ベンガルタイガー

2017年06月19日

【発表!】世界の野生動物に出会う旅- WILDLIFE OF THE WORLD -

先日、6月の新しいパンフレットを発表いたしました!
みなさま、お手元に届きましたでしょうか??

(まだ届いてない!という方は、無料でお送りしますのでこちらまでご連絡ください

その中に

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大ボリュームになった「世界の野生動物に出会う旅- WILDLIFE OF THE WORLD -」発刊第2号が入ってます!
表紙はタドバ国立公園(インド)のベンガルタイガーです

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ずらりと並んだラインナップ。インド以外にも、

ネパール、スリランカ、インドネシア、ボツワナ、ケニア、タンザニア、ウガンダ、エチオピア、フィンランド、ノルウェー、コスタリカ、エクアドル、ロシア、そして日本!

動物観察に特化した西遊旅行ならではのツアー全22種類をご用意しております。

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インドのツアーは全5種類

2009年の視察から始まり、その年の国立公園の状態や、野生動物の観察状況によって、毎年改良を重ねてきたコースです。ぜひじっくりとパンフレットをご覧になってみてください!

それぞれのツアーのみどころは、また次回以降ご紹介いたします


『WILDLIFE OF THE WORLD 世界の野生動物に出会う』内 インドの旅5種類

ベンガルタイガーを求めて タドバとバンダウガル
インド中央部の四大国立公園 ベンガルタイガーリザーブへ
インド西部・3つの国立公園を訪ねて
チトワン国立公園とコルベット・コアゾーンサファリ
コルベット・コアゾーンサファリとランタンボール国立公園




nakatani_saiyu at 06:58|Permalink

2016年10月14日

【発表!】ベンガルタイガーと出会う、こだわりのインドの森パンフレット

毎年ご好評をいただいている、インドの森・ベンガルタイガーを訪ねる旅
2017年の新コースを発表致しました!

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ベンガルタイガー Bengal Tiger

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インドクジャク India peacock

今年お届けするコースは以下の5本!
2009年の視察以降、述べ250名を超えるお客様をインドの森へご案内した西遊旅行。
毎年のツアーの積み重ねから学んだとらの習性や出生数、自然現象、
そしてインドの国立公園特有の予約システムなどを考慮し、
ベンガルタイガーとの出会いに徹底的にこだわったサファリツアーです。

ポイント①「カーナとバンダウガル」では8日間で計9回のサファリ!

今年復活したカーナとバンダウガルを訪れるコースでは、全日空を利用することで、8日間で計9回のサファリをお楽しみいただけるようになりました。
中でも、世界一のトラ生息密度を誇るバンダウガルで計6回のサファリを満喫します。

対象コース: ベンガルタイガーを求めて カーナとバンダウガル

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バンダウガル国立公園にて

ポイント② 新企画「バルディアとコルベット」では希少なネパールのトラを狙う!

西ネパールから国境を越えインドへ、ネパールとインドの「タイガーベルト」を行く新企画「バルディアとコルベット・コアゾーンサファリ」では、これまで観察が難しいとされてきたネパールのトラを狙います。また、インドでは、最古の国立公園コルベットの中でも、フォトグラファーに人気の「コア(中核)・ゾーン」になんと宿泊!宿の前を野生の象が通過する・・なんてことも!


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ジム・コルベット国立公園のベンガルタイガー

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バルディア国立公園の湿地とインドサイ

ポイント③ 新企画「西部インド・3大サファリ」ではインドのネコ科ビッグ3トラ・ライオン・レオパードと出会う!

「西部インド・3大サファリ」のコースでは、ベンガルタイガーに加え、インドのネコ科動物を代表するライオン(アジアライオン)、レオパード(インドヒョウ)の生息地も訪問。アジアライオンは世界でもササン・ギル国立公園にしか生息しておらず、貴重な出会いとなります。また、レオパードと出会うため、近年インド人カメラマンの間で話題になっているラジャスタン州・ウダイプル近くの渓谷・ベラへ。岩山をテリトリーとして、35〜40頭が暮らしています。 


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アジアライオンの赤ちゃん

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ベラのレオパード(インドヒョウ)

こちらのコースが掲載されたパンフレット「インドの森サファリ」は本日より順次発送。10月15日ごろからお手元に届きます。手元に届いていないという方、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください

Text by Megumi Nakatani 

nakatani_saiyu at 18:57|Permalink

2015年09月18日

発表!ベンガルタイガーと出会う「インドの森サファリ」パンフレット

今年も特集パンフレット「インドの森サファリ」を発表いたしました。
皆様お手元に届きましたでしょうか?

