パキスタンの山

2017年05月31日

フンザの「あの山」に登った日本人登山家と言えば…

花の季節が終わり、フンザは山の展望が美しい初夏に。

西遊旅行の日本語ガイド、フンザ出身のサリームさんが美しい山の写真を送ってくれました。

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5月半ば、フンザから望むラカポシ

フンザは、ぐるりをカラコルムの高峰に囲まれています。
ラカポシ、ディラン、ゴールデンピーク(スパンティーク)、ウルタルⅠ、ウルタルⅡ、フンザピーク…

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5月前半、リンゴの花も

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5月半ば、ゴールデンピーク

中でも見た目が特徴的で、一度で名前を覚えてしまう山が、フンザピークの隣に聳える「レディスフィンガー」です。

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雲間から顔を出すレディスフィンガー、5月半ば

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サリームさんとレディスフィンガー、これは秋に撮影

この山の名前の由来は、「女性の指のように細いから」とも、「オクラの形をしているから」とも言われていますが・・・。

この山の南西壁を日本人登山家3名が初登したことは、あまり知られていません。

その3名とは、登山家の山野井泰史さんと山野井妙子さん、そして中垣大作さん。

山野井さん夫妻は、ギャチュン・カン北壁からの壮絶な生還で有名です。泰史さんは、ブロード・ピーク(8047m)やK2(8611m)南南東リブなど、パキスタンの8000m峰も登頂されています。レディスフィンガーは約6000mと、前述の山々に比べれば低い山ではありますが、見るからに登るのが難しそう(というか、素人目には100パーセント不可能に見えます)な、あのトンガリ山・・・。

3名は、チョコバーやコップ一杯のおじやなどの食事だけで、12日間をかけて登り切ります。

山野井泰史さんは、その登山の多くを一人で、または奥様の妙子さんと2人で行う印象がありますが、この登山は中垣さんと3人で、他の登山よりは明るく楽しそうな雰囲気で(と言っても大変過酷だったとは思いますが)登っておられるのが印象的です。

その様子は、山野井さんの著書『垂直の記憶 岩と雪の7章』に書かれていますので、興味のある方はフンザに行かれる前にぜひ読んでみてください^^

Photo by Saleem 
Text by Megumi NAKATANI

フンザのベストシーズン到来!
西遊旅行で行く、パキスタンの旅はこちらをご覧ください^^







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2016年11月15日

SAIYAHのワジッド氏、6400mの未踏峰に登頂成功!

西遊旅行のパキスタン現地法人SAIYAH(サイヤ)から、大ニュースが届きました!
専属コックのワジッド氏が、パキスタン北部ナガールの未踏峰・ディランチ山(6,400m)に登頂。
「ワジッド・ディランチ・ピーク」という名前が付きました!

頂上 (1)
「ワジッド・ディランチ・ピーク」山頂にて。ワジッド氏。

Daily Badshumal
パキスタンの新聞でも紹介されました!

ワジッド氏は弊社のパキスタントレッキングツアーに同行し、いつも美味しい料理でサポートしてくれるだけでなく、東京本社の楠と共にスパンティーク(ゴールデンピーク:7,027m)にも登頂するなど、登山家としても活躍しています。

登山は3日間に渡りました。10月17日の朝7時に登山を開始し、午後3時にベースキャンプへ到着。チャイの休憩のあと再び歩き始め、夜9時20分にキャンプ1へ。そこで翌28日の午前2時まで休息を取りました。その後再び登山開始。15時間20分の死闘の末、夕方5時20分、ついに6400mの頂上に到達しました。

頂上に居たのはわずか15分。すぐに下山を開始し、夜9時45分にキャンプ1へ、翌19日の早朝3時にベースキャンプへ戻ってきました。

頂上 (3)
チャイと簡単な食事で休憩。

頂上 (4)
再び登り始める。

頂上 (5)
山頂が目の前に。。

頂上
死闘の末、ついに登頂!登頂したのはワジッド氏のほかSajid Ali Mir氏、Mohammad Yaseen氏、Fida Hussain氏。

以前、日本にも来日し、料理の研修を行ったり、東京・大阪でのパキスタン説明会でお客様と交流したワジッド氏。次回来日時は、是非この登山の話も聞かせてもらいたいと思います!

東京
東京にて。

スパンティーク遠征時のレポートはこちら
西遊旅行で行く!パキスタンの山旅はこちら(2017年の新コースは2016年末発表予定)



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2015年12月05日

ラマ湖とナンガパルバット

アストールから9キロにあるラマ湖からナンガパルバットを望むことが出来ます。

ラマ湖へのベースとなるアストールの町へはカラコルム・ハイウェイのタリチからインダス川を渡ります。

Rama-Nanga Parbat Astore side (2)

アストールからラマ湖へ向かう途中に見えてきたナンガパルバット東面

Rama-Nanga Parbat Astore side (10)

訪れたのは10月、唯一の宿泊施設であるPTDCも冬の休業準備をしており、水道は遮断されバケツで水をもらって過ごしました。室内気温もぐっと下がります。夕方、ラマ湖を訪れましたが強烈な逆光だったため翌朝に出直すことに。

Rama-Nanga Parbat Astore side (3)

朝、PTDCの前の牧草地からナンガパルバットが浮かび上がりました。朝日を待って、ラマ湖へ。

Rama-Nanga Parbat Astore side (4)

途中、マーモット Golden Marmotが岩の家の隙間から顔をだしました。

Rama-Nanga Parbat Astore side (5)

みんな、太陽の光を待っています。

Rama-Nanga Parbat Astore side (8)

ラマ湖から流れ出る渓流沿いでは野鳥が捕食中。

Rama-Nanga Parbat Astore side (6)

たどりついたラマ湖、快晴の空にナンガパルバット、そしてラマ湖は「鏡」に。
これまでも何度かきたラマ湖ですが、私は運が悪くいつも曇りか雨。こんな景色をみたのは初めてでした。

Rama-Nanga Parbat Astore side (7)

秋らしく、木々が色づきます。途中、パキスタン人とアメリカ人のバイク・グループと遭遇。パキスタンのバイク旅のリピーターだという彼ら、「10月のパキスタンはベストだよ」と。

Rama-Nanga Parbat Astore side (9)

アストールへ向かう途中、薪を取りにくる村人とすれ違いました。もうすぐ冬、11月~5月までの7ヶ月間は雪に閉ざされます。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子





