘ集落のチェックポストからは西に進路を変え山の中へと入って行きます。 途中、ヌムチャン・ラ(峠 標高4,840m)を越えてレーから走る事約8時間でようやくツォ・モリリが目の前に広がります。

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ツォ・モリリは南北約28㎞、東西約8kmの細長い形をした半塩湖です。
湖畔には唯一の集落コルゾック村があり、村の中心にはチベット仏教のコルゾック僧院が建ち、周辺の人々の信仰の拠り所となっています。

コルゾック村


村といっても僧院と50戸ほどの住宅が集まる小さな集落ですが、村の周りを観光宿泊用のキャンプが取り囲んでおり、常設テントに我々が宿泊する事も可能です。

湖畔を走る未舗装道路は大部分が湖面近くを通りますが、時折通る高台からの景色は格別で、太陽の光を受けて青緑に光る湖面はとても綺麗です。お天気に恵まれれば、風が止んで湖面が鏡のようになり、周囲の山々が湖面に映る素晴らしい景色も見れるかもしれません。

ツォモリリ2


<パンゴン・ツォ>
レーの街から車で約5時間、途中標高5,300m強のチャン・ラ(峠)を越えた先にある大きな湖パンゴン・ツォ。全長150キロ程の湖の東側三分の二は中国に属し、西側の三分の一はインドに属する。湖はちょうど国境付近で東西に寸断されており、中国側は淡水湖で、インド側は半塩湖という面白い湖です。

パンゴン・ツォ1


この湖の見所は何と言っても青く美しい湖面の風景。周囲の荒涼としたヒマラヤ山岳風景の中で突如現れるエメラルドグリーンに輝く湖面は神々しいほどの青さをたたえています。

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パンゴン・ツォ4


この青く美しい湖は、地元インド映画の撮影でもよく利用されているそうで、日本でも公開され大ヒットしたインド映画「3Idiots(邦題きっと、うまくいく)」のラストシーンも、このパンゴン・ツォで撮影されました。
レーの街から日帰りでも訪問可能ですので、ラダックを訪れる際は、ぜひ足を延ばしてみてください。

パンゴン・ツォ3


なお、西遊旅行でもこの二つの湖を訪れるツアーを企画していますので、ぜひご参加下さい。

****二つの湖を訪れる西遊旅行のツアー****
チャンタン高原 天空の湖パンゴン・ツォとツォ・モリリ


田村 暁

tamura_saiyu at 12:29|Permalink

2013年07月03日

ラダックのヘミス・ツェチュ祭 2013

ラダック ヘミスツェチュ祭2013 (5)

西遊インディアの川口です。
6月18日、ラダックのレーで行われたヘミス僧院のツェチュ祭の様子のレポートです。
この日の午前中はあいにくの雨。午後には天気も持ち直し、地元の人たちに混ざってツェチュを楽しみました。

ツェチュとは・・・
チベット文化圏の寺院での祭りのことですが、本来は「(月の)十日」を意味します。
これは、紀元後八百年前後にチベット仏教をヒマラヤ一帯に流布した、ニンマ派の祖師グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)にちなんでいます。彼の生涯には十二の重大な出来事が起きたといわれ、各月の十日に、その月に該当する出来事の法要を行います。
また、「月の十日にツェチュ祭のあるところには必ず戻ってくる」という言葉を残したとも言われています。ツェチュ祭とは、グル・リンポチェを再び目の前に拝み、法要を行う、一年のうちでも大切な日です。

チャムとは・・・
ツェチュ祭には、必ずチャムと呼ばれる躍動的で色鮮やかな仮面舞踊があります。娯楽を目的とした舞踊ではなく、宗教教義に基づく儀式や法要を表し、踊り手の動きは一挙手一投足まで書に記されています。チャムは舞踊によって、難しい宗教の教えを一般の人々にもよりわかりやすく、親しみやすい形で伝えています。墓場の守り神・骸骨(ドゥルダ)の舞、黒帽の舞・シャナ、鬼神八部衆の舞・デゲー、忿怒尊の舞・トゥンガム、太鼓をもったギン・タン・ツォリンの舞などが挙げられます。

へミス・ツェチュ プログラム
ヘミス僧院タンカ3日間にわたって行われるツェチュ祭り。私たちは祭りのハイライトとなる2日目を見学しました。まずは現在のカギュ系ドゥク・パのへッドラマ、ドゥクチェン・リンポチェ12世の写真が運ばれてきます。
その後、僧院の壁にペマ・ギャルポの大タンカがご開帳されます。(今年のタンカは毎年見ることができるタンカ。へミス僧院には12年に一度お目見えするグル・リンポチェのタンカも存在します。次回ご開帳は2016年)



(1)13黒帽の舞
13名の僧侶によって舞われるもの。広場全体を清める意味を持ちます。口元のマスクは悪霊を吸い込まない為。彼ら黒帽の僧侶たちはシャナクと呼ばれ、ダオ(仏教における悪の象徴を表す人形)にまつわる儀式など、チャムの中でも重要な役割を果たします。
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(2)祝福の儀
16名の銅製のマスクをつけた踊り手たちの舞。
会場に来ている人たちに、祭りの開始を告げ、邪気をとりはらいます。
ラダック ヘミスツェチュ祭2013 (2)