今年は5月に視察を行い、昨シーズン「サイティングのホットスポット」として世界中のカメラマンから注目された、中央インドの「ペンチ国立公園」と「タドバ国立公園」を新たにツアーに加えました。

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タドバ国立公園にて ©MANISH VARMA

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美しい森の中で出会ったベンガルタイガー(ペンチ国立公園)

今年は、4つの国立公園で計13回のサファリを楽しむ新企画「
インド中央部の四大国立公園ベンガルタイガーリザーブへ 11日間」も発表致しました。予め訪問するゾーンを指定予約できる「カーナ」と「バンダウガル」ではそれぞれ複数のゾーンのサファリへご案内するなど、ベンガルタイガーとの出会いにとことんこだわった内容です。
こちらでも
「ペンチ国立公園」と「タドバ国立公園」を訪れます。

昨年に引き続き、今年も発表させていただいたのは、ベンガルタイガーだけでなく最後のアジアライオンにも出会える「インド二大国立公園サファリ ササン・ギルとランタンボール 9日間」。今や地球上でアジアライオンの野生の姿を見られるのはここだけ。大変貴重な出会いになることでしょう。また、パンフレット表紙に登場した若いベンガルタイガーたちの写真は、今年ランタンボール国立公園で撮影されたものです。来年のツアーでは、彼らの少し成長した姿と出会えるでしょうか。

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アジアライオンの親子(ササン・ギル国立公園)

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アジアライオンの子ども(ササン・ギル国立公園)

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ランタンボール国立公園にて

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ランタンボール国立公園で出会ったまだ若いベンガルタイガー

「インドの森サファリ」ツアーはいずれも11名様限定のコースです。
催行決定するとすぐ満席になってしまいますので、ご検討中の方はお早めにお申し込みください。

「インドの森サファリ」ツアー 催行状況など詳しくはこちら!!

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おまけ:人間がトラに見られています…。






 


nakatani_saiyu at 09:16|Permalink

2014年10月27日

ランタンボール国立公園のベンガルトラ 木陰でお昼寝・・・T-72 (Sultan)

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (1)

ランタンボール国立公園のベンガルトラ、T-72 Sultan のサイティングの様子です。
2014年の4月のサファリのこと。この日は珍しく朝から「嵐」。オープンスタイルのサファリカーのためツーリストはみんなびしょぬれに。幸いなことに私たちがこの日訪れていたRoute-1には公園係員の小屋がありそこに避難しました。
「こんな天気だとトラは出てこないよね?」の質問に、ガイドさんも「そのとおり」。
他の公園でも聞いた話ですが、トラはあんまり塗れているところを歩くのは好きじゃないんだそうです。

気を取り直して午後のサファリへ。朝の嵐がうそのように晴れ渡りました。Route-2を走り始めました。雨上がりの森では、いろんな動物が活動。いつもの暑い乾燥した午後とはちょっと様子が違いました。
「あ、あしあと」

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (2)