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2015年11月12日

バブサル峠を越えて、カラコルム・ハイウェイのタリチへ ~ラカポシ、ハラモシュ、ナンガパルバットの展望~

◎DSC_0731Left Rakaposhi, Right Haramosh from Babsal Pass

10月のある晴れた日、ナランを出発しておよそ2時間で バブサル峠(4,170m) へ到着。この頂上からインダス川方面を望むと高峰群が見えます。
カラコルム山脈の支脈、ラカポシ-ハラモシュ山脈。その主峰であるラカポシ(左、7,788m)とハラモシュ(右7,409m)。です。
何度か通った道ですが、こんなに晴れたのは初めてでした。

DSC_0733Rakaposhi from Babusal Pass

バブサル峠から見るラカポシ7,788m

DSC_0734Haramosh from Babsal Pass

バブサル峠から見るハラモシュ7,409m

DSC_0735 High Peaks from Babssal Pass

美しい高峰群が連なります

バブサル峠を下り、家畜を連れた人々が行きかう村の間を走ること1時間半ほどでカラコルム・ハイウェイに合流です。ここからはカラコルム・ハイウェイを北上。
タリチ付近からナンガパルバットの展望、そしてカラコルム・ハイウェイの正面にラカポシとハラモシュの山容を望みます。

DSC_0748Rakaposhi & Haramosh from Tarichi KKH

左がラカポシ7,788m、右がハラモシュ7,409m

DSC_0740 Rakaposhi from tarichi

タリチのチェックポスト付近から見るラカポシの山容

DSC_0754Nanga Parbat from Tarichi

タリチはナンガパルバット南面のすばらしいビューポイント。
標高1400mほどのカラコルム・ハイウェイ上から 世界第9位峰、8,126mの山塊を望みます。
この近さ、この高低差はすごいことです。

DSC_0758Nanga Parbat with Imdus from Tarichi

インダス川とナンガパルバット。
このインダス川をさかいに、ナンガパルバット側はインド大陸プレート、反対側はユーラシア大陸プレート、カラコルム山脈とヒンドゥークシュ山脈が控えます。

この大陸プレートがぶつかるところを貫通しているのがKKHカラコ ルム・ハイウェイ。
中国による大規模な道路整備が進み、タリチ付近からクンジェラーブ峠まで素晴らしいハイウェイとなりましたが、早くも 土砂くずれで何箇所かが崩壊していました。
この地盤では、道路整備もいたちごっこです。

この日はタリチからインダス川を渡りアストール、ラマを目指しました。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子


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2014年12月05日

シムシャールの秋のクッチ 

シムシャール村の秋の「クッチ」に同行したときの記録です。
ワヒ族の「クッチ」とは村人が家畜のヤク、羊・ヤギを率いて村から放牧地へ、放牧地から放牧地へを移動すること。シムシャール村では5月半ばに村から夏の放牧地=パミールへ移動し、10月半ばにパミールから村へともどります。

10月半ば、ポプラが金色に色づき始めたシムシャール村からシュイジェラブ川沿いのタング・ルートを「クッチ」と一緒に歩きました。

シムシャール 秋のクッチ (2)
今回は2匹のヤクを乗るために連れて行きました。2匹とも「ウシュコップ」という名前で、イミは「去勢された」。山ですれ違う村人がヤクにキスしていきました!

シムシャール 秋のクッチ (1)
10月のシュイジェラブ川はクリスタル、氷河が溶け込まなくなりきれいな水でした。ヤクは水に入って涼みます。

シムシャール 秋のクッチ ヤク (2)
タング・ルートの休憩地アルバ・プリエンにいたヤクの赤ちゃん

「クッチ」の移動はヤクのグループから始まります。大人のヤクはパミールに残り、高原の冬の牧草地を移動しますが、今年の夏生まれた赤ちゃんヤクと授乳中の母ヤク、荷物を運ぶヤク、そして肉として売られる運命のヤクがシムシャール村を目指します。夏にパミールで生まれたヤクは初めて村へ。赤ちゃんヤクがパミールにいる母ヤクに会いたくて逆走してくることもありました。

シムシャール 秋のクッチ ヤク (3)
荷物をのせて村を目指す大人ヤク

シムシャール 秋のクッチ (4)
パスト・フルーゼンからガーレ・サールへと登るヤクの群れ 

シムシャール 秋のクッチ (3)
ヤクの次は羊・ヤギが続きます。

シムシャール 秋のクッチ (5)
タング・ルートから見たシムシャールのホワイト・ホーン White Horn こと、アドベルサールAdver Sar (6,400m)。

シムシャール 秋のクッチ (11)
村への最後のくだりはガーレ・サールです。村人とヤクが一気にくだっていきます。

シムシャール 秋のクッチ (6)
村の手前の吊り橋のたもとで家族と家畜の到着を待つ村人たち。

シムシャール 秋のクッチ (7)
出迎えた子供たちと吊り橋を渡ります、手には生まれたばかりのヤギの赤ちゃん。

シムシャール 秋のクッチ (8)
家族の姿を見て駆け出す村人。

シムシャール 秋のクッチ (9)
迎えに来た娘に手を引かれて橋をわたります。

シムシャール 秋のクッチ (10)
村に到着した家畜は、持ち主を確認してそれぞれの家へ。

シムシャール 秋のクッチ ヤク (1)
翌朝のシムシャール村。パミールからもどってきたヤクが畑でわずかな草を食んでいました。間もなく、村近くの草地へと移動していきます。

シムシャールの村が黄金のポプラに囲まれ、人と家畜で賑わい、笑顔があふれる季節でした。

Photo & Text by Mariko SAWADA  澤田真理子

** 西遊旅行のシムシャールへの旅
春のシムシャール村を訪れるコース↓↓↓
シムシャール村・タガムの祭りと杏の里めぐり
そのほか、「夏のクッチ」、「秋のクッチ」、「パミールのミングリク・サール6,000m峰登頂」ツアーもあります。



sawada_saiyu at 00:05|Permalink

2014年08月20日

バルティスタン 砂漠と山々の不思議な景色

初めまして、東京本社の山口です。

先日、「最後の桃源郷フンザとバルティスタン」ツアーに同行させていただきました。
パキスタンの夏と言えばマンゴー。
たっぷりと旬の味覚も味わい、楽しく美味しいツアーとなりました。