(3)パドマ・サンバヴァ八変化
グル・リンポチェは8つの化身の姿を持っていたと言われています。いろいろな姿がありますが、その中でもブータンの聖地・タクツァン僧院はグル・リンポチェがグル・ツェンゲの一つ「グル・ドルジドロ」という姿で虎に乗ってやって来たという伝説が残っています。
祭りでは、お坊さん達に連れられて八変化相が次から次へと登場しますが、パドマサンバヴァは金色の傘が掲げられ人一倍大きな仮面として表現されているので、一目で判別をつけることができます。用意されたイスに座っているパドマサンバヴァの前で、八変化相が次々と舞いを披露していきます。
パドマサンババ


(4)12守護尊の舞
各僧院に描かれていたプロテクターの舞です。マハカーラ(大黒)やヤマ、パルデン・ラモなど。

(5)The four Sgoma
赤、白、黄、緑と4色の門番たち。幸福や豊かさの為に動く神のような存在です。フック(白)で邪気を捕まえ、ロープ(黄)でそれらを縛り付けます。鉄鎖(赤)で固定し、ベル(緑)で惑わせて逃げられなくするといったように持ち物それぞれに意味があります。
ラダック ヘミスツェチュ祭2013 (3)


(6)チティパティの舞
チティパティ(屍陀林王)と呼ばれる骸骨の仮面です。「墓場の主」という意味を持つこの仮面は、かつては苦行僧だったそうで、祭りの時に悪霊を退散させる重要な役割を担うとされています。
ラダック ヘミスツェチュ祭2013 (7)


(7)パドマサンバヴァの忿怒の舞

(8)ダーキニーの舞
守護尊の一つヘールカの妃であるダーキニーの舞。赤、白、黄、赤、青色の5体のチャムです。祭り会場の中央にある、邪気を吸収させたトルマを破壊していきます。
ラダック ヘミスツェチュ祭2013 (6)


(9)勇士の舞
ラダック ヘミスツェチュ祭2013 (8)


ヘミス僧院はラダック最大の僧院であり、17世紀の創建以来、ラダック王家の援助の下で大きな力を持ってきました。ツェチュは、このヘミス僧院が一年で最もにぎわう日。ラダックの人々の信仰を感じる貴重な機会となりました。

文・写真 Kayo KAWAGUCHI 川口佳代 @西遊インディア 

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2013年06月06日

ラダックのブッダ・プルニマ祭

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西遊インディアの以頭祐志です。先日、ラダックより帰国。2013年5月下旬のブッダ・プルニマ祭をレーとアルチにて迎えることができました。

到着したレーは快晴、気温15度。ラダックの名峰ストック・カンリ(6,153m)の雄姿が迎えてくれました。
ストックカンリ

2013年5月25日はこの日はお釈迦様の誕生・涅槃・入滅を祝うブッダ・プルニマ祭がレーの町中で祝われていました。

ブッダ・プルニマ祭
仏教の伝わる各地で「ウェーサーカ祭」として祝われるもの。日本では「灌仏会」と呼ばれます。釈迦の誕生・悟り・入滅の3つがこの同じ日に起こったとされ、ラダックではチベット歴の4月の満月の日に当たります。「プルニマ」とは満月のこと。レーではラダックにおける仏教組織(ラダック・ブッディスト・アソシエーション)が主催し、ピース・マーチの行進と、ポロ・グラウンドでの見世物が行われました。ピース・マーチは市中心部にあるレー・ジョカンを出発してシャンティ・ストゥーパ、ツェモ僧院の順で回り、ポロ・グラウンドをゴールとして行われました。今年は釈迦の誕生から2557年目に当たります。

まずは市民たちが行進するピース・マーチ。シャンティ・ストゥーパから降りてくる行進の列を待ちうけました。
ブッダプルニマ1

僧侶たちの列の後には誕生日を迎えたお釈迦様がトラックに乗って移動してきます。
仏陀 ブッダプルニマ

お経を持った人々の列が通り過ぎる時、頭を下げると手に持つお経を軽く叩くように頭に乗せて行ってくれました。その後、たくさんの子供たちに混ざり行進に加わりました。
次にはレーの町の広場、ポロ・グラウンドでの見世物を見学しました。広場の真ん中に作られた壇上で、市民やお坊さんが踊りを披露しました
ブッダプルニマ

ブッダプルニマ3

ブッダプルニマ4

レーでのブッダ・プルニマ祭を楽しんだ後はアルチへ。名刹アルチ・チョスコル僧院を訪問すると、今日はたくさんの地元の人々が参拝に訪れお祈りをしていました。僧院外でもピクニックをしている人がいたり、ビンゴ大会のようなことをしている人がいたりと、日本の縁日のようなお祭り気分で賑やかでした。

いつもよりも明るい雰囲気に包まれたブッダ・プルニマ祭のラダック。これから、お祭りのシーズン、本格的な旅行シーズンを迎えます。

西遊インディア 以頭祐志(いとう・ゆうし)

西遊旅行で行くラダックの旅2013
インド最北の祈りの大地ラダック
ラダック 暮らしと伝統にふれる旅
上記のパッケージツアーの他、西遊インディアではラダックの個人旅行、デリーからレーの国内線手配など旅のパーツ手配のお手伝いもしています。



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2013年05月09日

ご存知ですか? ~ラダックの名峰ストック・カンリ(6,153m)~

西遊旅行 大阪支社 山方面担当しております楠です。
今回は他班のブログにお邪魔して、少しばかりインドの山の紹介をさせていただきます。

皆様は、ラダック地方を訪れたことがありますか?

