ザンスカール

2017年04月29日

【本の紹介】ラダック、ザンスカールに行くなら!『マンダラ探検 チベット仏教踏査』

初夏から始まる、インド・ラダック地方への旅。
中でもご好評をいただいているのが、秘境・ザンスカールを訪れる旅です。

西遊旅行で行く!ラダック、ザンスカールのツアーはこちら

最近は、ラダックやザンスカールに関する本が比較的手に入りやすくなりましたが、臨場感あふれる旅行記としておすすめしたいのはやはりこちら!

image


『マンダラ探検 チベット仏教踏査』佐藤健 人文書院 1981年

です。

作者の佐藤氏は、毎日新聞社の記者・ジャーナリスト。1976年、30代前半のころ、「宗教を現代に問う」という企画を機に仏教に関心を持ち、仏教に関する様々な取材を行うようになります。

そして、1979年、高野山大学の「ラダック・ザンスカール仏教文化調査隊」に参加。本書はその旅のルポルタージュです。

今でこそ、車で2日で行けるようになった(!)ザンスカール。佐藤氏が訪れた当時は、車と馬を使い、何日もかけて旅をしました。また、道中、インドから多くの経典を持ち帰りチベット語に翻訳した「大翻訳官」リンチェンサンポの足跡を辿り、リンチェンサンポ建立だと伝えられるカシミール様式の寺院と仏教美術を巡り、そのデータを収集しました。

rinche (1)
アルチ僧院に残された、リンチェンサンポだと伝えられる壁画。

当時、佐藤氏を案内したのは、のちに西遊旅行もラダック、ザンスカールの旅でお世話になったツプテン・パルダン氏。1980年代に発行された雑誌「みづゑ」には、若かりし頃のパルダン氏と佐藤氏の対談なども載っています。

ハラハラドキドキの旅の様子を楽しみながら、ラダックやザンスカールの仏教美術についても学べる本書。旅の予習はもちろん、ラダック、ザンスカールってどんな所なんだろう?と思っている方にもおすすめです。中公文庫から、文庫版も出ています。

image


ちなみに、どちらの写真にも、本にやたらと付箋が貼ってあるのにお気づきでしょうか…。「ザンスカールに行く」というスタッフで回し読みしていて、数年後、私の手元に戻ったときにはこんな風に(笑)。本に出てきたネタをツアー中にスタッフが話していても、あたたかく見守っていてくださいね

西遊旅行で行く!ラダック、ザンスカールの旅全8種類!
インド最北の祈りの大地ラダック
ラダック 仏教美術にふれる旅 ←リンチェンサンポの足跡を巡ります!
ヌブラ谷とパンゴン・ツォ
ザンスカール
ザンスカール最深部 プクタル・ゴンパを目指して
ザンスカールとパンゴン・ツォ
絶景のマナリ・レーロード大走破
西部ヒマーチャル冒険行
インドヒマラヤ冒険行

nakatani_saiyu at 17:23|Permalink

2015年06月29日

ザンスカールの中心地・パドゥムまでの道のり

こんにちは。
東京本社の山口です。

毎年大好評の『ザンスカール』のコース。
6月12日出発の今年最初のツアーへ、添乗員として同行させて頂きました。

今日はそのその一部をご紹介します。


今年初のツアーということで、14日前に開通したばかりのカルギル~パドゥム間の道路状況を心配しながらの出発でしたが、所々に難所があるものの、問題なく走行できました。

IMG_0858
カルギルを出発し、サンクを通過して間もなくすると、クン峰(7,087m)が望むことが出来ます(写真では一番右に当たる山です)。手前の川はスル川といい、スル谷に沿って流れるインダス川の重要な支流です。




IMG_0849
サンクを越えると、次に見える町はパニカルです。
写真では小さくで良く見えませんが、川沿いに小さな集落が点在しています。
この町は場所によってアッパーパニカル(上パニカル)とローワーパニカル(下パニカル)に呼び方が分かれていますが、中央部の小さな集落の一部が上パニカルです。







IMG_0797
途中、ジュルドではキャンプ地にてランチを召上って頂きました。このキャンプ地では、復路の際にご宿泊いただきます。
丘の上に聳える僧院は、ランドゥム僧院です。この僧院の見どころは、千の顔、千の手、千の足を持つ、白傘蓋仏母です。この仏像は、ジャンムーカシミール地方でも3つしかなく、その内の1つをご覧いただけます(他の2つは、レーの王宮とシャンカール僧院に祀られています)。その慈悲深く荘厳な姿はまさに見る価値アリです。