このツアーでは、映画「草原の椅子」にも登場したスカルドゥを訪れますが、
ここは砂丘と高峰群という独特な景色を目にすることができます。

国内線での移動日。目覚めるとどんよりとした空に陸路での移動も覚悟しましたが、
イスラマバードからスカルドゥへの国内線は奇跡的に飛びました。

残念ながら飛行機の中からナンガパルバットを拝むことはできませんでしたが、
6,000m級の山々が連なる山脈は、やはり息を飲むほどに美しいものでした。


スカルドゥからジープに乗って、いよいよタヌモサ砂漠(高冷地砂漠)へ。
IMG_0087


6,000m級の山々に囲まれたこの砂漠が出来るには、様々な条件が揃う必要があります。
バルティスタン地域の年間降水量は約150mmと極端に少なく、
ところどころ高冷地砂漠ができています。

周囲を世界第2位の高峰K2(8,611m)を始めとする8,000m峰、7,000m峰に囲まれているため、
空気中の水分が山とぶつかり雪として降ってしまい
内側には乾燥した風しか入ってくることができないのです。

高峰群に囲まれたこの地域にしかない、独特の不思議な雰囲気を醸し出していますね。

砂漠のイメージというのは、灼熱の太陽の真下に、延々と続く砂の地平線・・・
のように考えてしまいますが、この高冷地砂漠は、標高が高いゆえに冬はものすごく寒いです。

私たちの考える砂漠とは真逆です。
それにしても、広大な砂丘の奥に、7,000m級の山々が連なっている風景は、まさに圧巻でした。
IMG_0090


パキスタンは四季折々、いろんな景色を楽しむことができますが
杏の花が美しい3月から4月にかけては、雪山と砂丘という、何ともいえない景色が
広がります。
花フンザタヌモサ

来年の春に向けて、ツアーもしっかり準備中ですので、
みなさんも是非この素晴らしい絶景を見に訪れてみてくださいね。


スカルドゥの砂丘を訪れるツアーはこちら
↓ ↓ ↓
「最後の桃源郷フンザとバルティスタン」

yamaguchi_saiyu at 23:08|Permalink

2014年07月09日

K2はどこから見える?

K2
コンコルディアからのK2大展望 コンコルディアまでは、1週間ほど氷河上をトレッキングしてたどり着きます。

パキスタンについてのお問い合わせの中で、よく伺うトピックのひとつに
「トレッキングしないでK2が見える場所はありますか?」
というものがあります。

残念ながら、世界第2の高峰K2(8,611m)は歩かずに見える場所はありません。ネパールのエベレストのように高台からならわずかでも見えるといったこともありません。

では、「イスラマバードへのフライトからならどうですか?K2が見たいから窓側の席を希望します」などとのリクエストをいただくこともあります。

これも残念ながら、日本からイスラマバードへのパキスタン航空の現行のスケジュールでは離発着ともに夜なので見ることはできません。余談ですが、大幅に遅延した際、夜明けのカラコルム山脈上空を飛んだことがありました。これは筆舌に尽くしがたい景色でした。

健脚な人以外は、K2展望を諦めないといけないのでしょうか…
いえ、唯一チャンスがあります。それは、「ウルムチ(中国・新疆)-イスラマバード」間のフライトからです。パキスタン国内線で、イスラマバードからスカルドゥへのフライトが着陸する寸前に少し見えることがたまにあるのですが、もっと可能性高く、落ち着いてみようと思うと、このフライトが可能性大です。

ウルムチから天山山脈を越えて・・・・
天山山脈


あらわれるタクラマカン砂漠越しに見える崑崙山脈・・・・
タクラマカン沙漠


いよいよあらわれたカラコルム山脈・・・・
7,000m以上の名峰が乱立します
カラコルム山脈・上部フンザDSC_0461


そして、主役のK2(8,611m)の登場です!
■K2 DSC_8421


カラコルム山脈を過ぎると、ヒマラヤ山脈が始まって、世界第9位の高峰ナンガパルバット(8,125m)!
ナンガパルバットDSC_0481



この後、20分くらいで飛行機はイスラマバードに到着します。ウルムチからイスラマバードまでの約3時間の大スペクタルショ―。見え具合は天候次第ではありますが、晴れたその時、それはそれは感動的な景色が眼下に広がります。

ウルムチ-イスラマバード間のフライトを利用するコースはこちら   
クンジュラブ峠越え パミール大横断9日間
9月、10月は一般的に晴天率がいいといわれるシーズンです。期待“大”です。
ちなみにこのブログで使用している写真は、9月末から10月に撮影したものです。


chika murata

murata_saiyu at 10:24|Permalink

2013年08月17日

スパンティーク(7,027m) 別名<ゴールデン・ピーク> 登頂!

アッサラーム・アレークム!
世界の山旅ツアーを担当しております大阪支社の楠です。

7月、私はパキスタン北部カラコルム山脈に聳える7,000m峰の登頂に挑戦しておりました。
その名もスパンティーク(7,027m)。
桃源郷フンザに行かれたことがある方は聞き覚えのある名前かもしれません。
フンザ側からは、北西壁が夕陽で光輝くことから別名ゴールデン・ピークと呼ばれています。
この辺りでは名峰がひしめき合っているのですが、この山容に見覚えはございませんか?

ゴールデン・ピークスパンティーク (ゴールデン・ピーク)

その西側(フンザから見ると右側)にはこんな名峰も聳えているんです。
ディランディラン(7,257m)

ラカポシラカポシ(7,788m)

ちなみに、フンザ随一の好展望地ドゥイカルの丘からはスパンティーク北西壁がきっちりと見えます!

スパンティーク(ドゥイカル①) スパンティーク(ドゥイカル②)もう少しズーム⇒







しかし、この山のノーマル・ルート(一般登山道)はフンザとは逆側にあります。
世界第2位の高峰K2(8,611m)の大展望バルトロ氷河トレッキングの拠点地となるスカルドゥから
4WDで北北東へガタガタの道を走ること約5時間、アランドゥという村に辿り着きます。

アランドゥ村のどかなアランドゥ村

そこから3日のトレッキングでベースキャンプ(B.C.)へ。
カラコルム山脈で一番美しいと云われるチョゴ・ルンマ氷河を詰め上がります。

チョゴルンマ氷河①チョゴルンマ氷河②アブレーション・バレーから氷河上へ






B.C.からはキャンプを3つ張り(C1~C3)、高度を上げ下げ(高所馴化)しながら、頂上を目指します。

BC圧巻の景色が広がるB.C.

DSC_0527背後にスパンティークが聳えるC2

DSC_0619周りにクレバスが多いC3

クライミング①DSC_0545Ready to
summit ?







7月20日早朝5時26分、頂を踏むことができました!
360度広がる景色、朝焼けに染まる山々に感無量。。。
遠望ではありますが、8,000m峰も2座見えました!