朝の雨で地面がやわらかくなっていたところに、ビッグなパグ・マーク(あしあと)。しかもまだしめってるのでそんなに時間は経っていません。トラの歩いた方向に車を走らせると、木陰にねそべるT-72 スルタンがいました。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (3)
ビミョーな木陰に寝るスルタン。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (4)
ネコですね~ たらふく食べた後なのか、おなかも大きいスルタン。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (5)
カメラマンさんのシャッター音が響き渡る中どうどうのお昼寝。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (6)
イノシシ Wild Boarがそばを通ると反応しました。それはさすがに気になるようです・・イノシシおいかけはじめて草むらに。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (7)
そしてスルタンの後をおって全サファリカーが移動を開始、大混乱。この週末はインドの「グッドフライデー」の連休と言うこともあり、入場サファリカーの数が制限されているにもかかわらず、コントロールができておらず、身動きできないほどの車が公園内に入っていました。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (8)
草むらに隠れて狩をしようにも、どうも失敗したみたい・・・。トラの狩は20回に1度くらいしか成功しないといいます。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (9)
ほかのサファリカーもスルタンを探してレンズを覗き込んでいます。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (10)
どこにいったのかと思うと、サファリカーの真横から現れたスルタン。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (11)
もう、近すぎて写真は撮れません。せっかくこんなに近いので、レンズを通さず、目でトラを感じて楽しむに限ります。力強いトラの姿に感動。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (12)
スルタンはそんなツーリストの車の間をスイスイと歩き、水場へ。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (13)
途中、すりすりマーキング。

ベンガルタイガー ランタンボール T-72 (14)
スルタン、至福のひととき。

スルタンT-72は、T-22の子供で母親から独立し、縄張りを持ち始めたばかりの若いオスでこのとき3歳。まだ、動きに子供っぽさが残っている感じでした。


Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子


西遊旅行のベンガルタイガーに出会う旅
ベンガルタイガーを求めて 沙羅双樹が美しいジャングルブックの森カーナと世界一のトラ生息密度バンダウガル国立公園
インド二大国立公園サファリ 最後のアジアライオンが暮らす森ササン・ギルとベンガルタイガーが暮らす森ランタンボール

★ベンガルタイガーの撮影を目的とされている方は弊社のインド・サファリ担当スタッフまでお問い合わせください。


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2014年10月08日

ランタンボール国立公園のベンガルタイガー                     Lake areaに暮らすT-19クリシュナ、マチュリーの子

ランタンボール ベンガルタイガー T-19 Ranthambore (7)

ランタンボール国立公園にはいくつかのサファリ・エリアがありますが、最も豊かで美しい環境をもつのが「レイク・エリア」。公園の入り口から中世の遺跡が続き、再生した森が覆い映画のセットのような景色が始まります。湖畔にはたくさんの動物が集まります。サンバーにアクシスジカ、たくさんの水鳥、そしてヌマワニ。ベンガルタイガーの存在がなくても、その光景の美しさに、訪れるたびに感動させられる場所です。

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かつての藩主の狩猟小屋。今は森に飲み込まれています。

ランタンボール ベンガルタイガー T-19 Ranthambore (4)
湖畔にはアクシスジカやサンバーの群れが集まります。広いランランボール国立公園の中でもこのレイク・エリアを縄張りに持つトラは一番幸せかもしれません。

長い間、このレイク・エリアをテリトリーとし「ランタンボールの女王」と呼ばれたT-16マチュリーというメスのトラがいます。マチュリーはその強さでオストラから子供たちを守り、たくさんの子孫を残し、そしてツーリストを嫌うことなくその姿を現し、多くのドキュメンタリーや写真集に登場したトラです。彼女は2014年の今年、17歳になると言われ(野生のトラの寿命は15年ほど)、もうすべての歯を失いながらも小動物を捕まえレイク・エリアの片隅に暮らしています。

現在のレイク・エリアはマチュリーの子供たちの縄張りです。
2013年の4月、レイク・エリアを中心とするサファリルートNo.3 でT-19 クリシュナの姿を見ました。T-19クリシュナは2006年の夏に生まれたマチュリーの3匹のメスの子供のうちの一匹。姉妹のT-17,T-18にくらべとてもシャイだったそうですが、今ではマチュリーのテリトリーをひきつぐ「レイク・エリアの女王」になりました。

ランタンボール ベンガルタイガー T-19 Ranthambore (8)
水の中で涼むT-19を発見。4月の午後4時頃でした。

ランタンボール ベンガルタイガー T-19 Ranthambore (2)
美しいT-19 まさにクリシュナ。

ランタンボール ベンガルタイガー T-19 Ranthambore (3)
水から出たら草陰へ。

ランタンボール ベンガルタイガー T-19 Ranthambore (5)
まだ暑い時間帯です、眠りについてしまいました。

ランタンボール ベンガルタイガー T-19 Ranthambore (6)
湖の反対側から見ると・・・カンター(大型のオープン・サファリカー)のツーリストにはトラは見えないけど、T-19は見ていました。