また、ここジュルドは高度約4,000mです。
夜になると満天の星空と天の川を眺めることが出来ます。
IMG_0781
この写真は復路のキャンプ泊の際にテントの外から撮ったものです。外気温は低いですが、キャンプ泊してまで見る価値のある、素晴らしい星空でした。






IMG_0734
こちらは、このツアーで最高地点のフォトゥ・ラ(高度約4,400m)です。
この日は天気も良く、気温もそこまで低くなかったので、ゆっくり写真ストップを楽しみました。



IMG_0729
フォトゥ・ラを越えると、ドゥルンドゥン氷河という見事な氷河があります。現地の言葉で「ジグザグ」という意味のごとく、綺麗なジグザグのカーブを描いた氷河です。

この先も絶景が続きますが、往路ではだんだん暗くなりますので、ザンスカール地域の中心部パドゥムまで急ぎます。
日が暮れたころ、ようやくパドゥムのホテルに到着し、夕食を召上っていただきます。

次の日からいよいよザンスカールの観光が始まります。
ここザンスカールでの一番の絶景をご覧いただいて、この記事の締めとさせて頂きます。

IMG_0603
トンデ僧院の屋上から眺めるザンスカールの谷です。ツアーパンフレットに大きく掲載しているので皆様既にご存知かと思います。ザンスカールと聞けば、この風景が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
この日は雲一つない快晴で、まるでパッチワークのような田畑のつぎはぎを綺麗に見ることが出来ました。一番奥に見えるのは、パドゥム山脈です。


以上、ザンスカールに至る道にスポットを当ててご紹介させて頂きましたが、如何でしたでしょうか。
9月18日出発のツアーはまだ残席がありますので、是非この機会に訪れてみて下さい。



9月18日発「ザンスカール」

皆様からのお申し込み、お問い合わせのお電話をお待ちしております!



フリーダイヤル:0120-811391


staff_saiyu at 18:00|Permalink

2014年05月22日

チャンタン高原の二つの湖

ラダックの南東からチベット地方にかけて広がる広大なチャンタン高原。
その平均標高4,500mのチャンタン高原の大部分は中国領で、そこには多くの湖があります。
どの湖も青く美しい水をたたえていますが、インド側にも美しく有名な湖が2つあります。
「パンゴン・ツォ」と「ツォ・モリリ」(※現地の言葉で「ツォ」とは「湖」を意味する言葉です)。
今日はこの2つの湖をご紹介したいと思います。

<天空の湖ツォ・モリリ>
レーからひたすらにインダス川沿いを上流に向かい、中国国境に程近いマヘ集落のチェックポストからは西に進路を変え山の中へと入って行きます。 途中、ヌムチャン・ラ(峠 標高4,840m)を越えてレーから走る事約8時間でようやくツォ・モリリが目の前に広がります。

ツォモリリ1


ツォ・モリリは南北約28㎞、東西約8kmの細長い形をした半塩湖です。
湖畔には唯一の集落コルゾック村があり、村の中心にはチベット仏教のコルゾック僧院が建ち、周辺の人々の信仰の拠り所となっています。

コルゾック村


村といっても僧院と50戸ほどの住宅が集まる小さな集落ですが、村の周りを観光宿泊用のキャンプが取り囲んでおり、常設テントに我々が宿泊する事も可能です。

湖畔を走る未舗装道路は大部分が湖面近くを通りますが、時折通る高台からの景色は格別で、太陽の光を受けて青緑に光る湖面はとても綺麗です。お天気に恵まれれば、風が止んで湖面が鏡のようになり、周囲の山々が湖面に映る素晴らしい景色も見れるかもしれません。

ツォモリリ2


<パンゴン・ツォ>
レーの街から車で約5時間、途中標高5,300m強のチャン・ラ(峠)を越えた先にある大きな湖パンゴン・ツォ。全長150キロ程の湖の東側三分の二は中国に属し、西側の三分の一はインドに属する。湖はちょうど国境付近で東西に寸断されており、中国側は淡水湖で、インド側は半塩湖という面白い湖です。

パンゴン・ツォ1


この湖の見所は何と言っても青く美しい湖面の風景。周囲の荒涼としたヒマラヤ山岳風景の中で突如現れるエメラルドグリーンに輝く湖面は神々しいほどの青さをたたえています。