<奥にK2<左写>(8,611m)とナンガ・パルバット<右写>(8,126m)>
K2ナンガ・パルバット一番右奥の山がナンガ・パルバットです!⇒⇒⇒





勿論、フンザ側に広がっていく景観も拝むことができました。

フンザ側の景色

パキスタンの山はネパール、インド、中国などとはまた一味違う山容をお楽しみいただけます。
登頂やトレッキングのみならず、山の展望そのものも一つのツアーの醍醐味かと思います。
北部ツアーに行かれる際は、是非パキスタンの山の勇ましさを感じていただければ光栄です。
フンザに行かれた方は、スパンティーク(ゴールデン・ピーク)を一度ご覧あれ!

そんな山々に様々な刺激とパワーをいただき、いざ次なる挑戦の舞台へ・・・。

頂上にて頂上にて。背後にはラカポシとディラン


文・写真 Osamu KUSUNOKI 楠 修

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フンザ旅行徹底ガイド

この時期に私がオススメするコース;
黄金色の桃源郷へ 秋の北部パキスタン周遊
黄金のシルクロード パミールを越えて西域南道へ

kusunoki_saiyu at 16:34|Permalink

2013年08月04日

シムシャール・パミール 本日はクッチ!

ミングリクサール6,000m峰登頂の時に訪れたシムシャール・パミールで参加した家畜を連れての大移動「クッチ」。

2013年シムシャール・パミールのクッチの記録
本日はクッチ!!民家の周りに寄り道し荷支度している村人の様子を見学してから、家畜達が出発する頃には見晴らしの良いグルチンワシュク・サムの丘に到着出来るように出発。丘上で暖かい恰好でヤギ・羊・ヤクが上がってくるのを待ちます。

シムシャール・パミール2013 (6)

 まずは足の遅いヤギ・羊たちが先に出発し我々に追いついてきました。そしてその後、ヤクの大群が一気に通過。あっけにとられる迫力。一瞬の出来事でした。そして、我々はその後をゆっくり歩いて第二の夏村シュウェルトを目指しました。左手にミングリクサールを眺め、二つの湖(ザック・ゾーイ、ルップ・ゾーイ)を通過するとシムシャール峠。ここから緩やかに下りシュウェルトに到着。ワジットさんが作ってくれた美味しいお弁当を食べました。
 
シムシャール・パミール2013 (25)
クッチの支度、そしてヤギ・羊の囲いがあいて飛び出してきました。

シムシャール・パミール2013 (7)
ヤクも人も羊もヤギもシュウェルトを目指します。

シムシャール・パミール2013 (8)
グルチンワスク・サムの峠を登ってくるヤク達

シムシャール・パミール2013 (9)
みんなでシュウェルトを目指して歩きます。

シムシャール・パミール2013 (10)
ヤクと同じスピードで歩くシムシャールの人々、女性も子供も早い!追いつくことができません。

 昼食後は村人が集まりプトゥックの儀式。今年の移牧の安全を祈ります。ここでは共食のチーズ(パニール)が振舞われました。そして、村人代表、ガイド代表モーミンさんの挨拶。私もスピーチをさせていただきました。クッチに参加させてもらい、山の暮らしの素晴らしい伝統が残ることを願い、そして毎年こうやって私たち日本人のグループを暖かく迎えてくれることに最大の感謝をこめて。

シムシャール・パミール2013 (11)
プトゥックの儀式

シムシャール・パミール2013 (1)
シムシャールの人々に感謝

文・写真 Tomoaki TSUTSUMI 堤智顯


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2013年07月28日

シムシャール・パミール 夏の山に暮らす

シムシャール・パミール2013 (18)
6月、シムシャール・パミールの大移動クッチの季節。シムシャールの女性たちの本格的な山の暮らしが始まります。ミングリクサール6,000m峰登頂の時に訪れた「夏の放牧村」の様子です。

2013年のシムシャール・パミールの暮らし
シュイジェラブの朝は雪景色。クッチ(家畜をつれての大移動)は明日に決定したので、本日もシュイジェラブに滞在です。
 朝食後は、民家にバター・チーズ作りの見学に民家を訪問。4人の女性が昨日仕込んだヨーグルトを容器(ソゴウ)に入れかくはん棒(パダル)でかくはんする様子を見せてくれました。体験させてもらうと・・・なるほど、かなりの力仕事で、近所の女性たちで協力して交替交替でかくはんします。約1時間程でバターとチーズの素が完成するとのことで、我々は、高度順応の為にグルチンワシュク・サムの丘を往復することにしました。
 グルチンワシュク・サムから戻ってくると新築祝いをしている村人に遭遇。せっかく男衆がクッチの手伝いやポーターの為にシムシャール村からたくさん集まっているので、こういう機会に家を作ったり、修理したりと力仕事を済ますのだそう。我々も歓迎してくれモリダ(砕いたチャパティとチーズを混ぜて煮込んだ料理。バターをかけます。)をごちそうしてくれました。
 その後、バター・チーズ作りを見学した民家へ。見事ボール状のバター(マスカ)が出来上がっていました。液体状のチーズの部分はこの後、煮てから、屋根で干して固形状になるのだそう。我々に新鮮なバターとチーズを使いチルピンドックを振舞ってくれました。濃厚で最高に美味しかったですね。お腹いっぱい。
 夕食前、明日のクッチの為に、各地で放牧されていたヤク達(オスと子供のいないメスヤクは基本シュズヘラズには居らず、ずっと放牧されています。)が一気にシュイズヘラブに戻ってくる圧巻の光景を見学。すさまじい迫力でした。

シムシャール・パミール2013 (21)
雪の降りたキャンプ地の朝 ヤクの囲いに行くと、子供がお乳の時間を待っていました。

シムシャール・パミール2013 (22)
シュイズヘラブのヤク、羊・ヤギの小屋。朝・夕に乳搾りが行われます。

シムシャール・パミール2013 (23)
去勢の道具を持つ必殺仕事人。家畜の去勢は男性の仕事。クッチの時期に男性達が集まる時に行われます。

シムシャール・パミール2013 (24)
シムシャールの女性たち、交代でミルクをかくはんします。新築民家の娘さんたち。

シムシャール・パミール2013
バターが出来ていました!そして一緒にシムシャール料理のチルピンドックをいただきました。

シムシャール・パミール2013 (5)
「ヤク・サファリチーム」の添乗員、楠さんと真っ白なヤクの赤ちゃん

シムシャール・パミール2013 (3)
圧巻のオスのヤクの移動

シムシャール・パミール2013 (4)
オスのヤクの群れを仕切る、我らがシムシャール・ポーター組。

明日はいよいよクッチ。

文・写真 Tomoaki TSUTSUMI 堤智顯






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2012年09月17日

黄金の桃源郷 秋のフンザへの旅2012

秋のフンザ (8)
西遊旅行パキスタンチームからのお知らせ、10月の北部パキスタンの旅へのお誘いです。

8月半ばに再燃したパキスタン北部のシーア派とスンニ派による宗派対立が心配されましたが、今のところ大きな事件に発展することはなく、カラコルム・ハイウェイもパキスタン警察と軍によりしっかりセキュリティーが置かれている状態です。9月の連休をからめて計4本のツアーと個人旅行のお客様にパキスタン北部へお越しいただき、本当にありがとうございました。

