ARIMA

2016年10月10日

ヨルダン、赤く輝くペトラ遺跡を目の前に

ヨルダンは中近東地域のほぼ中心に位置している国ですが、その神秘の姿を一目見ようと世界各国から観光客が絶え間なく訪れています。その所柄、危険だ、怖いと思われがちな国ですが、外務省の危険情報もレベル1(十分注意してください)の地域がほとんどで(2016年10月時点)、弊社ツアーの中でも人気のコースとなっています。

本日はヨルダンの最も有名な観光地の一つ、ペトラ遺跡をご紹介いたします。
この地は、古代ナバテア人が紀元前1世紀ごろに暮らしていた都市といわれており、その位置から人々や物が行き交う地として栄えました。砂漠を旅していたキャラバンたちの中継地としても機能し、非常に多くの富をナバテア人にもたらしたといわれています。1985年にはユネスコの世界遺産に登録され、ヨルダンといえばペトラ遺跡を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

■DSC_3573

▲ペトラ遺跡といえばこの景色「エル・ハズネ」

遺跡全体が赤く輝いているのは、赤砂岩で作られているから。赤砂岩は光の当たり方によってその赤色の濃度が変わるので、昼と夜、そして天候などによって様々な姿を見せてくれます。

ペトラ■DSC_3833

▲「スィーク」を抜けると見えてきます。

ガイドブックで必ず登場するのが、「エル・ハズネ」とラクダのツーショット。

■DSC_3600

▲このツーショットは必見。間近にラクダの姿が。

エル・ハズネは、狭い岩の裂け目の通路スィーク(Siq)を抜けると、突如その姿を現します。砂岩で作られたその繊細で緻密な遺跡が訪問者を待ち受け、実際に訪れるとその大きさやその赤さに圧倒されます。前に佇むラクダたちからも趣深さが窺え、エル・ハズネの印象をより深いものにしてくれます。


夜には「ペトラ・ナイト」が催されます。西遊旅行のツアーでは皆さんにもご参加いただき、ろうそくの火に照らされたエル・ハズネの一層赤い姿をご覧いただきます。現地の方々が民族音楽を演奏してくれます。
皆さんもその音色を聴き、紀元前の空気に浸りに出掛けませんか。

ペトラバイナイト■DSC_4018

▲夜のペトラをご覧いただくには「ペトラ・ナイト」に行くしかない!美しい赤の世界をお楽しみください。

▼ツアーの詳細は西遊旅行ホームページをご覧ください。
http://www.saiyu.co.jp/itinerary/new/GEJO12/index.html


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2016年07月19日

イランの文化・その一

今回はイランの娯楽に関してご紹介いたします。

イランではイスラームの教えに忠実に、日本でいうカラオケ、ボーリング場、バーなどの娯楽が禁止されています。その代り、首都テヘランを中心に大都市には映画館が多くあります。家族みんなで、友達と、時には恋人と、話題の映画が出る度に映画館はお客さんでいっぱいになります。日本と同様、売店もしっかりあり、ポテトチップスからアイスまでメニューは所によってさまざまです。

イランの映画というと、想像がつきにくいかもしれませんが、近年あるイラン人映画監督が先手を切り、イラン映画は世界の注目を集めています。その監督というのが、アスカル・ファルハーディー氏(Mr. Asghar Farhadi)です。彼は、1972年にイランのエスファハン州にあるホメイニーシャフルという町で生まれました。現在はイランやフランスを中心に脚本家・映画監督として活躍しています。

彼の代表作に、「別離」があります。英語では「Separation」、ペルシア語では「Jodai-ye Nader az Simin」の名で呼ばれています。イランで非常に有名な俳優ペイマーン・モアーディー氏と女優レイラー・ハータミー氏が夫婦役で主役を演じました。イランが抱える社会的・宗教的な問題をメインテーマとし、現代イランで日常的に起こるトラブル・事象をいくつも取り扱っていることで、“イランを識る”には打ってつけの作品です。これは2011年の作品ですが、第61回ベルリン国際映画祭でいくつもの賞を受賞し、更には第84回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞しました。上述のように日本でも「別離」の名で日本語訳バージョンが発売されたため、ご覧になられた方もいらっしゃるかもしれません。

別離


彼の2009年のヒット作に「彼女が消えた浜辺」があります。英語では「About Elly」、ペルシア語では「Darbare-ye Ellyの名で発表されています。若者の友人グループで海へ遊びに行った先で、主人公エリーが行方不明になるところからストーリーが始まっていきます。エリーを演じたのは、タラーネ・アリードゥースティー氏。彼女もまた数々の映画やドラマ作品に出演する人気の演技派女優です。また、近年ではフランスで活躍中の女優ゴルシーフテ・ファラーハーニー氏と、「別離」にも出演した俳優ペイマーン・モアーディー氏、そしてイランで最も人気のあると言っても過言ではない俳優シャハーブ・ホセイニー氏が出演するある種のミステリー作品です。

彼女が消えた浜辺


そして、アスカル・ファルハーディー氏が初めて本格的にフランスで、フランス語の映画を作ったのが2013年に発表された「ある過去の行方」(英語では「The Past」、ペルシア語では「Gozashte」)です。あるイラン人男性が妻であるフランス人女性と離婚をするために、そして娘に一目会うために、飛行機に乗りフランスへ向かうところから始まります。夫婦と、夫婦を取り巻く家族との人間関係がテーマの作品です。第66回カンヌ国際映画祭でフランス人妻を演じたベレニス・ベジョ氏が女優賞を受賞しました。