2014年の春、T-19は4匹の子供に恵まれました。ランタンボールのレイク・エリアはその親子の姿を追うテレビ取材やカメラマンさんでいっぱい。あまりにもの人気ぶりに、「トラの子育てによくない」ということで一時このゾーンの入域制限が設けられたほどです。

まずは、子トラたちの無事な成長を祈り、次のシーズンには成長した姿が見られますように・・・

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子

西遊旅行のベンガルタイガーに出会う旅
ベンガルタイガーを求めて 沙羅双樹が美しいジャングルブックの森カーナと世界一のトラ生息密度バンダウガル国立公園
インド二大国立公園サファリ 最後のアジアライオンが暮らす森ササン・ギルとベンガルタイガーが暮らす森ランタンボール

★ベンガルタイガーの撮影を目的とされている方は弊社のインド・サファリ担当スタッフまでお問い合わせください。


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2014年09月23日

ランタンボール国立公園のベンガルタイガー T-25 Dollar(Zalim)    子育てをしたオスのトラ

ランタンボール T-25 ベンガルタイガー Ranthambore (4)

ランタンボール国立公園のベンガルタイガー、T-25 Dollar(Zalim)の話です。
T-25は2007年か2008年ごろにT-20の3匹の子トラの一匹として産まれました。母トラを離れ自分のなわばりを持って独り立ちしたころ、、T-25は人間が嫌いで、ご機嫌が悪いと車を追いかけたりしていたといいます。また、縄張りを拡張するために他のトラのテリトリーまで奪いにいく獰猛さでしられ、ヒンディ語で「ひどく悪い」という意味のZalim ザリームという名前がつけられていました。

そんなT-25のトラの研究者を驚かせる行動がありました。
2011年、T-25が2匹の子トラを連れて歩いている光景が見られました。T-25の2匹の子供 Bina-1とBina-2です。母トラのT-5が病気のために死んで後、父トラのT-25が2匹の子供を育てていたのです。他のトラから子供たちを守るだけではなく、しとめた獲物を与え、訓練をし、母親としての役割をしているのが観察されました。このころから、T-25は以前のように獰猛ではなくなったといいます。彼の呼び名も ZalimからDollarにかわりました。なぜDollar?それは体の横の模様にドルマーク$のようなものがあるからなんだそうです。父トラが2匹の子トラを連れて歩く姿は多くのカメラマンやインドのタイガーファンを夢中にさせました。

2013年4月のサファリで出会あったT-25のSightingサイティングの様子です。この日は気温が高く、午後のサファリがスタートしてもアラームコール(鹿やサルの警戒音)もなく、トラを見つけることができませんでした。サファリガイドのヴィッキーと相談し、朝のサファリのときにT-25が最後に目撃された場所に一番近い水場でT-25を待とう、ということになりました。
この季節、トラは朝8時くらいには活動をやめ、寝る場所を探し、夕方5時ころの気温が下がり始めたころに起きて水場にやってきます。水も飲みますし、体を水に浸して涼みます。

この日のサイティングはまさにシナリオ通りでした。5時過ぎ、気温が下がり始め森の鳥たちも活動を開始。そしてアクシスジカのアラーム・コール、鹿の群れの逃げる足音・・・・、木々の向こうからT-25が現れました。

ランタンボール T-25 ベンガルタイガー Ranthambore (1)

私のサファリカー以外にも3台ほどが同様に待っており、大きなレンズのカメラマンさんたちが。響き渡るシャッター音。

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T-25の登場です。

ランタンボール T-25 ベンガルタイガー Ranthambore (3)

木にオシッコかけて縄張りを主張。 ユーリン・マーク Urine Mark 。

ランタンボール T-25 ベンガルタイガー Ranthambore (5)

T-25はまっすぐサファリ道の真横にある水場へ入ってきました。かつては人間が嫌いで・・・とは思えないほどの至近距離で。

ランタンボール T-25 ベンガルタイガー Ranthambore (7)

水場にやってきたT-25。ここからは Tiger Show。この角度でトラを見ることはあまりありません。「トラの模様ってこうなってるんだ・・・」 力強い前足、トラ好きにはたまりません!