さて、10月はフンザをはじめパキスタンの各地が黄金に、そして紅葉に色づく季節。
その中心となるフンザの秋の様子をご紹介したいと思います。

秋のフンザ (6)
フンザのおみやげ物店の並ぶ通りから見たフンザ川の両岸の景色。まだ緑が残りますが黄色に染まったポプラが際立ちます。

秋のフンザ (3)
カリマバードの畑と果樹園。家畜が畑に残った根を食んでいます。

秋のフンザ (4)
フンザの水路ウォーク。冬を前に木々の下で子供たちが遊んでいました。

秋のフンザ (1)
対岸のナガールから見たゴールデン・ピーク。カラコルムの登山家憧れの7000m峰です。

秋のフンザ (5)
まさに秋を感じさせるフンザの路。

秋景色の北部パキスタンを訪れる下記のコースが催行決定しています。
冬支度にいそしむ村人の暮らしとカラコルムの雄大な山に囲まれた山郷へご一緒しませんか。

黄金色の桃源郷へ 秋の北部パキスタン周遊 10月19日出発 15日間
黄葉・紅葉に染まるヒンドゥークシュ・カラコルムの麓の旅。北部パキスタンが「黄金」に輝く季節を シガールで2連泊、カリマバードで3連泊する、写真撮影やゆったりした秘境の旅としてお勧めです。

黄金のシルクロード パミールを越えて西域南道へ(パキスタン~中国) 10月19日出発 15日間
桃源郷フンザとタクラマカン砂漠の二大景観を同時に楽しむ、ポプラと胡楊が黄金色に輝く季節限定の特別企画です。2つの「シルクロード」をベストシーズンに!

クンジュラブ峠越え パミール大横断 10月19日出発 11日間
西遊旅行パキスタンの定番の旅を秋に。今年最後のクンジェラブ峠越えです。

春の杏も見事ですが、秋のフンザもなかなかのものです!

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子



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2012年05月21日

ナンガ・パルバット(8,126m)をインダス河畔から望む

ナンガ・パルバット(スカルドゥ・ロード)

ヒマラヤ山系に属するパキスタンの高峰、世界第9位峰ナンガ・パルバット(8,126m)。
ナンガ・パルバットの好展望地として知られるのが、トレッキングで訪れるフェアリー・メドウ(メルヘンビーゼ)やルパル壁を望むヘルリヒコッファーBCなどですが、自動車で行ける穴場の展望地があります。
カラコルム・ハイウェイをギルギットへ向かう途中の道をそれてスカルドゥへの橋を渡ったところです。

チベットのマナサロワール湖付近を源とし、インドのラダックを通りパキスタンへと流れてくるインダス川。その河原からそびえたつ8,126mのナンガ・パルバット。まさに「山塊」とも呼べる雄大な山の景色を呈します。

 ナンガ・パルバット南面のルパル壁を望むヘルヒッコーファーBCの展望はヒマラヤ最大の「氷壁」と呼ばれ4,500m以上の高低差を持ちますが、このインダス川の河原からの高低差も7,000m。
標高8,126mの頂上からインダス川までわずか25Kmの距離の中で高低差7,000mを生み出しているのです。

 2012年5月半ば、久しぶりにギルギットからスカルドゥ・ロードを走る機会がありました。
4月初旬に治安の悪化が心配されたカルコルム・ハイウェイ、ギルギット、フンザ地域もすっかり平常にもどっていました。
ギルギット川にかかるアラム橋を渡ると、ナンガ・パルバットが満面の笑みで迎えてくれました。
ナンガパルバット111


NANGA PARBAT & INDUZ RIVERちなみにナンガパルバットとインダス川の位置を空から見るとこんな感じです。
ナンガパルバット(写真上)とインダス川(写真下)、高低差7,000mを納めた1枚をイスラマバード~スカルドゥ間のフライトで撮ることができました。
このインダス川が境界となり、東がヒマラヤ山脈、北がカラコルム山脈です。














もうすぐ6月。パキスタンの山のシーズンがいよいよ始まります。
パキスタンのカラコルム・ヒマラヤの山旅は6~9月いっぱいがシーズンです。5月末に訪れたスカルドゥでは来たるべき登頂シーズンを前に、山ガイドたちの間で今年の登山隊の予定、自分は今年はどの山に行く予定だ、など話題になっていました。現在予定されている登頂隊はブロードピーク登頂を目指す5隊を筆頭に、K2、ガッシャーブルムⅠ&Ⅱ、K6 & K7、ディラン、など合計34隊。そのうち、ナンガ・パルバットはチェコ隊とイギリス隊が登頂を予定しているそうです。

西遊旅行からも6月以降、パキスタンの山旅の出発が決まっています。ほかの国・場所の山とは一味違う雄々しいパキスタンの山へいらっしゃってください。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子

ナンガ・パルバットに関する記事
西遊旅行 パキスタンの山旅特集>>2012年リニューアルの最新版!写真もお楽しみください
サラーム・パキスタン ブログ「Nanga Parbat - フェアリー・メドウ ナンガ・パルバット展望地へ!」

西遊旅行でいくナンガ・パルバットを展望のツアー2012年
クンジュラブ峠越え ナンガパルバット展望ハイキングとパミール大横断
ナンガパルバット北面・南面&カラコルム大展望ハイキング




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2012年03月07日

2012年パキスタン旅行説明会 大阪会場も無事終了

皆様こんにちは。大阪支社の米谷です。

3月4日(土)、先週の東京会場に続いて、大阪会場での2012年パキスタン説明会を無事に終了することができました。当日ご出席いただきました皆様、誠にありがとうございました。

大阪では弊社の大阪支社にて説明会を実施させていただきました。2010年に事務所を移転した際に、30名様位までのお客様を収容できる説明会スペースを設けました。以前の事務所しかご存知ない方は一度、足をお運び下さい。とてもおしゃれなスペースになっています。


