Mariko SAWADA 

2015年12月05日

ラマ湖とナンガパルバット

アストールから9キロにあるラマ湖からナンガパルバットを望むことが出来ます。

ラマ湖へのベースとなるアストールの町へはカラコルム・ハイウェイのタリチからインダス川を渡ります。

Rama-Nanga Parbat Astore side (2)

アストールからラマ湖へ向かう途中に見えてきたナンガパルバット東面

Rama-Nanga Parbat Astore side (10)

訪れたのは10月、唯一の宿泊施設であるPTDCも冬の休業準備をしており、水道は遮断されバケツで水をもらって過ごしました。室内気温もぐっと下がります。夕方、ラマ湖を訪れましたが強烈な逆光だったため翌朝に出直すことに。

Rama-Nanga Parbat Astore side (3)

朝、PTDCの前の牧草地からナンガパルバットが浮かび上がりました。朝日を待って、ラマ湖へ。

Rama-Nanga Parbat Astore side (4)

途中、マーモット Golden Marmotが岩の家の隙間から顔をだしました。

Rama-Nanga Parbat Astore side (5)

みんな、太陽の光を待っています。

Rama-Nanga Parbat Astore side (8)

ラマ湖から流れ出る渓流沿いでは野鳥が捕食中。

Rama-Nanga Parbat Astore side (6)

たどりついたラマ湖、快晴の空にナンガパルバット、そしてラマ湖は「鏡」に。
これまでも何度かきたラマ湖ですが、私は運が悪くいつも曇りか雨。こんな景色をみたのは初めてでした。

Rama-Nanga Parbat Astore side (7)

秋らしく、木々が色づきます。途中、パキスタン人とアメリカ人のバイク・グループと遭遇。パキスタンのバイク旅のリピーターだという彼ら、「10月のパキスタンはベストだよ」と。

Rama-Nanga Parbat Astore side (9)

アストールへ向かう途中、薪を取りにくる村人とすれ違いました。もうすぐ冬、11月~5月までの7ヶ月間は雪に閉ざされます。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子





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2015年11月20日

ユキヒョウのローリー

Rolly (2)

ユキヒョウのローリーの話です。

クンジェラーブ国立公園では時々「ユキヒョウ」の話題がでてきます。
ユキヒョウはヒマラヤ山脈、カラコルム山脈、ヒンドゥークシュ山脈、パミール高原に暮らすヒョウで、寒い環境に適した長い毛で全身が覆われています(冬はさらに毛が長くなるといいます)。
クンジェラーブ国立公園ではアイベックスなどの野生動物を捕食して暮らし、冬場にはカラコルム・ハイウェイ付近まで降りて来るのが観察されます。

下記のビデオは2015年3月25日にカラコルム・ハイウェイ上にて、クンジェラーブ国立公園スタッフのスルタン・ゴハールさんによって撮影されたビデオ(クンジェラーブ国立公園より提供)


9年ほど前だったでしょうか、国立公園の事務所に「レオ」という子供のユキヒョウがいて中国との国境を越える時の楽しみだったのですが、アメリカの動物園へ行ってしまいました。

そして3年ほど前、子供のユキヒョウが凍った川で溺れているところを助けられました。
6ヶ月くらいと推定されるメスの子供のユキヒョウは、「ローリー」と名付けられ国立公園の事務所のそばの小屋で3年目を迎えました。

Rolly (5)


ローリーを助けたファルマン・ラザーさん、今でも小さい時のローリーをあやすように近づきます。
ローリーも「ゴロゴロ」とはいきませんが「ガウガウ」といいながらすりすりしています。

Rolly (7)

国立公園スタッフに甘えるローリー

Rolly (8)

毎日3キロの肉をもらいます。

ローリーはいつまでこの状態なのか、野生に戻ることは出来ないのか。

「レオ」がアメリカから間もなく帰ってくるので、レオとローリーが暮らす「リハビリテーション施設」をアメリカの動物園の援助でナルタル谷に作り、そこで繁殖を試みる・・・そして野性に返す訓練を・・・と先のプランを教えてくれました。早ければこの冬に、といいますが、環境が変ることに反対する意見もあります。

最後に、小さいころのレオの写真です。クンジェラーブ国立公園のスルタン・ゴハールさんと。
(写真はクンジェラーブ国立公園提供)

●Gohar knp-2 500


●Gohar knp -510

これは、大型ネコ科動物ファンにはたまりません。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Video, Photo of Leo & Sultan Gohar : Credit to Gohar -KNP(Khunjerab National Park)
※ビデオとレオの写真はクンジェラーブ国立公園提供のものです。




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2015年11月12日

バブサル峠を越えて、カラコルム・ハイウェイのタリチへ ~ラカポシ、ハラモシュ、ナンガパルバットの展望~

◎DSC_0731Left Rakaposhi, Right Haramosh from Babsal Pass

10月のある晴れた日、ナランを出発しておよそ2時間で バブサル峠(4,170m) へ到着。この頂上からインダス川方面を望むと高峰群が見えます。
カラコルム山脈の支脈、ラカポシ-ハラモシュ山脈。その主峰であるラカポシ(左、7,788m)とハラモシュ(右7,409m)。です。
何度か通った道ですが、こんなに晴れたのは初めてでした。

