2014年05月

2014年05月27日

【ラウンドロック】古代テチス海を今に伝える丸い岩

こんにちは。東京本社の荒井です。
今年発表させて頂いた新企画「神秘の大地マンギスタウ」に行ってきました。

こちらのツアーでは白亜の絶景を訪れるのはもちろんのこと
未だ謎に包まれた様々なスポットにもご案内させて頂きます。

今回ご紹介させて頂くのは丸い岩が転がっている奇観群。

その岩の名前は【ラウンドロック】

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1㎞四方に数千のラウンドロックが存在します。


ラウンドロック周辺は一億年以上前はテチス海の海底でした。
遠浅で栄養豊富なテチス海は生き物が数多く存在していました。
アンモナイトもその一種です。


アンモナイトなどの生き物の死骸のまわりにカルシウムや、マグネシウム等の物質が集まって
丸く硬い塊になり、この層を中心に何層も物質が集まり形成されたもの。それがラウンドロックです。
このツアーで見ることができるラウンドロックは、海底の柔らかい砂に埋もれていたものが
海底の隆起によって地上に現れ風雨によって地表に現れたものです。


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中にはこんなラウンドロックも!!
まるで熊のようでした…。


似たような風景は、ここカザフスタンだけではなく、ニュージーランドや
カリフォルニアのボーリングボールビーチで観ることも出来ますが
その大きさ、数では世界一と言われています。

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ラウンドロックは土壌の周りに貝などの有機物が多ければ多いほど
その数や大きさが変わる言われています。
プランクトンや貝などが多く生息したテチス海のお蔭でラウンドロックは巨大化したと考えられます。


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ツアーではラウンドロック周辺にキャンプ泊し、奇岩群を思う存分お楽しみ頂けます。
キャンプサイト周辺には貝やアンモナイトの化石も多数落ちています。


大きさ、数ともに世界一のラウンドロック、また眼下一面に広がる
白亜の大地を見にカザフスタンへ出かけてみませんか。


関連ツアーはこちら

神秘の大地マンギスタウ トゥズバイル塩湖とウスチュルト台地

arai_s_saiyu at 19:07|Permalinkマンギスタウ ウスチュルト台地&トゥズバイル塩湖 

2014年05月19日

シルクロード古仏巡礼②:最果ての仏像 メルブ出土

 中央アジア最大の遺跡、メルブ。紀元前6世紀から紀元13世紀に渡り栄えた、シルクロード上のオアシス都市であった。世界遺産に指定され、大キズカラやセルジューク朝最後の王・スルタンサンジャール廟等が残る。

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 【ササン朝時代に建てられた大キズカラの雄姿】

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 【セルジューク朝最後の王・スルタンサンジャール廟。トルコ共和国の援助で修復された】

 中国とメソポタミアを東西に結び、ペルシャ、アフガニスタンとホラズムを南北に結ぶ交易の十字路に位置したメルブは、各地からの隊商が行きかった当時の国際都市であった。2,000年以上の長きに渡り、人、物が交差したこの地は、様々な宗教も交差している。

 紀元前2世紀から紀元3世紀に渡って造られたグヤウル・カラの内部には、ゾロアスター教の神殿、ネストリウス派のキリスト教会、そして仏教寺院が混在していた。例えれば、人種のるつぼのマンハッタンにユダヤ教会、キリスト教会、イスラム教モスクがあるように、当時の一大国際都市であったメルブにも、様々な宗教が混在していた。

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 【グヤウル・カラを囲んだ城壁の断面。年代を経るにつれ、厚く拡張されていった様子がわかる】


 仏教寺院はグヤウル・カラの南東に建てられ、仏塔があったと言われている。この仏教寺院からは、白樺の木の皮に書かれたサンスクリット語の経文と、小さな仏像が発掘された。クシャン朝の元で比護された仏教は、この地に生きた多くの民族にも受け入れられ、パルティア人の僧も活躍した。

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 【グヤウル・カラ南東の仏塔があった場所。ガイドの説明がない限り、わからない程風化している】

