アジャンタとエローラ

2013年09月09日

悠久の歴史とロマン アジャンタ石窟寺院

やっと夏の暑さが落ち着き、朝晩は涼しくなってきました。
夏の疲れがとれて次の旅行の計画をしようとされている方も多いのではないでしょうか。

今回は、8月のお盆に訪れたアジャンタ石窟寺院をご紹介させて頂きます。

「アジャンタ石窟寺院」

その名を聞いて、「?」と思う方は少ないのでは。
歴史の教科書にも必ず載っている、インドが世界に誇る歴史遺産です。

1819年にイギリスの軍人ジョン・スミス氏が虎狩をしていた際、
蔦に覆われた崖に逃げ込んだ虎を目で追っていると、生い茂る蔦の隙間から石の建造物のようなものを発見しました。
ただちに多くの人が動員され、蔦を取り除くと、そこには崖の中腹をくり抜いた石窟が現れたのです。
それも一つや二つではなく、26もある壮大なスケールの石窟寺院でした。
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緑に包まれたアジャンタ石窟寺院

これは、アジャンタ石窟寺院発見の話です。
発見された石窟寺院は全部で26窟の仏教石窟寺院でした。

石窟の造営は、前期と後期の2期に行われました。前期はサータヴァーハナ朝の紀元前2世紀に、後2世紀からの中断の後に、5世紀末、後期の開窟がヴァータカ朝のもとで始まり、7世紀まで続きました。

壁画は、1500年の時を経てもなお、その輝きを失うことなく当時の壮麗さを私たちに伝えています。
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第1窟蓮華手菩薩

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第1窟金剛手菩薩

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第2窟インドラ(帝釈天)が生まれたばかりのシャカ族の太子を抱き上げる

壁画の題材は、仏伝やジャータカが主なものです。
ジャータカの多くは、釈迦の前世としての菩薩が様々な困難、試練に出合う話です。
当時、こういった壁画により、仏陀の教えを説いたのです。P8133878
第17窟六牙白象本生
六牙象は自ら牙を引き抜いて猟師に与えます。

アジャンタ石窟寺院は、ジョン・スミス氏に発見されるまで、
1000年もの間、ジャングルの中で眠っていました。

今も色鮮やかなこれらの壁画。
描かれた当時を想像すると、その美しさは計り知れません。

1983年世界遺産に登録され、アジャンタ石窟寺院群には世界中からその姿を一目見ようという人びとが訪れてきます。
皆様も是非、一度この壮大な歴史とロマンを肌で感じてみて下さい。

▼西遊旅行のアジャンタ石窟寺院に訪れるツアーはこちら
「アジャンタ・エローラ 西インド世界遺産紀行」 

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2011年08月19日

アジャンタ・エローラ 岩面に刻まれた宗教芸術

 こんにちは。大阪支社の清水です。

 今回は、ムンバイから陸路・空路ともにアクセスしやすい、広大なデカン高原にある二つの世界遺産についてご紹介いたします。

 まず、紀元後6~9世紀頃にかけて製作されたと言われる、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教と3つの異なる宗教が互いに並存するエローラ石窟群。そして紀元前約2~紀元後7世紀頃にかけて製作されたと言われる仏教石窟群、アジャンター石窟群です。いずれも当時の宗教を物語る貴重な石窟群です。

 二つの石窟寺院にアクセスする上で、旅行者の受け入れ玄関となるのがオーランガバード。ムンバイから東へ350kmに位置するその町は、大都会のムンバイとうってかわり、車窓から見えるテーブル・マウンテン(卓状山。テーブルのように平らな山々)の景色が特徴的です。わたしは今年3月に『ナマステ・インディア大周遊』のコースに添乗させていただきましたが、その時期にはデカン高原の平らな台地に、見渡す限りに広がる綿花畑やさとうきび畑の景色がたくさん見えました。道の両脇には、炎のように赤く大きな火炎樹(かえんじゅ)の花もよく咲いていました。

 デカン高原の南北に連なる絶壁に穿たれた34の石窟寺院群がエローラ石窟群です。1983年に世界遺産に登録されたこの石窟群は、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の3つの宗教寺院が同じ場所に作られています。中でも最大の見所である第16窟のカイラーサナータ寺院は、完成までに100年以上の年月を費やしたと言われており、インドでも最大の石彫寺院です。
エローラ石窟の眺め 

石窟の敷地内では、野生の猿達が戯れていました。
野生のサル 

                   
 一方、アジャンタ石窟群は、デカン高原を流れるワーグラー河の馬蹄形の渓谷に造られた、仏教石窟寺院です。先にご紹介させていただいたエローラ石窟群と同じく、1983年に世界遺産に登録されています。石窟中最高の見所と言われる第1窟では、ブッダの前世物語「本生」や、アジャンタ壁画の最高傑作と言われる「蓮華手菩薩」、「金剛手菩薩」を見学することができます。これらは日本の法隆寺金堂内陣の装飾に見られる菩薩像のオリジナルとしても知られています。第26窟には全長約7mもあるインド最大のブッダの涅槃像が岩面に彫られています。横たわるブッダの目を閉じるその姿は、眠っているようにも微笑んでいるようにも見えます。
アジャンタ 涅槃像


インドの宗教に興味のある方や、仏教に関心の深い方に特におすすめの観光地です。    
アジャンタ、エローラには、次のツアーで訪問していただくことが可能です。
ぜひご覧になってください。↓↓

ナマステ・インディア大周遊
アジャンタ・エローラ 西インド世界遺産紀行

shimizu_saiyu at 17:39|Permalink