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今度は水の中に入って体を冷やします。

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この角度から見るベンガルトラの美しいこと!

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カメラマンさんたちのシャッター音が気になるか、お耳がくりくり動きます。

ランタンボール T-25 ベンガルタイガー Ranthambore (11)

ひとしきりの水浴びを楽しむとゆっくり歩き始めました。

ランタンボール T-25 ベンガルタイガー Ranthambore (12)

T-25が動くとツーリストとカメラマンさんをのせたサファリカーも一斉にスタート。このころにはサファリーカーの数は20台近くにになっていました。

ランタンボール T-25 ベンガルタイガー Ranthambore (13)

やがて山の斜面へと移り、T-25の姿は見えなくなりました。

なんてステキなベンガルタイガーとの時間だったことでしょう!このサイティングに導いてくれたガイドのヴィッキーとハイタッチ。何度もタイガー・サファリをしてきましたが、これまでで最高のサイティングといえるT-25との遭遇でした。これだからサファリはやめられません・・・。

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子
参考:Face to Face the Tiger of Ranthambore

西遊旅行のベンガルタイガーに出会う旅
ベンガルタイガーを求めて 沙羅双樹が美しいジャングルブックの森カーナと世界一のトラ生息密度バンダウガル国立公園
インド二大国立公園サファリ 最後のアジアライオンが暮らす森ササン・ギルとベンガルタイガーが暮らす森ランタンボール

★ベンガルタイガーの撮影を目的とされている方は弊社のインド・サファリ担当スタッフまでお問い合わせください。



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2014年06月16日

ベンガルタイガーを求めて

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皆さまこんにちは。
今回は、ベンガルタイガーについてご紹介したいと思います。

私は、5月に2回「ベンガルタイガーを求めて」のツアーに行かせていただきました。

このコースでは、マッディア・プラデーシュ州にあるカーナ国立公園とバンダウガル国立公園にて、
タイガーサファリを楽しむ内容です。

カーナ国立公園とは、インドで最も大きな公園のひとつで、サルの木(沙羅双樹)が美しく、キップリングの「ジャングルブック」の舞台になっています。

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カーナ国立公園入口

また、バンダウガル国立公園は、世界で最もトラの密度が濃く、遭遇率はインドナンバーワンとも言われています。

さて、皆さまは世界に野生のトラは何頭いるかご存知ですか?
20世紀初頭、10万頭いたとされるトラは、現在3000~5000頭までに減ってしまっています。インドに関しては、4万頭いたといわれていますが、現在は約1600頭と言われています。(※WWFより)
それでも、インドは世界一のトラの生息国です。

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草むらから現れたトラ

トラは生態系のトップに君臨する動物で、そのバランスがとれていてこそ豊かな森といえるのです。

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草むらの中で捕えたイノシシを食べるトラ

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食後に水場で休憩するトラ

トラは、漢方薬としての需要も高く、密猟の大きな原因となっていました(かつて日本はトラを使った漢方薬を売る最も大きな市場だったそうです)。その他、1930年代までは、イギリス人や上流階級の人々により、トラ狩り(スポーツ)が盛んに行われていました。こういったことが原因でトラの数が激減してしまったのです。
また、農地開発、植林の為の広大な森林伐採が行われ、その結果、動植物が減りトラが食べ物を見つけにくい環境になったのです。すると、人間の住む世界とトラの住む世界が近くなり、家畜や人を襲うようになり、トラと人間の衝突が起き、害獣として殺されてしまうという事態も起こっていました。
更に、生息地が失われ分断されると、少ないトラの間で交配が繰り返され、遺伝子の多様性が失われ、生まれる子の数が減ったり、生き残る確率の低下につながるのです。

