タミル・ナードゥ州

2013年11月19日

南インド ラーメーシュワラムへの旅

ワナッカム!
皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
私は、10月に少し休暇をとり、大好きな南インドへ旅に行ってきました。
今回は、その旅の一部をご紹介致します。

目指したのは、南インドはタミル・ナードゥ州にあるインド屈指の聖地、ラーメーシュワラム。
屈指と言っても、知っている人は少ないのではないでしょうか。

このラーメーシュワラムとは、「四大神領(インドの東西南北を護る聖地)」の一つにあたり、南を護っています。
また、「12の光輝くリンガ(ジョーティリンガ)」の一つでもあり、ヒンドゥー教徒なら誰もが一度は巡礼に行きたいと思う所です。

マリンブルーに光るマンナール湾に突き出た半島の先にあり、海を隔てたその向こうにはスリランカがあります。
海峡には、アダムス・ブリッジと呼ばれる7つの小さな島がスリランカへと連なっています。

このラーメーシュワラムは、インド二大叙事詩「ラーマーヤナ」ゆかりの地です。主人公ラーマ王は、魔王ラーヴァナに誘拐されたシータ姫を救うために、猿の神ハヌマーンの力を借り、ラーメーシュワラムからランカー島(スリランカ)へと橋を掛けて渡ったとされています。
魔王ラーヴァナを倒し、シータ姫を救ったラーマ王が、穢れを浄めて神に感謝し祈った場所にラーメーシュワラム最大の寺院、ラーマナータスワミ寺院があります。

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ラーマナータスワミ寺院の東の門搭

とても立派なお寺で、南北に約200メートル、東西に約350メートルという大寺院です。また、素晴らしいのは中の回廊。高さは9メートル、全長は1220メートルにも及び、合計1200本の柱には3000以上もの力溢れる彫刻が刻まれ、天井には極彩色のヤントラ(宇宙の神秘を象徴するデザイン画)が描かれています。
また、中には22の聖なる井戸があり、禊の場として機能しています。

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寺院の中の回廊

そんなラーメーシュワラムへの道のりは、タミル・ナードゥ州第二の都市、マドゥライから始まります。バスも列車も出ていますが、今回は列車を使いました。
朝6:25頃、少し明るくなった中を出発した列車は、快調にラーメーシュワラムへと進みます。インド本土から島には、パーンバン橋と言う長さ2キロに及ぶ、インドで最初にできた閘門式の橋が掛かっており、美しい海の上わずか3メートルの所をゆっくりと進んで行きます。目の前に広がる海のその美しさには目を奪われます。
インド人の乗客たちも携帯のカメラで嬉しそうに写真を撮っていました。

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列車の中の様子

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車窓から

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閘門式のパーンバン橋

島に到着した後、宿に荷物を置き、直ぐに島の終わりに位置するダヌシュコディと言う村を目指しました。
オートリキシャで約40分。着いたのは、真っ青なインド洋とベンガル湾に挟まれたムーンラムチャッティラムと言う漁村。ここから先は、オートは立ち入り禁止です。1964年のサイクロン以降、ジープかテンポでしか入域できなくなったそうです。テンポは20人集まらなければ出発しません。

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ムーンラムチャッティラムから見るインド洋

インド洋の壮大な波を見ながら待つこと約30分。20人が集まりやっと出発です。体の大きなインド人たちと寿司詰め状態で浅瀬の海をガタガタと進むこと30分。遂にダヌシュコディに到着です。

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浅瀬をテンポで進みます

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テンポの中の様子

もともとは、活気のある村だったダヌシュコディ。1964年、サイクロンに襲われてから廃墟のようになってしまいました。今は、古い列車の駅や珊瑚でできたキリスト教会の残骸と、小さな集落がある程度です。

