TSUTSUMI

2013年08月04日

シムシャール・パミール 本日はクッチ!

ミングリクサール6,000m峰登頂の時に訪れたシムシャール・パミールで参加した家畜を連れての大移動「クッチ」。

2013年シムシャール・パミールのクッチの記録
本日はクッチ!!民家の周りに寄り道し荷支度している村人の様子を見学してから、家畜達が出発する頃には見晴らしの良いグルチンワシュク・サムの丘に到着出来るように出発。丘上で暖かい恰好でヤギ・羊・ヤクが上がってくるのを待ちます。

シムシャール・パミール2013 (6)

 まずは足の遅いヤギ・羊たちが先に出発し我々に追いついてきました。そしてその後、ヤクの大群が一気に通過。あっけにとられる迫力。一瞬の出来事でした。そして、我々はその後をゆっくり歩いて第二の夏村シュウェルトを目指しました。左手にミングリクサールを眺め、二つの湖(ザック・ゾーイ、ルップ・ゾーイ)を通過するとシムシャール峠。ここから緩やかに下りシュウェルトに到着。ワジットさんが作ってくれた美味しいお弁当を食べました。
 
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クッチの支度、そしてヤギ・羊の囲いがあいて飛び出してきました。

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ヤクも人も羊もヤギもシュウェルトを目指します。

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グルチンワスク・サムの峠を登ってくるヤク達

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みんなでシュウェルトを目指して歩きます。

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ヤクと同じスピードで歩くシムシャールの人々、女性も子供も早い!追いつくことができません。

 昼食後は村人が集まりプトゥックの儀式。今年の移牧の安全を祈ります。ここでは共食のチーズ(パニール)が振舞われました。そして、村人代表、ガイド代表モーミンさんの挨拶。私もスピーチをさせていただきました。クッチに参加させてもらい、山の暮らしの素晴らしい伝統が残ることを願い、そして毎年こうやって私たち日本人のグループを暖かく迎えてくれることに最大の感謝をこめて。

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プトゥックの儀式

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シムシャールの人々に感謝

文・写真 Tomoaki TSUTSUMI 堤智顯


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2013年07月28日

シムシャール・パミール 夏の山に暮らす

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6月、シムシャール・パミールの大移動クッチの季節。シムシャールの女性たちの本格的な山の暮らしが始まります。ミングリクサール6,000m峰登頂の時に訪れた「夏の放牧村」の様子です。

2013年のシムシャール・パミールの暮らし
シュイジェラブの朝は雪景色。クッチ(家畜をつれての大移動)は明日に決定したので、本日もシュイジェラブに滞在です。
 朝食後は、民家にバター・チーズ作りの見学に民家を訪問。4人の女性が昨日仕込んだヨーグルトを容器(ソゴウ)に入れかくはん棒(パダル)でかくはんする様子を見せてくれました。体験させてもらうと・・・なるほど、かなりの力仕事で、近所の女性たちで協力して交替交替でかくはんします。約1時間程でバターとチーズの素が完成するとのことで、我々は、高度順応の為にグルチンワシュク・サムの丘を往復することにしました。
 グルチンワシュク・サムから戻ってくると新築祝いをしている村人に遭遇。せっかく男衆がクッチの手伝いやポーターの為にシムシャール村からたくさん集まっているので、こういう機会に家を作ったり、修理したりと力仕事を済ますのだそう。我々も歓迎してくれモリダ(砕いたチャパティとチーズを混ぜて煮込んだ料理。バターをかけます。)をごちそうしてくれました。
 その後、バター・チーズ作りを見学した民家へ。見事ボール状のバター(マスカ)が出来上がっていました。液体状のチーズの部分はこの後、煮てから、屋根で干して固形状になるのだそう。我々に新鮮なバターとチーズを使いチルピンドックを振舞ってくれました。濃厚で最高に美味しかったですね。お腹いっぱい。
 夕食前、明日のクッチの為に、各地で放牧されていたヤク達(オスと子供のいないメスヤクは基本シュズヘラズには居らず、ずっと放牧されています。)が一気にシュイズヘラブに戻ってくる圧巻の光景を見学。すさまじい迫力でした。