パンゴン・ツォ2


パンゴン・ツォ4


この青く美しい湖は、地元インド映画の撮影でもよく利用されているそうで、日本でも公開され大ヒットしたインド映画「3Idiots(邦題きっと、うまくいく)」のラストシーンも、このパンゴン・ツォで撮影されました。
レーの街から日帰りでも訪問可能ですので、ラダックを訪れる際は、ぜひ足を延ばしてみてください。

パンゴン・ツォ3


なお、西遊旅行でもこの二つの湖を訪れるツアーを企画していますので、ぜひご参加下さい。

****二つの湖を訪れる西遊旅行のツアー****
チャンタン高原 天空の湖パンゴン・ツォとツォ・モリリ


田村 暁

tamura_saiyu at 12:29|Permalink

2011年06月30日

ザンスカールの写真展・仏陀展に行ってきました

お久しぶりです。インドチームの野津です。
まだまだじめじめした日々が続いていますね。

先週土曜日・日曜日にじめっとした暑さの中、早稲田奉仕園で行われている「ザンスカール写真展」と
上野・国立博物館で行われていた「仏陀展」を見に行ってきました。

●ザンスカール写真展
写真家の方と話をする機会があったのですが、この方がザンスカールの写真を撮られたのは20年近く前とのこと。今、ラダックの中心地レーには飛行場がありたくさんの航空会社がシーズンの夏ともなると国内線を飛ばしているのですが、当時レーの空港も軍事用の空港で滑走路しかなく、デリーから陸路で14日間の道のりだったそうです。

私は昨年7月ザンスカールのツアーに行く際、この方の写真集を見た後、現地へと向かいましたが、写真を撮ったその当時とほぼ姿を変えることない町の様子に非常に驚いたことを思い出しました。
同じように会場に来ていらしていた方で、すでにザンスカールへと訪れた方もいらっしゃいましたが、私と同じような感想をお持ちでした。何十年と変わらない伝統・生活文化がそこには残っているということですね。

しかし今、インド政府によりザンスカールまでの近道が建設中で、数年以内に道が完成すると言われています。この道ができると道路事情はよくなりますが、人々の生活・価値観も劇的に変わっていってしまうでしょう。それがいいことなのかどうなのかということは、私は判断することはできませんが、景色が一変してしまうことは否めません。”ザンスカール”は、是非お早めに訪れていただきたい場所です。

P1040472
P1040473

<会場入口>                   <会場外観>





7/10発「ザンスカール トンデ僧院のグストール祭」 残席わずか!
7/10発「花のザンスカール プクタル・ゴンパへの道」 残席わずか!
8/7発「ザンスカール サニ僧院のナロジャ祭」 残席わずか!

●仏陀展
今年、手塚治虫の漫画「ブッダ」を元に全3部作で映画が製作され、その公開と合わせて行われていた
仏陀展。先週日曜日が最終日でした。
会場内には親子連れから若者たち、年配の方まで老若男女、様々な世代の方で混雑。
関心の高さがうかがえます。

P1040478
P1040479

<会場の上野・国立博物館>                   <仏陀展の資料と公式本>

この「仏陀展」は漫画とパキスタンで発見されたガンダーラ仏や、日本の飛鳥時代の仏像とコラボレーションするという斬新な企画。
漫画とパキスタンの各地から出土した仏伝図のレリーフを使って、お釈迦様の一生を前世・誕生・出家・苦行・悟り・説法・伝道・涅槃といった重大な出来事に併せてわかりやすく解説されていました。

その中でも、興味を持ったのは仏陀の誕生を表す場面で使われていた摩邪夫人と天人像という7世紀に作られた銅像。かつては摩邪夫人を中心として、棒で支えられた3人の天女が舞っていたそうです。
仏陀は地球上のあらゆるものから誕生を祝われたという話がありますが、まさにその状態の一部を表現している像ではないでしょうか。またガンダーラ美術の作品では登場人物がギリシャ風のドレープを身にまとった姿で描かれていますが、日本のこの仏像の摩邪夫人はその当時の宮廷衣装を身にまとい、お釈迦様は裾の入り口から合掌のポーズをとって出てきており非常にユニーク。新鮮な驚きでした。

またパキスタン・ラホール博物館でご覧いただくこともできる”苦悩する仏陀”というレリーフ。ここで使われていたのは、7世紀・飛鳥時代に作られた菩薩半跏思惟像という銅像。右足のくるぶしを左の太ももにのせる座り方(半跏)をし、右手を頭に添える形(思いをめぐらす)をしています。奈良などのお寺で見かけるこの仏像。
皆さんも目にされたことあるかと思います。

