ヤズド

2015年04月09日

ヤズドの旧市街と沈黙の塔

今日はイランのほぼ中央に位置する砂漠都市、ヤズドとその見所について紹介いたします。
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ヤズドの古い町並み

ヤズドの人口は約50万人。乾燥気候の為、日干し煉瓦で塗り固めた家が多く、天然のクーラーの役割を果たす「バード・ギル」と呼ばれる空調調節の為の建物が付随している家が多いのが特徴的です。
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町で見かけるバードギル

ここヤズドではセラミックやタイルが産業として栄えています。また、イランの国教であるシーア派12イマームの3代目ホセイン氏のゆかりの地としても知られ、ホセイン氏の殉教を追悼するアーシュラーの日には、巨大な神輿がヤズドの街を練り歩きます。
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巨大な神輿

ここヤズドの一番の見所は「沈黙の塔」です。
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夕日に照らされた沈黙の塔

古代ペルシャの宗教・ゾロアスター教では、人が亡くなった際に鳥葬(風葬)を行っていました。

■ゾロアスター教とは・・・
経典は「アヴェスタ」、開祖は「ザラス・シュトラ」です。ゾロアスター教の名前自体も開祖であるザラス・シュトラの名前に由来していると言われています。ゾロアスター教の全寺院には、火が絶えることなく燃えており、寺院内には偶像はなく火に向かって礼拝しますが、決して火を崇拝しているのではありません。光と善の最高神“アフラ・マズダ”を唯一神とし、火は彼にしか作れないと信じている為、ゾロアスター教の信者達は火を大切にすると言われています。

沈黙の塔は、不毛の山頂に設けられた高さ3~4mの壁で囲まれた直径十数mの円形構造物です。
天井はなく、床には同心円が描いてあり、真ん中に深い穴があります。鳥に食べられた後の白骨は、後に遺族によって衣類(布)に包まれ、その真ん中の穴に投げ込まれたようです。
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沈黙の塔:骨を投げ込む穴

ちなみに沈黙の塔は男女別にそれぞれ建物が分かれており、男性用の建物が高い位置に造られます。
1930年代に王がその習慣を禁止とするまで、この地では鳥葬が実際に行われていました。
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沈黙の塔に続く道

ここで小話ですが、自動車メーカーの「マツダ」という名はゾロアスター教の光と善の最高神アフラ・マズダに由来すると言われています。「叡智・理性・調和の神アフラ・マズダを、東西文明の源泉的シンボルかつ自動車文明の始原的シンボルとして捉え、また世界平和を希求し自動車産業の光明となることを願って」つけたようです。

西遊旅行 大阪支社 植田

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2014年04月27日

ゾロアスター教の聖地・ヤズド

こんにちは。大阪支社の中田です。
今回はイランのほぼ中央に位置する都市・ヤズドをご紹介させていただきます。

ヤズドはイランにおいて古い歴史をもつ都市の一つで、ゾロアスター教文化の中心地です。
年間降水量が大変少なく、このため土漠岩漠が多く、農耕には不向きな環境でした。
そこでヤズド州ではカナート(地下水路)が発達し、このカナートによって灌漑されてきました。
夏の著しい暑さのため、ヤズドの旧建築の多くは大きなバードギールと地下室を設けています。
また近傍の山地にある氷を蓄えるヤフチャール(氷室)を備えるものもあります。
ほぼ全体が日干し煉瓦で建築された都市としても世界最大規模です。

迷路のように入り組んだ旧市街には、日干し煉瓦の上から土で塗り固められた家々が並び、
強い日差しのもとで歩く茶色い街並みは、まさに砂漠都市の名がふさわしい場所です。

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そして、ここヤズドにはアケメネス朝、ササン朝時代に国教だったゾロアスター教の信徒が
今もなお住んでいます。
その象徴として残されているのが沈黙の塔です。

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小高い丘の上たたずむ岩山は、「ゾロアスター教徒の墓場」を意味する「ダフメイェ・
ザルトシュティヤーン」と名づけられており、ゾロアスター教との遺体を葬る鳥葬の場
として実際に使用されていました。

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ゾロアスター教徒は火や水、土を神聖なものとしており、これらを汚すことになる火葬や土葬を嫌いました。
そのため、遺体を鳥が食べることで自然に還すという方法を選びました。
現在はゾロアスター教徒のイスラム教徒同様に土葬になりましたが、かつての鳥葬が執り行われていた
この塔には実際に登ることも出来ます。
内部には骨を入れていた穴が残るのみですが、そこからは麓の集落や、遠方にはヤズドの町が望めます。

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また、ゾロアスター教寺院のなかでも最も重要とされるヤズドの拝火神殿は、異教徒でも
入場が可能です。

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善の象徴として火を尊ぶため、拝火教とも呼ばれるゾロアスター教。
拝火神殿の内部には、ゾロアスター教の開祖であるザラスシュトラが点火したといわれる
火が1500年以上絶えることなく燃え続けています。
そして、信者はこの炎に向かって礼拝をします。

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鮮やかなタイル装飾や美しいレリーフもイランの見どころの一つですが、ゾロアスター教徒の
需要な聖地として息づく土地、ヤズドもイランならではの魅力ではないでしょうか。
是非、土色の異国文化をご自身で歩いてみて下さい。

ヤズドへ訪れるコース
・「ペルシャ歴史紀行

イランへのご旅行
・「イラン北西部周遊
・「イラン最高峰ダマバンド山(5,671m)登頂とペルシャ世界遺産

nakata_saiyu at 10:00|Permalink