DSC_0733Rakaposhi from Babusal Pass

バブサル峠から見るラカポシ7,788m

DSC_0734Haramosh from Babsal Pass

バブサル峠から見るハラモシュ7,409m

DSC_0735 High Peaks from Babssal Pass

美しい高峰群が連なります

バブサル峠を下り、家畜を連れた人々が行きかう村の間を走ること1時間半ほどでカラコルム・ハイウェイに合流です。ここからはカラコルム・ハイウェイを北上。
タリチ付近からナンガパルバットの展望、そしてカラコルム・ハイウェイの正面にラカポシとハラモシュの山容を望みます。

DSC_0748Rakaposhi & Haramosh from Tarichi KKH

左がラカポシ7,788m、右がハラモシュ7,409m

DSC_0740 Rakaposhi from tarichi

タリチのチェックポスト付近から見るラカポシの山容

DSC_0754Nanga Parbat from Tarichi

タリチはナンガパルバット南面のすばらしいビューポイント。
標高1400mほどのカラコルム・ハイウェイ上から 世界第9位峰、8,126mの山塊を望みます。
この近さ、この高低差はすごいことです。

DSC_0758Nanga Parbat with Imdus from Tarichi

インダス川とナンガパルバット。
このインダス川をさかいに、ナンガパルバット側はインド大陸プレート、反対側はユーラシア大陸プレート、カラコルム山脈とヒンドゥークシュ山脈が控えます。

この大陸プレートがぶつかるところを貫通しているのがKKHカラコ ルム・ハイウェイ。
中国による大規模な道路整備が進み、タリチ付近からクンジェラーブ峠まで素晴らしいハイウェイとなりましたが、早くも 土砂くずれで何箇所かが崩壊していました。
この地盤では、道路整備もいたちごっこです。

この日はタリチからインダス川を渡りアストール、ラマを目指しました。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子


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2015年11月06日

デオサイ高原の夜

Deosai at Night (4)

デオサイ高原の夜、満点の星空に天の川。

ヒマラヤヒグマの観察のため、寒さを覚悟してデオサイ高原に2泊。平均標高が4,100mの高原、その中のバラパニ3,870mにキャンプ。日が照ると日中は長袖シャツにジャンパーを羽織る程度の服装で過ごせますが、ひとたび日が暮れると急激に寒くなります。

Deosai at Night (2)

日没後のキャンプ。火を扱うキッチン・テントが一番暖かい場所です。

Deosai at Night (6)

Saiyahのシェフ、サジャッドさんがデオサイ高原まで来て日本食を用意してくれました。もともとイスラマバードの高級日本食レストランで働いていたサジャッドさん、Saiyahのレストランをまかせられるようになってからは、どんどん外にも出るようになり、パキスタン国内客の野外でのケータリング・サービス、そして車で移動するアドベンチャーコースにも同行して調理をするようになりました。今年は8月にボロギル峠で、9月と10月にはデオサイ高原でクッキング。

Deosai at Night (7)

デオサイ高原での最初の夜は、味噌汁、そして鉄板焼き。ありがたいものです。

Deosai at Night (3)

バラパニの川と星空。

Deosai at Night (1)

スタッフの一人が懐中電灯で空を照らしていました。スタッフみんなで焚き木を楽しみ、あたたまってから就寝。

翌朝のテント内はマイナス10度。7時前、朝日が当たるまでテント内で待ちました。


Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子




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2015年11月01日

デオサイ高原から見るナンガパルバット(8,126m)

Nanga Parbat (2)

デオサイ高原から見るナンガパルバット。
平均標高4,100mのデオサイ高原からは、天気の良い日には北面の山容を望むことが出来ます。
でもどこから見えるのか。
ヒマラヤヒグマの観察に訪れた10月の上旬、素晴らしい天候に恵まれ、デオサイ高原からのナンガパルバットを望むことができました。

Nanga Parbat (1)

アストール渓谷のチリンからデオサイ高原へと標高をあげ、デオサイ高原国立公園にはいった地点からのナンガパルバット。

Nanga Parbat (3)

ショーサル湖畔から望むナンガパルバット。

DSC_102Nanga Parbat from deosai9

ショーサル湖から北上した付近から望むナンガパルバット。

Nanga Parbat (4)

そしてバリラへの道の途中から望む、見事なナンガパルバット。

カラコルム・ハイウェイのタリチ付近や、スカルドゥ・ロード、フェアリーメドゥ、ヘルリヒッコファーBC、ラマ湖などナンガパルバットを望む地点はいくつかありますが、晴れた日のデオサイ高原からの展望もなかなかのものです。

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子


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2015年03月05日

恒例!パキスタンの旅 説明会2015 in 東京&大阪

恒例となりました、パキスタン説明会。2月28日には東京のパキスタン大使館にて、3月1日は西遊旅行・大阪支社にて行い、あわせて100名様を超えるお客様にご来場いただきました。

今年は西遊旅行パキスタンの代表、ヨーセフ・アクタール氏と、イスラマバードのレストランHANAのシェフ、サジャッド・アリ氏が来日。サジャッド氏は2月27日のパキスタン航空で来日したその日の夜から、説明会で皆様に食していただく「パキスタン弁当」の仕込みをしてもらいました。

厨房

西遊旅行の1階にある、レストラン「ムアンタイ・ナベ」の厨房でチキン・コルマを作る

パキスタン説明会  (9)

パキスタン大使館の説明会会場にて、SAIYAH代表のヨーセフ氏

パキスタン説明会  (1)

受付でスタンバイ、お客様をお待ちします。

パキスタン説明会  (3)

パキスタン北部の旅に関する展示コーナーも。

パキスタン説明会  (4)

