マナ

2012年10月23日

モアイに呼ばれて⑥

島の南東部、ハンガロア村から車で20分ほど走った所の海岸沿いにあるアフ・ハンガ・テエ(旧名、アフ・ヴァイフ)は、1700年頃に始まったモアイ倒し戦争(フリ・モアイ)の激戦地だった場所です。今ではこんなに平和で、のんびりした島でも、過去には他の国々でもあったような血塗られた時代がありました。
モアイ造りを強要されていた人々は支配者たちへの溜まりに溜まった不満を爆発させ、深刻な抗争が果てしなく続きました。そして、モアイ文化は終わりを遂げたのです。
アフ・ハンガ・テエには、8体のモアイがうつ伏せに倒されています。かつて、すべてのモアイ像にはサンゴ質の石灰岩で作られた目がありました。その目には、マナと呼ばれる不思議な霊力が宿るとされ、その霊力を封じるためにうつ伏せに倒されたそうです。それから数百年経った現在まで、無残な姿で倒れたままです。
さらに10キロほど東へ車を走らせた所にある、アフ・アカハンガ。ここもまたモアイ倒し戦争の激戦地だった場所でした。そして、この島を最初に統治した伝説の王、ホトゥ・マトゥアの墓がある重要な場所でもありました。

P1060702DSC_0023







                                                    (大阪支社/中島)

nakajima_saiyu at 22:01|PermalinkTrackBack(0)mixiチェック