ある過去の行方


彼の最新作に「The Salesman」(ペルシア語で「Forushande」)があります。主演を務めたのは、イランで一番人気、俳優シャハーブ・ホセイニー氏と女優タラーネ・アリードゥースティー氏です。つい先月の2016年5月に第69回カンヌ国際映画祭が開催されました。アスカル・ファルハーディー氏は見事この作品で脚本賞を受賞し、シャハーブ・ホセイニー氏は男優賞を受賞しました。イラン国内でもこの知らせはトップ・ニュースとして大きな注目を集めました。

SALESMAN



脚本家・映画監督アスカル・ファルハーディー氏の作品はイラン国内のみならず、世界でも刻々とその意義や価値を認められ始めています。日本では考えられないような社会的・宗教的な問題から、日本人にも通じる人間関係を取り巻くトラブルまで、さまざまな観点から非常に興味深い作品ばかりです。

彼のいくつかの脚本は書籍となり購入することができます。写真はテヘランで手に入れた、映画脚本7本が1冊になったもの。
映画脚本



皆さんもぜひイラン文化に触れるべく、イラン映画をご覧になってみてはいかがでしょうか。


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2016年02月23日

「詩の都」 シーラーズ

 毎年変わらずのご好評をいただいておりますイランのツアーは、今年もベスト・シーズンを迎えようとしています。春のイランは花に囲まれ、気候も良く、非常に過ごしやすい季節です。

 今回はイラン南西部に在るイラン第2の都市・シーラーズでおすすめの観光地をご紹介いたします。

 日本で「イラン」・「ペルシャ」といえば、絨毯や猫、時に青いモスクや羊のお料理を思い浮かべる方が多いかと思いますが、イラン文化の重要なものの一つに「詩」があります。シーラーズはイラン随一の「詩の都」として有名であり、文学を愛するイラン人学生のみならず世界中からもペルシャ語の詩に触れるべく人々が集まる地です。

 イランで最も名を馳せた詩人のひとりに、ハーフェズがいます。14世紀にイランで活躍したハーフェズは、本名をハージェ・シャムスッディン・ムハンマド・ハーフェゼ・スィーラーズィーといいます。イランの人々の名前には生まれた土地の名などが入り込み長くなることがありますが、彼の名前にもまた生まれ故郷のシーラーズの名が入っています。彼の詩集は日本語にも訳されており、世界中に愛読する方がいらっしゃいますが、彼の詩はその成り立ちやことばの意味の深さ等から非常に難解な詩とされています。同時に、彼が詩に込める「神の意義や女性の美しさ」の表現は、読む者を圧倒させ感動させる力で溢れています。
 シーラーズにある彼の廟には世界中から観光客が訪れ、また現地イラン人の憩いの場となっています。夜には廟とその周辺がライトアップされ、時には伝統音楽の生演奏もされます。

ハーフェズ廟ハーフェズ廟ライトアップ


 ハーフェズと共に有名な詩人に、サアディーがいます。彼もまた13世紀にイランで活躍し、多くの愛読ファンを持つ偉大な詩人です。特に、詩集「ブースターン(果樹園)」と「ゴレスターン(薔薇園)」は彼の代表作として、「愛」をテーマに巧みな詩が並んでいます。彼の廟もまたシーラーズに在り、美しい庭園としても今もなお人々が集まります。

サアディー廟庭園サアディー廟



 弊社「早春のペルシャ」のパンフレットでご紹介させて頂いておりますツアーでは、シーラーズに訪れるツアーを2つご用意させて頂いております。皆様も「詩の都」シーラーズへ訪れ、絨毯やモスク以外の文化にも触れてみませんか。


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2015年10月05日

おいしいイラン

今日はイランの食べ物についてご紹介いたします。
まず主食として食べられているのが「ベレンジ」というお米で、「チェロー」、「ポロー」とも呼ばれます。
日本のもちもちしたお米とは異なり、パサパサしているので油を入れて炊いたりバターをかけて食べることもあります。下写真のようにサフランをかけて、色味を出すことも多いです。

イランごはん2


もう一つの主食が「ナーン」。厚いものから薄いもの、ゴマが付いているものなど種類は様々です。

お米やナンと一緒に食べるのが、日本ではケバブと言われる「キャバーブ」というお肉料理。
羊肉でできた「クービーデ」や鶏肉の「ジュージェ」など、こちらも種類が豊富です。
イランではお肉料理が多いので、お口直しの為にライムやミント、生の玉ねぎなどがお皿に添えてあることもあります。

日本人の口に合うのがこちら、鶏肉のトマト煮込み。

イランごはん3


また、シチューのような「ホレシュト」というお料理もご飯とナンとの相性は抜群です。

イランごはん4-1

上)野菜と羊肉、お豆のホレシュト、「ゴルメサブズィー」

イランごはん5-1

上)トマト、羊肉、お豆のシチュー、「ゲイメ」。

また、お魚料理やスパゲッティもイラン人の大好物です。
お魚を生で食べることはありませんが、下の写真のようにこんがり焼いて、お米と一緒に食べます。

イランごはん6


下)イランのスパゲッティは「マーカーローニー」と呼ばれます。
多少薄味なので、ヨーグルトをかけて食べたり、サラダと混ぜたり、食べ方は人それぞれ。
イランごはん7


メインディッシュの他に、サラダやスープもよく食卓に並びます。
日本人に好まれるのが、ジョーという穀物が入ったスープ、「スーペ・ジョー」。
さっぱりといただく為にライムを絞って食べるのがおすすめです。

イランごはん10


果物も豊富です。桃やスイカ、メロン、ぶどう、いちご・・・日本で食べられる果物はもちろん。
イランは物価が安いので、一番高級な果物と言われるスイカもまるまる一つで400円ほど。
また、なんといってもザクロがおいしいのです。これからの時期は美しい赤色をしたザクロが
たくさん出てきます。

皆様も「おいしいイラン」を食べに出かけませんか。



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