西遊旅行では「フンザ・ハンドブック」をツアーご参加の方に差し上げているほか、閲覧用にこれまでのツアーのフォトブックなども作成しています。

パキスタン説明会  (7)

今年の東京パキスタン説明会では小西正捷先生(立教大学名誉教授)による、インダス文明の講演会も。

パキスタン説明会  (8)

「パキスタン弁当」、豆のパラオ、チキン・コルマ(ホワイトソース)、フンザ料理のブルシェピック、そしてナン(西遊グループのインド料理レストラン、マンダラより)。

パキスタン説明会  (5)

お土産は、これも恒例となったケウラ塩鉱の「ピンク岩塩」とフンザのドライ・アプリコット。

皆様にご来場いただき、ありがとうございました。
大阪支社の説明会終了後の1枚。

パキスタン説明会  (10)


まもなく、パキスタン北部のベストシーズンが始まります・・・

西遊旅行パキスタンチーム&SAIYAH




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2014年12月05日

シムシャールの秋のクッチ 

シムシャール村の秋の「クッチ」に同行したときの記録です。
ワヒ族の「クッチ」とは村人が家畜のヤク、羊・ヤギを率いて村から放牧地へ、放牧地から放牧地へを移動すること。シムシャール村では5月半ばに村から夏の放牧地=パミールへ移動し、10月半ばにパミールから村へともどります。

10月半ば、ポプラが金色に色づき始めたシムシャール村からシュイジェラブ川沿いのタング・ルートを「クッチ」と一緒に歩きました。

シムシャール 秋のクッチ (2)
今回は2匹のヤクを乗るために連れて行きました。2匹とも「ウシュコップ」という名前で、イミは「去勢された」。山ですれ違う村人がヤクにキスしていきました!

シムシャール 秋のクッチ (1)
10月のシュイジェラブ川はクリスタル、氷河が溶け込まなくなりきれいな水でした。ヤクは水に入って涼みます。

シムシャール 秋のクッチ ヤク (2)
タング・ルートの休憩地アルバ・プリエンにいたヤクの赤ちゃん

「クッチ」の移動はヤクのグループから始まります。大人のヤクはパミールに残り、高原の冬の牧草地を移動しますが、今年の夏生まれた赤ちゃんヤクと授乳中の母ヤク、荷物を運ぶヤク、そして肉として売られる運命のヤクがシムシャール村を目指します。夏にパミールで生まれたヤクは初めて村へ。赤ちゃんヤクがパミールにいる母ヤクに会いたくて逆走してくることもありました。

シムシャール 秋のクッチ ヤク (3)
荷物をのせて村を目指す大人ヤク

シムシャール 秋のクッチ (4)
パスト・フルーゼンからガーレ・サールへと登るヤクの群れ 

シムシャール 秋のクッチ (3)
ヤクの次は羊・ヤギが続きます。

シムシャール 秋のクッチ (5)
タング・ルートから見たシムシャールのホワイト・ホーン White Horn こと、アドベルサールAdver Sar (6,400m)。

シムシャール 秋のクッチ (11)
村への最後のくだりはガーレ・サールです。村人とヤクが一気にくだっていきます。

シムシャール 秋のクッチ (6)
村の手前の吊り橋のたもとで家族と家畜の到着を待つ村人たち。

シムシャール 秋のクッチ (7)
出迎えた子供たちと吊り橋を渡ります、手には生まれたばかりのヤギの赤ちゃん。

シムシャール 秋のクッチ (8)
家族の姿を見て駆け出す村人。

シムシャール 秋のクッチ (9)
迎えに来た娘に手を引かれて橋をわたります。

シムシャール 秋のクッチ (10)
村に到着した家畜は、持ち主を確認してそれぞれの家へ。

シムシャール 秋のクッチ ヤク (1)
翌朝のシムシャール村。パミールからもどってきたヤクが畑でわずかな草を食んでいました。間もなく、村近くの草地へと移動していきます。

シムシャールの村が黄金のポプラに囲まれ、人と家畜で賑わい、笑顔があふれる季節でした。

Photo & Text by Mariko SAWADA  澤田真理子

** 西遊旅行のシムシャールへの旅
春のシムシャール村を訪れるコース↓↓↓
シムシャール村・タガムの祭りと杏の里めぐり
そのほか、「夏のクッチ」、「秋のクッチ」、「パミールのミングリク・サール6,000m峰登頂」ツアーもあります。



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2014年11月14日

黄金の北部パキスタン~10月のパキスタンの景色

今年の北部パキスタンの「秋」の写真です。
10月半ばに山には雪が降り、例年より少し寒かった場所もありました。

10月のパキスタン (6)
上部フンザ、パスーの山並みとポプラ

10月のパキスタン (1)
バツーラ氷河から家畜を連れて降りてきたと言うワヒ族のクッチ

シムシャールの秋
シムシャール村の朝 牛の放牧へ出かける

10月のパキスタン (3)
シャンドゥール峠への登り口で出会った少年。赤ちゃん羊を抱いていました。

10月のパキスタン (4)
マスツージから望むヒンドゥークシュ最高峰ティリチミールの景色

10月のパキスタン (2)
パンダールの吊り橋で

10月のパキスタン (5)
ヤルフーン渓谷の川と村の景色

チトラールの学校
チトラールの山の学校

10月下旬は北部パキスタンが美しさを極めます。
「春の杏の季節」と「秋の黄金の季節」どちらがいい?と良く聞かれますが、いずれも本当にきれいです。
是非、両方とも体験してください。

