2013年04月

2013年04月13日

【イシク・クル】幻の湖と呼ばれた不思議な湖

西遊旅行の近藤です。


キルギスにはかつて「幻の湖」と呼ばれていた湖が存在します。
その名も「イシク・クル(湖)」です。
今でこそ行こうと思えば行けるイシク・クル(湖)も、22年前までは旧ソ連の領土内にあり、外国人の入域が禁止されていて、そこから「幻の湖」と呼ばれるようになりました。
その幻の湖も、昨今の調査で色々なことがわかってきました。


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《イシク・クル(湖)南岸、北岸を天山山脈が走る》



東西182km、南北60km、面積の6,236km²(山口県とほぼ同じくらいの大きさです)の規模は、海を見るかのような広い湖です。
広さだけでなく、水深も668mと世界で2番目に深い大きな湖です。
ちなみに、世界一深い湖はロシアにあるバイカル湖をご存知の方は多いと思います。
「では世界第2位の深さを誇る湖は?」と聞かれ、イシク・クル(湖)と答える方は少ないと思いますし、あまりピンとこないかもしれません。
そんな、イシク・クル(湖)には様々な不思議が残されております。

イシククル湖


《高い透明度のイシク・クル(湖)》



【冬季は厳しい寒さになるにも関わらず凍結しない】
イシク・クルは「熱い海」という意味で日本で言う文字通り静岡県の熱海の役割を果たしています。
湖水浴場、サナトリウム(保養施設)には地元民やビシュケク、遠くカザフスタンやロシアからも訪れています。

【湖の周囲にある118の川から水が湖に流れるが、湖から流れて行く川は一本もない】
不思議なことは、湖から流れ出る川が無いのに、ほとんど増水、氾濫しないことです。
年中通してほとんど雨が降らず、湖面の水が蒸発する事で、水深や住民の生活を保っているのでしょう。
それでも湖面は上昇しています。

【龍伝説】
イシク・クル(湖)を通った際に玄奘三蔵は「ここには龍が住んでいる」と大唐西域記に書き記しました。
それは、深い朝もやが龍に見えたのか、それともイシク・クル(湖)の澄んだ青に目を奪われ想像を働かせたのでしょう。

【謎の生物】
謎の無脊椎動物がいるという噂もありますが、情報も無く根拠もない噂が一人歩きしている状況です。
そのような噂が流れるほど幻に満ちているのだと思います。

【湖に生息する魚は5種類のみ】
かつて新たに3種類の魚を放流しました。理由は不明ですが、何れも繁殖しませんでした。
なお、チョウザメもイシク・クル(湖)に生息しています。

【湖底に人の生活していた跡が残されている】
紀元後7世紀~15世紀に掛けての住居址と生活用品が発見されております。当時は水深が浅かったのだと考えられます。

キルギス・カザフスタン天山自然紀行 472DSC_4771








  《夏ともなれば湖水浴客で賑わいます》            《遠目からイシク・クル(湖)を見ても
                                       その大きさが伺う事ができます》


様々な不思議を残すイシク・クル湖も写真のように内陸国のキルギスの行楽地として親しまれています。
この夏、陸上から、また船上から感じてみてはいかがでしょうか。

▼キルギス・カザフスタン 天山自然紀行

kondo_saiyu at 19:11|Permalink キルギス | カザフスタン

2013年04月05日

トルクメニスタンの至宝・メルヴ遺跡

こんにちは。大阪支社の米谷です。

シルクロードのベストシーズンが近づいており、今年も3月から続々とツアーが催行決定しております。
新たに発表した「地獄の門と奇跡の大地」のコースが好評をいただいていますトルクメニスタンですが、今日はメルヴ遺跡をご紹介したいと思います。

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メルヴのシンボル 大キズカラ

メルヴはマリ市の北約25kmほどに位置しています。広大な土地に様々な遺構が残るこのメルヴ遺跡。その中心はエルク・カラ、ギャウル・カラ、スルタン・カラと呼ばれる遺跡で、エルク・カラにはアケメネス朝以前から集落があったと考えられています。四世紀頃にはこのメルヴにゾロアスター教、仏教、キリスト教の寺院が建設され、様々な宗教が混在していたとも考えられています。

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広大な敷地に遺構が残るギャウル・カラ

私たち日本人にもなじみの深い仏教は1世紀頃にメルヴに伝わり、3世紀頃には仏塔が建てられたと言われています。現在でもこのメルヴ遺跡のギャウル・カラ南東部に仏塔の跡と考えられる遺構が残っており、世界で最も西の端にある仏教遺跡と言われています。また、8.5cmの仏像の座像と土器に入った経文が発見されています。
仏塔の跡
≪かつての仏塔の跡≫

メルヴのシンボルともなっている建物がキズ・カラです。大キズ・カラ、小キズ・カラの2つの建物が残っており、これは当時の領主のお城と考えられています。キズ=乙女 カラ=城という意味で、ササーン朝時代の7世紀頃に建設され、セルジューク朝の時代にも利用されていました。周囲を巨大な城壁で覆われており、メルヴ遺跡の中ではひときわ目立った存在です。

大キズカラ
≪大キズ・カラ≫

大キズカラの内部
≪大キズ・カラの内部≫

メルヴは11~12世紀に最盛期を迎えたと考えられており、その当時東セルジューク朝のスルタン・サンジャルが統治していたと考えられています。このサンジャルの霊廟がメルヴ遺跡のスルタン・カラに残っています。1140年に建てられ、その後、モンゴル軍の進行や地震による破壊を耐え抜き、現在でもその姿をとどめています。当時の建築技術の高さが伺い知ることができます。
スルタンサンジャール廟
≪スルタン・サンジャール廟≫

中央アジアの中ではまだまだ日本では馴染みの少ないトルクメニスタン。シルクロードの歴史が好きな方にとっては大変興味深い国のひとつです。これから春のベストシーズンに突入し、5月17日発「カラカルパクスタンとトルクメニスタン」のコースは催行決定となりました。

是非、ご検討下さい。

●ツアーの詳細はこちら
カラカルパクスタンとトルクメニスタン

中央アジアの見所はこちら









yonetani_saiyu at 21:05|Permalink トルクメニスタン | 世界遺産