2015年02月

2015年02月11日

エオリエ諸島に浮かぶ ストロンボリ火山

地中海の十字路とも呼ばれるイタリアのシチリア島。古代よりギリシャ、ローマ、ノルマン、イスラムなど様々な支配を受け、時代毎に異なる文明が栄えてきました。それゆえ、歴史遺産が見所を思われていますが、近年はその特異で豊かな自然も大変注目を浴びています。中でもエオリエ諸島は、シチリア島北方、ティレニア海南部にY字型に並んで浮かぶ火山諸島で、シチリア本島とは異なる自然が広がります。このエオリエ諸島は7つの島(リパリ島、ヴルカーノ島、アリクーディ島、フィリクーディ島、サリーナ島、パナレア島、ストロンボリ島)で構成されています。中でもいまなお活発な火山活動を行っているストロンボリ島やヴルカーノ島は、地球の息吹を感じさせる火山活動を間近に観察できる場所として、人気が急上昇。弊社でも1昨年に視察を行い、昨年も4本のツアーを実施しました。

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ストロンボリ火山の噴火

今日紹介するのはその中でも最も迫力ある火山活動を続けるストロンボリ火山です。ストロンボリ火山は標高918m。溶岩が迫力を増す夜に火山活動を観察するため、夕方より山頂へ向けてのトレッキングを開始します。

≪ストロンボリ火山登山に必要な装備&持ち物≫
トレッキングシューズ、雨具上下、ヘッドライト、防寒着、防寒具(手袋、帽子)、カメラ、ザックカバー
ストック、お弁当、水(ミネラルウォーター)
※日中は暖かいですが、登山は夜間に行うため山頂付近は非常に冷え込みます。しっかりとした防寒着をご準備いただく必要があります。

午後、教会近くのストロンボリ登山を行う現地会社のオフィス前で、登山ガイドと合流。ここでヘルメットを借りてから、いよいよ登山開始です。
コンクリートのゆるやかな登り道から登山道へと入り、最初は木々の生い茂る道を歩いてゆきます。
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標高250m地点。ここは翌日に訪れるシャーラ・デ・フォーコへのハイキングルートへの分岐点でもあります。
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スタートした時は少しガスがかかっていましたが、標高510m地点辺りまでくると天気も回復し、眼下にはストロンボリの町、灯台のあるストロンボリッキオ島、ティレニア海が見渡せました。ここから少し砂地の道をトラバースし、その後、岩のごろごろとした稜線をジグザグに尾根に向けての登りになります。
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さらに標高を上げ、尾根上まであがると、小さなシェルターがあります。ここでお弁当の夕食を食べました。また、火口のひとつが初めて姿を現し、2度ほど噴火もみることができました。ここでヘルメットを装着し、山頂へと向かいます。
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いよいよ標高918mの山頂に到着。山頂は風も強く、体感温度は0度近い非常に寒い気象条件。ストロンボリ火山では山頂からすぐ真下に9つの火口が存在しています。私が訪れた時は、その中でも活動が活発で噴火しているのは北西と南東両端の火口。今回は噴煙が多く、噴火が観察できたのは左側にある北西の2つの火口で、約7分おき位に高々と火柱を上げる迫力の景色が観察できました。混雑をさけるため、頂上に滞在できるのは1時間と決められていますが、その間、7回程の噴火を間近に観察することができました。

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ストロンボリ式火山の噴火。今回は7~8分置き位で噴火。間近で見るとかなりの迫力でした。
下記の動画も是非ご覧ください。



1時間の観察の後、暗闇の中を下山。登りとは異なる火山灰の積もった、砂地の登山道を下山し、約2時間程で麓へとたどり着きました。

今年も4月~5月にかけて季節の良い春の時期限定でツアーを設定しております。

西遊旅行で行く ストロンボリ火山への旅
“火の島”シチリア島を歩く ツアーの詳細はこちらをクリック!


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2015年02月08日

キルギスの鷹匠 Eagle Hunting Show

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (11)

キルギスで一度は減った鷹匠ですが、昨今はツーリズムの発展によりリバイバルし、50人ほどに増えているとのこと。旅の途中、その”Eagle Hunting Show” を見る機会がありました。

私たちが合った鷹匠はタルガル・ベクさん39歳。タルガル・ベクさんは8歳のころから鷹を扱い始めたベテランです。この時も10歳の子供も一緒に来ており、この子も鷹匠になるべく教育を受けていました。