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子





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2014年10月29日

パキスタンの羊たち 羊のしっぽ 

お肉の大好きなパキスタン人、その中でも羊は大好物。
あちこちで羊を放牧したり、連れて移動する人々を見かけます。

スワート渓谷で見かけた気になる羊動画です。



かなり気になるしっぽです。後ろ足と尻尾の半分が白く、尻尾をヘンナでそめたものです。この子はオス、まわりの羊はみんなメスです。



毛を刈られた羊たち、尻尾の先だけ毛がのこされていました。これから冬なのに・・・



長い尻尾、短い尻尾、おしりの丸く大きな羊・・・いろんなタイプの羊が歩いていました。

朝の涼しい時間に歩いて草のあるところへ移動、昼は木陰のある草地でゆっくりし、また夕方に移動していきます。

Movie & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子

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2014年01月07日

「世界の秘境40」で紹介したパキスタン

西遊旅行は2013年12月をもって創立40周年を迎えました。
そこで、記念本として「世界の秘境40」を幻冬舎より出版。

世界の秘境40 パキスタン (4)
パキスタン記事の執筆担当の一人、中谷愛

「記念」といっても、そこにはこれまで取り扱ってきたデスティネーションへの思いがいっぱいです。
「パキスタン」は40あるテーマのうち4つのテーマとして紹介しています。

テーマ02.ふるさとへ帰ろう 桃源郷フンザ
テーマ03.カラーシャの谷へ
テーマ39."Killer Mountain"ナンガパルバット
テーマ40.K2展望地コンコルディアへ バルトロ氷河を歩く

世界の秘境40 パキスタン (3)
大好きなフンザの景色を紹介

世界の秘境40 パキスタン (2)
「秘境を旅するヒント」のページでは、映画「草原の椅子」、フンザの干し杏、フンザの帽子も紹介。

西遊旅行 世界の秘境40 パキスタン (3)
本の最終章のテーマを「コンコルディア」で飾れたことはパキスタン担当としてもうれしい限り。
各章は西遊旅行でこれまでパキスタンの旅を担当、添乗・コーディネートしてきたスタッフによる記事・写真で構成されています。

パキスタンに行ったことのない人にも、行ったことのある人にも見ていただきたい、思い入れたっぷりのパキスタンの記録です。

西遊旅行 Team Pakistan パキスタン担当

本の詳細、購入に関してはこちら 「世界の秘境40」 


パキスタン添乗員同行ツアーはこちら
パキスタン個人旅行・フリープランはこちら




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2013年12月22日

パキスタン講演会&旅行説明会 2014 のお知らせ

2009年3月20日フンザ滞在 (135)

西遊旅行でも毎年恒例となった、パキスタンについての講演会と旅行説明会を開催いたします!
今年は、東京会場では麻田豊先生(元東京外国語大学准教授)による講演会やパキスタン料理のランチもご用意。

【東京】 3/1(土) 10:30~16:30
会場:在日パキスタン大使館
定員:100名様  参加費:500円 (昼食代金)

【大阪】 3/2(日) 13:00~16:30
会場:大阪支社
定員:25名様  参加費:無料

そして、今年の説明会では・・・
パキスタン航空■パキスタン航空無料航空券を1名様にプレゼント
パキスタン航空の協賛により、パキスタン往復航空券を抽選で東京・大阪 会場からそれぞれ1名様にプレゼント。弊社の募集型企画旅行ご参加の際にもご利用いただけます。





フンザのアプリコット■ご参加者全員にプレゼント
フンザのドライ・アプリコット(杏)を参加者全員の方にプレゼントさせていただきます。





■東京会場では「まだまだ知らないパキスタン講演会」を開催
講師:麻田豊先生(元東京外国語大学准教授)
東京説明会では、日本でも映画祭で高い評価を受けたパキスタン映画「神に誓って Khuda KayLiye」(2007)、「Bol~声をあげる」(2011)の日本語字幕を監修、またウルドゥー文学、インド・イスラームについて長年研究されてきた麻田先生をお招きし、お話しいただきます。

パキスタンからは、西遊旅行現地事務所SAIYAHのガイド、ラフマット・アリが来日し参加する予定です。

パキスタンの旅にご興味のある方、何度もパキスタンに足を運んでいる方も是非、ご来場をお待ちしております!

西遊旅行 Team Pakistan パキスタン担当


◉詳しくはこちらをご覧ください→パキスタンを知ろう!パキスタン講演会と旅行説明会


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2013年11月17日

ガンダ・シン・ワラのフラッグ・セレモニー

گنڈا سِنگھ والا Ganda Singh Wala Flag Ceremony

ラホールに近いインドとの国境ワガのフラッグ・セレモニーは有名で毎日、日没前にはインド・パキスタンの両国民が集い、フラッグ・セレモニーなるイベントを楽しみ、応援合戦を繰り広げています。

インドとの国境にはもうひとつ、フラッグ・セレモニーを行っているところがあります。
それはガンダ・シン・ワラの国境、ラホールから1時間ほどのところにあります。
この国境は現在は閉鎖されていますが、1960年代、70年代はここがインドとパキスタンの重要な国境でした。その後、その機能はパキスタン第2の都市ラホールとインドのアムリトサルをつなぐワガへと移り、現在は毎夕刻にフラッグ・セレモニーが行われるだけの小さな国境となっています。