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雪の降りたキャンプ地の朝 ヤクの囲いに行くと、子供がお乳の時間を待っていました。

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シュイズヘラブのヤク、羊・ヤギの小屋。朝・夕に乳搾りが行われます。

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去勢の道具を持つ必殺仕事人。家畜の去勢は男性の仕事。クッチの時期に男性達が集まる時に行われます。

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シムシャールの女性たち、交代でミルクをかくはんします。新築民家の娘さんたち。

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バターが出来ていました!そして一緒にシムシャール料理のチルピンドックをいただきました。

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「ヤク・サファリチーム」の添乗員、楠さんと真っ白なヤクの赤ちゃん

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圧巻のオスのヤクの移動

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オスのヤクの群れを仕切る、我らがシムシャール・ポーター組。

明日はいよいよクッチ。

文・写真 Tomoaki TSUTSUMI 堤智顯






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2013年07月21日

シムシャール・パミール6000m峰 ミングリクサール登頂 

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西遊旅行の山のスタッフにとって6月のパキスタンの山のハイライトともなるのが、シムシャールの名峰ミングリクサール登頂。シムシャールの人々とともに歩き、クッチ(大移動)に参加し、そして6,000mの頂を目指すカルチャー・エクスペディション。

2013年6月、ミングリクサール登頂の記録
シムシャール・パミールのシュウェルトでの朝。朝食後、ヤギ・羊のゲル(家畜の囲い)から数えきれない数のヤギ・羊たちが放牧へ出かけるのを見送りました。その後、われらが登山ガイド、ディダール氏のお母さんのシュウェルトでの夏のお住まいを訪問。グラール(クレープに溶かしたバターをかけたもの)とチャイをごちそうになり、空を見上げると雲一つない快晴。風も無く、明日の登頂にも期待できる抜群のコンディションです。

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登山ガイド、ディダール氏のお母さんのシュウェルトの家でチャイとシムシャール料理グラールをいただきました。

昼食後、ゆっくりミングリクサールB.C.へ。

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ミングリクサールBCに到着

お茶の時間に決起集会。深夜行動なので、夕食は早い時間とし、仮眠。

0時起床、おかゆを胃に流し込んで0時55分出発。全員で円陣を組んで気合を入れます。ヘッドランプの灯りを頼りに石がゴロゴロとしたルートを登り始めました。山の取り付きからはガレ場の急道にルートが変わり、稜線上に出るまでガラガラの足場の悪いルートが続きます。

昨年はこの稜線上からすぐにアンザイレンでしたが、今年は、下からの見た目以上に雪が少なく、しばらく丸腰で稜線上を進みました。しかし、途中からは雪渓が多くなり、2グループに別れてアンザイレン。デポポイントのケルンがある場所に不要な荷物をデポし、ここからはひたすら雪面をクレバスに注意しながら、キックステップで登って行きます。あとは気力との戦い。いつ終わるか分からない雪面の歩行が続きます。進行方向に雪庇が見えてくると間もなくです。

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振り返るとヒスパー山群の大展望

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遠くにK2が見えます

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頂上直下の雪庇

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同じときにシムシャールのクッチに参加した「ヤク・サファリ」チームが私たちの登頂の様子を麓から撮影してくれました。

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登頂目前、アンザイレンしたまま感無量

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そして、念願の登頂(8時20分)。最高の天気で振り替えるとバトゥーラ山群~ヒスパー山群~K2まで・・・カラコルムの絶景が広がっていました。私も、号泣。これまでの山を歩いた人生の中でも最高といえる景色が広がりました。

 天気も良いのでしばらく滞在してから、一気に下山。雪上、ガレ場の下りは登頂で疲れた体に追い打ちをかけます。全員でお互いの健闘をたたえ合いました。その後は、夕食まで爆睡・・・。

文・写真 Tomoaki TSUTSUMI 堤智顯




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