アフリカ

2013年03月12日

祝☆日本人初登頂!サハラ砂漠最高峰エミ・クーシ(3,415m)登頂記

 “日本人初”、とても魅力的な響きですよね。

 今回は、チャド最高峰にしてサハラ砂漠最高峰であるエミ・クーシ(3,415m)の日本人初登頂を果たしたエクスペディションの模様をお伝えいたします。

DSC_1190エミクーシ山頂エミ・クーシの頂にて

 そもそも、チャドという国がどこにあるか皆さんご存知でしょうか?チャド共和国、通称チャドはアフリカ中央部に位置し、スーダン、中央アフリカ、カメルーン、ナイジェリア、ニジェール、リビアと国境を接しています。国土の約3分の2が砂漠地帯で、内陸国というハンデもあり、綿花と畜産業中心の最貧国の1つでしたが、近年チャド南部の石油資源の開発が進み、全長1,070kmの石油パイプラインも完成し、石油輸出が開始されています。

 そんなチャドの首都ンジャメナから4WDでオフロードを走ること6日間、登山の起点であるウルティ(612m)に到着です。ここから9日間に及ぶ登山が始まります。

DSC_0380ウルティのキャンプDSC_0400ウルティから歩き初め!







 「アン、ドゥ―、トロワ、、、」私のたどたどしいフランス語によるストレッチで体をほぐし、さぁ出発です!期待と不安が募りますが、断然期待が大きく勝っています!!
 サハラ砂漠最高峰に相応しく、いきなりの砂丘越え。新雪の雪山のように、足を取られながらも越えていきます。目の前にはニャラ(チャド北部に暮らすトゥブ族の言葉で“堆積岩の浸食された奇岩”)が聳えています。この辺りの奇岩群には心底驚かされるとともに、長年の風化や浸食の歴史の深さを感じずにはいられません。

DSC_05954







 登山1日目(標高差73m↑)、2日目(標高差35m↑)は足慣らしです。ほとんど登りはなく、途中の動物や植物、地質や自然が織りなす風景を楽しみながらのんびりと進みます。ただし、所々に柔らかい砂地で歩きにくいところがあったり、且つ日中の猛暑には耐えなければいけません。

 道中のお食事は、専属の山岳コックがバラエティー豊かに作ってくれます。食後に出てくるチャド・ティーの甘さは癖になります。私も圧力釜にてお手伝い。…お米を焦がしてしまいました!!しかしオコゲも美味しく食べてくれるお客様方には感謝感謝です。

DSC_0765DSC_0642DSC_0087DSC_0766DSC_0024DSC_1004 (19)DSC_1157a ごはんとタブレのランチ (2)DSC_0520DSC_0178DSC_0074DSC_0127










  現地食サバクトビバッタのオリーブオイル和え↑↑


 2日目のキャンプ地からは、今まで砂埃のせいで見えなかったエミ・クーシの山容がぼんやりと浮かびあがりました。とても裾野が広い山です。
 
 ▲エミ・クーシはチャド北部からリビアに及ぶ10万平方kmの大きさをもつティベスティ山地に属し、南北60km、東西80kmのサイズの山です。山頂部には南北15km、東西12km、高低差約350mのクレーターがあり、さらにその内部に南北2km、東西3km、高低差約320~350mの内クレーター(エラ・コホール)があります。エラ・コホールからはナトロン(炭酸ナトリウム)が産出され、家畜の栄養剤などに非常に重宝されています。

 2日目の夜には、現地ガイドも過去20年体験したことがないという規模の砂嵐に見舞われ大変な思いをしましたが、今となってはこれもエミ・クーシからの洗礼だったのでしょうか…。

5砂嵐の爪痕…

 登山3日目からは、愛らしいラクダ達が荷物を運びます。このツアーに於いての大切なポイント、それはラクダ達との足並みを揃えることです。ペース(速度)という意味合いもありますが、ラクダ達が疲れ過ぎないように、ケガをしないように、機嫌が悪くならないように、こういった気遣いが非常に重要なのです。

678






.
●DSC_0836

 登山3日目(標高差200m↑)は、まずティベスティ山地で最も美しいと呼ばれるウォレの岩壁画を見学。大きな洞穴の左壁に描かれた動物や人々。リアルなキリン狩りの様子がとても印象的でした。
 午後はムズリン台地を横断します。ここの140mの登りでようやく山登りらしさが出てきます。

910







 登山4日目(標高差810m↑)、5日目(標高差1,170m↑)は緩やかな登りが続きます。快晴な青空の下、前方にエミ・クーシの火口淵を臨みながら火山岩の岩場を進みます。途中、先カンブリア~カンブリア紀の環形動物の化石があり、とても興味深いものでした。エミ・クーシの地図を見ながら、登頂ルートや火口付近の行程のご案内にも熱が入ります。

DSC_0899DSC_0891







P2020118DSC_0932






 

 登山6日目、いよいよ火口へ…。

 登頂日を翌日に控え、今日は体力を温存しておきたい。…と考えていたのですが、とてもハードな一日となりました。本日の目玉は何と言っても火口淵からの景色、そして内クレーター(エラ・コホール)の火口底へ降り立つ通称ナトロン・ウォーク
 昨晩3℃まで冷え込んだキャンプ地から登ること1時間、火口淵へ立ちます。絶景が広がります!!!