Ganda Singh Wala フラッグセレモニー (4)
ラホールから南下する道を走り、ガンダ・シン・ワラへ。トラックが多いワガへの道とちがい、家畜が放牧され、道路上には収穫されたトウモロコシが日干しされる、のどかな道のりです。

Ganda Singh Wala フラッグセレモニー (5)
ガンダ・シン・ワラの国境に到着。ワガのそれ、と似ていますが小さいです。

Ganda Singh Wala フラッグセレモニー (7)
なんといってもインドが近く、双方の観客同士の顔が見える距離です。訪問した日は、インド側の観客は少なく、パキスタン側が優勢な日でした。

Ganda Singh Wala フラッグセレモニー (8)
間もなくセレモニーが始まります。会場の軍人にどうやってこのセレモニーに出る人が選ばれるのか聞いたところ「背が高い人」という返事が返ってきました。

Ganda Singh Wala フラッグセレモニー (3)
インドに比べると大きくりりしいセレモニーのパキスタンの軍人。

Ganda Singh Wala フラッグセレモニー (10)
セレモニーは地面を強く蹴って足音をならし銃をおいて整列、ワガのセレモニーよりもアクションが多いものでした。

Ganda Singh Wala フラッグセレモニー (9)
足元を見ると、地面を蹴った時に音が出るしかけが。

Ganda Singh Wala フラッグセレモニー (1)
セレモニーの最後、両国の国旗が降ろされます。

Ganda Singh Wala フラッグセレモニー (2)
両国の国旗がきれいにたたまれセレモニーは終了。

「パキスタン万歳」と叫んでいた女性の中には、セレモニーの終了後、軍人の手に敬意を払いにいく姿も見られました。

小さな国境でのフラッグ・セレモニー。
2度目のフラッグ・セレモニーの方は是非、ガンダ・シン・ワラを訪問してみてください。

文・写真 Mariko SAWADA  澤田真理子



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2013年04月08日

杏の花咲く季節のフンザ 2013年最初のツアーが帰国しました

2013-フンザの 杏 (1)
2013年 - 今年最初の北部パキスタンへのツアーが帰国しました。
毎年3月後半から4月前半にかけて設定している「花の桃源郷フンザとバルティスタン」は西遊旅行パキスタン担当が自信を持ってお勧めする春のコースのひとつ。
今年の北部パキスタンでは例年よりも早い杏の開花が見られました。3月半ばには標高1,500mのギルギット付近では杏は既に終わり、標高2,200m以上の場所でまさに「見ごろ」の杏を楽しむことができました。

旅はバルティスタンの中心地スカルドゥから始まります。

2013-スカルドゥの杏 (1)
到着したスカルドゥ空港。PK451便はスカルドゥ渓谷を大きく旋回しインダス川河岸の砂丘の中にある空港へ着陸します。

2013-スカルドゥの杏 (2)
今年から新たに加わった訪問地タヌモサ砂漠。映画「草原の椅子」のロケ地でもあり、そして実際にとても美しい「山岳砂漠」です。高峰に囲まれ、インダス川沿いに作り上げられた砂丘は、まさに自然の造形美。傾斜はそれなりにありますが、砂丘の上からの渓谷の景色は素晴らしいものです!

2013-スカルドゥの杏 (3)
シガール渓谷では杏が咲き始め、ゴール村では杏が見事に咲いていました。

2013-スカルドゥの杏 (4)
インダス川にかかるつり橋をみんなで渡りました。この時期のインダス川は氷河の雪どけ水が入っていないので透き通って青い色をしています。この季節は青い川面と空、高峰群のコントラストが美しい季節です。パキスタンでは「橋」の写真撮影は禁止されていますが、この橋はもう使われていないので撮影OKでした。

2013-スカルドゥの杏 (5)
スカルドゥからカラコルム・ハイウェイへの道中、通称「スカルドゥ・ロード」でも杏の花が。

2013-フンザの 杏 (2)
そして旅のハイライトのフンザ。中心地カリマバードの麓から見上げた、花咲く杏の果樹園。この後、フンザは一年でも最も美しい季節を迎えます。

写真:添乗員 岩渕真一
文:西遊旅行 パキスタンチーム



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2013年02月19日

フンザの木工房 HUNZO E HAYAN フンゾ・エ・ハヤン

hunzoehayan-1
カリマバードに小さな木工房があります。HUNZO E HAYAN、フンザのブルシャスキー語で「フンザからの贈り物」という名の工房です。
店主であり木工をしているのがSHAFQAT KARIM シャフカット・カリームさん(37)。
シャフカット・カリームさんは小さいころから木工細工をする人たちを見て、興味を持ち、趣味として学んでいました。そして2000年に地元警察に就職した後も、この木工細工を仕事にしたいという夢が捨てきれず、2007年にこの工房をスタート。警察時代にためたお金で最初にそろえたのは工具。店には誇らしげにその工具が並べられていました。

hunzoehayan-2
HUNZO E HAYANの店内

hunzoehayan-3
大切な工具も店に並べられています

hunzoehayan-4シャフカットさんが作っているのは主に、フンザの楽器チャルダ、ジギニをはじめとする木から作る楽器類とスプーンやボウルなどの日用品、そして木彫のおみやげ物。
材料の木はフンザに育つ果樹がほとんどで、楽器は桑やクルミの根の部分の木を、太鼓には柳の木を、日用品には、桃、りんご、桑、杏といったフンザの果樹の木をつかっているそうです。

