YONETANI

2016年09月23日

氷の洞窟 冬のアイスランド

今日は近年大きな注目を集めるアイスランドの氷の洞窟をご紹介します。
アイスランド南部に広がるヨーロッパ最大規模の氷河ヴァトナヨークトル。
その中に毎年出現するのがBlue Ice Cave(青い氷の洞窟)とか
スーパーブルーなどと形容される氷の洞窟です。

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神秘的な氷の洞窟(写真提供:アイスランド航空)


■Ice Cave in Vatnajokull (22)
冬の間のみにその姿を現します。(写真提供:アイスランド航空)


ヴァトナヨークトル氷河の名前となっているヴァトナヨークトル(Vatnajökull)とは「湖の氷河」という意味があり、アイスランドで最大の氷河です。8,100 km²の広さがあり、体積ではヨーロッパ最大で、アイスランドの国土の8%を占めています。平均の厚さが400mで、最大の厚さも1000mに及ぶのだとか。

そんなヴァトナヨークトル氷河の中にできる氷の洞窟は冬の間しか出現しないため、毎年10月頃に現地に調査団が入り、場所を確認します。そのため、実際にどれくらい車を降りて歩くのか、どの位の規模の洞窟に入ることができるのかというのはその調査が終わらないとはっきりとは分かりません。

通常はスカフタフェットルから車に乗り、氷の洞窟の近くまで移動、そこから徒歩で洞窟へと向かいます。氷の上を歩くためアイゼンを装着します。氷の洞窟が最大の見所ですが、ヴァトナヨークトル氷河を歩くというのも大きな魅力と言えるでしょう。

スーパーブルーの世界。長い年月をかけて圧縮された密度の高いヴァトナヨークトル氷河。その氷の中には空気の気泡があまり含まれていないため、透明度が高いのが特徴です。そこに太陽の光があたると赤い光を多くを吸収し、波長の短い青い光だけを反射させるため、この様な神秘的なブルーの世界が生まれるのだそうです。

Ice Cave in Vatnajokull (24)
素晴らしいスーパーブルーの世界へ(写真提供:アイスランド航空)

既に年末年始のコースはキャンセル待ちとなってしまいましたが、1月以降のコースはまだまだこれからです。
是非、この冬はアイスランドの氷の洞窟へ!

冬のアイスランド ←ツアーの詳細はこちらをクリック
冬の間だけ造りだされる大自然の芸術 "氷の洞窟"と神秘のオーロラを求めて








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2016年08月02日

不思議なカザフスタンの首都アスタナ

今日はカザフスタンの首都アスタナをご紹介したいと思います。
1997年にアルマトイから遷都され、カザフスタン共和国の首都となったアスタナ。アスタナと呼ばれる前はアクモリンスク、ツェリノグラード、アクモラなどという地名でした。「アスタナ」とはカザフ語で「首都」という意味があります。人口はカザフスタンではアルマトイに次いで2番目に多く、首都となってからの発展が目覚ましい。何よりも奇抜な建築物が建て並ぶ町並みは訪れる人々に不思議な印象を与え、中央アジアにいる事を忘れてしまうほどです。このアスタナの都市計画は、1998年のカザフスタン政府主催の国際コンペで1位に選ばれた日本の建築家・黒川紀章の計画案に基づいており、現在も開発が続けられています。

まずは町のシンボルともいえるバイテレクタワーです。
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このタワーはナザルバエフ大統領の発案で、この町のシンボルとして建設されました。高さ105mの塔は展望塔になっており、展望台までエレベーターで上がることができます。バイテレクとは古代サカ族の神話などに登場する「生命の木」の事だそうです。展望台にはナザルバエフ大統領の手形があり、カザフ人がたくさん記念撮影していました。

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少し離れた場所から見るとこのように見えます。どこかSF映画の未来都市の様な印象さえ受けます。

続いては大統領府です。両脇にある黄金のタワーではなく、正面の青いドームの建物が大統領府です。バイテレクから大統領府までの間は広い公園通りの様になっており、奇抜な金色の塔とその奥に大統領府という眺められます。残念ながら大統領府には入る事はできませんが、公園通りから写真をとる事ができます。
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このピラミッドの様な建物は“平和と調和の宮殿”と呼ばれるコンベンションセンターです。イギリス人の建築家によって建てられ、会議などがない日には内部を見学することもできます。
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ハズィレット・スルタン・モスクは2012年に建てられたばかりの新しいモスクですが、内部の装飾が素晴らしい荘厳なモスクです。敷地は11ヘクタール、ミナレットは高さ77m。5000人の礼拝者を収容できます。一般の観光客も内部への入場が可能です。礼拝ホールは男性と女性用にロープで仕切られていて、ミフラーブのある所までは男性しか行くことができません。歴史のあるモスクではありませんが、、豪華絢爛な雰囲気は一見の価値があります。
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ハズィレット・スルタン・モスク外観

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荘厳なモスクの内部

カザフスタン国立博物館は2014年に開館した巨大な博物館です。展示面積が1万4000平方メートルあり中央アジアで最大の博物館です。
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4階建てで、大きく次のセクションに分かれています。黄金のホール(Hall of Gold)、古代から中世の歴史ホール(Hall of Ancient and Medieval History)、民俗学のホール(Hall of Ethonography)、独立のホール(Hall of Independent)、アスタナのホール(Hall of Astana)、近代美術のホール(Hall of Modern Art)。メインとなるのは黄金のホール、古代から中世の歴史ホール、民俗学のホールとなり、特に黄金のホールはサカ族の古墳(クルガン)から発掘されたゴールデンマン他、多くの金の埋葬品の展示があり一番の見どころ。2階にはクルガンを発掘した際の様子が再現されています。

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黄金のホールに展示されているゴールデンマン

その他にも奇抜な建物が新市街の中心部にはたくさんあります。一番西の端にあるショッピングセンター・ハーンシャティールからバイテレク、大統領府手前まで歩くと、途中に様々な面白いビルがみることができます。歩くところはずっと公園になっており、日中は治安も良く安心です。

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奇抜な建物が並ぶアスタナの中心地。どこかドバイの町並みを思わせる雰囲気です。

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波打った形のビル。

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オペラ劇場

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ハンシャティール・ショッピングセンター

アスタナという町は首都でありながらツアーで訪れることは非常に少ない都市です。弊社のツアーでは「近未来都市アスタナとアルティン・エメル国立公園」のツアーで訪れます。昨年からアシアナ航空がソウル/アスタナ間に週一便ですが就航。まだまだ知られざる首都アスタナも是非訪れてみてください。

ツアーの詳細はこちらをクリック↓
近未来都市アスタナとアルティン・エメル国立公園

10月04日(火) ~ 10月09日(日) 6日間 298,000円 催行間近です!


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2016年01月18日

カザフスタンの新名所 アルティン・エメル国立公園

昨年末に発表しました「シルクロードの旅」特集パンフレットで新企画として発表しました、「近未来都市アスタナとアルティン・エメル国立公園」のツアーをご紹介します。

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シンギング・ドゥーン
今日はこのツアーの中で、大きな見どころとなるアルティン・エメル国立公園をご紹介します。みどころのひとつは歌う砂丘という意味をもつシンギング・ドゥーン。イリ川の右岸から約2kmの渓谷に位置し、大カルカンと小カルカンと呼ばれる山々に挟まれています。高さ150m、長さ3kmにも及ぶ大きな砂丘。カザフスタン国内でこのような大きな砂丘が見られる場所は非常に少なく、特にこのシンギング・ドゥーンは、乾燥した強い風によって、ジェット機の様な低い音を出すことがあります。世界的にもこのような現象が起こる砂丘は4つしか知られておらず、この砂丘がシンギング・ドゥーンと呼ばれる所以となりました。他の砂丘とは違い、このシンギンドゥーンはその位置や形状を変えず、2つの山の間にずっと位置しています。砂丘に登ると奥にイリ川を望む事ができます。

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麓に4WDを止めて、砂丘登りにチャレンジ。150mあるので結構しんどいですが、上まで登るとイリ川の展望も広がります。

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夕方になると、ちょうど太陽の光の当たり方も良くなり、風紋もとても綺麗に見えます。周囲にはこの砂丘しかないのも不思議な場所です。

