パキスタン

2014年10月06日

スパンティーク2014遠征隊 登頂記⑤

 第三高度順応からアタック。このターンで何とか登頂を果たしたいところです。

 第二高度順応からの下山時、悪天の兆しがあり、結局それから約4日間は降雪(特に毎深夜にかけて)となりました。夜中に目が覚めると、テントを打つ雪の音。朝テントから出ると、B.C.周辺一帯の雪化粧。
 この時期、この辺りでは好天→悪天→好天の天気サイクルがあります。悪天が1週間続くことはあまりないですが、好天になったら即行動開始というわけにもいかず(新雪の積雪のため)、結局は1週間近く待たざるを得ません。この間に極力ストレスを溜めないようにB.C.で過ごさなければならず、それも高所登山という長期間遠征のなかで重要なひとつのスキルとなります。
 そして、そのスキルを支える大切な要素の一つが食事です。今回は現地法人SAIYAHの山岳コックであるワジッド氏が同行してくれています。日本料理は勿論のこと、イタリア料理やメキシコ料理など、彼の料理には非常に定評があり、登山パーティーの体調やモチベーションの管理を支えています。B.C.ではワジッド氏が作ってくれた美味しい料理をたらふく食べて、心身のエネルギーを回復させます。
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 7月20日(日)、昼12時45分、いよいよ第三高度順応をしながら頂上を目指します。まずはお馴染みのC1へ歩を進めます。
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 出発前、お互いの健闘を誓い合いながら、登頂スタッフ+B.C.スタッフで集合写真

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 眼下にはB.C.が見える

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 C1への道中からチョゴ・ルンマ氷河を望む
 
 


 翌朝5時15分、C2へ。この日は前回のように雪に埋まって体力を消耗することなく、行程をこなすことができました。
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 両端に切れ落ちた雪稜をゆく


 
  
 
 

 
 



kusunoki_saiyu at 07:52|Permalink

2014年09月22日

スパンティーク2014遠征隊 登頂記④

 第二高度順応です。

 まだまだお客様の体力は残っています。また、数日間好天が続きそうな天気予報に従い、間髪を入れず14日(月)、再びC1へ向かいます。前回きっちりと荷上げしたので、今回は少し楽か・・・と思いきやそういう訳にもいかず、、、体に鞭を打って一歩一歩登ります。

 C1に向けて・・・4連発のお写真です!!!!
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 南東稜線上に出たところにあるケルンへ。

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マルビティン山群

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ケルンにて万歳!背後にはスパンティーク

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遠征登山では遊び心も重要です。コマネチ
 


  C1での慣れたテント泊を経て、C2(5,490m)へ。朝焼けに周りの名峰群が目を覚まします。
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 さて、ここでミスを犯してしまいました。このC1~C2の区間は雪が非常に腐りやすく(気温が高くなるとすぐに柔らかくなる)、足が取られやすく、体力を奪われます。その為、早朝出発が望ましかったのですが、やはり凍える早朝に少し怠けてしまい、朝7:20出発。早速足が埋まります。。。
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埋まるワジッド氏


 何とかC1~C2の中間地点まで疲れ果てながら辿り着きました。ここからはアンザイレン(ロープで互いを確保)しながら登ります。この雪稜は両端が切れ落ちていて、油断はできません。写真撮影や僅かな休憩、用を足す時でさえも全員で立ち止まらなければならず、運命共同体です。残念ながら、私のカメラのレンズキャップは落下後谷底にスーッと流れていってしまいました・・・。
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 徐々にスパンティークとの距離は縮まり、迫力を増していきます!第二高度順応でC2から先に行くことは予定していなかったので、まだ先々のことではありましたが、はっきりと見て取れるクレバスはまだしも、その周辺に無数に隠れるヒドゥンクレバス。さらに斜度おおよそ40度の急登。気を引き締めていかなければなりません!

 お昼にはC2に到着。午後はトイレを作ったり、歌を歌ったり、のんびりと雑談をしてみたり。天気は最高に晴れ渡っていたので気分も晴れ晴れとしています。
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C2の様子

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トイレを作るワジッド氏

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スパンティーク


 寒い夜を経て、翌朝我々はB.C.へと戻ります。ここで頼りになるのが、昨年来の付き合いのある高所ポーター達。息の合ったチームワークで先のルート(C2~C3)に固定ロープを張りにいってくれます。我々がB.C.に到着したその2時間後には、もうC3まで固定ロープを張り、弾丸のような勢いで戻ってきました。本当に彼らの体力、スピード、気力には驚くばかりです。
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愉快な登頂ガイド兼高所ポーター達(ワジッド氏含む)