外国人に人気のあるのはやはり持って帰りやすい日用品の小物や木彫りの置物。日本や韓国のお客様が多く買ってくださるとのことで、最近はパキスタンの南部からくる観光客にも人気があり、電話での発注もあるそうです。







手作りの楽器を横に、ゆったりとご自身の話を聞かせてくれたシャフカット・カリームさん。

hunzoehayan-5

「フンザの木彫技術の伝統を残していきたい、評価してくださる皆様に感謝しています」、と。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子


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2012年09月17日

黄金の桃源郷 秋のフンザへの旅2012

秋のフンザ (8)
西遊旅行パキスタンチームからのお知らせ、10月の北部パキスタンの旅へのお誘いです。

8月半ばに再燃したパキスタン北部のシーア派とスンニ派による宗派対立が心配されましたが、今のところ大きな事件に発展することはなく、カラコルム・ハイウェイもパキスタン警察と軍によりしっかりセキュリティーが置かれている状態です。9月の連休をからめて計4本のツアーと個人旅行のお客様にパキスタン北部へお越しいただき、本当にありがとうございました。

さて、10月はフンザをはじめパキスタンの各地が黄金に、そして紅葉に色づく季節。
その中心となるフンザの秋の様子をご紹介したいと思います。

秋のフンザ (6)
フンザのおみやげ物店の並ぶ通りから見たフンザ川の両岸の景色。まだ緑が残りますが黄色に染まったポプラが際立ちます。

秋のフンザ (3)
カリマバードの畑と果樹園。家畜が畑に残った根を食んでいます。

秋のフンザ (4)
フンザの水路ウォーク。冬を前に木々の下で子供たちが遊んでいました。

秋のフンザ (1)
対岸のナガールから見たゴールデン・ピーク。カラコルムの登山家憧れの7000m峰です。

秋のフンザ (5)
まさに秋を感じさせるフンザの路。

秋景色の北部パキスタンを訪れる下記のコースが催行決定しています。
冬支度にいそしむ村人の暮らしとカラコルムの雄大な山に囲まれた山郷へご一緒しませんか。

黄金色の桃源郷へ 秋の北部パキスタン周遊 10月19日出発 15日間
黄葉・紅葉に染まるヒンドゥークシュ・カラコルムの麓の旅。北部パキスタンが「黄金」に輝く季節を シガールで2連泊、カリマバードで3連泊する、写真撮影やゆったりした秘境の旅としてお勧めです。

黄金のシルクロード パミールを越えて西域南道へ(パキスタン~中国) 10月19日出発 15日間
桃源郷フンザとタクラマカン砂漠の二大景観を同時に楽しむ、ポプラと胡楊が黄金色に輝く季節限定の特別企画です。2つの「シルクロード」をベストシーズンに!

クンジュラブ峠越え パミール大横断 10月19日出発 11日間
西遊旅行パキスタンの定番の旅を秋に。今年最後のクンジェラブ峠越えです。

春の杏も見事ですが、秋のフンザもなかなかのものです!

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子



sawada_saiyu at 23:35|Permalink

2012年08月29日

2012年の夏もラマダンもイードも終わり。SAIYAH便り

イスラマバードのSAIYAHより、久しぶりの便りです。

8月20日、ひと月続いたラマダン(絶食月)が明け20~22日の3日間、イードのお休みがありました。今年のラマダン期間中は夏休みにあたり、おかげさまでたくさんのツアーがありました。SAIYAHではラマダン期間中に働くガイドやコック、ドライバーはサービスと安全のために基本的に絶食をしていません。これはコーランの教えのなかにも「旅行中の人は絶食をしなくてもいい、ただしその後に絶食しなかった日数分の絶食をすること」とあるからです。今年はずいぶん多くのスタッフが、ラマダン後に「補償」として後日、絶食をすることになりました。

●DSC00033ラマダン期間中、SAIYAHではイフタール(一日の断食後の最初の食事、「断食を破る食事」)をオフィス前の駐車場で出稼ぎにきている人や十分な食事ができない人たちに振る舞いました(右写真)。
イフタールは皆で仲良く食べることが良いとされています。初めは10人ほどでしたがラマダンが終わるころには100人近くに。イード前にはみんな故郷に帰り始め、そして料理を作るコックさんも帰郷、それぞれが家族とイード過ごしたようです。

SAIYAHでのこの夏一番の話題は、映画「草原の椅子」のパキスタン・ロケでした。スタッフ総動員でスカルドゥ、フンザをめぐり映画撮影のお手伝いをしました。パキスタンではこれまで、「報道」とか「ドキュメンタリー」などの撮影はあっても日本の「映画」というのは初めてのこと。日本語ガイドだけでなく、車両チームまで手伝いに参加、映画作りにかかわれたことを貴重な経験と思っています。
この映画をきっかけにまた、パキスタンに興味を持ち、訪問するお客様が増えてくれればと思っています。映画は来年の初春に公開予定とのこと、われわれパキスタン人スタッフもそのときには日本へ行き、「日本の映画館」でこの作品、パキスタンの映像を見ることを今から楽しみにしています。

イスラマバードより、ヨーセフ
Yousaf Akhtar -SAIYAH

sawada_saiyu at 18:42|Permalink

2012年06月06日

印パ国境越え ワガとアターリー

インドのアムリトサルからパキスタンのラホールまで2時間30分!

