グルドワラ

2014年08月15日

インドで生まれた宗教・シーク教

皆さまこんにちは。
いよいよ夏本番ですね。
毎日暑い日が続きますが、熱中症などにはくれぐれもお気を付けくださいね。

さて、今回はインドの宗教についてご紹介します。

インドで生まれた宗教には、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教、シーク教などがあります。

皆さまは、シーク教と聞いて、どういうイメージを思い浮かべますか?

 シーク教徒と言えば・・・「ターバンに髭」というスタイルが一般的なイメージです。しかし、それは私たち日本人のインド人へのイメージと同じではないかと思われる方もいるかも知れません。
 シーク教というのは、昔から裕福で教養があり、教育水準が高い層からの帰依が多かったのです。その為、社会的に活躍し、海外で働くシーク教が多いと言われています。つまり、昔から私たち外国人の目に留まってきたという訳です。
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 シーク教の総本山は、アムリトサルにあります。アムリトサルとは、パキスタンと国境を接したパンジャーブ州の街で、16世紀頃にシーク教徒によって建てられた街です。そしてインドとパキスタンの間で、国境が開かれているのは、このアムリトサルだけです(パキスタン側はラホール)。
 
 この街にあるシーク教の総本山は現地語で「ハリマンディル」と言い、通称「黄金寺院」です。名前の通り黄金に輝くお寺です。また、こういったシーク教のお寺のことを「グルドワラ」と呼びます。
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黄金寺院
 
 シーク教は、16世紀にグル・ナーナクにより創められました。「シーク」とは、弟子を意味し、「グル」は、導師や聖人を意味しています。つまり、教徒は皆グル・ナーナクの弟子ということになります。
 教祖にあたる人はおらず、教典「グル・グランド・サーヒブ」をグルとしているのです。この教典は、実に1,430㌻もの書物で、英語に翻訳されインターネットでも閲覧が可能です。

 冒頭で、ターバンの話が出ましたが、このターバンはラジャスタン州などの民族衣装のターバンとも混同されがちですが、違うものです。長さ7~10m、幅は1.5mもの布を巻いています。髪をちょんまげにし、そこに布を引っ掛けるようにして強く巻きます。前方がきれいに反るように巻きます。ターバンを巻ける年頃になれば、自分なりに拘りをもち、巻き方を研究するそうです。しかし、このターバンは全く日除けにはならず、熱の放出を妨げ、むしろサウナのように蒸れるそうです・・・。

 そして、シーク教徒には大切な「5つのK」というものがあります。
  ・長髪・・・ケシュ
  ・ひざ上までのパンツ・・・カッチャー
  ・右手につけるバングル・・・カラー
  ・くし・・・コンガー
  ・短刀・・・キルパン
 これらの「5つのK」を大切にしているのは主流派のカールサー派。彼らは体に刃物を充てることを許されません。その為、髪と髭が長いのです(髪はちょんまげにし、ターバンを巻きます)。しかし、最近はターバンも時代遅れや、また頭痛の原因として、短髪でターバンを巻かない教徒の方も増えているようです。

 そして、大きな特徴をもう一つ。それは、「ランガ(共同食堂)」。シク教には、他の宗教を排除しようという思想はありませんが、カースト制は完全否定しています。ヒンドゥー社会において、異なるカーストの人間は食事を共にしてはならない、という厳然とした掟があります。材料もさることながら、食事の場そのものも大変重要な意味をなします(それは厳しい差別でもあるのです)。カーストそのものを否定したシーク教にとっては、そのようなタブーは全く意味をなしません。むしろ、全ての人間を差別することなく、皆一緒に食事をとるという制度を確立しています。食堂で供される食事は全て無料。誰でも頂くことができます。これは、全てのグルドワラで見られ、「セク」という奉仕活動により運営されています。
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ランガの様子
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皆で食器を洗っています
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おかずを作っています
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チャパティが焼けました

 また、ヒンドゥー教では、目上の人に敬意を示して、「足に触れる」という習慣があります。逆を言えば、位の高い人が目下の人の足に触れることは屈辱的なことです。シーク教では入口付近の靴を預かり番をしているのは、社会的地位の高い人が多いそうです。そんなところにも、カーストの否定を見ることができます。 

 インドに行くと、モスクに似たタマネギ頭のお城のような建物を良く見かけますが、それがグルドワラです。今まで、特に何も思わずに見てきたかも知れないグルドワラやターバンを巻いたシーク教徒。少し気に留めてみると、また違った感じ方ができるかも知れません。
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ニューデリーのグルドワラ


sugimoto_saiyu at 09:33|Permalink