カトゥタウとは“過酷な山”という意味で、火山岩の浸食によってできた山です。火山岩は非常にもろく、外部からの衝撃で容易に壊れてしまいます。長い歳月の間、水や風などによって浸食され、岩は現在みられるような奇妙な形状になったと考えられています。また、古代のテチス海の名残の堆積岩がいくつかの場所に見ることができます。カトゥタウの中央部には狭い渓谷があり、非常に急な斜面を形成しています。

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火山岩が長い歳月の間に浸食され、現在の様な形状となったと言われています。

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自然の芸術品の様な岩。

アルティン・エメル国立公園最大の見所がアクタウ・マウンテン。
最初のストップは様々な色の地層が見ることができる場所です。車を降り、ハイキングをスタート。地質学者も良くこの地を訪れるらしく、ここアクタウは地質学者にとっては宝の宝庫だと言われています。下記は最初のポイントでハイキングしながら眺められる景色です。
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2つ目のポイントではアクタウマウンテン台地の上へと登って行きます。下から見ているととても高く、しんどそうに見えますが、足場が滑りにくく、20~30分程で山上まで上がることができます。登っている道中も景色が素晴らしく、上に上がるにつれて少しずつ風景も変わっていきます。
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一番上まで登った所からの眺め。ここからは360度岩山と砂漠の風景が広がります。

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来た道とは異なる道を歩いて徐々に下山していく。景色はずっと格別です。

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最後のビューポイント。三色の地層が並ぶ不思議な場所。ここから麓まで山を下りていく。

また、10月は道中に胡葉をはじめとして木々が秋色に色づきとても美しい景色が広がる美しい季節です。
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胡葉の黄葉

当ツアーは4月、5月、10月のベストシーズンにのみ設定しております。是非、新たなカザフスタンのツアーをご検討下さい。
※5/17発、10/4発コースは、「マンギスタウ トズバイル塩湖とウスチュルト台地」から続けて本ツアーへの連続参加が可能です(アルマトイ合流)。ご希望の方、詳細な日程・料金はお問い合わせください。


西遊旅行で行く カザフスタンの新ツアー 詳細はこちら
近未来都市アスタナとアルティン・エメル国立公園




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2015年09月18日

氷河とオーロラの世界 冬のアイスランド

今日は冬のアイスランドの魅力をご紹介します。
アイスランドは国土全体がオーロラベルトに位置し、8月下旬の秋から3月頃までオーロラを鑑賞できるチャンスがあります。オーロラが最も現れやすい場所は、北半球では北緯65度から70度付近にあたり、この周辺は「オーロラベルト」と呼ばれています。ノルウェー北部、スウェーデン北部、フィンランド北部、アラスカ北部、そして、アイスランドはすっぽりオーロラベルトに覆われています。
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冬の夜空に舞うオーロラ

オーロラは空が暗いほど良く見えます。9月頃のオーロラは日没が遅いため、深夜23時以降にならないと見ることができません。しかし冬の間は日照時間が短く、逆に夜が長いためオーロラが観察できるチャンスは大きく増えるのです。しかし、オーロラはいつでるか誰にも分かりません。オーロラ予報もインターネットなどでチェックすることはできますが、これはあくまでも過去のデータをもとにしたもので、予報ではオーロラ出現率が非常に低いのに実際にはものすごいオーロラがでることもあります。
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赤色のオーロラは非常に強いもので、なかなか見ることができません。

また、空が暗い事の条件に、月灯りが少ないことが挙げられます。そのため、西遊旅行の冬のツアーの中で、2月、3月の出発は新月に近い日付で設定しています。

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緑色のオーロラが最も見やすいものです。肉眼で見ると白っぽく見えても、カメラに撮影すると緑色に写る事が良くあります。

アイスランドでオーロラを見るポイントはまだあります。オーロラベルトは北緯65度~70度と緯度が非常に高く、同緯度に位置するカナダ、アラスカ、北欧では冬の間気温が氷点下25度位まで下がり、極寒の中でのオーロラ鑑賞となります。しかしアイスランドでは、暖流であるメキシコ湾流が暖かい空気をもたらすため、真冬でも最低気温が-10度位までしか下がりません。もちろん寒いことは寒いですが、カナダやアラスカと比べると暖かく、オーロラを見る条件としては良いといえます。

もうひとつのポイントはオーロラ以外の観光がたくさんできることです。他のオーロラ観測地では冬の間は雪に閉ざされ、昼間の観光と言えば犬ぞりや氷上釣りなどくらいしかない所がほとんどです。しかしアイスランドは暖流の影響で深く雪が積もることが少ないため、冬の間でも滝や氷河など様々な観光地を訪れることができます。夏とはまた違った凍った大瀑布、氷の世界が広がる大氷河、火山活動によって生み出された間欠泉など昼間はアイスランドの大自然を存分にお楽しみいただけます。

グトルフォスの滝
黄金の滝と呼ばれるグトルフォス。こんな壮大な滝が冬の間は凍ってしまうこともしばしば。

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スヴェンナフェルスヨークトル氷河

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ヨーロッパ最大の氷河ヴァトナヨークトルの舌氷河から流れ出る無数の氷塊が浮かぶヨークルサルロン氷河湖

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寒い時こそ人口の温泉ブルーラグーンでの温泉浴もたまりません。

また、海に囲まれたアイスランドならではの食事も楽しみのひとつ。
中でも手長エビや岩ガニなどのシーフードは絶品!新鮮な海の幸を是非お楽しみ下さい。

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手長エビ料理の一例、現地ではロブスターと言います。
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岩ガニ料理。この岩ガニはもともとアメリカから来た貨物船にくっついてやってきた外来種で、繁殖力が強いためたくさん食べてほしいそうです。

12月~3月まで、冬のアイスランドのツアーを設定しています。
オーロラツアーをご検討のお客様、是非アイスランドをお勧めします。
ツアーの詳細はこちら → 冬のアイスランド 2015~2016











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2015年07月10日

シルクロードの食(キルギス)

今日はシルクロードの食というテーマで、記事を書きました。先日訪れた中央アジアの国キルギス。古くからシルクロードの中継点として栄えたため、食文化も様々です。ソビエト連邦の一部であった時代が長かったためロシア料理もたくさんありますが、やはり中国・新疆ウイグル自治区と似た食文化が残っています。そして何よりシルクロードを通じて日本とのつながりを感じることができるのです。

まず、中央アジアの食事と言えばたくさんの前菜です。最初からテーブルにはたくさんのお皿が並びます。サラダやナン(日本でいうパン)、さらにはクッキーやデザートの果物が最初から出てくるのも特徴です。
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サラダやお菓子や果物が並ぶ前菜

そしてキルギスをはじめ中央アジアで食卓にかかせないのがナン。ナンといってもインド料理のナンとは少し異なり、日本でいうパンです。バザールに行くと毎日新鮮なナンが手に入ります。
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そしてこちらはラグマン。日本でいう「うどん」ですね。日本にも多種多様なうどんがあるように、現地にもいろいろな種類のラグマンがあります。一般的なイメージとしては暖かいスープに、具としてお肉や野菜が沢山のったものかもしれませんが、スパゲッティの様にゆがいた麺の上から、ソースをかけて食べるものもあります。

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一般的なスープと一緒に食べるラグマン
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スパゲッティの様なラグマン

こちらはマントウ。日本でいう「肉まん」です。ひき肉、玉ねぎなどを小麦粉でできた生地の中に詰め、蒸し上げます。
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続いてはコルダックという料理。羊肉を炒め、玉ねぎやジャガイモなどの野菜を添えた料理で、こちらは伝統的なキルギス遊牧民の料理です。キルギスではやはり羊肉が一般的です。
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ベシュバルマクは、キルギスの伝統料理の中で最も重要な料理で、結婚式など親戚が集まる席の時に必ず出されます。ベシュバルマクは羊や牛・馬の煮物と手作りの麺から作られます。ベシュバルマクはキルギス語で“5本の指”と言う意味です。昔のキルギス人はこの料理をスプーンを使わずで、手で食べていました。今でも、ベシュバルマクをスプーンより、5本の指で食べたほうが美味しいと言う人もいます。

お米を使った料理もあります。こちらは「プロフ」と呼ばれる料理で、「ピラフ」の事。日本でいう焼き飯です。少し油が多いので食べ過ぎには注意が必要です。
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キルギス料理には、パンの種類がいくつかありますが、中でも一番人気が高いものがボルソック。小麦粉で作った小さな揚げパンで、ついつい手がとまらなくなってしまいます。
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シシャリクという肉の串焼き。シシカバブと同じです。日本人は独特のにおいからラムが苦手な方が多いですが、新鮮な羊が沢山手に入るキルギスでは、それほど臭みもなく、ラムのシシカバブは最高です。また、イスラムの国ですが戒律がそれほど厳しくないためポークのシシカバブがでることもあります。
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夏のシーズン真っ盛りのキルギス。キルギスだけでなく、中央アジアではどこも良く似た食文化を持っています。まだ10月までシーズンが続く中央アジアへ。是非、お出かけ下さい。