全体を通して、”お釈迦様の一生”だけでなく、ガンダーラ仏の特徴、日本の仏像美術の流れや作風といったことまで織り交ぜながら簡単な言葉でわかりやすく説明されていましたので、改めて非常に勉強なったと共に、パキスタン生まれのレリーフや日本の銅像が同じようにお釈迦様の一生を描いていることから、仏教が遥か遠くインドからこの日本まで伝わったんだなと改めて実感しました。

そんな仏教が生まれた地インドは、仏教自体は廃れてしまいましたが、今でも多くの場所にお釈迦様ゆかりの地を見ることができます。また毎年、乾季のベストシーズンになるとタイや韓国、スリランカの仏教徒がこぞって、訪問する地なのです。
弊社ではインドのベストシーズンに合わせてそんなお釈迦様ゆかりの地を巡る「仏陀の道」というコースを設定しています。連泊重視のゆったり14日間。毎年非常に人気のコースです。
今年も現在パンフレットを作成しているところで、7月中旬にはみなさんのお手元にお届けできる予定です。
是非、お楽しみに!

仏陀展は終わってしまいましたが、漫画「ブッダ」でお釈迦様の一生にふれることはできます。
これはよりお釈迦様の一生がわかりやすいように、その当時の時代背景がわかりやすくなるようにと、手塚治虫さんが書き加えたオリジナルの人物も登場し、手軽に読めるものです。
インドの仏跡を訪ねる前に一度、読まれてみてはいかがでしょうか?










notsu_saiyu at 10:06|Permalink

2011年05月04日

ザンスカールのヒマラヤ・マーモット

ザンスカールのヒマラヤ・マーモット Himalayan marmot 

marmot03マーモットは、ネズミ目リス科マーモット属の動物。インドで見られるマーモットはヒマラヤ・マーモット Himalayan marmot と呼ばれる種類でパキスタンのデオサイ高原からラダック、ザンスカール地方の標高4,000mを越える高地の草原や山肌に巣穴を作って暮らしています。冬は冬眠するそうですが、ツアーで訪れる夏には、日光を求めて草原や岩の上でひなたぼっこしている、かわいらしい姿を見ることがあります。

marmot01マーモットは社会性の高い動物で、危険が迫ると警戒音を発して知らせあうとのこと。ザンスカールへの道中、ランドゥムからペンシ・ラにかけての高地では、移動する車の中から草原を走ったり、ひなたぼっこするマーモットを見ることがあります。





marmot02あまりにもかわいいので、マーモットに近づいてみると、気がついたマーモットは道路をわたり反対側の岩へ。なんとそこで4匹のマーモットが立ち上がり警戒音を発したのです。あまりストレスをかけると悪いのですぐにその場を撤収しました。




道が広くなり開発の進むザンスカールですが、この幸せなマーモットの楽園、いつまでも大切にしたいと思います。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子

マーモットと出会うことのできる西遊旅行インドの旅2012
「ザンスカール 今なお色濃くチベット文化を残す里パドゥムへ」


sawada_saiyu at 13:36|Permalink

2011年04月11日

砂マンダラ破壇の儀式 at カルシャ僧院 - ザンスカール

ザンスカールの中心パドゥムからも望むことができる、ザンスカール最大の僧院カルシャ。朝日を浴び、岩肌に張り付くように並ぶ白い僧房群は壮観です。

karsha01

ザンスカール最大のゴンパ、カルシャ僧院
15世紀に創建されたゲルク派の僧院で、現在も100人以上の僧侶が暮らす、ザンスカールでも最大のゴンパ。2010年8月、カルシャ僧院で砂マンダラの破壇の儀式が行なわれると聞いてかけつけました。
前日に10時頃に始まる・・・と聞き、朝から駆け足でカルシャ僧院のお堂めぐりをし、儀式が執り行われるラブラン・ラカンへ。到着すると、10時ではなく、たぶん11時頃・・・、といわれ、儀式が始まるまでラブラン・ラカンの壁画、完成した砂マンダラをみたりして過ごしました。