最近、デリーの西遊インディア事務所からイスラマバードのSAIYAH事務所まで通うことが何度かありました。インドとパキスタンは隣り合っているのに遠い国。双方の首都デリーとイスラマバード間の直通航空路はなく、週2便(2012年6月現在)のデリー→ラホール、ラホール→イスラマバード便に頼るか、気持ちを切り替えてドバイ/ドーハ経由でいくか、それとも陸路国境越えかの選択になります。そのいずれも試した結果、一番楽しく早いのは意外と陸路での国境越えでした。

5月のある日の移動では、デリーの事務所を08:00に出てイスラマバードの事務所に16:00に到着。

- デリーからアムリトサルは約500Km、10時間もかかるため、ここは空路。
- アムリトサルから国境のアターリーへは40Km、45分。国境への道は広く立派です。
- インドのイミグレーションは2012年4月半ばに新築となりました。税関はパキスタン(ラホール)・インド(アムリトサル/デリー)を結ぶ国際バスの乗客で混雑します。
- 緩衝地帯は長く、インド側は一部バスで。夕方フラッグ・セレモニーの行われる会場をインド側からパキスタン側へと歩いて渡ります。歩いて国境を越えられるボーダーは各地にありますが、ここの国境越えは体験の価値あり!
- パキスタン側のイミグレーション、カスタムではおもに「お酒は持っていませんか」くらいの質問を受けシンプルに通過。
- ワガ国境からラホールの町まで30Km、45分。途中、インドから流れてくる水路沿いに移動します。
- ラホールからモーターウェイでイスラマバードまで350Km、4時間。まるで日本の高速道路を思わせる快適な道でイスラマバードまで一気に走れます。途中、パンジャーブ平野を流れる、ラヴィ川、ジェルム川、そして「塩の山脈」を越えて。

※個人旅行(バックパッカー)で越える方は、タクシーの交渉やバスターミナルに行って待ったりするので上記に十分な時間をプラスしてお読みください。国境~アムリトサル、ラホールへはタクシーが便利で、アムリトサルやラホールからは各地へはバス路線/空路があります。

インド側から見たパキスタン
インド側のゲートからパキスタン側を見る

アターリーからワガへ
各国境ともポーターさんが大活躍。インドとパキスタンの国境ゲートで荷物がパスされます。

国際バス
パキスタンのイミグレーションに止まっていたインド・パキスタン間の国際バス。このバスと同時になると税関やイミグレ―ションで思わぬ時間がかかってしまうのです。

国境を越えて
デリー事務所(西遊インディア)の以頭祐志さんがパキスタンに遊びに来ました。パキスタン国境ゲートの兵隊とのツーショット。絶妙の配置で撮れました。

デリーとイスラマバードの間に航空路が開けたら1時間30分くらいのはず・・・。
ですが、ここは一般観光客からアジア一周旅行をするバックパッカーまできっと楽しめる国境越えです。
インド世界から中央アジア世界へ、ヒンドゥ/シク教世界からイスラム・ワールドへ。
ゲートを越えた瞬間、大きな変化を感じることのできる国境です!

文・写真:Mariko SAWADA  澤田真理子 


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2012年05月21日

ナンガ・パルバット(8,126m)をインダス河畔から望む

ナンガ・パルバット(スカルドゥ・ロード)

ヒマラヤ山系に属するパキスタンの高峰、世界第9位峰ナンガ・パルバット(8,126m)。
ナンガ・パルバットの好展望地として知られるのが、トレッキングで訪れるフェアリー・メドウ(メルヘンビーゼ)やルパル壁を望むヘルリヒコッファーBCなどですが、自動車で行ける穴場の展望地があります。
カラコルム・ハイウェイをギルギットへ向かう途中の道をそれてスカルドゥへの橋を渡ったところです。

チベットのマナサロワール湖付近を源とし、インドのラダックを通りパキスタンへと流れてくるインダス川。その河原からそびえたつ8,126mのナンガ・パルバット。まさに「山塊」とも呼べる雄大な山の景色を呈します。

 ナンガ・パルバット南面のルパル壁を望むヘルヒッコーファーBCの展望はヒマラヤ最大の「氷壁」と呼ばれ4,500m以上の高低差を持ちますが、このインダス川の河原からの高低差も7,000m。
標高8,126mの頂上からインダス川までわずか25Kmの距離の中で高低差7,000mを生み出しているのです。

 2012年5月半ば、久しぶりにギルギットからスカルドゥ・ロードを走る機会がありました。
4月初旬に治安の悪化が心配されたカルコルム・ハイウェイ、ギルギット、フンザ地域もすっかり平常にもどっていました。
ギルギット川にかかるアラム橋を渡ると、ナンガ・パルバットが満面の笑みで迎えてくれました。
ナンガパルバット111


NANGA PARBAT & INDUZ RIVERちなみにナンガパルバットとインダス川の位置を空から見るとこんな感じです。
ナンガパルバット(写真上)とインダス川(写真下)、高低差7,000mを納めた1枚をイスラマバード~スカルドゥ間のフライトで撮ることができました。
このインダス川が境界となり、東がヒマラヤ山脈、北がカラコルム山脈です。














もうすぐ6月。パキスタンの山のシーズンがいよいよ始まります。
パキスタンのカラコルム・ヒマラヤの山旅は6~9月いっぱいがシーズンです。5月末に訪れたスカルドゥでは来たるべき登頂シーズンを前に、山ガイドたちの間で今年の登山隊の予定、自分は今年はどの山に行く予定だ、など話題になっていました。現在予定されている登頂隊はブロードピーク登頂を目指す5隊を筆頭に、K2、ガッシャーブルムⅠ&Ⅱ、K6 & K7、ディラン、など合計34隊。そのうち、ナンガ・パルバットはチェコ隊とイギリス隊が登頂を予定しているそうです。