DSC_0071

●DSC_1091
  
 火口底へ降り立ち、エラ・コホールへ向かいます。そこからは真っ白な雪のようなナトロンをしっかりと拝むことができました。私も来季パンフレット用の撮影タイムを拝借。

DSC_1140

 気持ちの良いロケーションでの昼食後、ナトロン・ウォークです。300mを越える高低差を一気に下り、内火口底へ。現地スタッフも交え、皆必死にナトロンを採取!
 ナトロン・ウォーク復路は同ルートの登り返し。テンポを乱さないように登るのがコツですね。

DSC_0143DSC_0153








 いよいよ明日(7日目)、サハラ砂漠最高峰の頂へ…。

 待ちに待った登頂日。まずは火口に入ってきた入口とは別の出口へ向かい、火口淵への登り返し。そしてコル(鞍部)からは頂上めがけて一直線です。風が強く吹き付けます。

DSC_0164DSC_0195







 コルから登ること1時間45分、頂上の目の前に立ちました。私を含め日本人計11名。全員で手を繋ぎ、「アン、ドゥ―、トロワ!」の掛け声で同時に日本人初登頂を成し遂げました!

 2013年2月4日12時40分、エミ・クーシ(3,415m)日本人初登頂☆☆

 日本の国旗、チャドの国旗、そしてこの瞬間のために作成した記念旗を掲げ、記念撮影。皆様、お疲れ様でした!

DSC_1177エミクーシ山頂 - コピー

 7日目の後半、8日目および9日目の2日半がかりで下山します。背後に聳えるエミ・クーシの火口を何度も何度も振り返りながらのんびりと歩きます。

 9日目、下山後のお楽しみはイ・イェラの温泉です。予め得ていた情報によると“湧き出ている泉”がある、ということで色々な憶測が飛び交っていたのですが、、、辿り着いてみると何と見事な温泉が湧いてるではないですか!泉温は約36~37℃くらいでしょうか。溜まった疲れを癒します。最高の一時でした!

DSC_0099イ・イエラ

P2060201

 山麓にて、4WDと合流。登山期間はこれにて終了ですが、まだまだ旅は続きます。
 最後まで安全第一元気と笑顔で全力投球120%です。
 
 日本発着29日間という長期ツアーですが、私にとっては、いや恐らくお客様方にとっても、一瞬で時が流れ早々と終わったツアーだったのではないでしょうか。それ程に、“冒険”に満ち溢れ、内容の濃い充実したツアーでした。
 今回のエクスペディションを経て、この素晴らしい体験や自然風景、動物の愛らしさ、多様な民族色など、是非たくさんの方々にも感じていただきたく、来年も設定したいと考えております。
 そして私自身も再認識しました。事前情報で当ツアー、そしてエミ・クーシのイメージを形造ってはいましたが、やはり直接足を踏み入れてみて、生(ナマ)で感じてみなくては何事も分からないものなのだと。
 そんな魅力の国チャド、そしてサハラ砂漠最高峰エミ・クーシ。乞うご期待あれ!!
 
 ご愛読、ありがとうございました!
 (下記リンクもご参照ください。)


チャド基本情報

チャドみどころMAP

チャド ティベスティ山地一周ツアーレポート

西遊旅行でゆくサハラ




kusunoki_saiyu at 23:44|Permalink

2011年09月13日

カメルーン山(4095m)へ登ろう

こんにちは、大阪支社の城戸和広です。

みなさん秋のご旅行はお決まりでしょうか?

お決まりでない方にお勧めなのが、『11月14日出発 西アフリカ最高峰・カメルーン山登頂』の山旅です。

西アフリカ最高峰のカメルーン山(4095m)に登頂し、カメルーン南西部の観光を楽しもう。
というツアーです。

登山は3日間の行程で、1日目は山麓の町ブエアから出発です。
樹林帯の中を歩き、草原を歩き2850m付近の第2ハットを目指します。

登山風景


2日目は草原地帯をぬけ、高山植物や、2000年に噴火したクレーターを見学します。
第3ハット(3775m)を過ぎると、頂上まであと少しです。
正午前に、カメルーン山を登頂です。

カメルーン山山頂


登頂後は、溶岩地帯をゆっくり歩き第4ハット(2440m)まで下山します。

3日目は往路とは違う森林を歩き、広葉樹などの原生林をぬけ下山します。

下山後は、カメルーン南西部の観光です。

DSC03231


カメルーン西部で最も大きな王宮、村、マーケットなどを観光し、仮面舞踊を見学します。

DSC05597DSC05617










アフリカのすべてが凝縮されていることから、ミニ・アフリカと呼ばれ、
変化に富んだ自然、約240の部族がいるという民族の多様性など、はかりしれない魅力
にあふれているカメルーン。


西アフリカ最高峰登頂と、南西部観光を観光する充実の11日間です。

今年の秋は是非、カメルーンへ!

関連リンク
アフリカの縮図 カメルーン大周遊

アフリカの山旅
エチオピア・驚異のダナキル砂漠 アフリカ大地溝帯を歩く
ゆったりキリマンジャロ登頂
西遊旅行で行く キリマンジャロ
レソト王国最高峰登頂とアフリカ最南西端喜望峰
エジプト最高峰カトリーナ山・シナイ山登頂 西方砂漠とエジプト大自然
エチオピア最高峰ラスダシャン登頂 シミエン国立公園とエチオピア大自然


kido_saiyu at 14:46|Permalink