■西遊旅行で行くキルギスの旅
キルギスとカザフスタン天山自然紀行
天山とパミールの懐へ 夏のキルギス・アドベンチャー
キルギス天山山脈ヘリフライトとゆったりフラワーハイキング


写真・文 西遊旅行 米谷健吾














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2015年05月07日

天山の真珠 イシククル(キルギス)

今日はキルギスを代表する湖・イシククル湖をご紹介します。
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紺碧の湖と背後には雪をいただくテルスケイ山脈

イシククル湖は東西の長さが172km、南北の幅が60kmで、総面積は6,200km²。日本最大の湖である琵琶湖の9倍の大きさを持つ湖です。水深は最も深い所で約700mに達します。南側のテルスケイ山脈と北側のクンゲイ山脈が地殻の動きによって、どんどん近づいており、その影響でイシククル湖の水深は少しずつ今でも深くなっているのです。イシククルの名前はキルギス語のイシク(熱い)・クル(湖)から由来し、塩分濃度が約6%あることからマイナス20℃を超える冬でも湖は凍ることがないのです。透明度の高さはロシアのバイカル湖についで2番目。湖岸からではわからないことも多いですが、クルーズにでると透明度の高さが良く分かります。

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クルーズのスタートとなる港。人数に応じて船の大きさも異なります。船によってはクルーズしながら船上でのディナーもアレンジが可能です。

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クルーズをスタートして間もなくの風景、湖の水深によって色がグラデーションの様になっているのがとても綺麗でした。

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船上からみるイシククル湖とテルスケイ山脈。3,500mから4,500m級の山々が中心です。

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湖の北側に広がるのはクンゲイ山脈。山に残る雪は6月頃には全て溶けてしまいます。

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透明度の高さが良く分かります。水深がそれほど深くない所では湖底の砂の模様までが良く分かりました。

イシククル湖北岸の中心地チョルパン・アタ近郊には、太古の時代に描かれた刻画(ペトログリフ)が残る場所があり、野外岩絵博物館と呼ばれています。今から100万年前、山の中にある湖が地震などで崩壊し、水と共に大量の石が流された。その石が集まっている場所がこの刻画のある場所とされており、描かれている刻画はBC8世紀~AD4世紀頃にサカ族によって描かれたものと考えられています。

この場所で最も有名な刻画がこちら。
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主なモチーフはマウンテンゴート、ユキヒョウ、狩人が描かれ、中央アジア最大の刻画とされています。古い時代のものは人間は小さく、動物が大きく描かれたそうですが、これは動物にたいする尊敬の表れとされています。後々の壁画では次第に人間が大きく描かれるようになっていったそうです。

こちらは少し分かりにくいですが、トナカイだそうです。
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マウンテンゴートの刻画
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こちらは羊飼いと羊の刻画、時代が新しくなり、人間が大きく描かれています。
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この野外岩絵博物館は少し高台にあるため、天気の良い日にはイシククル湖の展望もとても素晴らしいです。
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夏場はロシアや地元のリゾート客で大変な賑わいをみせるイシククル湖。キルギスを訪れた際には是非とも見ておきたい場所のひとつと言えます。

■イシククル湖を訪れるツアーはこちら↓
キルギス・カザフスタン 天山自然紀行 
天山とパミールの懐へ 夏のキルギス・アドベンチャー 
天山山脈フラワーハイキングと大氷河ベースキャンプ滞在



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2015年02月11日

エオリエ諸島に浮かぶ ストロンボリ火山

地中海の十字路とも呼ばれるイタリアのシチリア島。古代よりギリシャ、ローマ、ノルマン、イスラムなど様々な支配を受け、時代毎に異なる文明が栄えてきました。それゆえ、歴史遺産が見所を思われていますが、近年はその特異で豊かな自然も大変注目を浴びています。中でもエオリエ諸島は、シチリア島北方、ティレニア海南部にY字型に並んで浮かぶ火山諸島で、シチリア本島とは異なる自然が広がります。このエオリエ諸島は7つの島(リパリ島、ヴルカーノ島、アリクーディ島、フィリクーディ島、サリーナ島、パナレア島、ストロンボリ島)で構成されています。中でもいまなお活発な火山活動を行っているストロンボリ島やヴルカーノ島は、地球の息吹を感じさせる火山活動を間近に観察できる場所として、人気が急上昇。弊社でも1昨年に視察を行い、昨年も4本のツアーを実施しました。

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ストロンボリ火山の噴火

今日紹介するのはその中でも最も迫力ある火山活動を続けるストロンボリ火山です。ストロンボリ火山は標高918m。溶岩が迫力を増す夜に火山活動を観察するため、夕方より山頂へ向けてのトレッキングを開始します。

≪ストロンボリ火山登山に必要な装備&持ち物≫
トレッキングシューズ、雨具上下、ヘッドライト、防寒着、防寒具(手袋、帽子)、カメラ、ザックカバー
ストック、お弁当、水(ミネラルウォーター)
※日中は暖かいですが、登山は夜間に行うため山頂付近は非常に冷え込みます。しっかりとした防寒着をご準備いただく必要があります。

午後、教会近くのストロンボリ登山を行う現地会社のオフィス前で、登山ガイドと合流。ここでヘルメットを借りてから、いよいよ登山開始です。
コンクリートのゆるやかな登り道から登山道へと入り、最初は木々の生い茂る道を歩いてゆきます。
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標高250m地点。ここは翌日に訪れるシャーラ・デ・フォーコへのハイキングルートへの分岐点でもあります。
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スタートした時は少しガスがかかっていましたが、標高510m地点辺りまでくると天気も回復し、眼下にはストロンボリの町、灯台のあるストロンボリッキオ島、ティレニア海が見渡せました。ここから少し砂地の道をトラバースし、その後、岩のごろごろとした稜線をジグザグに尾根に向けての登りになります。
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さらに標高を上げ、尾根上まであがると、小さなシェルターがあります。ここでお弁当の夕食を食べました。また、火口のひとつが初めて姿を現し、2度ほど噴火もみることができました。ここでヘルメットを装着し、山頂へと向かいます。
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いよいよ標高918mの山頂に到着。山頂は風も強く、体感温度は0度近い非常に寒い気象条件。ストロンボリ火山では山頂からすぐ真下に9つの火口が存在しています。私が訪れた時は、その中でも活動が活発で噴火しているのは北西と南東両端の火口。今回は噴煙が多く、噴火が観察できたのは左側にある北西の2つの火口で、約7分おき位に高々と火柱を上げる迫力の景色が観察できました。混雑をさけるため、頂上に滞在できるのは1時間と決められていますが、その間、7回程の噴火を間近に観察することができました。

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ストロンボリ式火山の噴火。今回は7~8分置き位で噴火。間近で見るとかなりの迫力でした。
下記の動画も是非ご覧ください。



1時間の観察の後、暗闇の中を下山。登りとは異なる火山灰の積もった、砂地の登山道を下山し、約2時間程で麓へとたどり着きました。

今年も4月~5月にかけて季節の良い春の時期限定でツアーを設定しております。

西遊旅行で行く ストロンボリ火山への旅
“火の島”シチリア島を歩く ツアーの詳細はこちらをクリック!