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帰路、やはり雪に落ちる・・・

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そしてまた落ちる・・・



ここで悪天の兆しが・・・。
第三高度順応からアタックに続く...

kusunoki_saiyu at 23:35|Permalink

2011年06月17日

夏はやっぱりバルトロ氷河トレッキング

アッサラーム・アレイクム!
東京本社の堤です。
いよいよ今年もカラコルムトレッキングの季節が始まりました。
私は今年も7月の「K2大展望 バルトロ氷河トレッキング」に同行いたします。
私にとって7月は毎年バルトロの月。25日間の長丁場。7月を日本で過ごした記憶が
・・・ほとんど残っていません。非常に光栄に思います!何と言っても、大迫力のK2
そして、スケールの違うカラコルムの名峰群の大展望・・・。山好きにとって天国の様な
場所に毎年行くことが出来、何て私は幸せなのでしょう。まだ、バルトロ氷河に言ったことの
ない方、いつかは行きたいと思っている方、是非今年行きましょう!私が同行させていただく
7月1日出発もまだ間に合いますし、8月19日・26日出発も既に催行決定しております。是非!!

さて、せっかくなので、バルトロ氷河のお話をさせていただきましょう。
今回はツアーリーダー堤が勝手に選ぶバルトロ氷河の好きな名峰ランキングです。
完全に個人的な見解ですが悪しからず。。。5位まで選びました。

まず第5位!
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ガッシャーブルムⅣ峰です。コンコルディアから特に近くに見えるこの山。
こいつが主役級の存在感を見せ付けてくれるのは、朝と夕方。朝は丁度
この山の上から日が登り、ダイヤモンドのごとく眩い光を放ちます。そして夕方、
真っ赤に焼ける姿は言葉にならない美しさです。

そして第4位!
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マッシャーブルム。カラコルム測量記号ではK1です。実はK2より偉いのです
(そうゆう意味ではありませんが・・・)。銃の引き金を意味するこの山、バルトロ氷河上の
ゴレ近辺で氷河左岸に見ることが出来ます。とにかく美しい。。

第3位は!
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ブロードピークです。やっぱり8,000m峰を見落とすわけにはいきません。K2の横に
どっしりと根を下ろし、そのドーム上の大きなピークが空を隠すかのごとく聳えています。
コンコルディアでのゆったりとした滞在中、双眼鏡でその山肌を良く見て下さい。テントや
登っている登山隊を実際に見ることが出来ることもあります。

そして第2位!
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ちょっと渋いですが、怪峰ムズターグタワーです。こんなクワガタの角みたいな
双耳峰、見たことありますか?もうとにかく格好良すぎるので私は、特別に
この山が大好きです。

最後に、第1位は!
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やっぱり、主役の座を譲るわけには行きません。世界第2位の高峰「K2」です。
終着地コンコルディアまで行かなければ見えない、何とも有り難い山です。
日本から13日目にしてやっとお目にかかれます。やっとの思いでこの堂々とした
山塊を眺める時、本当に涙がこみ上げてきそうになります。
ちなみに・・・コンコルディアで前代未聞の3連泊する西遊旅行のバルトロ氷河
トレッキング、今までK2を見ることが出来なかったことはありません!
抜群の立地にキャンプをし、四六時中K2を眺めることが出来ます。

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テントから。本当に幸せです。

他にも、まだまだ選ばれなかった、多くの素晴らしい峰々にお目にかかれます。

夏と言えば、海でも花火でも無く、カラコルムトレッキングです。
中でもバルトロは格別・・・。

皆様も是非!

西遊旅行で行く今季最後のバルトロ氷河トレッキング

tsutsumi_saiyu at 17:47|Permalink

2011年06月10日

究極のカラコルムトレッキング ゴンドゴロ・ラ

パキスタントレッキングの王道コースである、バルトロ氷河の終着点コンコルディアを訪れた者が、同じ道
を引き返せずに、挑戦する究極の峠、ゴンドゴロ・ラ。
バルトロ氷河からの長いアプローチでは、途中離団が許されない難しい峠でもあります。
また、状況によっては大きなクレバスが顔を出し越えることができない年もあります。

昨年、バルトロ氷河からゴンドゴロ・ラを越え、フーシェ谷を抜けるコースを歩きました。

峠への長い登りはまさに氷壁。フィクスされたロープにユマールを引っ掛け慎重に登ります。
私たちの荷をあげてくれるポーターは、スニーカーのような簡素な靴とシャルワールカミースという
出で立ちで越えてしまうのに驚かされます。