 ラダックは、インド北部に位置する地方で、インダス川上流に位置し、ヒマラヤ山脈西端とカラコルム山脈の間にある標高3,000mを超える乾燥地帯です。パキスタン、中国との国境が近く、治安が不安定なため、長期にわたり外国人の入域は不可とされていましたが、最近(1974年入域許可以降)は徐々に観光客を増やしています。チベット文化圏に属し、小(リトル)チベットとも呼ばれていますね。

 中心地レーから一際目立つ山があります。その名も、ストック・カンリ(6,153m)。ラダックの名峰群の主たる1峰です。冬は極寒と豪雪で登るには難しいですが、夏は登山のベストシーズン!
(※冬に訪れるラダックの山旅ツアー<新企画>もあります。最下行参照ください。)
 ・・・ということで、恥ずかしながら私が添乗した8月登頂登山ツアーの話をさせていただきます。

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レー(LEH)の街並み

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ストック・カンリが見えます!(真ん中少し右手の高い山)

 さて、前置きは程々に。
 ジュレー!(ラダック語で「こんにちは」。ラダック語はチベット語の方言の一つです。)
 登山はレーから24km(車で約40分)離れたストック村(3,650m)から始まります。ストレッチ&出発!荷物は馬が運びます。
 単純計算すると、6153-3650=2503。頂上まで標高差2,503mですね。

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トレッキングスタート

 ストック川沿いに登ること6時間(昼食含む)でモンカルモ(4,300m)です。急登はほとんど無く、途中何度か渡渉(川を歩いて渡ること)をしたり、ブルーシープの写真撮影をしたりと和やかに進みます。

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ジャンプ!!

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ブルーシープの群れ

 そしてモンカルモで2連泊。この連泊、油断してはいけません!ここでどう順応できるかが、登頂へのサクセスロードとなるのです。
 具体的には、4,700m付近まで標高を上げ、モンカルモへ戻ります。BC<ベースキャンプ>まで高所順応するコースもありますが、いずれにせよ翌日通るので、弊社では別方面へ足を運び少しでも違う景色を楽しんでいただきます。
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目標を見定める

★★当ツアーでは連泊を多く設け、しっかりと高所順応していただきます。レー(3,500m)⇒モンカルモ(4,300m)⇒ストック・カンリBC<ベースキャンプ>(約5,000m)の3ヶ所にて身体を馴染ませ、疲れを癒し、精神を安定させます。

 BCまでは2時間半の行程。ここも急登は無く、ストック・カンリ東壁の迫力に興奮し、マーモットの愛らしい鳴き声と風貌に笑顔が止まりません!高山植物もお出ましです。

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ストック・カンリ東壁

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マーモット出現

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 BCでの連泊滞在中、現地山岳ガイドによるアイゼンの歩き方(アイゼン…登山靴底につける金属の爪。氷雪の上を歩く時に用いる。)、アンザイレン(2人以上が相互安全確保のためにロープを結び合う行為)、滑落停止の方法などの練習と再確認をして登頂への士気を高めていきます。

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 星が瞬く夜中0時頃、BCを発ち頂(6,153m)を目指します。
私はいつも登頂アタック日の出発前、皆で円陣を組むことにしています(勝手ですが…)。
①安全に ②楽しんで ③目指せ登頂! ④無事帰還!! 
色々な想いが頭を巡りますが、登頂登山ならではの緊張感が走る瞬間です。

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エイエイオー!

 登頂ルートは、東壁を横目(右側)にグルーッと巻き、ストック氷河を横断し(アイゼン着用)、南面を登り(アイゼン着用。ジグザグまたは直登)、南稜に出て(アイゼンをデポ。景色がバァーッと広がる!)、狭くもあるがしっかりとしているルートを通って頂へ。といった感じです。南稜上はスパッと切れ落ちている箇所もあるので要注意です!

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雪面直登中

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朝日が昇りはじめる

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頂上へ突き抜ける稜線

 頂上からは360度広がる絶景がお待ちかねです。カラコルム山脈、ザンスカール山脈、西チベットのカイラス方面など山という山がズラーッと並びます。そこに朝日が命を吹き込んでいきます。堪りません!最高です!!苦労して一眼レフを持ってきた甲斐がありました。写真の腕はまだまだ修行中ですが、素材の良さでカバーです!
 そして何と!ストック村から付いてきた犬も登頂(驚)!恐るべし、ラダック犬。

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ラダック犬登頂!

 登り8時間、下り4~5時間といったところでしょうか(個人差異はあります)。下りは特に疲労困憊の方が多かったようです。
 ストック・カンリ(6,153m)。決して楽ではありませんが、登り甲斐がある山です。かつ6,000m峰としては非常に登りやすい山と云えるでしょう。
 初めての海外登山としては少々厳しいですが、5,000m峰の登頂者であれば挑戦してみる価値は多いにございます!来夏の設定も恐らく8月が中心になりますので、ご希望の方は富士山でしっかり高所順応してからご参加ください。
 キリマンジャロ(5,895m)をはじめ5,000m峰を登頂された方、次なる挑戦を心よりお待ちしております!
 そして、登山目的に限らずラダックへ赴く皆様、名峰ストック・カンリ(6,153m)をご覧あれ!