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2014年12月08日

カナリア諸島 ラ・パルマ島

今回はラ・パルマ島のハイライトでもあるカルデラ・デ・タブリエンテ国立公園を紹介します。
1954年10月6日カナリア諸島の中で、テイデ国立公園に次いで2番目、スペイン全体では4番目に国立公園に指定されました。また、“カルデラ”という火山用語はこの国立公園で生まれたこともあまりしられてはいないと思います。カルデラとは、火山の活動によってできた大きな凹地のことで、スペイン語で釜とか鍋という意味があります。このカルデラが初めて研究された場所がカナリア諸島のラ・パルマ島のカルデラ・デ・タブリエンテ国立公園なのです。

島の中心地であるサンタ・クルス・デ・ラ・パルマからトンネルを抜けて国立公園南側に位置するキュンブレシタ(標高1,280m)へと向かいます。このキュブレシタではロモ・デ・ラス・チョザスの展望ポイントまで往復約1時間程の簡単のハイキングが楽しめます。
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カナリア松の森とカルデラの景色

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カナリア松の森、火山活動によって造りだされたカルデラの景色を楽しみながらのハイキング。

島の固有種であるカナリア松は岩の間まで深く根を張っているため、崖の上でもしっかりと成長できます。所々、崖の一部からカナリア松の根っこが飛び出している姿も観察できました。
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キュンブレシタを後にし、カルデラ・デ・タブリエンテ国立公園のビジターセンターを訪問します。
館内にある島の模型をご覧いただくとラ・パルマ島の成り立ちが良く分かります。貿易風が島の北東から吹き湿った空気をもたらします。中央部の山に雲がぶつかり、北東部に雨が多く、美しい照葉樹林(ラウリシルバ)の森が育まれています。反対に島の西側は雨が少なく、晴天に恵まれる日が多い特徴があります。

また、私が訪れた4月にはビジターセンターの駐車場にも紫色のエキウム(Echium Candicans)が綺麗に咲いていました。
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エキウム・カンディカンス

さらに島の西部へと抜け、アリダネ渓谷へと向かいました。ラ・パルマ島で最も人口の多いロス・リャノス・デ・アリダネでは様々な固有植物が観察できる小さな植物公園があります。島の固有種でもあるエキウムやアイオニウム、ロータス・ピランティスなどの様々な植物が簡単に観察できる場所でもあります。
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ロス・リャノス・デ・アリダネの植物公園

アイオニウム (2)
アイオニウム

ロータスピラントス (3)
ロータス・ピランティス

竜血樹
島のシンボル竜血樹

このロス・リャノス・デ・アリダネには小さなマーケットがあり、野菜や果物などの生鮮食品と共に、ハチミツ、カナリアヤシの樹液、イチジクのお菓子、ドライフルーツ、ワインや塩など地元の産物を買うのに最適の場所でした。特にエキウムのハチミツが観光客には人気です。
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マーケットの外観

ドライフルーツ
様々なドライフルーツもお買い求めいただけます。

エキウムのハチミツ (1)
観光客に人気のエキウムのハチミツ

イチジクのオカシ (2)
イチジクのお菓子

島の北西部からぐるっと回り込み、再びカルデラ・デ・タブリエンテ国立公園の北部ロケ・デ・ロス・ムチャチョス(標高2,426m)へ。カナリア松の森、雲を抜けると、植生が変わり、低木しか生えない火山地帯へと変化していきました。ロケ・デ・ロス・ムチャチョスには世界各国の14の天文台があり、そのうち2つは太陽の観測、12は星空の観測を行っています。

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ロケ・デ・ロス・ムチャチョスの天文台

■ロケ・デ・ロス・ムチャチョスの天文台の一覧
1.マジック天文台(MAGIC telescope)
2.グラン テレスコピオ カナリアス(Gran Telescopio Canarias)
3.ウィリアム・ヘルシェル天文台(William Herschel Telescope)
4.リバプール天文台(Liverpool Telescope)
5.テレスピオ・ナジオナレ・ガリレオ(Telescopio Nazionale Galileo)
6. メルカトール天文台(Mercator Telescope)
7.ノルディック・オプティカル天文台(Nordic Optical Telescope)
8.アイザック・ニュートン天文台(Isaac Newton Telescope)
9.スウェーデン太陽天文台(Swedish Solar Telescope)
10.ジェイコブス・カプテヴァン天文台(Jacobus Kapteyn Telescope)
11.ダッチ・オープン天文台(Dutch Open Telescope) 
12.スーパーワスプス(SuperWASP)
13.カールスバーグ・メリディアン天文台(Carlsberg Meridian Telescope)
14.ヘグラ(HEGRA)

バスを降り、カルデラの絶景を楽しみながら展望ポイントまで往復ハイキング。最初は雲も少なかったですが、徐々に上がってきて、鋭い岩山と雲が作り出す神秘的な風景が楽しめました。
条件が揃うと眼下に一面の雲海が広がる素晴らしい景色がお楽しみいただける、カナリア諸島でも特別な場所がこのロケ・デ・ロス・ムチャチョスです。

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展望ポイントよりの眺め

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午後になると雲が増え、雲海が広がるチャンスがあります。

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徐々に雲が増えてくる。

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条件が揃えば眼下に雲海の広がる美しい景色が眺められます。

次回のカナリア諸島へのツアーはこちら

火山が造りだした、大西洋に浮かぶ固有種の宝庫
2015年 カナリア諸島を歩く 10日間

2015年6月5日発 間もなく催行決定です!

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2014年10月03日

カザフスタン・マンギスタウへ行ってきました。

間もなく、今年の中央アジアのシーズンが終了しますが、その前に9月にカザフスタンのマンギスタウへ行ってきました。
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白亜の大地が広がるボスジラ

今から約2億5000万年前、地球上に唯一存在した超大陸パンゲアが移動をはじめ、後にテチス海と呼ばれる海がアフリカとユーラシアの間を徐々に広がっていきました。長い歴史の中で、大陸は移動を続け、インド大陸がユーラシア大陸にぶつかったことによって、このテチス海は内陸に取り残されることになりました。その後、徐々に小さくなり、現在その名残をカスピ海に見ることができます。

カザフスタンのマンギスタウ州。カスピ海に面したアクタウから内陸へ移動すると、太古の海テチス海が干上がった事で造りだされた驚きの景色が残っています。中でも驚かされるのは真っ白な大地が続く、ウシュチュルト台地。かつてこのあたりに存在したテチス海は遠浅の海で、太陽光を浴びて、円石藻という植物プランクトンが大発生していたそうです。その円石藻の死骸が海底に蓄積し、石灰の層を作り出しました。550万年前頃からの活発な地殻変動によりテチス海が内陸に取り残さ、円石藻の層が断崖となって地表に表れ、長年の歳月をかけて浸食、風化され、現在の様な絶景を作り出したのです。

■シェール・カラマウンテン
シェールとはペルシャ語で「ライオン」、カラはお城という意味です。ただ、ここではライオンではなく「トラ」を表し、トラが寝そべっている姿に見えることからこの名が付いたそうです。
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トラが寝そべっている様にみえるシェール・カラ

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違う角度からみるとユルタの様です。

■トゥズバイル塩湖
もちろんここもテチス海の名残。干上がった海水の塩分が地中に残り、塩湖を形成しています。塩湖は長さ20km、幅は7km。ここでは塩はまだ産業になっておらず、採掘はされていません。マンギスタウ州にはいくつもの塩湖が残っています。
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展望ポイントから望むトゥズバイル塩湖

ランチを食べたあたりでは太古のサメの歯や魚の骨の化石を見つけることができました。
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昼食後、トゥズバイル塩湖のビューポイントにストップしながら台地の上を移動。どこも絶景、絶景の連続です。
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塩湖では湖の真ん中付近までいくと、塩の純度も増し、結晶化しています。
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太古のウニの化石、イカの脊椎の化石だとガイドが説明してくれました。今から5,000万年も前のもので、本当に、その昔海の底だったことを実感させられます。
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■ボスジラ
トゥズバイル塩湖ともうひとつのハイライトがこのボスジラ。白亜の大地がどこまでも続く素晴らしい景色が広がっていました。白亜とは未固結の石灰岩で、円石藻の化石(炭酸カルシウムのココリス)から成っています。英語ではチョークと呼びます。日本では地層が堆積した年代から、白亜紀の語源となっりました。

まるでどこかの惑星におりたったかの様な風景。
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この風景はカザフスタンの1000テンゲ札に描かれています。比べてみると全く同じだと良く分かります。
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白亜の大地がどこまでも続く。
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今年はいったん終了となりましたが、次回は来年4月頃からの設定を予定しています。
他では見ることができない、奇跡の景観がこのマンギスタウには残っています。

西遊旅行 大阪支社 米谷健吾






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2014年08月29日

悲劇の伝説が残るガラホナイ国立公園(カナリア諸島/ラ・ゴメラ島)

前回に続き、カナリア諸島についてのご案内です。
今日はカナリア諸島で2番目に小さい島であるラ・ゴメラ島をご紹介します。
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ラ・ゴメラ島のアグロ村から海の向こうに見えるテイデ山