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珊瑚でできた教会

その先4キロ進んだ所が、インドの終わりです。残念ながら、テンポの停車時間は30分だけ。全く影のない炎天下、気温38度の中を歩いて4キロ進むのは危険です。別手配をしたジープでなければ行くことができません。
今回は、本当の端まで行くことはできませんでしたが、いつかまた訪れたいと思います。

南の端にある小さな島、ラーメーシュワラム。そこは、伝説と篤い信仰が今も息づく聖なる島。
どこまでも美しく広がり、のどかで静かな海に心が癒される素敵な場所です。

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夕日に染まるラーメーシュワラム

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朝日


▼西遊旅行の南インドの旅
「楽園の南インド周遊」 

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2013年10月04日

南インドの食

ワナッカム!

朝晩の気温も大分落ち着いてきて、良い気候になって参りました。
これから紅葉も楽しい季節ですね。
季節の変わり目は、体調を崩しやすいものですが、体調にはくれぐれもお気を付け下さい。

さて、9月のシルバーウィークは南インドに行って参りました。
南インドは私の最も好きな旅先の一つです。

今回は、南インドの”食”についてご紹介させて頂きたいと思います。

皆さんは「インド料理」と聞いて、どういった料理を思い浮かべますか?

・・・「チキンカレーとナン」

こういった料理を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
「チキンカレー」や「ナン」といった料理は、主に北インドで食べられています。
では、南インドではどういった料理なのでしょうか。

気候が温暖で、水と太陽の光が豊富な南インドの主食は”小麦(パン)”ではなく、
”米”と”豆”です。
また、北インドよりもピュアベジタリアンが多く、野菜中心のお料理です。
「カレー」というよりかは、「スープ」や「煮込み料理」といったものが多く、
ナッツやバターもあまり使わない、サラッとした料理が多いです。

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これは、南インドの定食「ミールス」。
北インドでは「ターリー」と呼ばれています。
中央のご飯と数種のおかず。これらをごはんの上で混ぜ合わせて色々な味を楽しみます。
なんと時間無制限のお替り自由。
いらいないと言うまで給仕係のおじさんが目を光らせて、料理を持ってきます。

ミールスの基本は、「サンバル」。
これは、トマトをベースに辛味と酸味のあるスープです。
そして「ラッサム」こちらも辛味と酸味のあるスープです。
酸味の正体はタマリンド。亜熱帯地域で良く見られるマメ科の植物です。

また、ココナッツが良く育つ南インドはココナッツも料理によく利用されます。
ポリヤルはココナッツを使った炒め物。
クートゥはココナッツミルクを使った煮物です。

そしてそれぞれの料理の香りの決め手は「カレーリーフ」。
柑橘系の爽やかな香りがします。日本の山椒のような香りです。
この香りがすると、南インドを感じます。

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こちらはケーララ州で食べた「バナナリーフのミールス」
バナナは最も清いものとして扱われ、お皿の代わりに使われています。殺菌作用もあるという話です。
ケーララ州のお米は。赤く、丸っこい特徴があり、ビタミンも豊富です。
また、海岸沿いのこの州では、アラビア海でとれる魚もよく食べられています。

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こちらは「ドーサ」。
南インドではお米は色々なものに化けます。
ドーサは、米とウラドマメを粉に挽いて、水と混ぜ、発行させたものを薄くクレープ状に焼いたものです。
外はパリっと、中はもっちりとしていてとても美味しく、インド全土でも大変人気があります。

そして、それを蒸しパンにすると「イドゥリ」。
スパイスやハーブと混ぜてドーナツ状に揚げると「ワダ」。
朝ごはんの定番です。
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どれも、「サンバル」と「ココナッツチャトゥーニー(ソースのようなもの)」と食べます。
クセになる美味しさです。

