グアテマラ、ホンジュラスでマヤ遺跡探訪世界の果てで“お勤め”

2011年06月26日

パタゴニアの風

大阪支社の中島です。自称、パタゴニア・フリークです。
さて、パタゴニアって、どこでしょう? 国の名前でしょうか?
南米大陸の南緯40度以南のチリとアルゼンチンが、パタゴニア地方と呼ばれます。あまりに広大で、荒涼な大地。世界中でもっとも大好きな場所のひとつです。

DSC_0213

カラファテから西へ80㎞、ロス・グラシアレス(氷河)国立公園はアルゼンチン側のパタゴニアを代表する国立公園です。写真のペリト・モレノ氷河は、大崩落をニュース映像で世界中に放映されている有名な巨大氷河です。末端部の高さは60m以上、全長は約35㎞もあります。地球温暖化の影響などで毎年小さくなってきているのとは対照的に、この氷河はほぼ同じ大きさを保ち続けています。

DSC_0201

「どこでも自由に」というわけではありませんが、氷河の上を歩くこともできます。一歩、氷河の中の世界に足を踏み入れると、平衡感覚を失いそうになりそうな不思議な感覚に陥ります。日常を超越した、氷だけの世界です。
DSC_0180


パイネ国立公園は、チリ側の南部パタゴニアにある人気の国立公園です。パイネは先住民の古語で「青」という意味です。通常の大気汚染観測器では測定ができないほど空気が澄んでいるともいわれています。夏の観光シーズンでも、一日のうちに四季があると言われるほど天気は移ろいやすく、風速20m以上の強い風が吹きすさぶこともあります。

DSC_0087

 【写真】グレーシャーミルク色のペオエ湖の背後にそびえるパイネ・グランデ(左)とロス・クエルノス(左)

DSC_0110

              【写真】カスカーダ・パイネと“3本の塔”トーレス・デル・パイネ

現地の夏(日本では冬)は22時になっても陽が高く、早朝4時頃にはもう明るくなります。まっ青で巨大な氷河とグレーシャーミルク色の氷河湖。氷河の先端では、大なり小なり轟音を立てて崩落していきます。澄んだ空気。太古の昔に覆われていた氷河で削られて、トゲトゲの歪な形になった山々。落ち着かない空模様。寒さに身を寄せ合うペンギンを始め、厳しい環境の中でたくましく生きているグアナコやニャンドゥ、キツネたち。そして、まっすぐ立つことも困難なほどに吹きすさぶ強い風。この風こそが、パタゴニアの代名詞なのです。強い風が描き出す、UFOのような雲の形。風のなびく方向に傾いたまま成長しているブラッシュ・ツリー。これが“風の大地”、パタゴニアの素顔です。地球温暖化の影響を顕著に受ける場所だけあって、いつまでもこの景色を大切にしていきたいと思うのはエゴでしょうか?

パタゴニアの旅行シーズンは、12月から2月頃。夏なのに、日本の冬と同じぐらい寒い場所で、日本からとんでもなく遠い場所ですが、あの景色はお一人でも多くの方に見てもらいたいと思っています。まもなく発表の次回のパタゴニアツアーにご期待下さい。

nakajima_saiyu at 10:21│TrackBack(0)mixiチェック パタゴニア 

トラックバックURL

グアテマラ、ホンジュラスでマヤ遺跡探訪世界の果てで“お勤め”