島は火山でできた当時からほぼ円形で、直径が約22キロ、島の最高所はアルト•デ•ガラホナイで標高1487メートル。その形状はみかんを半分にカットした後、細かく分けられたような形をしています。それぞれ間には深い渓谷があり、また島の最上部は照葉樹林で覆われています。この樹木が密集して茂る地域の上部は、ほぼ永久的に雲と霧に包まれており、結果として緑豊かで多様な植生に覆われています。そしてこの照葉樹林帯を中心とするエリアは1986年、UNESCO世界遺産に登録され、「ガラホナイ国立公園」と呼ばれるようになりました。

ラ・ゴメラ島の中央山脈は、太陽のあまり当らない深いジャングルが広がっており、海岸部の太陽に照らされた、暖かい気候とは対照的です。これらの両極端な気候は、何世紀にもわたり、魅惑的な微気候をこの島に生み出してきたのです。ラ•ゴメラの住民は標高の低い場所で灌漑用水路を利用し、ブドウ畑、果樹園、バナナ畑などの農業を行ってくらしてきました。

ラ•ゴメラの住民はシルボゴメロ(SilboGomero)呼ばれる口笛言語による伝達方法によって、深い峡谷の間で互いに通信する手段を古代から持っていました。この口笛言語はこの島独特のもので、その存在はローマ時代に遡るとされています。この方法は島の最初の原住民グアンチェ族によって発明され、後々、16世紀にスペインの入植者によっても使用されるようになったそうです。グアンチェ族がスペイン人に同化してしまった今も、その伝統的な方法は生き残っているといいます。

“ガラホナイ国立公園”は、1981年に国立公園となり、1986年にユネスコによって世界遺産に登録されました。国立公園は40平方キロメートルを有し、公園名ガラホナイは標高1487メートルの最高所にある岩の名前にちなんでいます。

ガラホナイ公園はカナリア諸島における照葉樹林の最良の例といえます。照葉樹林は第三紀の頃、ほぼすべての南ヨーロッパを覆っていた湿度の高い亜熱帯林のことです。ヨーロッパのほとんどで氷河期に照葉樹林はなくなってしまいましたが、マデイラ諸島、アゾーレス諸島、そしてここカナリア諸島には今でも豊かで複雑な森林が残っています。

ガラホナイ国立公園ではまず最初にビジターセンターを訪問しました。ここではカナリア諸島固有の植物から、そうでないものまで、様々な植物を観察することができます。
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青色のエキウム

マーガレット
マーガレット

プロテア
南アフリカの国家 プロテア

国立公園内には無数のトレイルがありますが、今回我々が歩いたトレイルは全て下りの約2時間の道。月桂樹をはじめとする深い森へと足を進めていきました。
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月桂樹の森を歩く

月桂樹(ローリエ)の見分け方をガイドさんから教わりました。葉っぱを見たときに、中心の線に所々、ぶつぶつがあるものが月桂樹の葉だそうです。
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良く見ると、葉にぶつぶつが見えます。

どんどん森が深くなり、緑が本当に美しい、苔むした世界へと入っていきます。谷深くに位置するエル・セドロのレストランまで歩きました。
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途中、森の中では月桂樹をはじめ、鳥が食べる赤い実をつけるブロードリーブホリー、可愛らしいアイオニウムなど様々な植物を観察。

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珍しい多肉植物アイオニウム

アイオニウム (3)
森の中では多くのアイオニウムを見ることができました。

後半、森を抜けると視界が開け、黄色いカタバミや紫色のツルギキョウ、サイネリア、ライオンティースなどカラフルな花々が咲き、まるで春の日本の里山の様な景色が広がっていたことに驚かされました。
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森を抜けると里山の様な風景

シネラリア(サイネリア) (2)
サイネリア

カタバミの仲間
カタバミの一種

ツルギキョウ (1)
ツルギキョウの仲間

ライオンティース
ライオンティースと呼ばれる黄色い花

2時間のハイキングを終え、エル・セドロのレストランに到着。ここで少し遅めの昼食です。
この日の昼食はウサギの煮込み料理をいただきました。

ちなみにここ“ガラ・ホナイ国立公園”にはロミオとジュリエットさながらの悲劇の伝説が残されています。

「ガラとホナイの伝説」
ホナイは、テネリフェ島のアデヘ王の息子で、ゴメラ島での祭りを祝うために島に到着しました。お祭りの中のゲームで、活躍したホナイはガラという女性の視線を集め、そして二人は恋に落ちました。不運にも、二人の婚約が発表された時、テネリフェ島のテイデ火山が噴火を始めました。この事は不吉な予兆として、2人の両親は婚約を解消することにしたのです。ホナイはテネリフェに戻ることとなりました。ある夜、彼は2つの島を隔てる海を泳いで渡り、ガラと駆け落ちしました。親たちはすぐに2人を探し出すように命じ、山の中で見つってしまったのです。しかし、彼らは月桂樹で作られた槍の両端の鋭化し、自分たちの胸に刺し、お互いを抱擁しながら、死ぬことを選んだのです。


前日に訪れたテネリフェ島のテイデ国立公園とは全く異なる、緑豊かな〝ガラホナイ国立公園”。同じカナリア諸島と言っても島によって大きく異なった生態系を保ち続けている事に驚かされるばかりです。

SAIYU TRAVEL 西遊旅行 米谷健吾

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2014年08月19日

カナリア諸島に聳えるテイデ山

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ロケ・デ・ガルシアから望むテイデ山

アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋上にあるカナリア諸島は、7つの島からなるスペイン領の群島です。島の名前はグラン・カナリア島のラテン語名「Insula Canaria(「犬の島」の意)」に由来します。カナリア州の紋章には、7つの島々をはさんで一対の犬が描かれています。この犬の島という名前には諸説あり、現在は次の2つの説が有力とされています。

1.かつて生息していたアザラシ(ラテン語で「海の犬」と呼ばれる)に由来するとする説。

2.カナリア諸島はローマ時代から存在が知られており、"カナリア"という名の由来は、ローマ人が初めてこの地に上陸した時、犬が多く生息しているのを見て、"INSULA CANUM"(ラテン語で「犬の島」の意)と呼んだことに因むと言われている説。

です。

カナリア諸島はアフリカ北西部・モロッコ西岸の沖に位置します。スペインの自治州の一つで、総面積は約7447k㎡。日本でいうと宮城県と同程度の面積を持っています。また、諸島には豊かな自然が残り、ハワイとガラパゴス諸島に並ぶ自生種が生息、 4つの国立公園が残っています。

カナリア諸島には7つの島があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
◆カナリア諸島の7つの島々
・テネリフェ島
•グラン・カナリア島
•ランサローテ島
•ラ・パルマ島
•ラ・ゴメラ島
•エル・イエロ島
•フエルテベントゥーラ島

中でも最大の島がテネリフェ島。カナリア諸島の7つの島の中で最も観光客に人気があり、また、スペインで最も居住人口の多い島。人口は898680人。カナリア諸島全体の人口の43%がこの島に住んでおり、マカロネシア全体でも最も人口が多い島です。2000万~5000万年前頃からの火山活動によって徐々に隆起してできたと考えられています。

テネリフェ島を有名にしているのがテイデ山。標高3,718mの火山でスペインの最高峰となっています。テイデ山とその周辺は、「テイデ国立公園」(Parque Nacional del Teide)という面積18900 ha あまりを持つ国立公園になっており、2007年にはユネスコの世界遺産に登録されています。
海抜の標高は3718 m ですが、近海の海底からの高さはおよそ7500 m あり、スペイン領内最高峰であるとともに、大西洋の島にある山としても最高峰。テネリフェ島自体が地球で第三位の規模を持つ火山になっていることから、テネリフェ島は世界第三位の火山島でもあるのです。

テイデという名前は、グアンチェ族の言葉で「地獄」を意味する「エチェイデ」(Echeide)に由来します。実際、現地民にとっては、テイデ山周辺は禁忌の場所と見なされてきた歴史があり、神話に搭乗するグアヨタ悪魔が住む場所と恐れられたそうです。

沿岸部のからバスでテイデ山国立公園へと移動。標高が変わるにつれて、植生も変化してゆき、島の固有種でありカナリア松の森へとはいっていきます。眼下には大西洋と対岸のグラン・カナリア島を望む事ができました。
カナリア松の森と大西洋
カナリア松の森と大西洋の眺め

■ピコ・ビエホ(3,134m)とピコ・テイデ(3,718m)
国立公園へ入って最初の展望ポイント。3718mの山頂とともに、3,134mのピコ・ビエホ峰が見える。ここは20万年前頃から活動を続けてきた火口で、最近では1798年に最後の噴火をおこしている。
■ピコビエホとテイデ山頂
左がピコ・ビエホ、右はテイデ山山頂