また、南インドでは、実はコーヒーが愛飲されています。
街のチャイスタンドでは、甘いミルクコーヒーも人気なのです。P9154026

カップからカップに移し、適温にしながら砂糖を混ぜ、泡を立てて頂きます。
お店の人のパフォーマンスも見ていて楽しいです。

一見、謎に見える南インドの料理。
皆様も是非一度、試してみて下さい。
今回ご紹介したのはほんのごく一部。南インドは、食の豊かな所なのです。

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街のバナナ屋

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2013年01月18日

新しくなりました!!南インド周遊  

ワナッカム!(タミル語のこんにちは)

ご無沙汰しております。大阪支社の川口です。
皆様、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。
私は、寒ーい日本を飛び出し暖かい南インドでの年越しでした。

さて、今年からツアー内容が新しくなった南インドの魅力。
何処が変わったのかと気になる方も多いと思いますので少しご紹介。

『世界遺産のニルギリ鉄道に乗車』
今も地元の方の大切な足であるこの鉄道。
2005年からは、ダージリン、シムラ・カルカ鉄道と共に「山岳鉄道群」として世界遺産に登録されています。

南インド・タミルナードゥ州のメットゥパラヤムからウダカマンダラムを結ぶニルギリ鉄道。
早朝、メットゥパラヤムを出発し、途中のクーヌールに近づくにつれ美しい紅茶畑が広がります。

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途中の駅では、冷却の為水を差しながら進みます。

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大切な移動手段である鉄道と、観光向けの鉄道。
この両方を兼ね備えた車内はもちろん多国籍、様々な言語が飛び交います。

途中に広がる紅茶畑を眺めながら、クーヌール到着後はクラシカルな雰囲気が漂うホテルでゆっくりとした昼食。

シッキム・ダージリンのコースでダージリン~グーム間の鉄道に乗車されたことのある方も多いと思います。
是非、ニルギリ鉄道でじっくりと山岳鉄道の魅力をご堪能ください。

『南インドの建築と言えば塔門(ゴープラム)』
南インドを巡るに当たって、外せないキーワードは「ゴープラム」
  
DSC_0093写真のようなカラフルな塔門を目にしたことのある方も多いと思います。

仏教やイスラムの影響を受けなかった南インド。多くの王朝が乱立していた時代があります。
中でも外せないのが9-13世紀南インドを支配したチョーラ王朝。

前期チョーラ朝と呼ばれる時代は1-3世紀にもありましたが、このカラフルなゴープラムが建てられ始めたのは9-13世紀のチョーラ朝後期のこと。
大きくなる塔門に比例するように、本堂は小さくなっていったと言われます。

おもちゃ箱をひっくり返したようなゴープラム。
見ていると何だかワクワクするようなカラフルな造りも是非お楽しみください。





東西南北と全く文化の違う南インド。
次回は食文化と、今年から加わったマイソールをご紹介します。



kawaguchi_saiyu at 00:31|Permalink

2012年09月22日

ミナークシ寺院のクロージングセレモニー 南インドの神々の姿 

ミナークシ寺院クロージングセレモニー (2)

南インドのヒンドゥー建築の最高峰であり、信仰の中心・ミナークシ寺院。何千もの極彩色の神々の像で埋め尽くされ、後期ドラヴィダ様式の頂点を極めたといわれる建築が見事です。この寺院はヒンドゥーの神シヴァと土着の女神ミナークシとが夫婦として祀られ、毎夕方にはシヴァ神がミナークシ女神の寝所に入る様子を儀式化したセレモニー=クロージング・セレモニーが行われます。寺院には120人の僧侶が織り、シヴァ神とミナークシ女神にそれぞれ60人づつが仕え、昼夜交代して務めています。

ミナークシ寺院 (1)
ミナークシ寺院の塔門

夜、楽隊の音楽とともに銀の神輿に乗ったシヴァ神が出てくると、僧侶がその日の行事や寄付の額を神輿に報告します。神輿は2人の息子、ガネーシャとカーティケの祠の前でおやすみの挨拶をしたあと、妻のミナークシの聖所の前で中に入っていいか伺いをたてます。その際、神輿の下に用意された祭壇がジャスミンの花、蓮の花、 お香で清められます。これはこの地方の伝統で、主人が仕事から帰ってきたときに妻が家の前でその足を清める儀式からとられたと考えられています。
そして、妻・ミナークシが答え、孔雀の羽の扇でお香が炊きあげられる中、神輿はミナークシの聖所へと入っていきます。