 ジュレー!!(ラダック語で「さようなら」。多用途なんです!)。

★次回もこっそりお邪魔して、シッキム地方の主峰カンチェンジュンガ大展望の添乗の様子をお伝えいたします。

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頂上にて


サポート体制も万全!西遊旅行のストック・カンリ登頂コースはこちら
8月4日発、8月18日発ともに催行決定!


staff_saiyu at 02:22|Permalink

2013年04月25日

あんずの花咲くラダック2013

杏ラダック (7)
2013年のラダック、旅のシーズンが始まりました!
先日、西遊旅行のツアー「薄紅色に染まる聖域 春のラダック」のコースが帰国しました。4月13日に出発した今年のツアーは満開の杏の里を巡ることができました。

春のラダックの魅力は、凍てつく冬が終わり活気を取り戻しつつある町や畑仕事の準備をする村など、ラダック全体が春の到来を喜んでいる・・・そんな雰囲気でしょうか。またこの季節は人々が厚手の民族衣装を着ていることもあり、より「ラダックらしさ」を感じていただけるかもしれません。杏の花はまさに「春の到来」の象徴のようです。

杏ラダック (6)
杏の果樹園が広がる谷間の村

杏ラダック (3)
果樹園の杏の花、各地で満開の杏を見ることができました。

杏ラダック (5)
ムルベク磨崖仏の弥勒菩薩。周辺の岩山には雪が残ります。ちょうど仏様の顔に光があたっていました!

杏ラダック (2)
「花の民」とも呼ばれるアーリア系の顔立ちの人々が暮らすダー村を訪問。自慢の花の頭飾りを披露してもらいました。

杏ラダック (4)
カルギル周辺の村で出会った生徒たち。カルギル周辺からシュリーナガルにかけては住民がイスラム教徒になります。女子学生はスカーフをして学校へ。ここはチベット仏教とイスラムを信仰する人々が隣り合わせで暮らしている場所です。

杏ラダック (1)
杏の花咲く果樹園の村の間を流れるインダス川。

杏の花が終わった場所では緑の芽がふきはじめていました。そして観光シーズンの到来。
最近はインド人の国内旅行の人気のデスティネーションともなっており、5~8月のデリーからレーへの国内線チケット代が高騰したり混んで取りにくくなってきています。ラダックへの旅をご検討の方は、どうぞお早目にご相談ください。

西遊旅行では、日本からラダックへの添乗員同行ツアー、手配旅行のほか、デリー事務所がラダックへの航空券や現地発着ツアーを多数取扱っています。お気軽にご相談ください!

文:西遊旅行 印度チーム
写真:添乗員 古林直美

西遊旅行で行くラダックの旅(既に満席のコースもあります、お早目にご検討下さい)
西遊旅行の「ラダック・ザンスカール特集はこちら」
西遊旅行 インド方面ツアーリストはこちら
西遊インディア 現地発着ツアーリストはこちら





sawada_saiyu at 16:17|Permalink

2012年08月17日

ダライ・ラマ14世の法要を聞いてきました!

先週、ラダックのツアーより帰って参りました、原川です。

インド最北の荒涼とした山岳地帯、ラダック。
チベット仏教の文化が根強く残り、今や「チベットよりチベットらしい」と言われる信仰の地。

そんなラダックで、誰もが知っている世界のVIP、

ダライ・ラマ14世

の法要を間近で聞いてきました!

ダライラマUP

↑ ダライ・ラマ14世。法要はチベット語で行われました

■チョグラムサル■
8月4日に出発した「インド最北の祈りの大地ラダック」のツアーは
5日に無事にラダックの中心地、レーに到着。
ちょうどこの頃、ダライ・ラマ14世も人々に法要を営むため、ラダックを訪れていました。
これはまたとない絶好のチャンス!ということで、
私たちもこの法要を拝聴すべく、次の日の朝6時にレーのホテルを出発し、
レーから約9㎞離れた「チョグラムサル」という場所へ向かいました。

「チョグラムサル」というのはラダックにあるチベット人難民キャンプ。
インド政府によって公的に認められた難民キャンプです。
実はインドには政府にも認められた主なチベット人難民キャンプが3つあります。
1つ目はチベット亡命政府がある「ダラム・サラ」、2つ目は南インドにある「バイラクッペ」
そして3つ目が今回訪れた「チョグラムサル」です。

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↑ チョグラムサルの大きな広場に集まる人々

この日はラダック中の何千という人々がダライ・ラマのお声を聞くために集まりました。
屋根のない広場で、途中雨が降っても、人々はそのお声に真剣に耳を傾けていました。

チョグラムサルのすぐ側にはダライ・ラマがラダックを訪れた時に住まう建物があり、
ラダックに来たときは必ずここに滞在し、法要を行うのだとか。
この場所は2010年にラダックを襲った洪水の被害をもっとも被った場所の一つですが、
今もなお、ラダック、そしてチベット人にとって精神の拠り所となっています。

ステージ

↑ 広場中央の舞台でダライ・ラマ14世がお話しされました

■ダライ・ラマ14世■
さて、そんな多くの人から信仰を集めるダライ・ラマ14世について少しご紹介。
ダライ・ラマ14世、本名テンジン・ギャツォ。1935年生まれの彼は現在77歳。
チベット仏教の最高指導者である彼は、観音様が姿を変えてこの世に現れた「化身」です。
ここにチベット仏教の特色を見ることができます。
一つは観音信仰が盛んなこと。
チベットではその国土と衆生は「観音様の所化」であるとされ、
観音様によってこの世界は救われると考えられています。
さらにチベット仏教では様々な如来や菩薩が私たちを救うため、何度でもこの世に生まれ変わります。
ダライ・ラマもその一つで、代々生まれ変わっては、私たちを救ってくださるのです。

ダライ・ラマ14世は1989年にノーベル平和賞を受賞したり、
昨年の東日本大震災の時に来日されたことで
日本人でも知らない人はいないといっても過言ではありません。