■ロケ・デ・ガルシア
続いて訪れたのは“ロケ・デ・ガルシア”。奇岩連なる不思議な景色とその背後にテイデ山の絶景が広がっています。ここからの景色はユーロ導入前のスペインの紙幣1000ペセタに描かれていた景色なのです。
■ロケデグラシアとテイデ山
ロケ・デ・ガルシアから眺めるテイデ山

春にあたる4月は様々な野花も花を咲かせています。
■アレリの花 (6)
紫色の花アレリ

Spanish Broomの一種(和名:レダマ) (2)
スパニッシュブルーム(和名:レダマ)

Little hearts の花 (1)
リトルハーツと呼ばれる小さな黄色い花

■エキウム・ウィルドプレッティ(Echium wildpretii)
中でも有名なのが、エキウム・ウィルドプレッティ(Echium wildpretii)です。
カナリア諸島原産の植物で、高さ3メートルを超えて育ち、その外見から、“宝石の塔”とも呼ばれます。エキウムがテイデ国立公園でみどころを迎えるのは5月中旬~6月中旬頃。真っ赤な花を咲かせるエキウムとテイデ山の景色がお楽しみいただけます。

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真っ赤な花を咲かせるエキウム・ウィルドプレッティとテイデ山

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エキウム・ウィルドプレッティは5月中旬から6月中旬に見ごろを迎えます。

■ラス・カニャダス
およそ15万年前には、大規模な噴火が起こったとされ、このときに標高2000 m 地点の巨大なカルデラ「ラス・カニャダス」が形成されました。このカルデラは、東西15km、南北10km に及ぶ巨大なもので、ロケ・デ・ガルシアもこのカルデラの中に位置しています。
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ラス・カニャダスの巨大なカルデラを望む

■テイデ山山頂直下へ。
テイデ山山頂直下まではロープウェイが運行しています。麓のロープウェイ乗り場から5分程で、一気に標高3,550mへ。降りたところからは大西洋とカナリア諸島の島々の大パノラマが広がっていました。テイデ山山頂もより間近に迫り、迫力をまします。ここからは往復1時間ほどのハイキングで、島の反対側を望むことができるヴューポイントまで往復。溶岩台地の上を歩ます。4月中旬でもまだまだ雪が残っているところも多々ありました。
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ロープウェイで一気に山頂直下へ。

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山頂直下の溶岩台地を歩く

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より間近にテイデ山の展望が迫ります。

ヴューポイントからの眺め。島の北側にあたる地域南側よりも雨が多く、緑豊かなオロタバ渓谷が広がっています。
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テネリフェ島北側を望む

所々、地中から蒸気が噴き出している場所も見かけられます。火山がまだ生きていることの証と言えるでしょう。
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岩の間から蒸気が噴き出す。

歴史上何度も噴火を繰り返してきたテイデ山ですが、最も最近の噴火は、西斜面から噴火した1909年のもの。
それ以後、現在は活動を休止しています。しかし、火山活動によって造りだされた雄大な自然、不思議な景色、固有の植物とたくさんの楽しみを観光客に与えてくれています。日本人にとってなじみの薄いカナリア諸島ですが、自然の魅力に溢れたとても興味深い島でした。

次回はラ・ゴメラ島の“ガラホナイ国立公園”をご紹介します。

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2014年05月07日

パミールハイウェイからマルガブ、カラ・クルへ!(タジキスタン)

「タジキスタン冒険行 パミールハイウェイとワハーン渓谷」の続きです。
タジク族やパミール諸民族の暮らすアフガニスタンとの国境沿いから内陸へと移動すると、パミール・ハイウェイに合流し、マルガブへと向かいます。一気に標高があがり、草原に遊牧民キルギス族が暮らす世界へと移り変ってゆきます。

マルガブ川と放牧
遊牧民の世界が広がる

ハルゴッシュ峠(4,344m)を越えると、いたるところにユルタが点在し、キルギス族の男達が馬に乗って、家畜を放牧するのどかな風景を目にします。そんな遊牧風景を眺めながら、ヤシル・クル、ブルン・クル、サシク・クルといった真っ青な水を湛える高山湖を訪れます。どの湖も空を映し出す様な青さをみせてくれます。

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草原に点在するユルタ

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真っ青な湖ヤシル・クル

さらに4,317mのネイザダッシュ峠を越えると、キルギス族の暮らすマルガブへと到着です。特徴ある帽子をかぶったキルギス族の男たちが集まるバザールや、素朴なモスクなどが見所です。キルギス族はテュルク諸語のひとつ、キルギス語を話し、大半がイスラム教徒です。しかし、イスラム化した時期が遅いため、古くから信仰されてきたシャーマニズムなどの自然信仰の要素も残っています。そのため、偶像崇拝を禁止するイスラムの文化を持つにも関わらず、人物をかたどった石人なども見ることができるのです。

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マルガブのバザール

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バザールに集うキルギス族の男性

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ユルタとキルギス族

また、マルガブの町からは、天気が良い日にはムスターグ・アタ峰(7546m)を望むこともできます。

マルガブを出発すると、さらに標高を上げ、4,655m のアクバイタル峠へと向かいます。ここまで標高があがると、夏の時期でも気温が5度位までに冷え込む事もありますが、峠付近の景色は素晴らしいものがあります。また、このルートは中国との国境に近く、緩衝地帯を示す柵が道路横に設置されています。

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アクバイタル峠を目指す

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アクバイタル峠周辺の景色

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中国との緩衝地帯を示す柵

そして、パミールの雪山を背後にいただく、カラクル湖へと到着です。そこには紺碧の水を湛える美しい風景が広がり、誰もが目を奪われる場所でもあります。湖畔には古代の遊牧民と考えられているサカ族の墓跡カラアート遺跡が残っています。サカ族は、紀元前6世紀頃から中央アジアに現れたイラン系の遊牧民です。アケメネス朝の支配下ではペルシア戦争に参加するなど、強力な部隊として活躍したとも言われています。

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紺碧の湖カラ・クル

そして、旅は終盤キルギスへと続いてゆきます。。。。

西遊旅行で行くタジキスタンの旅
パミールハイウェイとワハーン渓谷 詳細はこちらをクリック!



夏休みのご出発、8月コースが間もなく催行決定!

8月1日(金)~8月17日(土) 16日間 催行間近
東京・大阪発着 ご旅行費用 538,000円

















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2014年04月01日

パミールハイウェイとワハーン渓谷 追加設定しました!

皆様こんにちは。
この度、例年大好評をいただいておりますタジキスタン冒険行「パミールハイウェイとワハーン渓谷」
7月11日発が満席となり、お取消し待ちもたくさんいただいておりましたので、追加設定することとなりました。9名様限定となっておりますので、是非お早目にご検討下さい。

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仏教遺跡と考えられるヴァン遺跡と背後に広がるパンジ川とワハーン渓谷。

【追加設定】
7月13日(日)~7月28日(月) 16日間 旅行費用 518,000円
お一人部屋使用料:48,000円(カライクム、ヤン村、ランガール、サリタシュ泊除く)
その他、条件は7月11日発と同様です。


このツアーの魅力はやはり、タジキスタンの雄大な自然です。タジキスタンは山に覆われた国で、国土の大半を山岳地帯が占めています。また、中央アジアの大河アムダリアの上流となるパンジ川はアフガニスタンとの国境をなし、中国との国境に至る東部は世界の尾根とも言われるパミール高原の一部となっています。また、ゴルノバダフシャン自治州に入るとパンジ川沿いを走り、対岸にアフガニスタンの村々を眺めながらのドライブ。また、ヒンドゥークシュの雪山の展望もお楽しみいただけます。旅の中盤、ゴルノバダフシャン自治州に入ってからの見所をご紹介していきましょう。

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イシュカシムを越えるとヒンドゥークシュの山並みが見えてくる

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カライクムを越えると、対岸にアフガニスタンの人々の暮らしを望むことができます。人々はロバで移動したり荷物を運んでいることが分かります。