2010年 ゴンドゴロ峠越え 4872010年 ゴンドゴロ峠越え 521








2010年 ゴンドゴロ峠越え 5422010年 ゴンドゴロ峠越え 545








峠へ訪れた者に与えられた景色は、カラコルム8,000m峰の4座大展望です。
左からK2、ブロードピーク、GⅣ、Ⅲ、Ⅱ、Ⅰと絶景が広がります。
コンコルディアからは、よく見ることができないGⅠ~GⅢが展望できるのが大きな魅力となります。
空は天に高く真っ青で、周り一面は白銀の山々、まるで宇宙空間を漂うかのような錯覚に陥ります。

2010年 ゴンドゴロ峠越え 574


太陽が当たり始めると、落石や雪崩の恐れがあるということで、急いで撮影を済ませ、今度はフーシェ側への下山が始まります。下山も約50度の傾斜です。フィクスロープが張られているものの、岩と雪のミックスのルートですので、登り以上に危険です。アイゼンを装着し、爪をしっかりと雪に突き刺しながら注意して下ります。3時間かかり、峠下に到着した時は、やり遂げた達成感と今までの緊張感からかしばらく動けませんでした。

2010年 ゴンドゴロ峠越え 5942010年 ゴンドゴロ峠越え 608

そして、本年、ゴンドゴロ・ラのコースを、フーシェ谷から登る形でツアー化させて頂きました。
そのメリットは、下記です。
① 体調に応じてチャレンジするかあきらめるか決断できること(コンコルディアから越える場合は、離団して一人で引き返すか全員引き返すしか道はありません) 
② コンコルディアを既に訪れた人にとっては、比較的短期間でゴンドゴロ・ラを目指せること 
③ マッシャーブルムK1、K6の展望を楽しめる 

ゴンドゴロ・ラ50度の氷壁へのチャレンジと達成感、そこにあるカラコルムの絶景は、登った者だけのものです。
ご興味ある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

大阪支社:新井 俊明


西遊旅行で行く2011 「K1、K7展望とフーシェ谷から行く究極のK2展望ゴンドゴロ・ラ
「ゴンドゴロ・ラ」ツアーレポート
西遊旅行ゴンドゴロ・ラWEB写真集




arai_saiyu at 12:53|Permalink

2011年04月12日

ナンガパルバット絶景トレッキング

ルパル壁
圧巻のルパル壁

ナンガパルバット、「魔の山」と称されて何人もの登山家たちを嘲笑ってきた
世界第9位の高峰ナンガパルバットは、1953年にドイツ・オーストリア隊、ヘルマン・ブールによって
ようやくその頂きを踏まれました。

「ナンガパルバット北面・南面&カラコルム大展望ハイキング」のコースでは
このナンガパルバットの展望地を二つ訪問します。

まずは、北面のフェアリー・メドウです。この場所の宿泊するロッジ、ライコットサライ
からは、ナンガパルバットが正面から大迫力の姿を現します。
2連泊しますので、朝日、夕日、月夜に輝くナンガパルバットをたっぷりと堪能して
頂きます。
2008年ナンガパルバットBCハイク 054

フェアリーメドウからのナンガパルバット

2008年ナンガパルバットBCハイク 275
朝焼けのナンガパルバット

その後、南面を展望するヘルリヒコッファーベースキャンプを目指します。
ヘルリヒコッファーとは、1953年登頂時のドイツ・オーストリア隊の隊長の名前です。
ヘルリヒコッファーBCからは、標高差4,500mの圧巻の氷壁、ルーパル壁が姿を表します。
その迫力に、見上げると首が痛くなるほどの標高差です。
ルパル壁は、1970年、同じくヘルリヒコッファー隊のラインホルト・メスナーが
登頂したことで有名です。このナンガパルバットの登頂を皮切りに、ラインホルト・メスナーは
1986年人類史上初となる8,000m峰全14座無酸素完全登頂という登山史に残る記録を打ち立てたのです。

2008年ナンガパルバットBCハイク 437
ヘルリヒコッファーベースキャンプのテント場

2008年ナンガパルバットBCハイク 549
雲の切れ間からルーパル壁が朝焼けと共に現れる

ヘルリヒコッファーBCでも2連泊しますので、たっぷりとナンガパルバットを展望して頂けます。

何よりこのコースは、1日の行程時間が半日程度なのも魅力の一つです。
ハイキングレベルと短いアプローチ(1-2日程度)で8,000m峰のベースキャンプに
行けてしまうというコースもほとんどありません。

パキスタンの山旅が初めての方にお勧めです。

新井 俊明

西遊旅行で行くカラコルム絶景トレッキング2011
「ナンガパルバット北面・南面&カラコルム大展望ハイキング」

西遊旅行で行くパキスタンの山旅

ナンガパルバットツアーレポート

arai_saiyu at 15:30|Permalink