そのダライ・ラマ14世の弟はラダックを含めた西チベット「ガリ(西チベットの古名)」の
チベット仏教ゲルク派の長、ガリ・リンポチェとして知られています。

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↑ ラダックの風景

■ラダックの人々の名前■
ラダックを含めた西チベットでは「テンジン」という名前を多く聞きます。
今回のツアーに同行したザンスカール出身のガイドさんによると、
この名前はダライ・ラマ14世に名前をもらったことに由来します。
この地方の人々は子供が生まれると、親が名前をつけるのではなく、
ダライ・ラマや高僧に名前をもらいます。
両親が実際に会いに行けなくても、親戚や友人を介して名前を授かるそうです。
現ダライ・ラマ14世の本名は「テンジン・ギャツォ」
彼に名前をもらうと名前の前にテンジンがつき、「テンジン・○○○」という名前になります。
苗字はありません。
ちなみにガイドさんの名前はテンジン・カルダンさんでした。

西遊ツアーに同行するガイドにはたくさんのテンジンさんがいます。
なので、西遊インドチームの間では

「ガイドのテンジンさんが・・・」

と話を切り出すと、必ず、

「どのテンジンさん?」

という返答が帰ってきます(笑)



チベット仏教、そしてダライ・ラマの信仰が色濃く残る、
インド最北の祈りの大地「ラダック」
ぜひ皆様も一度訪れてみてください。

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harakawa_saiyu at 19:30|Permalink

2012年04月30日

春・爛爛漫 ~薄紅色に染まったラダック~

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カルギルから西へ少し シラツェ村

いよいよ始まりました、チームインドの夏。
西遊旅行の夏・ラダックの夏

ラダックを訪れる8日間 
http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GDIN21/index.html
ラダックの生活を体験 
http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GDIN82/index.html
タボやカザといった至極の仏教芸術に触れる大冒険旅行 
http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GDIN23/index.html
インドチベット世界の極み・ザンスカール
http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GDIN24/index.html
標高4,500mの天空の湖ツォモリリ湖畔 チャンタン高原で行われるコルゾックフェスティバル
http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GDIN83/index.html

などなど、夏のコースが目白押しです。

そんな季節を控え、一足早くラダックへ行ってきました。
目的は「咲き誇るアンズ」です。

4月14日発の「薄紅色に染まる聖域 春のラダック」の釣果をご報告します。

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アルチでは春を迎え、田起こしに精を出す人々の姿が。「ゾウ」が大活躍しています。
もちろん、「象」ではありません。ヤクとウシの掛けあわせを「ゾウ」と呼びます。

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アルチ僧院に咲く杏。夏とは違う穏やかな女性的な雰囲気が漂っていました。
7~8月に訪れるとオレンジの小さな杏がたわわに実っています。

ラマユルとダーへの分岐点を進んだところ(レド村)からの風景srts1
 杏畑を少しお邪魔しますsrts2
 マニ車の前で井戸端会議(スクルブチャン)skrbc1
 まさに咲いて乱れたダー村①dh1
 咲き乱れ過ぎ?ダー村②dh2
 

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ダーに暮らす人々は「花の民」と呼ばれます。ビーズや古銭、そしてホオズキを頭に飾ります。おばあさんは細く幾本もの細い束にして長い三つ編みをしていました。「全部自分の髪?」と聞いたところ、抜けていく髪を集めて、地毛に縒り合せて長くしているそうです。お嬢さんの格好は盛装で、結婚式などの晴れの日にする格好です。羊の皮のマントを羽織り、頭の華やかな花は造花でした。

カルギルから西も花盛り。運が良かったのか、ご参加の皆様の日頃の行いの賜か、花三昧、春うららな9日間でした。
これから9月まではチームインドメンバー、足しげくラダックに通うことになりそうです。

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村田知香 chika murata

murata_saiyu at 22:09|Permalink

2011年05月18日

北部インド説明会<東京会場>無事終了しました

ジュレー(ラダック語であいさつをする時に使う言葉です)!

インドチームの野津です。
5/14(土)に北部インド説明会を西遊旅行系列・インド料理レストラン「マンダラ」にて開催。
おかげさまで28名様の御参加をいただき、盛況のうちに説明会を終了することができました。
御参加いただきましたお客様、誠にありがとうございました。

さてこの説明会のために、弊社ラダック、ザンスカール方面のツアーを手配しております
ザンスカールトレック社・社長スタンジン・ラクパ氏が先週木曜日に来日をされました。

当日は、ラクパさんが作ったツァンパ(地元の人たちが朝食によく食べるもの)、ドライアプリコット、乾燥した杏の種を準備し皆さんに召し上がっていただきました。
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ドライアプリコットと杏の種                     ツァンパを作るラクパさん

ツァンパは大麦の粉に溶かしたバター、そしてヤクのチーズを混ぜ、お湯を入れて練ったものです。
出来上がった時はとても香ばしい匂いがし、とても素朴な味わいです。
御参加の方も興味を持たれた方が多く、恐る恐るですが試食をされていらっしゃいました。
ドライアプリコットは、「パキスタンのものよりおいしいわ」とおっしゃられる方も多い程、味が良いです。
ドライアプリコット以外にも、アプリコットオイルや石鹸など、ラダックでは自然派化粧品が充実しています。
次回実際に足を運ばれた際には、お土産として買うこともお勧めです。

ラクパさんにもラダックの概要や変わりつつあるザンスカール地域のお話をしていただきました。
現在、インダス川とザンスカール川の合流地点からザンスカールのザンラまで、インド政府により道路工事が行われています。この工事が完了すると最低レーから2日かかる道のりがわずか3時間で行けてしまうという話・・・。
ラクパさんも「地元の人たちにとってはとてもいいことだけど、道が完成したら彼らを取り巻く環境も彼らの考え方も大きく変わってしまうだろう。道ができる前までに是非、行って欲しい」と複雑な表情でおっしゃっていたことが、とても印象的でした。