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対岸に見えるアフガニスタンの村

【パンジ川とワハーン渓谷】
パンジ川の扇状地
源流はヒンドゥークシュ山脈のワフジール峠から発するワフジル川。これにオクスー川が加わってワハーン川となり、すぐにパンジ川と名前を変えます。パンジとは「5つ」という意味で、パミール高原の氷河や万年雪などから流れ出た4つの川(パミール川、グント川、バルタング川、ワンチ川)が次々と合流します。タジキスタンとアフガニスタンの国境をなし、対岸にはアフガニスタンの村々や人々の暮らしを眺めることができます。このあたりはワハーン渓谷と呼ばれる回廊状の渓谷。かつて玄奘三蔵もインドへの道中に通ったと言われています。

【扇状地】
ワハーン渓谷の扇状地とヒンドゥークシュの雪山
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パンジ川の扇状地。かつて氷河によって削りだされたたためにこのような地形ができたのです。
背後にはヒンドゥークシュの雪山が姿を現します。

【温泉】
カライクム以降は民家を改造したゲストハウスに泊まることが多く、シャワーなどが十分に浴びることができません。そんな中、ツアー中2回温泉浴をお楽しみいただけるチャンスがあります。いろいろな国で温泉はありますが、どちらかというと温泉プールみたいな場所が多く、日本人が望む温泉浴を味わう事ができる温泉は少ないと思います。そんな中、タジキスタンの温泉は雰囲気もお楽しみいただけるお勧めの温泉です。

温泉1.ガラムチャシュマ
トルコのパムッカレを彷彿とさせる石灰棚のお風呂です。
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温泉2.ビビ・ファティマの岩風呂 岩山の間にあり、秘湯っぽい雰囲気を味わうことができまます。
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ワハーン渓谷を対岸に臨む地域にはワヒ族、シュグナン族など、パミール諸民族が暮らしています。パミール諸民族の人々はアーガー・ハーンを指導者とするイスマーイール派の一派ニザール派を信仰している人が多く暮らします。それぞれ異なる言語を持ち、我々が外見から区別するのはかなり難しいです。

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ワヒ族の少女

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ゴルノバダフシャン自治州に暮らす人々。素朴な暮らしが残っている。

旅の後半はワハーン渓谷を離れ、パミール高原へと移っていきます。パミール諸民族の暮らす土地からユルタが点在するキルギス族の放牧の世界へと変わってゆくのです。

山岳国家であるため、冬は雪で閉ざされ、訪問することが難しくなります。例年満席を多くいただくコースです。少し日数が長いですが、タジキスタンという国をトータルで知ることができるツアー内容となっております。ご興味おありの方、お急ぎ下さい!

パミールハイウェイとワハーン渓谷 詳細はこちらをクリック!






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2014年03月20日

修道院文化の中心・クロンマクノイズ(アイルランド)

前回に続き、アイルランドの見所をご紹介します。

今日ご紹介するのは初期キリスト教の遺跡クロンマクノイズです。シャノン川が流れるアスローン近郊に位置し、アラン諸島でも布教活動をした、聖キアランが545年に教会を建てたことに歴史は遡ります。7世紀~12世紀に最盛期を迎え、この頃のアイルランドでは修道院文化が栄え、ここクロンマクノイズはその中心的な役割を果たしたと言われています。

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修道院遺跡クロンマクノイズ

DSC_0912最初につくられた教会は木製の小さな教会でした。当時の王ディアルマイトの援助を得て建設されましたが、聖キアランはその1年後に疫病によってなくなり、クロンマクノイズの繁栄を見ることはありませんでした。彼の遺体はその教会の地下に埋葬され、現在も多くの巡礼者がこの地を訪れます。

写真左:クロンマクノイズの入り口にある聖キアランの像












アイルランドにおける初期キリスト教会の建造物では、いくつか興味深いものがみられます。

■ラウンドタワー(円塔)
DSC_093610世紀半ばから12世紀後半にかけて、重要な教会の敷地内に建設されました。このタイプの塔はアイルランド独特のもので、国全体で約80の円塔が残っています。高さは約30メートル、内部には貴重な経典の保存などに使われたと言われています。一部の説によると、外部からの襲撃の際には避難所としても利用されたという話もありますが、近年の調査によるとこれは正しくないようです。その他、鐘楼の役目も果たし、周辺の集落に祈祷の時間を知らせたとも考えられています。










■ケルト十字架

ケルトの十字架はアイルランドのキリスト教の最大の象徴で、8世紀から12世紀の間に作られました。十字架には経典の教えや聖書の様々な場面が彫り込まれています。また、12世紀にはマーケット・クロスと呼ばれ、主要集落地の外側にあり、市場の場所を示したとも言われています。

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写真左:遺跡内に立つケルトの十字架はレプリカ  
写真右:オリジナルの十字架はビジターセンター内にあります。

■大聖堂(カテドラル)
クロンマクノイズで最大の建造物。10世紀頃にタラの王フラン・シナによって建設されました。シンプルな長方形の教会で、周辺には多くのお墓が残っています。12世紀、13世紀に増築されています。
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大聖堂の窓から眺めるラウンドタワー
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大聖堂の北の入り口には3人の聖人を現すレリーフが残り、それぞれ聖ドミニク、聖パトリック、聖フランシスと考えられています。
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アイルランドにおけるキリスト教の歴史を知るうえで、非常に重要な遺跡クロンマクノイズ。是非、その神秘的な雰囲気を感じていただきたい場所と言えます。

西遊旅行で行く アイルランドの旅
ケルト文化と緑の大地 アイルランド周遊
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2014年03月07日

ケルトの聖地ドン・エンガス(アイルランド)

今回は中近東、シルクロードから少し外れますが、昨年久々にツアーを再開したアイルランドの
魅力をご案内したいと思います。

アイルランドといえば「ケルト」という言葉を連想される方も多いことでしょう。
そのケルト人にとって、古来より聖地とされた場所がアラン諸島のイニシュモア島に
ある「ドン・エンガス遺跡」です。

アイルランド東部の町ゴールウェイからバスで1時間ほどの港から高速フェリーに
乗り、イニシュモア島までは約1時間。島では今でものどかで、素朴な暮らしが営まれています。

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アラン諸島へのフェリー

岩盤が多いこの島では農業は簡単なものではありませんでした。そのため人々は
海藻などをと岩盤の上に敷き詰め、限られた土壌を有効に利用してきました。
そんなイニシュモア島でもっとも有名な遺跡「ドン・エンガス」は壮大な石造りの遺跡で、
島の南海岸線の崖の上に聳えています。伝説によると「エンガス」というのは高名な王家の人物であるという説や、紀元5世紀のカッシェルの王アンガス・マク・ナトフォイクであるという説もありますが、定かではありません。
しかし近年の考古学調査の結果、紀元前1,500年~紀元1,000年にわたる2,500年もの長き間、この崖の
上の砦には人が住んでいたと考えられ、砦の建造は紀元前1,100年頃に始まったと推測されています。

紀元前800年頃にはドン・エンガスは最盛期を迎え、ケルトの政治、経済、宗教の中心地となりました。
しかし、砦に住むことができたのはエリートと呼ばれる限られた人々だけだったようです。その後、
紀元700年頃には、衰退期にと入り、1,000年頃には廃墟と化しました。
19世紀、ここは国の記念建造物となり、広範囲にわたって遺跡が修復され、現在では管理局によって
しっかりと保存されています。

さて、ドン・エンガスへは港からミニバスにゆられること約20分ほど、入り口で受付を済ませ、
小高い崖の上まで約30分ほどゆるやかな階段の上りとなります。

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ドン・エンガス遺跡への登り階段

階段を上りきると、もっとも見所となる青銅器時代後期の砦跡です。
砦の広さは5.7ヘクタールにも及び、崖を背後に、曲線型の石の壁によって、外部、中央部、内部の
3つに分かれています。本来砦には北側から入る様になっていましたが、現在観光客は外壁にあいた
裂け目を出入り口として利用しています。

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ドン・エンガス遺跡

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外壁の周囲には外敵の襲来を防ぐ目的で、鋭利な石が無数に置かれています。

内部の囲い地には高さ5mにも及ぶ壁が作られ、複数の層で構成されています。ドン・エンガスでは
6,500トンもの石が使用されたと考えられています。内部の囲い地の中には、7軒の家の基礎となった土台が見つかっています。当時、床は舗装され、石の暖炉が設けられていました。家は円形で直径が約5mほど。当時の人々にとって、海に囲まれたこの島では魚介類は重要な食材でした。それを示すかの様に、発掘当時には約8トンもの貝殻が見つかっています。

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内部を囲む石壁 高さ5mにも及ぶ

崖の端にある石舞台では、儀式が行われていたと考えられています。この舞台にはめ込まれた銅製の
輪は、神への捧げものと考えられています。また、大きな炉床もあり、人々が集まり宴をもうけたり、銅製
の武器や道具をそこで鋳造したと考えられています。

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石壁の内側に残る舞台

断崖絶壁の上にたつドン・エンガスの魅力は遺跡だけではありません。ここから眺める大西洋の景色は
格別です。天気が良ければどこまでも続く、イニシュモアの断崖の絶景が広がります。5,6月頃は
春の野花が咲く季節、断崖の上も色とりどりの小さな花に彩られ、また違った顔を見せてくれます。

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春の訪れを告げる野花

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ドン・エンガスから望む断崖 絶景が広がる。

その他、イニシュモア島には、初期キリスト教時代の遺跡セブンチャーチズも残っています。
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セブンチャーチズ

次回は初期キリスト教時代の遺跡・クロンマクノイズをご紹介したいと思います。

西遊旅行で行く アイルランドの旅
人々の心に息づくケルト文化と緑の大地アイルランド周遊 詳細はこちらをクリック!