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正面から現れたトラ

1972年、ベンガルタイガー最大の生息国インドの時の首相インディラ・ガンディー女史は「このインドで最も美しい動物、トラを犠牲にしてまで我々は利益を追求しようとはしない」と、プロジェクト・タイガー(トラ保護活動)に取り組みました。まず、トラの保護区を設定し、保護区にコア・エリアとバッファ・ゾーンを設置しました。最終的に、23か所の保護区を新設しました。これはインドにとって大きな痛みを伴うものとなりました(森林産業収入は年間1400万ドル減)。しかし、大きな価値のあるものでした。
1983年、プロジェクト開始時2000頭だったトラの数が3000頭にまで回復したのです。しかし、成功ばかりが強調され、失敗や残された課題に目が向けられず、また数は減少してしまったのです。
保護区の設立は、水源となる流域を保全し、土壌の浸食が止まり、その恩恵を受けた人もいますが、森の利用を制限され、野生動物が農作物を荒らすなどの被害を受けた人もいるのです。こういったプロジェクトを成功させるには、地域社会の利益を確保することが不可欠なのです。保護区や近隣に住み、昔からトラの生息地を利用していた住民のことを考慮しなくてはなりません。関係者と森の資源で生計を立てている住民の努力と関与が必要なのです。地域社会のトラ保護の関心を持たせ、また、生活を支える報酬も必要です。特に、都会を含めた地域全体への教育も大切です。

バンダウガル国立公園などでは、タイガーサファリの関係者のガイドやドライバーは、近隣の住民たちに理解を求める活動もしているそうです。

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森を闊歩するトラ

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今回訪れた公園の一つ、バンダウガル国立公園。
私たちはターラ・ゾーンでサファリを楽しみました。
実は今、ターラでは、トラの世代交代という時期を迎えています。
もともとターラ・ゾーンの大部分を支配していたトラが、他のゾーンからやってきた若いオストラにテリトリーを奪われてしまったのです。

トラはテリトリーを持つ動物です。オスのトラのテリトリーには何頭かのメスを囲います。
縄張り争いに勝ったトラは、そのテリトリーにいるメスの子供を殺してしまうという習性があります。これは、メスを発情させるための習性です。

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こちらはカーナにいるメスのトラですが、尻尾をあげて尿をまいてマーキングしています

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こちらも木の幹にマーキング

この春、ターラ・ゾーンでも新しい支配トラが子供を殺し、メストラたちが警戒し、身を隠すという事態が起こっていました。
いつになく静かな森だったバンダウガルですが、時間と共に落ち着きを取り戻しつつあります。
5月18日からのツアーでは、なんとその新しいトラの赤ちゃんまで姿を現してくれたのです。ベンガルタイガー 杉本 (7)
お母さんの周りで戯れる赤ちゃんトラ

母トラの名前はカンカティ。彼女は3頭の赤ちゃんを産みました。
子供たちを引き連れて道を横断する姿は、本当に微笑ましいものでした。
まず、お母さんが道を渡り、その後を追うようにチョコチョコと3匹の赤ちゃんトラたちが道を渡りました。まるで人間の子供のように、左右の安全確認をしていました。

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せっかくの赤ちゃんトラをうまく撮影できず非常に残念でした・・・

今回、西遊旅行では4本のツアーが出ましたが、3月、4月のツアーでは、新しい支配トラが前の支配トラとの子供を殺してしまった直後に当たり、非常にトラの観察は難しいものとなりました。
しかし、5月の初旬には少し落ち着き、更に下旬にはかなり平穏な森が戻っているように感じました。
せっかくのタイガーサファリで、トラが見られないのは本当に悲しいことですが、これも自然界のルール。
厳しい自然で生きる彼らを静かに見守りたいですね。

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ケンカで左目を失ったカンカティ

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水場で涼むカンカティ


大切に育てて、その成長をまた来年の楽しみに、
そしていつか、豊かな森が戻って来る日がくることを祈ります。
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バンダウガル国立公園の出口の看板
”もし僕を見られなくても落ち込まないで。僕はみているよ”

Text & Photo - Haruko SUGIMOTO 杉本治子


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