前半はトレッキングツアー、後半は観光のコースのご案内をさせていただきました。
今回は特殊な装備が必要なコース、又観光のコースでも冒険色が強いコースが多く、聞いていらっしゃる皆さんの目も真剣。熱心にメモを取られている方も多く、この地域への興味の高さがうかがえました。
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今回説明させていただきましたツアーはおかげさまで多数、ツアーが決定しています!
まだまだ残席もございますので、是非ご検討ください。
<観光>
花のロータン・パスとダラムサラ
7/9発、7/16発は催行決定!残席わずかです。
ラダック8日間
7/6発へミス僧院のツェチュ祭見学コース、間もなく催行が決定します。
ザンスカール
お陰様で全出発日催行決定!
花のザンスカール
お祭りに合わせた2本のツアー共に、間もなく催行が決定します。

今回残念ながら御参加いただけなかった方、いつでも担当よりご案内させていただきますので
お気軽にお問い合わせください。
皆様のツアーへの御参加、心よりお待ちしております。


notsu_saiyu at 10:01|Permalink

2011年05月16日

北部インド説明会〈大阪会場〉 終了しました。

皆様こんにちは。大阪支社の川口です。

夏のチベットシーズンを目前に、現地手配会社ザンスカール・トレックのスタンジン・ラクパ氏を招いて行いました北部インドの旅旅行説明会。

この週末、東京、大阪会場共に無事終了することが出来ました。
ご来社いただいた皆様、本当にありがとうございました。

そんな大阪会場の様子を少しご紹介。

まずは、説明会開始前。
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皆様に振舞うツァンパを作るラクパさん。

炒った大麦とバター、砂糖を混ぜたもので、現地では朝食としてよく食べられています。
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日本の黄粉に近い味でしょうか?素朴な味がバター茶との愛称ピッタリです。

皆様にはツァンパだけでなく、現地から持ってきた杏の種や干し杏を召し上がっていただきながら
和気藹々とした雰囲気の中トレッキング、観光の説明会共に終了。

特にトレッキングの説明では、高度順応の話から装備品の説明まで、実際に使用しているものをご覧いただきながらの説明となりましたので、より深く理解していただけたと思います。

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ラクパさんはたった一泊二日の短い大阪滞在となりましたが、大阪の夜景も十分に楽しんでいただけたようで。


説明会も無事に終わり、来月からいよいよ本格的にチベットのツアーがスタートします。
皆様により楽しんで頂けるよう、アジア班、山班一同精一杯頑張って参ります!




kawaguchi_saiyu at 15:34|Permalink

2011年04月13日

ラダックの一大祭り・ヘミス僧院のツェチュ祭

お久しぶりです。
西遊旅行インド班の野津です。


さて今回はラダックのお祭りについて。最も規模の大きいお祭りはヘミス僧院のツェチュ祭。2009年、2010年と続けてツアーに同行させていただきましたので、その魅力をご紹介したいと思います。

●ヘミス僧院
レーからインダス川上流へ車を走らせること約1時間。上ラダックと呼ばれるエリアにヘミス僧院は位置します。インダス川にかかる橋を渡り、山の奥へと車を走らせます。ヘミス僧院は1627年~38年にかけて創建されたドゥクパ系の総本山であり、ラダック最大のゴンパでもあります。

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(祭り会場のヘミス僧院・中庭。奥のところにタンカがご開帳)

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(各僧院から祭りを見るために訪れた僧)

●ツェチュ祭
この中庭で毎年行われるのがヘミス僧院のツェチュ祭。チベット暦5月9日~11日に行われ、2011年は7月10日、11日に行われます。地元の人だけでなく、近隣のインド人VIPや、旅行客で賑わうとても華やかなお祭りです。祭りは中庭に面するドゥカンにタンカが掲げられ、チベットホルンが響き渡り、仮面舞踊が開始されます。黒い帽子を被った衣装で僧が舞う「黒帽の舞い」、十六尊の舞いが行われ、祭りのハイライトへと進んでいきます。

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(黒帽の舞い)

ハイライトはグル・ツェンゲと呼ばれる「パドマサンバヴァの八変化」です。グル・リンポチェは8つの化身の姿を持っていたと言われています。いろいろな姿がありますが、その中でもブータンの聖地・タクツァン僧院はグル・リンポチェがグル・ツェンゲの一つ「グル・ドルジドロ」という姿で虎に乗ってやって来たという伝説が残っています。

祭りでは、お坊さん達に連れられて八変化相が次から次へと登場しますが、パドマサンバヴァは金色の傘が掲げられ人一倍大きな仮面として表現されているので、一目で判別をつけることができます。この時、中庭を囲んで座り込み熱心に見物している地元の人たちの目も、より一層真剣になっていきます。ゆったりと、しかしどっしりとした足取りで中庭を一周し、用意されたイスに座って、パドマサンバヴァの前で、八変化相が次々と舞いを披露していきます。両手を合わせて熱心に見入る子供、マニ車を回しマントラを唱える老人・・・この地に息づく人々の信仰心を見てとることができる瞬間です。

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(パドマサンバヴァの登場)

会場の周りでは食べ物を売る屋台やおもちゃを売っている露店、そしてここぞとばかりにギャンブルにいそしむ大人たちの姿。露店をひやかしながら、写真を撮りながら歩くこの時間もとても楽しいものです。

これから徐々に暖かくなり、ベストシーズンを迎えるラダック。是非、ツアーで訪れてみてください。
ラダック LADAKH ヘミス僧院のツェチュ祭見学コース

notsu_saiyu at 15:37|Permalink

2011年04月05日

Stok Kangri 6,153m ストック・カンリを目指して!