ミナークシ寺院クロージングセレモニー (1)
シヴァの聖所から出てくる神輿。中にはシヴァ神像。

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ミナークシの聖所の前で、神輿が停まり祭壇が清められます。シヴァ神がミナークシ女神の聖所に入っていいかお伺いをたて準備をします。

ミナークシ寺院クロージングセレモニー (4)
シヴァの足跡の祭壇。この地方ではご主人が外から帰ってきたときに妻が家の前で足を清める伝統があり、それがこの儀式に取り入れられたと考えられます。

ミナークシ寺院クロージングセレモニー (5)
ハスの花、ジャスミンの花、そしてお香がたかれ孔雀の羽でお香が広がり神々しい雰囲気が作られていきます。

ミナークシ寺院クロージングセレモニー (6)
ミナークシの寝室へと神輿が運ばれていき、この儀式が終了します。

神々の暮らしを人間のように親しみを込めて描き、毎日繰り返されるその儀式は南国らしいおおらかさと人々の信仰の篤さを物語っています。
神々も人と同じ暮らしをしている・・・南インドの神々の姿です。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子

西遊旅行の南インドの旅 2013年
楽園の南インド周遊 


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2011年08月09日

南インド チェンナイの街角風景

皆様こんにちは。大阪支社の清水です。
今回は、南インド最大の都市・チェンナイの街角で出会った風景を紹介いたします。

IT産業の興隆で、世界的にますます注目を浴びつつある南インドの都市。
その中でも、バンガロールやハイデラバードが有名ですが、チェンナイもまた、IT産業がめまぐるしく発展しています。

そんな経済的発展を受けて、変わりつつある街の風景。
例えば、5年前には見かけなかった、某大手の外資系のハンバーガーショップ。
たくさんの店舗の入ったショッピングモール。
日本でもお馴染みの風景が、チャンナイの都市部では広がりつつあります。

そんなチェンナイですが、チェンナイだからこそ出逢える街角の風景も、まだまだ残っています。


■街角の本屋さん

溢れんばかりの雑誌と書籍が積み上げられた、街角の本屋さんの風景。
所狭しと積み上げられ、ディスプレイされたそれらは、どこか芸術的なほど。
でも、肝心の店主さんは、どこにいるんでしょうか?
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本の中に埋もれて、店主さんがいらっしゃいました!
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■バナナの葉をカットする男性

バナナの葉を、はさみで軽快に切って、四角くしていっています。
チェンナイを含む南インドでは、食事の時に、ご飯をお皿に盛る代わりに、バナナの葉を敷いてお皿として利用されることもあるのです。
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■ジャスミンの花飾りを作る女性

ジャスミンの花飾りを売る露店を、街角でひばしば見かけます。
純白の小さな花は、しかしとても濃厚な甘い香りを放ちます。
花飾りを、髪にかんざしのように挿して、街を行く女性も、時々見かけます。
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●ココナツ屋さん

ココナツが豊富に収穫できる南インドでは、このようなココナツ屋さんを町のところどころで見かけます。
また、果肉は、お寺に参拝した時、僧侶の方が小さなココナツの実を分けてくださるなど、宗教的にも特別な役割を持った果実なのです。
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チェンナイを訪れるツアーは、こちら。↓↓
現地の街角でしか出会えない風景、探しにいってみませんか?

楽園の南インド周遊(2011年4月~9月)
楽園の南インド周遊(2011年10月~2012年2月)
じっくり巡る世界遺産ハンピとゆったり南インド周遊
祈りの島スリランカと南インド周遊


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