ラブラン・ラカンの壁画
ラブラン・ラカンは15世紀の創建当時の壁画が残されています。一部は修復の手が加えられていますが、新グゲ様式と呼ばれる貴重かつ素晴らしい仏教芸術を見ることができます。

karsha02

karsha03


砂マンダラ
砂マンダラはチベット仏教の儀式のひとつで僧侶達が瞑想の中で色とりどりの砂を落として何日もかけて描くマンダラ。この年は8月6日に作り始め9日に完成、そして16日に破壇の儀式が行なわれました。

karsha04

グヒヤサマージャ・マンダラ(秘密集会曼荼羅)  砂で創り上げられた仏世界

karsha05

やがて読経とともに、用意された大地の恵である収穫物、米、ツァンパ、麦、大麦が次々と火の中に投げ込まれました。農作物への災害が訪れないことを祈願します。

儀式の合い間に
長い儀式の間、見習い小僧(タバ)はあきちゃったり、中には遊び始める子達も。ランチ・ブレイクには麺類が振舞われました。大人も子供も皆一緒にいただきます。

karsha06


破壇の儀式
そしていよいよ破壇式。僧侶がドルジェで一気に崩して、マンダラは色砂へと形を変えます。何日もかけて創り上げたマンダラが「砂」に戻る瞬間。「すべてが無常である」。

karsha07

そして、ご利益をもたらすという砂が配られ、残りは壷に収められました。僧院から隊列が出て川へ流す儀式へと向かいます。11:00から15:30まで行なわれた儀式。僧侶や小僧さんとの触れあいも含め、ほぼ一日を「カルシャ僧院」で過ごした、幸せな一日でした。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


カルシャ僧院を訪れる 西遊旅行のインドの旅2012
「ザンスカール 今なお色濃くチベット文化を残す里パドゥムへ」

ザンスカールをご紹介 西遊旅行のインド案内
「ザンスカール」

sawada_saiyu at 12:30|Permalink

2011年03月31日

花咲く、ザンスカールへの道

ザンスカールへの道
ザンスカールといえば荒涼とした大地、乾燥した岩の山肌・・・というイメージが強い場所。地理的にもヒマラヤ山脈の北にある高地の半砂漠地帯であり、夏は乾燥していますがここ数十年、年間降雨は増加傾向とのこと。この夏のひととき、ザンスカール地方に「花」の季節がやってきます
pensi_la01

ザンスカールは遠い。ラダックのレーかシュリーナガルからカルギルへ。そこからイスラム教徒の暮らすスル渓谷を越え、ランドゥムから始まるチベットの村々を越え、標高4,401mのペンシ・ラを越えて 未舗装240Kmを走らなくてはなりません。その厳しい道中、私達を暖かく迎えてくれるのがザンスカールの自然、花。

カルギルからスル渓谷、ランドゥムへ
標高2650mのカルギルから川沿いにする渓谷を通り、標高3670mのランドゥムへ。途中、イスラム教徒の暮らす村、畑で働く人々の姿、お花畑。suru valley01
スル渓谷のモスクのある村の景色。働き者の女性、夏はマメの収穫で大忙しです。

zanskar flower01
標高3,500mを越えてくると高山植物の花畑が現われます。アカントリモンの一種、そしてビストルタ・アフィニスが山の斜面をピンクに染めます。

zanskar flower02
ランドゥム付近ではデルフィニウムが美しく咲き、ヒマラヤ・マーモットの姿もあちこちに。

ペンシ・ラ(4,401m)を越える

pensi la03チョルテンがそびえ、壮大なドゥルン・ドゥン氷河を望み、ザンスカール手前で一番雄大な景色が見せるのがペンシ・ラ(峠)4,401m。峠の麓付近には、夏の間、預かってきた家畜を飼い、乳絞りをして乳製品を作るザンスカールの女性のキャンプも点在し、夏のザンスカールの自然と暮らしを見るにはお勧めの場所なのです。



pensi la02
ペンシ・ラでは岩陰のあちこちにブルーポピーが咲いています。ザンスカールのブルーポピーはあまり知られていませんが、ペンシ・ラやパドゥム付近の村でも観察できます。2010年の夏は雨が多かったせいか、8月になってもたくさんのブルーポピーが残っていました。標高が高いので長く滞在する場合には高山病にもご注意下さい。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


ザンスカールの花を見る 西遊旅行のインドの旅2011
「ザンスカール 今なお色濃くチベット文化を残す里パドゥムへ」
「花のザンスカール プクタル・ゴンパへの道」

ザンスカールへの道をご紹介 西遊旅行のインド案内
「ラダック~ザンスカール みどころ案内」

sawada_saiyu at 22:13|Permalink