 インドで興った仏教は、シルクロードを伝播し、東は日本へと向かう。西への伝播は、このメルブより西では仏教寺院が発掘されていないことから、メルブが仏教伝来の最西端と言われている。そのため、このメルブで発掘された仏像は、「最果ての仏像」と名付けられた。

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 【最果ての仏像。アシガバート国立博物館蔵】

 ガンダーラ製の黒色の石でできたこの仏像は、現在はアシガバード国立博物館に収められている。険しい山脈を越え、灼熱の砂漠を渡り、シルクロードのどのルートでこのメルブまで運ばれたのか、見る者の想像をかきたてる。そして、作者もわからないこの仏像は、その後の中国、日本での仏教文化の開花の大きな要素に、シルクロードがあったことを静かに物語っている。


関連ツアーはこちら

カラカルパクスタンとトルクメニスタン
地獄の門と奇跡の大地 9日間
地獄の門と奇跡の大地 10日間

yamada_saiyu at 16:35|Permalink

2014年05月07日

パミールハイウェイからマルガブ、カラ・クルへ!(タジキスタン)

「タジキスタン冒険行 パミールハイウェイとワハーン渓谷」の続きです。
タジク族やパミール諸民族の暮らすアフガニスタンとの国境沿いから内陸へと移動すると、パミール・ハイウェイに合流し、マルガブへと向かいます。一気に標高があがり、草原に遊牧民キルギス族が暮らす世界へと移り変ってゆきます。

マルガブ川と放牧
遊牧民の世界が広がる

ハルゴッシュ峠(4,344m)を越えると、いたるところにユルタが点在し、キルギス族の男達が馬に乗って、家畜を放牧するのどかな風景を目にします。そんな遊牧風景を眺めながら、ヤシル・クル、ブルン・クル、サシク・クルといった真っ青な水を湛える高山湖を訪れます。どの湖も空を映し出す様な青さをみせてくれます。

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草原に点在するユルタ

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真っ青な湖ヤシル・クル

さらに4,317mのネイザダッシュ峠を越えると、キルギス族の暮らすマルガブへと到着です。特徴ある帽子をかぶったキルギス族の男たちが集まるバザールや、素朴なモスクなどが見所です。キルギス族はテュルク諸語のひとつ、キルギス語を話し、大半がイスラム教徒です。しかし、イスラム化した時期が遅いため、古くから信仰されてきたシャーマニズムなどの自然信仰の要素も残っています。そのため、偶像崇拝を禁止するイスラムの文化を持つにも関わらず、人物をかたどった石人なども見ることができるのです。

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マルガブのバザール

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バザールに集うキルギス族の男性

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ユルタとキルギス族

また、マルガブの町からは、天気が良い日にはムスターグ・アタ峰(7546m)を望むこともできます。

マルガブを出発すると、さらに標高を上げ、4,655m のアクバイタル峠へと向かいます。ここまで標高があがると、夏の時期でも気温が5度位までに冷え込む事もありますが、峠付近の景色は素晴らしいものがあります。また、このルートは中国との国境に近く、緩衝地帯を示す柵が道路横に設置されています。

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アクバイタル峠を目指す

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アクバイタル峠周辺の景色

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中国との緩衝地帯を示す柵

そして、パミールの雪山を背後にいただく、カラクル湖へと到着です。そこには紺碧の水を湛える美しい風景が広がり、誰もが目を奪われる場所でもあります。湖畔には古代の遊牧民と考えられているサカ族の墓跡カラアート遺跡が残っています。サカ族は、紀元前6世紀頃から中央アジアに現れたイラン系の遊牧民です。アケメネス朝の支配下ではペルシア戦争に参加するなど、強力な部隊として活躍したとも言われています。

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紺碧の湖カラ・クル

そして、旅は終盤キルギスへと続いてゆきます。。。。

西遊旅行で行くタジキスタンの旅
パミールハイウェイとワハーン渓谷 詳細はこちらをクリック!



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8月1日(金)~8月17日(土) 16日間 催行間近
東京・大阪発着 ご旅行費用 538,000円

















yonetani_saiyu at 10:00|Permalinkタジキスタン | タキスタン パミール高原とワハーン渓谷