西遊旅行からも6月以降、パキスタンの山旅の出発が決まっています。ほかの国・場所の山とは一味違う雄々しいパキスタンの山へいらっしゃってください。

文・写真 Mariko SAWADA 澤田真理子

ナンガ・パルバットに関する記事
西遊旅行 パキスタンの山旅特集>>2012年リニューアルの最新版!写真もお楽しみください
サラーム・パキスタン ブログ「Nanga Parbat - フェアリー・メドウ ナンガ・パルバット展望地へ!」

西遊旅行でいくナンガ・パルバットを展望のツアー2012年
クンジュラブ峠越え ナンガパルバット展望ハイキングとパミール大横断
ナンガパルバット北面・南面&カラコルム大展望ハイキング




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2012年03月21日

カラーシャの谷の春祭り・ジョシ

カラーシャ春祭りジョシ1
パキスタン北西部の山間に位置する「カラーシャの谷」 。パキスタンでは国民の約97%が国教であるイスラムを信仰していますが周囲から隔絶されたこの谷には独自の精霊信仰と生活習慣を守り続ける人々が暮らし しています。カラーシャの人々は、年間を通じて精霊信仰に基づいた儀式や祭りを行います。その中でも最も盛大で華やかな儀式のひとつである春 祭りジョシを見学するために2011年の5月、カラーシャの谷を訪れました。

ビシャの花谷に訪れた新しく美しい季節を祝う春祭り・ジョシ
カラーシャの人々は保守的で、宗教や慣習についてなかなか外部の人に話をしてくれません。しかし、ツアーで長年谷に通い続けた結果、訪問させていただいているボンボレット谷アユン村の学校の先生ラヒーム・カーン先生から、ジョシに関する詳しい話を聞くことができました。
数日間にわたって歌や踊り、様々な儀式が執り行われるジョシ。村の長老たちによってジョシの始まりが告げられ、少女たちがビシャと呼ばれる黄色い花を摘みに山に入ります。ビシャとは学名を Piptanthus Nepalensisというマメ科の植物。この花は春になると他の花よりも早く咲くため、まさに「春の訪れを告げる花」なのです。

カラーシャの春祭り チリクピピ翌日はチリクピピ(ミルクの儀式)が執り行われます。少女達が前日に集めたビシャの花を持って家畜小屋へ向かい、歌をうたい、花と引き換えに神聖なミルクを受け取るのです。家畜たちは、ジョシのあと男性たちとともに山に入り、春から夏にかけての数ヶ月間を高地で過ごします。




カラーシャ族 グルパリックグルパリック(赤ちゃんの清めの儀式)では、昨年のジョシのあとに生まれた赤ちゃんとお母さんが清められます。カラーシャの人々の間では、生理や妊娠・出産中の女性は「不浄」な状態とされ、清められるまで特別な小屋(バシャリ)で過ごす習慣もあります。 






その後、谷が一番賑わうジョシ、大ジョシと祭りが続きます。広場では男性が太鼓でリズムをとりながら歌い、着飾った女性達が輪になって踊ります。頭に羽飾りをつけ、黒地に鮮やかな刺繍が施された民族衣装を纏った女性たちは、まるで春の野山に咲くビシャの花のようでした。

カラーシャの春祭りジョシ3

文・写真 Mariko SAWADA  澤田真理子

カラーシャの春祭り・ジョシを訪れる3コース
秘境カラーシャの谷とシャンドゥール峠越え
北部パキスタン冒険行
カラーシャの春祭りとヒンドゥークシュ最高峰ティリチミール展望トレッキング



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2012年01月26日

ラホール観光で一番人気!ワガ国境のフラッグ・セレモニー

ワガ国境03

SAIYAHから届いた 年末年始ツアーの便りです。

ラホールの観光でお客様が一番楽しんでいると感じるのがワガ国境のフラッグ・セレモニーです。
ワガの国境は、この60年来インドとパキスタンの間で民間人が越えられるたったひとつの国境です。(カシミールにも国境がありますが、制限が厳しいです)
この国境では1959年から日没1時間前に「フラッグ・セレモニー」が行われています。この観衆の盛り上がりは両国の関係と愛国心のバロメーターともいわれます。

ワガ国境01国境道路を挟んだ両側に男女別のスタジアムがあり、パキスタン人観光客、外国人観光客であふれかえります。パキスタン人の観光客は国境を挟んだ反対側に集まるインド人の観衆に負けないように大きな声で「Long Life Pakistan」、「Allah Akbar」など愛国心を表す言葉をさけんでいます。その様子を、日本のお客様が手をたたいて応援して、一緒になってさけんでくださる姿には、涙がでそうなくらいうれしいです。
セレモニーは両国の軍のキャプテンが握手をして始まります。パキスタン側の軍人は身長2mほどの体格の良い男が選ばれ、大きなかざりのターバンを巻いて、さらに大きく見えます。反対側のインドの軍人より大きいです。そして荒々しい独得のデモンストレーションが行われ、最後に旗が降ろされ両国間のゲートが閉じられます。

是非、一緒にワガへ「さけびに」行きましょう!

SAIYAH日本語ガイドチーム




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