さて、当日まず最初は13:00~14:30までパキスタンのトレッキング・山旅の説明会。弊社山担当の城戸、楠の方から説明をさせていただきました。やはりもっとも興味を持っていただいたのはパキスタン・カラコルムトレッキングの決定版ともいえる「バルトロ氷河トレッキング」ではなかったでしょうか?なかなかその姿を拝むことができない世界第2位の高峰K2(8,611m)。トレッキングルートやキャンプの様子、展望できる山々のスライドに興味深々聞き入っておられた方も多かった様に思います。

山旅説明会
<説明会の様子>

山旅の説明会の後はチャイ休憩。今回パキスタンから来日してくれた日本語ガイドのマリックさんがパキスタン流のチャイを作ってくれました。ほんのり甘いチャイがとても美味しいと好評いただきました。

現地からヨーセフ氏とマリック氏
<来日した現地法人サイヤー社長のヨーセフ氏と日本語ガイドのマリック氏>

さあ、その後はいよいよ「パキスタン航空無料航空券抽選会」。このために来たという人もいらっしゃったかもしれませんね。抽選は現地パキスタン事務所の社長ヨーセフ氏にお願いしました。当選されたお客様。おめでとうございます!

抽選会
<抽選の時、緊張の瞬間>

そして最後に観光ツアーの説明会となりました。ここではこれまで定番となっております「パミール大横断」や「北部パキスタン冒険行」に加えて、昨年からスタートしたカラーシャの祭りジョシ見学コースや何百頭もの羊やヤクと共に旅をする「シムシャル・パミール」のコースが斬新で、昨年現地に同行した澤田の話に引き込まれていた方も多くいらっしゃったと思います。

これからも現地法人サイヤーを設けている西遊旅行だからこそできる、パキスタンツアーに一人での多くの方々にご参加いただければと思っています。現地から来日したサイヤー社長のヨーセフ氏、日本語ガイドマリックさんも、パキスタンで皆様とお会いできる日を楽しみにしておられます。

余談ですが、当日は偶然にも私とヨーセフ氏の誕生日でありました。私もまさか一緒の誕生日とは露しらず。
説明会終了後、内緒でスタッフの皆がバースデーケーキを準備してくれるというサプライズもありました。

バースデーケーキのサプライズ


本当にありがとう!

大阪支社・米谷健吾

















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2011年12月24日

花の桃源郷フンザ Apricot Blossom in HUNZA

花のフンザ03

2012年3~4月、「花の桃源郷フンザ」を訪れるコースを発表しました!

3月末のフンザやスカルドゥでは太陽が照り始め本格的な開花が始まります。谷の低いところや日照のよい場所は3月半ばから花が咲きはじめ、影の多い斜面や標高が高い場所は時間がかかります。北部パキスタンでは3月20日頃から4月半ば(上部フンザ)頃まで場所を変えて花を楽しむことができます。

花咲き乱れる村をのんびりと歩いていただくと、田畑で農作業をする人々、芽が出たばかりの緑の小麦畑、春の日差しの中を学校に通う子供たちの姿を見かけます。春が訪れた山の暮らしに、何か懐かしいものを感じてしまいます。

今年は全部で4コースを発表。フンザのみの滞在型、フンザとスカルドゥ、2つの杏の里めぐりコース、そしてよくばりなインダス文明、ガンダーラなどの6大世界遺産も訪れるコースです。西遊旅行パキスタンチームと現地SAIYAHのスタッフにとって、まさに“パキスタンの山開き”とも言えるツアー、景色も人も、“春だけスペシャル“な旅へ、是非おでかけください。

下記のコースの催行状況は こちら をご覧下さい。

花のフンザ06■東京発着 
フンザとスカルドゥの2大杏の里めぐり
花の桃源郷フンザとバルティスタン 11日間 3月23日発、3月30日発、4月6日発






花のフンザ07■大阪発着 
フンザとスカルドゥの2大杏の里めぐり
花の桃源郷フンザとバルティスタン 13日間 
3月28日発、3月30日発






花のフンザ02■東京発着 
カラコルム山脈の展望・杏の里カリマバードに5連泊
春の桃源郷フンザを歩く 11日間 
3月30日発、4月6日発





花のフンザ04■東京発着 
パキスタン全世界遺産から桃源郷フンザへ
春の大パキスタン紀行 18日間 
3月23日発






パキスタンの山のシーズン到来を告げる「花の桃源郷フンザ」の旅、西遊旅行パキスタンチーム&SAIYAHのスタッフ一同、今からとても楽しみにしています!

文・写真 Mariko SAWADA 澤田 真理子



sawada_saiyu at 17:16|Permalink

2011年10月27日

北部パキスタンをグルっと一周

アッサラームアレイクム!大阪支社の川口です。

パキスタン北部をぐるりと一周する「北部パキスタン冒険行」
今年も無事に終える事ができました。

チベット交易で栄えたバルチスタンから、アフガニスタン国境近くのカラーシャの谷まで
見どころ満載で、あっという間の18日間。

旅のスタートはスカルドゥから。
標高4000mのデオサイ高原を越えて、人気の避暑地ラマへと向かいます。

P1020523

デオサイ高原では、車が川にハマるというトラブル発生。
冷たい水につかって作業をしてると、偶然通りかかったパキスタンの若者が一緒に水に入って手伝ってくれました。
驚くくらい透明な水は、期待を裏切らない冷たさ。
彼らの手助けのおかげもあって、小一時間ほどで無事川も渡ることができ、更に進みます。

その後、車ですれ違うのは人ではなく放牧中のヤギ&羊たち。
P1020554


パキスタンで食すお肉といえば、このヤギ。
マトンカレーなどもよくでてきますが、パキスタンで「マトン」というと、ヤギが出てくる事が多いです。

訪れる回数が増えるたびに、ヤギの群れを見ると「美味しそう・・・」と感じるようになっていきます。

そして、晴天率の高い秋には絶景のハイキングも待っています。
世界第9位の名峰ナンガパルバット(8126m)。このナンガパルバットを独り占めするような気分にさせてくれるのが、フェアリーメドウです。
ジープでトレッキングのスタート地点まで向かい、約3時間ゆっくりと登っていきます。
ロッジを一歩出れば目の前に広がる大パノラマ。
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そしてフェアリーメドウから更に展望地を目指す間が、ナンガパルバットを眺めながらの
まさに絶景ハイキング
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今年も快晴に恵まれ、しっかりとナンガパルバットを満喫してくることが出来ました。