今回鷹狩りを見せてくれたのはイヌワシ Golden Eagle1 0歳のメスで名前はトゥマラ。繁殖させているのではなく野生のヒナを巣からつれてくるのだそうです。話によると、巣には通常オスとメスが一匹づついるので体の大きなメスのヒナを家につれて帰り育て訓練するとのこと。Go;den Eagleは50年ほど生き、20歳まで鷹狩りに使い、その後は自然に帰り、繁殖する事ができるのだそうです。夏のツーリストシーズンの間は一日に1~2回、観光客向けのショーをし、冬は本当の鷹狩りで狐を捕まえるのだと。
タルガル・ベクさんは、鷹狩りで捕まえる狐は1週間に1匹、銃で一度に何匹も殺す狐狩りをすることに反対をしていました。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (1)

鷹匠と道中で待ち合わせをして、車でEagle Hunting Showのできる場所へと案内されます。そして、トマラの登場。後部座席にいました。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (2)

トマラはこの鷹匠にしかなつかないのだそうです。打ち合わせ中。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (5)

トマラをつれて見晴らしのいいところへ。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (6)

トマラが飛びます。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (4)

「ショータイム」といってウサギを連れてきたオヤジ。「え???」

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (7)

ウサギ、ピンチ。本物のウサギを捕まえるショーとは知りませんでした。ウサギ、逃げて!

ツーリスト・シーズンの夏、トマラは本日2回目のショーであまり乗り気でなく、ウサギを仕留めることなく終わりました。私はほっとしたのですが・・・

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (8)

ウサギは捕まえなかったけど、トマラ、ご褒美のお肉をもらいます。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (9)

仕上げにくちばしを研ぎます。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (3)

なかなかのラブラブぶり、トマラと鷹匠でした!

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子


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2015年02月05日

キルギスの名峰レーニンピークのベースキャンプへ!

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (1)

キルギス第2の高峰であり、トランス・アライ山脈の最高峰となるレーニン峰、7,134m。
その麓、およそ3,500mの草原にあるベースキャンプを訪問しました。
キルギス族の夏の放牧地でもある草原は、7~8月の登山ピーク期に登山客のためのテント村が出現します。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (6)

目の前にトランス・アライ山脈、そしてレーニン・ピークを望むベース・キャンプ。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (7)

ベースキャンプにある池のほとりからの景色。
周囲には家畜の放牧に来るキルギス族のユルトもありますが、ここに集まる登山の仕事をしている人がほとんどです。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (8)

周辺の草原にはキルギス族のユルトも。このベースキャンプで宿泊者の世話をしたり荷物を運んだりして働くキルギス族のユルトです。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (9)

お母ちゃんがそばで織物をしていました。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (10)

8月も半ばになると、もう村に帰る準備をするユルトも。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (11)

歩いているとなにやら穴の中から動物が・・・マーモットです!ひなたぼっこをしながら、同時にこちらを警戒しています。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (14)

マーモットはパミールで見られる体調60~80センチほどのかわいらしい動物です。昔は毛皮目的に大量に捕獲されましたが、今は「珍味」として、そして薬として油が重宝され捕獲されています。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (15)

草むらにまたかわいい動物が。番犬でした。キルギス族の飼っている犬のかわいらしいシーン。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (18)

お天気もいいので山の方へと歩いていきました。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (13)

氷河が見えてきました。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (17)

野花も。8月半ばでもまだお花が見られます。フラワーハイキングを楽しむことができました。

そして夕方のベースキャンプ。この日は山が夕陽に染まりました。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (2)

「染まった」と、宿泊客がカメラを持ってテントから出てきます。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (3)

夕陽を浴びたレーニン・ピーク、頂上部です。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (16)

ベースキャンプのダイニングテントはとてもインターナショナル。各国の登山隊、これから登る人、降りてきた人で賑わいます。
この日は昼過ぎに、ドイツ隊が降りてきました。ダイニングテントの入り口でまず「祝杯」。目の前でどんどんビールが開けられていきました。そして夕食時、ダイニングテントへ行くとドイツ隊はまだ飲み続けていました。そして私たちの夕食が終わるころには、一人・・・また一人と意識を失い、下山後の「レスキュー」を受け各自のテントへと運ばれていきました。
キャンプのスタッフに「これって普通?」と聞くと、「みんな、こうです」と。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (19)

ベースキャンプではビール、ウォッカが手に入りますが、標高3,500m、節度をもって飲みましょう。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (4)

登頂を果たし、あまりにHappyな「ドイツ隊」の歌声が深夜まで響き渡りました。おめでとうございます!

