ナンガパルバット

2011年04月27日

ナンガパルバット ~THE SOUTH FACE~

 “ライン”、急峻な壁にひく頂上へと繋がる登攀ルートのことだ。

 1970年6月27日、世界第9位の高峰ナンガパルバット(8126m)の南面、世界一の標高差(4500m)を誇るルパール壁にラインをひいたある男がいました。その名もラインホルト・メスナー。彼は最終第5キャンプ(7350m)から単独で頂上へと向かいました。途中、兄を追ってきた実弟ギュンター・メスナ―と合流し、二人して見事に頂を踏みました。単独登攀のつもりだったラインホルトの装備は最小限のものしかなく、またスピードをあげて追いかけてきたギュンターの高山病と疲労もあり、下山は比較的楽に見える(実際はこちらも大変!) 西面のディアミール壁を下降。しかし、途中雪崩でギュンターを失ってしまいます。ラインホルトは息絶え絶えの中、手足を凍傷にやられながらも(結果、足指を六本切断。。。) 何とか生きて帰還することができたのです。

IMG_00108000m峰全14座無酸素登頂者:ラインホルト・メスナー

 概要に過ぎませんが、ルパール壁の初登頂には、この様なドラマがありました。何のジャンルにせよ、初と名のつくものにはリスクがついてまわります。しかしそれを成し遂げた暁には、自身の中での変化、自らへの賞讃、次に続く者への勇気など、多くを生み出す気がします。
 
 最近の有名なものとしては、2005年9月初旬、スティーブ・ハウスとヴィンス・アンダーソンによって6日間かけて開拓された直上ルートです。ライト(軽)&ファスト(速)のアルパインスタイルで見事頂上に立ったのです。新たなラインがひかれたのです。次は、世界第2位の高峰K2(8611m)西壁への新ルートを計画しているとか・・・。
 
 展望にせよ、トレッキングにせよ、登頂にせよ、是非その山から生まれたドラマやバックグラウンドを知った上で山に足を運んでいただきたいです。しかし、知識不足なので足を運べないという様では本末転倒ですので、まず訪れてみて自分の眼で観てみて、後で復習なり調べてみるのも一つの手だと思います。いずれにせよ、そこに在る歴史を知ることによって、必ずやその山をもう一歩深いところで感じることが出来るはずです。その方が絶対楽しいです!!

 ラインホルト・メスナーの登頂を描いたドイツ映画「ナンガ・パルバット 裸の山」〝Nanga Parbat〟も日本で公開されるらしいとか・・・。もしそうなら、是非観に行きたいですね!

 さぁ皆様、次の人生の“ライン”はどこにひきますか?

↓ ナンガパルバット南壁:ルパール壁の様々な表情 ↓
C1

2008年ナンガパルバットBCハイク 701

2008年ナンガパルバットBCハイク 452

2008年ナンガパルバットBCハイク 525


↓ 弊社、下記サイトもご参照下さい。 ↓

・南面を訪れたい方はコチラ。
6月17日発催行決定、まだ間に合います!7月8日発まもなく催行!!


・添乗員・城戸 和広の声

・写真でイメージを膨らませましょう!

kusunoki_saiyu at 10:47|Permalink

2011年04月12日

ナンガパルバット絶景トレッキング

ルパル壁
圧巻のルパル壁

ナンガパルバット、「魔の山」と称されて何人もの登山家たちを嘲笑ってきた
世界第9位の高峰ナンガパルバットは、1953年にドイツ・オーストリア隊、ヘルマン・ブールによって
ようやくその頂きを踏まれました。

「ナンガパルバット北面・南面&カラコルム大展望ハイキング」のコースでは
このナンガパルバットの展望地を二つ訪問します。

まずは、北面のフェアリー・メドウです。この場所の宿泊するロッジ、ライコットサライ
からは、ナンガパルバットが正面から大迫力の姿を現します。
2連泊しますので、朝日、夕日、月夜に輝くナンガパルバットをたっぷりと堪能して
頂きます。
2008年ナンガパルバットBCハイク 054

フェアリーメドウからのナンガパルバット

2008年ナンガパルバットBCハイク 275
朝焼けのナンガパルバット

その後、南面を展望するヘルリヒコッファーベースキャンプを目指します。
ヘルリヒコッファーとは、1953年登頂時のドイツ・オーストリア隊の隊長の名前です。
ヘルリヒコッファーBCからは、標高差4,500mの圧巻の氷壁、ルーパル壁が姿を表します。
その迫力に、見上げると首が痛くなるほどの標高差です。
ルパル壁は、1970年、同じくヘルリヒコッファー隊のラインホルト・メスナーが
登頂したことで有名です。このナンガパルバットの登頂を皮切りに、ラインホルト・メスナーは
1986年人類史上初となる8,000m峰全14座無酸素完全登頂という登山史に残る記録を打ち立てたのです。

2008年ナンガパルバットBCハイク 437
ヘルリヒコッファーベースキャンプのテント場

2008年ナンガパルバットBCハイク 549
雲の切れ間からルーパル壁が朝焼けと共に現れる

ヘルリヒコッファーBCでも2連泊しますので、たっぷりとナンガパルバットを展望して頂けます。

何よりこのコースは、1日の行程時間が半日程度なのも魅力の一つです。
ハイキングレベルと短いアプローチ(1-2日程度)で8,000m峰のベースキャンプに
行けてしまうというコースもほとんどありません。

パキスタンの山旅が初めての方にお勧めです。

新井 俊明

西遊旅行で行くカラコルム絶景トレッキング2011
「ナンガパルバット北面・南面&カラコルム大展望ハイキング」

西遊旅行で行くパキスタンの山旅

ナンガパルバットツアーレポート

arai_saiyu at 15:30|Permalink