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レーからデリーへ向かう航空機の中からのストック・カンリ 

ラダック・ヒマラヤのストック山脈の最高峰ストック・カンリ(6,153m)。ラダックの中心レーからわずか24Km、トレッキングの基点となるストック村から直線で12Kmという距離にある、アクセスしやすく、そして比較的登りやすいとされる6,000m峰。地元の旅行会社なんかは、「大丈夫、難しくないよ。ストック・カンリはトレッキング・ピークですから・・・」と簡単に案内され、粗末なアイゼンを貸し出している会社もありますが、されど6,000m越え、経験と装備は大切です。

2010年の8月のある日。今回は既に高度順応ができていたのでクィック登頂計画をたてていました。出発直前になり、自然保護の観点から今まで許されていたアタック・ベースキャンプ(A.B.C.)でのテントは禁止になりました、と連絡があり。正直、「ああ、もうムリかも」と落ち込みましたが、気を取り直して出発。

1日目:レー(3,505m)→ストック村(3,650m)→マンカルモ(4,300m)
2日目:マンカルモ→B.C(ベースキャンプ).(5,000m)
3日目:B.C.滞在、夜中登頂開始(5,000m)
4日目:B.C.→A.B.C(アタック・ベース・キャンプ)(5,300m)→ストックカンリ登頂(6,153m)→B.C
5日目:B.C.→ストック村→レー

ストック村からは、お馬に荷物を積んでの楽しい山歩き。ベースキャンプ付近までは川あり、軽い峠あり、マーモットあり、花もある、トレイルもしっかりした山歩きです。ただ気になるのはゴミのこと。地元の人たちは今まででこんなにゴミを出さずにきましたが、外部からのインド人のゴミのマナーの悪さ、トレッカー・登山客の増加により、ベースキャンプ付近のゴミはひどいものでした。「8月20日より、水源保護の点からも、氷河地域のA.B.Cのキャンプを一時禁止する」というのは現状を見て納得いくものでした。

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(左)マンカルモ手前の景色 (右)夕方のベースキャンプ

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キャンプ中の食事。しっかり歩けるよう、コックさんが腕をふるってくれます。

いよいよ登頂
A.B.C.に移動できなくなったので、夜中の出発までベース・キャンプでゴロゴロ。マーモットの巣穴を見に行ったり、わずかに残る花の写真をとったりして過ごすも、一番の楽しみは食。今回のコックさん、なかなかの腕前でコンチネンタルから食べやすいインド料理、日本米まで上手に用意してくれ、三度の食事が楽しみでした。早い夕食を撮り、仮眠。そして夜中12時、ベースキャンプを出発。
ここからアタック・ベース・キャンプまでは歩きやすい登り。ストック氷河手前でアイゼンを着用。このときは雪が多く、岩場を避けた急な斜面を登り続け、標高5,800mの稜線にあがった時には既にAM 06:45、マイナス5度。ルート取りがちょっと難しかったか、私が遅かったか。遅れを感じながら、岩場と雪・氷の世界の稜線を登り続けてAM 08:30、登頂。北側は雲に覆われていましたが、ザンスカール側は晴れて美しい山脈を望むことができました。
ガイドたちの登頂時記念撮影ポーズのうまいこと。きちんと撮影用のタルチョも持参していました。

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(左)頂上北側は雲に覆われ・・・(右)南のザンスカール側は晴れていました!

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(左)登頂を支えてくれたスタッフ (右)復路のストック氷河を渡る手前の景色

stok kangri05長いのはべースキャンプまでの下山の道のり。雪渓を下り、氷河を渡りアタック・ベース・キャンプへ。夜中の登頂時に見た景色とは異なる場所にさえ感じます。そしてキャンプへの到着はPM 13:00でした。
この日はベースキャンプから個人登山客合計8人が出発し、4人リタイア、4人登頂。登頂を支えてくれたスタッフ達に、感謝です。そして来年の登山者がゴミで困らないよう、再びアタック・ベース・キャンプでのテントが認められるように願いつつ、みんなでゴミを拾いながらストック村まで歩きました。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


ストック・カンリに挑戦!西遊旅行のインド2012
「ラダックの名峰ストック・カンリ(6,153m)登頂」

sawada_saiyu at 19:35|Permalink

2011年03月26日

砂マンダラ破壇の儀式 at ラマユル・ゴンパ - ラダック

lamayuru01ラマユル僧院

“月世界”とも呼ばれるラマユルの風景。その中に忽然と現われる荘厳なゴンパ、それがラマユル僧院。
11世紀に建てられたお堂がこの僧院の始まりとされおり、カギュ派の開祖マルパの師匠であるナローパがこの場所で瞑想したと言われています。最盛期には400人の僧侶が暮らしたといいますが、現在は150人が属し、普段は30~50人の僧侶が暮らしているとのこと。
大きさの割にはひっそりとしたたたずまいを見せる僧院ですが、今日はちょっと違う雰囲気。幸運にも砂マンダラの破壇式に遭遇しました。





2010年の8月、ラダックのレー、ピヤン、ニムー、バスゴーなど各地で突然の豪雨に伴う濁流で民家が押しつぶされ、たくさんの方がなくなる災害がありました。その数日後、回復し始めた道を、車を乗り換え、一部は歩いてザンスカールに向けて移動している途中に立ち寄ったラマユル僧院。今日は先が長いからゆっくりできない・・・と言いつつ立ち寄ったのですが、中に入ると、いつもとちょっと違う雰囲気・・・。