10月末のクンジェラブ峠が閉まるころには、すっかり冬が始まる北部パキスタン。
フェアリーメドウも長い冬に向けて、支度を始めています。

そして、厳しい冬が終われば、フンザの谷がピンクに染まる美しい季節がやってきます。
来春にむけて、皆様に楽しんでいただけるツアーを現在企画中。
ご期待ください!




kawaguchi_saiyu at 16:53|Permalink

2011年07月21日

Babusar Pass – 花のバブサル峠4,173mを越えて

Babusar Pass 06
7月、花咲き乱れるバブサル峠(4,173m)からバブサル渓谷を望む

イスラマバードからチラース、そして北部の要衝ギルギットへ向かう道はカラコルム・ハイウェイだけではありません。もうひとつ、マンセラからカガン渓谷、バブサル峠を経てチラースでカラコルム・ハイウェイに合流する道、「カガン渓谷・バブサル峠越えルート」があります。冬の間は雪で閉ざされ、道路状況がよくないことから、通行できるのは夏の雪解けから新雪がおりるまでの短い間だけ。さらにはヒマラヤに位置するためモンスーンの影響を受け、夏季にはがけ崩れで道が通行不能になることもあります。
それでも近年の道路状況の改善により、このルートを利用する観光客も増えてきました。今回、チラースからナランへと向かった時の様子をご紹介します。

Babusar Pass 05

インダス川沿い、標高900mほどの町チラースからタク・ナラ(川)への道に入り、川沿いの道を進みます。2010年の夏の豪雨で壊れた道が痛々しく残されていました。チラースからバブサル峠まで50キロ、途中、きれいに耕された段々畑、山の暮らしを眺めながらバブサル村へ。標高2800mの村から九十九折の道を、峠の頂上、4,173mまで登っていきます。

もともとイギリス軍がナランからギルギットへ抜けるため、1892年に馬の通れる道を作ったことからできた道。峠付近は雪解け水でぬかるみ、まだまだ四輪駆動車以外で通過するのは難しい道です。今回は道路状況がよく、コースターで越えることができました。

Babusar Pass 02
(左)峠頂上付近の様子 (右)峠からのバブサル渓谷の景色
峠の手前でバスを降り、歩いて峠の頂上へ。4,173mの空気の薄さと気温を体験し、峠の斜面の花を見ながら歩きました。

Babusar Pass 03

頂上付近には可憐な花たちが。ウスユキソウ、イワベンケイ。斜面にはピンクのビストルタ・アニフィスが群生。そして峠は記念撮影をする、ナランから日帰りでやってきたパキスタン人観光客で賑わっています。

Babusar Pass 04
家畜に荷を積んで峠を越えていく人々。まだまだ伝統的な移動を見ることも。

Babusar Pass 05
(左)夏の牧草地へいくための家畜小屋。ヤギ、羊の群がたくさん。(右)パキスタン人の大観光地ナラン、サイフルムルク湖

バブサル峠から今日の目的地ナランまで66キロ。途中、山で暮らす人々が夏の牧草地へ家畜を連れて行くための夏の住居、ルルサル湖を眺めながら川沿いに下り、やがて避暑地であり、夏の大観光地であるナランに到着。パキスタンの夏休みにあたるこの時期、ナランは家族旅行のパキスタン人観光客でごったがえしていました。ホテル不足からテント村で過ごす人たちもたくさん。パキスタンも国内旅行ブーム、その一番人気のデスティネーションがこのナランなのです。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子



sawada_saiyu at 15:58|Permalink

2011年07月11日

Shimshal Pamir 52匹のヤクと61人のショポディン峠(5,346m)越え

shopodeen pass 01
6月のシムシャル・パミールの旅の様子です。このツアーでは徹底的に「ヤクの道」にこだわりました。1993年にできたヤクの通れない“タング・ルート“は歩かず、伝統的にシムシャルの人々がヤクを連れて歩いてきた牧草地と峠と村をつなぐ”ヤクの道“を歩く旅。そのルートのひとつ、難関でありハイライトでもあるのがショポディン峠(5346 m)越えです。

今回はシムシャルの歴史に残る、52匹のヤクと61人(11人の日本人、3人のサイヤ現地スタッフ(パキスタン人)、47人のシムシャルの村人)による峠越えとなりました。

shopodeen pass 03ショポディン峠の登り。6月末、5,000m過ぎから雪が残りそこから雪解け水が流れ出してぬかるみや滝を作っていました。150mほどの岩場を登り、そこから峠の頂上まで一気にヤクに乗って進みました。






shopodeen pass 02もうすぐ峠の頂上へ。シムシャル村のヤク・マスターともいえるカズィさん。若い頃は登頂ポーターとしてガッシャーブルムなどの7,000m峰を登った彼も、今日は自分のヤクに乗って峠へ。峠の到着前、感謝の祈りを捧げていました。






shopodeen pass 04ショポディン峠の頂上で。天候にも恵まれ、ヤクと村人と供にたどり着いた峠の景色は格別です。ショポディン峠5,346mの絶壁からは、はるか上部フンザ・パスーのシスパーレからヒスパー・ムスターグ山群のダシュテギルサール、アドベルサールなどの7,000m峰を望むパノラマが広がりました。




shopodeen pass 05ショポディン峠の頂上でお祝いの踊り。うれしいと踊る・・・これは町のパキスタン人も山のパキスタン人も同じこと。シムシャルの山旅の要所で長老による歌、「パミール」=「人と家畜が一緒に暮らせる豊かな牧草地」を愛でる歌を聞きました。自然の中での暮らしに感謝する歌、幾度もその美しさに感動したものです。



shopodeen pass 06ショポディン峠の難しさは登りではなく下りです。雪の斜面と相対する乾燥した35度角の下り斜面がこの峠の厳しさ。一部は雪解け水でぬかるみ、一部は岩盤むき出しで滑りやすい。そんな下りを約2時間、麓のザルガルベン渓谷ショポディンのキャンプ地を目指しました。もちろん、ヤクたちはあっと言う間に斜面を駆け下り、草を食んでいます。



shopodeen yak safari01

翌日は、昼にはシムシャル村に到着する、最期のヤクと村人と歩く日。12日間をともにしたチームとも、一緒に過ごすのは残り数時間になっていました。

今回の旅のシムシャルの村人、ヤク使い、山ガイド、ポーター、ツアーを支えてくださったすべての人に感謝を込めて。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


西遊旅行パキスタン SAIYAHのシムシャル・パミールに関する記事(英語)