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子

西遊旅行で行くレーニンピーク・ベースキャンプを訪れるコース
天山とパミールの懐へ 夏のキルギス・アドベンチャー

7,000m峰に挑む「レーニンピーク登頂エクスペディション2015」 >>お問合せください。 



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2015年02月02日

キルギスのサリタシュ キルギス族の暮らし

キルギス サリタシュ 西遊旅行 (1)

トランス・アライ山脈の麓「パミール・アライ」の村サリタシュ
キルギスは中央アジア5カ国の中で最も面積がせまい国ですが、私たちにとっては広大な山岳地帯と草原を持つ大自然の豊かな国。7つの州があり、このサリタシュ村はオシュ県の最南部・タジキスタン国境にあります。通常のキルギス観光ルートから離れるため訪れる人は少なく観光地としては発達していないため、宿泊も「民家ゲストハウス」。キルギス族の家族が出迎えてくれるのです。

標高3,000mほどの草原には豊かな放牧地が広がり、そこに住居とユルト(移動式住居、キルギス語でボズ・ウィ)をたて馬やヤク、ウシを飼い暮らしてます。この「パミール・アライ」に暮らす自分たちこそ「キルギスの中のキルギス」と自称するほど、今でも馬などの家畜とともに暮らす生活が保たれています。

本来、キルギス族は一年中ユルトでの生活を行ってきましたが、ソビエト時代に行われたコルホーズ・ソフホーズ主導の牧畜の管理の結果、村に定住するようになり伝統的なユルトは夏の間だけ利用される放牧用の住居になってしまいました。 サリタシュ付近では6月半ばから9月初めの短い夏の間、草原に放牧用のユルトが建てられます。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (1)

サリタシュの町 トランス・アライ山脈の麓でキルギス族の定住村。郊外の草原に放牧のためのユルトが立ち並びます。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (8)

サリタシュからはトランス・アライ山脈の最高峰でありキルギス第2の高峰レーニン・ピーク7,134mを望むことができます!

キルギス サリタシュ 遊牧民 (9)

本来遊牧民であるキルギス族にとって家畜は大切なもの。パミール・アライではヤク(高地)、馬が放牧されています。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (10)

サリタシュにあるキルギス族の墓。葬式の日に殺されたヤクや馬のしっぽが神聖な印としてつけられます。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (15)

オシュへむけて移動を始めると道の両サイドの山の斜面に夏の放牧用に立てられたキルギス族のユルトを見かけます。

キルギスのユルト(ボズ・ウィ)は「灰色の家」という意味で、この「灰色」はフェルトのことを指します。フェルトは羊毛を毛羽立たせて均等な厚さになるようにおき、お湯をかけながら巻き上げ、固めていく手作業で作られたフェルトは丈夫で、ユルトの表面の覆いとして5~10年は使用されます。 一部ではキャンパスやテント地の導入がはじまっていますが、ここでは手作りのフェルトのユルトを見ることができました。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (3)

ユルトの入り口に立つ子供たち、日本の昔の子供のようです!

フェルトのアップリケのほどこされた入り口から入ると、入り口に近い中央右手にストーブがあり、そのストーブの煙が、天窓をかねる天井の穴から出されるようになっています。伝統的にはユルトの屋根は天と同一視され、その中心にある炉(現在はストーブ)も神聖な場所とされていたそうです。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (12)

ユルトの中へ・・・私たち日本人がユルトを見つけて訪問すると、暖かく迎えてくれるキルギスの人々。

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手作りのヨーグルトを食べてみなさい、とお母さん。

馬乳酒・クミス、ヨーグルト・クルト、生クリーム・カイマークとナン。次々と手作りの乳製品でもてなしてくれ、さらには外国人の訪問を聞いた「ご近所さん」もやってきます。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (11)

乾燥チーズ、クルト。日本人のお口にはあまり合いませんが・・・
こういった乳製品をキルギス人に販売もしているのですが、外国人の訪問は彼らにとってはちょっとしたイベントのようです。
「来年の夏もまたきてくれる?写真持ってきてくれる?私たちは毎年この場所にユルトをはるのよ」
この気持ちを裏切らないように、一年後、この場所を訪問する添乗員・ガイドさんにしっかり託さねば・・・という責任感を感じます。

さらに南下すると、ユルトのそばで料理をしていました。キルギス族の大好きな「ベシュバルマク」と「パラオ」。
「パラオ」は炊き込みご飯で、にんじんなどの野菜と肉の旨みがたっぷりのご飯です。そして「ベシュ・バルマク」は“遊牧民料理”の代表格で、羊やヤギ、馬の煮込み料理です。「ベシュ・バルマク」=「5本の指」の文字通り、手で食べることからついた名前です。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (13)

パラオづくり

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ベシュバルマク・・・羊の「すべて」が入っていました。

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そして、おもてなし。揚げパンとクリーム、馬乳酒を持ってきてくれました。

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家族で見送ってくれました。

さらに道を進めると、ブズカシを楽しむ人々と出会いました。ブズカシは本来、頭を落としたヤギを2つの騎馬グループが奪い合うものですが、最近は代替のものを使ってゲームもしているようです。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (14)

そして、キルギスの「おもてなし」に感謝しながらオシュをめざします。

キルギス サリタシュ 西遊旅行 (2)

来年もまた来てね!

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子

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