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今日は僧侶が多いな、と思い本殿にいたら子供達がなにやら衣装を用意し始めました。聞くところによると数日前に完成した砂マンダラの破壇式が行なわれるとのこと。

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間もなく破壇前の読経がはじまり、カタ、トルマで飾られた砂マンダラがあらわれました。

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完成していたのはチャクラ・サンバラ(勝楽尊)の砂マンダラ。僧侶達が瞑想の中で色とりどりの砂を落として何日もかけて描かれた曼荼羅。祈願の儀式の後、一気に壊してしまいます。そしてこの繊細な仏世界は一瞬にして「色砂」に戻り、集まった人々に分け与えられました。本当に、一瞬のできごと。何も用意していなかった私は、僧侶の一人が10ルピー札に砂を包んで渡してくれました。この砂はご利益がありお守りになる、と。

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壷に収められた砂。やがて僧侶たちは、楽隊とともに、祈りを捧げる人々に見守られながら川へ流しに出て行きました。
時間にして1時間ほどのできごと。何日もかけて完成した砂曼荼羅は「砂」に戻り、川へ。
“すべては無常である”という仏教の教えを目の当たりにした、荘厳な祈りの世界に魅せられた1時間でした。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


ラダック、ラマユル僧院を訪れる西遊旅行のインドの旅2012
「インド最北の祈りの大地ラダック LADAKH」
「ザンスカール ラダックのさらに奥地、今なお色濃くチベット文化を残す里パドゥムへ」

西遊旅行のインド案内
「ラダックのみどころ」


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2011年03月09日

冬のラダック 第一弾

皆さん初めまして。インドブログ・初登場の野津です。
宜しくお願いします。

さて先週一週間お休みを取って冬のラダックに行ってきました。
「冬のラダック?寒いんじゃないの?」と思われる方、いらっしゃるかと思いますが、行ってみて感じたのは「日本の北海道と同じくらいかな?」ということです。ただ日本みたいに24時間、電気がしっかりと供給されているわけではないので、日中部屋の中はものすごい寒いです。なので、地元の人たちも日中は日向ぼっこをしてゆっくり、のんびりと過ごしています。

今回は3/2、3/3にかけて行われたドスモチェというお祭りを見に行きました。会場はレーの町を見下ろすように建つレー王宮の広場とリキール僧院。ドスモチェとは一年の豊穣を祈願するお祭りです。3/2はレー王宮に、3/3はリキール僧院へと足を運びました。ドスモチェではトルマと呼ばれる悪霊(これは災いの象徴)を燃やすことがハイライトです。レーの王宮、リキール僧院で2日目にそれぞれ行われ、その他仮面舞踊・黒帽の舞などが披露されます。

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(レーの街を見下ろす王宮)

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(仮面舞踊)

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(チチパティ・このお祭りでは彼らはいたずらっこで、ツァンパの粉を観客に振りまいていました。真ん中にあるのがトルマ)

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(会場を埋め尽くす観客)

夏は観光シーズン真っ盛りということでお祭り会場も、外国人観光客が溢れていますが、冬は地元の人で賑わいとてものどかな雰囲気です。みんなゴンチャと呼ばれる小豆色の分厚い上着を着込んで、マニ車をまわし、数珠を持ち念仏を唱えます。澄んだ空気の中で、深く根付く信仰心を感じる一瞬でした。冬でしか体験することのできない静寂の中でのお祭りでした。

地元の人たちは、ドスモチェが行われる時期は冬が終わりを告げ、じょじょに暖かくなると実感する時期だそうです。「スピトゥク僧院のグストール祭、ドスモチェ、マトー僧院のマトー・ナグラン・・とお祭りが終わるたびにどんどん暖かくなっていく」と信じています。確かにドスモチェが終わった後は日中、日差しが注ぎ込み暖かい日々でした。

またレー市内のメインストリートは歩行者天国となり、セール品の洋服を売るお店やおもちゃ屋、ゲーム場、宝くじ場などのお店が並びます。いままではどこに姿を隠していたんだろう?と思う程の人が溢れ、大賑わい。女性たちは子供たちの洋服をここぞとばかりに買い込み、子供たちは買ってもらったおもちゃや風船を持って楽しそうに走り回り、男の人たちはタンボラという日本のビンゴゲームのようなものに興じていました。

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(真剣にタンボラに興じる人々)

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(タンボラの紙)


これは一枚10RSで紙を買い、読み上げる数字が自分の手元にあればチェックをしていき、上・真ん中・下の一列が早くそろった人が賞金を手に入れることができます。3列全てそろった人が出た後、フルハウスといって全ての数字をそろえるまでゲームは続きます。一列そろうと獲得賞金は500RS。例えば同じタイミングで2人、3人と一列そろうと賞金は分割されるとのことです。フルハウスになると1500RSの賞金を得ることができます。地元の人たちは一人が3枚買うと20RSということで、みんな3枚又は6枚と大量買いしていました。この時ばかりはお坊さんもこの遊びに真剣に興じています。

数字を読み上げるのですが、ラダッキー語・ヒンディー語・英語で数字を読み上げます。ただ単に数字を読み上げるわけではなく、おもしろおかしくコネタを仕込みながら数字を読み上げるということで、笑いが絶えない会場です。

「お坊さんもゲームすることは許されているの?」と聞くと「もちろん。女性もしていいけど、女性はあまりしないね。ほら!買い物の方が忙しいから」とガイドさんが教えてくれました。どこの世界も一緒なんだなあと思いました。

では次回は冬のラダックの食事事情や、服装などの情報をお届けします。

notsu_saiyu at 12:17|Permalink