SAIYAH News Vol.01 KUCCH2011 SHIMSHAL PAMIR
SAIYAH News Vol.02 SUMMIT! MINGLING SAR


sawada_saiyu at 17:22|Permalink

2011年07月03日

Shimshal Pamir シムシャル・パミール クッチ2011

shimshal pamir 11
パキスタン北部、中国との国境近くシムシャル村の女性と家畜が“パミール”へ大移動する「クッチ」。
今年は6月20日に行なわれました。

昨年はアタバード湖の誕生により湖の交通規制を受けて参加できなかったクッチ。今年は西遊旅行の「シムシャル・パミール」のツアーのお客様、手配旅行のお客様、そしてサイヤのスタッフと参加しました。シムシャル村始まって以来最大級の“ヤク・サファリ”グループ。最大の難関ショポディン峠5,346mは52匹のヤクと61人が峠越えをするという、私達のグループ自体がまさに「大移動、クッチ」そのものでした。

では、今年のクッチ当日の様子をご紹介します。

shimshal pamir 12クッチの朝、5月20日~6月20日までを過ごしたシュイジェラブの夏村の家を戸締りして出発の準備。年配の女性が手を回して尊敬の念で私たちを見送ってくれます。







shimshal pamir 13シュイジェラブの羊とヤギの囲いが開けられ、大きな群が最初の峠を登ってきます。村の女性は手にランタンとまだ歩けない生まれたてのヤギの赤ちゃんを抱いています。






shimshal pamir 16ルップ・ゾーイ(湖)の付近をヤクのメスと子供の群とともにヤクに乗って進む私たちのグループ。クッチの日のヤクは、後ろから追われているためさらにスピードを出して歩きます。標高4500mを越える高地をこのスピードで歩くシムシャルの女性達の強さに驚かされます。




shimshal pamir 14シムシャル峠(4,735m)を登る荷物ヤク。ツアーの皆さまもここでヤクを降りていただき、ここからはメスと子供のヤクの群、村人と共に歩いて目的地“シュウェルト”を目指しました。標高の高さを忘れてしまうほどの興奮のひと時です。





shimshal pamir 15シムシャルの女性が6月20日から3ヶ月を暮らすシュウェルト(4,670m)夏村。シムシャルの人々の言う“パミール”とは豊かな牧草地、人と家畜が一緒に暮らせる場所のことです。その“パミール”に無事に到着した神への感謝の儀式ホダイに参加させてもらい、村人とともにシムシャルのチーズをいただきました。




数え切れない、ヤギ、羊、ヤクの群。メーメー(羊、ヤギの鳴き声)、ブーブー(ヤクの子供の泣き声)の喧騒の中、一緒に“パミール”を目指して歩く臨場感。
2012年のクッチを今から夢見てしまいます。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子

西遊旅行パキスタン SAIYAHのシムシャル・パミールに関する記事(英語)

SAIYAH News Vol.01 KUCCH2011 SHIMSHAL PAMIR
SAIYAH News Vol.02 SUMMIT! MINGLING SAR





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2011年05月07日

Nanga Parbat - チョングラ山群と花、ベヤル・キャンプへ

フェアリー・メドウで1~2泊する人におすすめなのがベヤル・キャンプまでのハイキング。ほぼなだらかでアップダウンも少なく、ライコット氷河沿いに歩き、放牧地ベヤル・キャンプ、そしてもう少し先の森林限界付近まで歩きます。このあたりからはナンガ・パルバット主峰群は見えなくなるのですが、ライコットピーク、チョングラ山群を間近に望み、振り返ると遠くにフンザの山々を望むことができます。

fairy meadow13
フェアリー・メドウから2時間ほどのベヤル・キャンプ(3,500m付近)への道。放牧地で馬もあちこちに。とてものどかなハイキングです。

チョングラ山群
ベヤル・キャンプを越えさらに45分ほど歩くと、標高3,700m、ライコット氷河のサイド・モレーン上へ。ここからはチョングラピークとその山群、ライコット・ピークを望むことができます。ライコット・ピークから流れ落ちる氷河から「ライコット・ガー」と呼ばれる川が生まれ、インダス川へ注ぎます。ここから来た道を振り返ると、フンザの山々の展望も。

そしてもうひとつの魅力は道中に見られる可憐な高地の花。
fairy meadow 09

2時間のハイキングも、花を見ながら歩いているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

文・写真 Mariko SAWADA  澤田真理子


デアリー・メドウからベヤル・キャンプまでハイキングする西遊旅行のパキスタンの旅2012

クンジェラブ峠越え ナンガパルバット展望ハイキングとパミール大横断
ナンガパルバット北面・南面&カラコルム大展望ハイキング
北部パキスタン冒険行 ヒンドゥークシュ、カラコルム、ヒマラヤ、三大山脈の合流するパキスタン山岳部を駆け巡る旅



sawada_saiyu at 15:49|Permalink

2011年04月26日

Nanga Parbat -ナンガ・パルバット展望地 フェアリー・メドウにStay

raikot sarai01

山の天気は変わりやすい。山の展望にこだわるときほど、雲の動きをこんなに観察することはありません。その変化とチャンスをとるためにも、展望地には1泊するのが一番。

西遊旅行でフェアリー・メドウに行くときはいつも、展望地をあがって最初にあるRaikot Sarai ライコット・サライに宿泊しています。この付近にはいくつかロッジがあるのですが、最初に到着したところにあり、またライコット氷河とナンガ・パルバットを展望するにはやはり一番のロケーションのロッジなのです。最近は国内観光客もずいぶん増え騒がしくなりましたが、それでも絶景が変わるわけではありません。

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Raikot Sarai ライコット・サライ 丘の上にあるロッジからの景色。食堂にはかつてナンガ・パルバットを目指した人々の写真が。

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Raikot Sarai ライコット・サライの客室のひとつ。以前は電気はなく、この写真のようにろうそくやガス灯の明りでしたが、今は不安定ながらも水力発電の電気が通うようになりました。そして夜はキャンプファイヤー。寒いので、自然と人が火の回りに集まります。

raikot sarai04

カラコルム・ハイウェイからわずか3~4時間でたどりつける、「非日常」の世界。ナンガ・パルバットという巨大な「山塊」を目の前にし、パキスタン風山岳リゾートの時間へ。




文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


フェアリー・メドウを訪れ、ライコット・サライ Raikot Sarai に宿泊する、西遊旅行2012年パキスタンの旅

クンジェラブ峠越え ナンガパルバット展望ハイキングとパミール大横断
ナンガパルバット北面・南面&カラコルム大展望ハイキング
北部パキスタン冒険行 ヒンドゥークシュ、カラコルム、ヒマラヤ、三大山脈の合流するパキスタン山岳部を駆け巡る旅





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