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2014年02月14日

イラン北西部周遊 一部コース1万円値下げしました!

大阪支社の米谷です。
今日は春、ベストシーズンを迎えるイラン北西部の旅をご紹介します。
まず最初に、4/10発、5/8発の2つの出発日の旅行費用を308,000円から
298,000円へ1万円値下げいたしました!

4/10(木)~4/21(月)12日間 308,000円→298,000円!
5/8 (木)~5/19(月)12日間 308,000円→298,000円!

イランというと、まず最初に思い浮かぶのは古都イスファハンやペルセポリス遺跡かもしれません。しかしながら、イランの北西部には7つもの世界遺産が残り、イランを知る上で非常に重要な場所なのです。また、ザグロス山脈の自然、そこで生活を営む人々の暮らしも垣間見ることができ、遺跡と自然と暮らしを楽しむことができる魅力あるツアーでもあります。

イラン北西部周遊で訪れる世界遺産をいくつかご紹介していきましょう。

■チョガザンビル遺跡(1979年世界遺産登録)
エラム王国時代の宗教の中心地。1935年油田を調査している途中に偶然発見されました。エラム王国の遺跡の中では一番保存状態の良いジグラット(階段状ピラミッド)は当時の3分の1ほどまではっきりと残っていて当時の壮大な姿を想像することが出来ます。ジグラットは宗教儀式に使われており、当時50メートルの高さを誇っていたとされている頂上部分には寺院がありエラム人の最高神を祀っていたそうです。
チョガザンビル


■シューシュタルの水利施設(2009年世界遺産登録)
サーサーン朝時代、近くを流れる川がシューシュタル周辺の農業の発展に貢献し、サトウキビなどの農産物が生産されるようになりました。サーサーン朝のシャーであるシャープール1世は、ローマ帝国皇帝ウァレリアヌスを打ち破った際に、ローマ人捕虜を用いて、カエサルの橋と呼ばれる 550 m の長さに及ぶ巨大な橋梁・ダムを建設させました。また、周辺に張り巡らされた水利網を ガナット と呼び、河川とため池や建物とを結び、シューシュタルの町に水を供給するシステムを構築したのです。
シューシュタル 


■タフテ・スレイマン遺跡(2003年世界遺産登録)
遺構は直径約100メートル、水深約100メートルの火口湖を中心に建てられている。ソロモン王の玉座という意味で、ササン朝時代に造られたゾロアスター教(拝火教)の神殿などが残っています。サーサーン朝はゾロアスター教を国教と定めていました。アッバース朝時代の歴史家タバリーが『諸使徒と諸王の歴史』で述べる宗教都市シーズ、後代のゾロアスター教文書に言及されるサーサーン朝の国家的最重要拝火壇のひとつ「アードゥル・グシュナスプ聖火」が、このタフテ・スレイマン遺跡であった可能性が高いと考えられています。
タフテスレイマン

タフテスレイマン遺跡


■聖タデウス教会(黒の教会) (2008年世界遺産登録)
十二使徒の一人である聖タデウスは、福音を広めている途中で殉教しました。タデウスはアルメニア使徒教会によって崇敬され、伝説によると聖タデウス修道院の創建は68年に遡るとされています。1319年の大地震により建物に大きな被害があり、1329年に再建されました。現在残る建物の多くはガージャール朝時代の王子アッバース・ミールザーが19世紀初頭に修復を行ったものとされています。黒の教会という名前の由来は、最初期の建築に用いられた石の色が黒色だったこと来ているという説が有力である。
聖タデウス教会


■タブリーズのバザール(2010年世界遺産登録)
古くから隊商の交易路としての役割を果たしてきてたタブリーズ。バザールは、そのタブリーズの中心街に残っています。金や宝石を取り扱うアミール・バザール、ペルシャ絨毯を扱うモッザファリーエ・バザールなどさまざまな物品を取り扱う複数のバザールが連なっている。現在でも、イラン北西部の経済の中心地として機能しており、2010年に世界遺産に登録されました。
タブリーズのバザールタブリーズのバザール


これから春を迎えるイラン北西部。野花が咲く美しい季節を向かえます。
天気が良ければアルメニアとの国境に近いマクーより、大小のアララット山を展望するチャンスも!

野花咲く春の北西部
春、野花咲くイラン北西部の風景

ケシの花畑
一面に咲くケシの花畑

放牧の風景
のどかな山岳部ならではの放牧風景

歴史だけでなく、豊かなイランの自然、放牧しながら生活を営む人々の暮らしと、魅力溢れるイラン北西部へ、是非お出かけ下さい。

西遊旅行で行くイラン北西部の旅 2014年
「イラン北西部周遊」 詳細はこちらをクリック 

yonetani_saiyu at 11:16|Permalink

2013年10月18日

2014年をペトラで!12/26発 ヨルダン8日間を追加設定!

皆さんこんにちは。大阪支社の米谷です。
年末年始のご旅行のご予定はいかがでしょうか?
8月に発表しました「王の道が貫く砂漠の国 ヨルダン」
もともと設定しておりました12/28発コースがおかげさまで満席となったために12/26発で追加設定をいたしました。

追加設定コースは、パンフレット記載の内容と日程順序が異なりますが、訪れる観光地に変更はありません。
また、ヨルダンを代表するナバタイの遺跡ペトラと、死海の2箇所で、5ツ星クラスのモーヴェンピックホテルにご宿泊いただきます。ペトラのモーヴェンピックホテルは遺跡の入り口から徒歩すぐの好ロケーションに位置します。
丁度、大晦日にあたる12/31がペトラ泊となり、2014年をペトラで迎えることができます。大晦日の夜はホテルにて、新年を迎えるガラディナーもお楽しみいただけます。

詳細は下記、ホームページで追加設定コースの概略もご覧いただけます。
詳細な日程をご希望の方は中近東方面担当までお問い合わせ下さい。

王の道が貫く砂漠の国 ヨルダン ツアー詳細

■モーヴェンピックホテル・ペトラ
モーヴェンピック ペトラ外観
ホテルの外観

モーヴェンピックペトラ プール
モーヴェンピック・ペトラのプール

また、ホームページにてヨルダン特集ページを公開しています。
ヨルダンの新たな魅力を知っていただける、充実した内容となっています。
是非、ご覧下さい。

jordan

特集 ヨルダン再発見 こちらをクリック!

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2013年04月05日

トルクメニスタンの至宝・メルヴ遺跡

こんにちは。大阪支社の米谷です。

シルクロードのベストシーズンが近づいており、今年も3月から続々とツアーが催行決定しております。
新たに発表した「地獄の門と奇跡の大地」のコースが好評をいただいていますトルクメニスタンですが、今日はメルヴ遺跡をご紹介したいと思います。

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メルヴのシンボル 大キズカラ

メルヴはマリ市の北約25kmほどに位置しています。広大な土地に様々な遺構が残るこのメルヴ遺跡。その中心はエルク・カラ、ギャウル・カラ、スルタン・カラと呼ばれる遺跡で、エルク・カラにはアケメネス朝以前から集落があったと考えられています。四世紀頃にはこのメルヴにゾロアスター教、仏教、キリスト教の寺院が建設され、様々な宗教が混在していたとも考えられています。

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広大な敷地に遺構が残るギャウル・カラ

私たち日本人にもなじみの深い仏教は1世紀頃にメルヴに伝わり、3世紀頃には仏塔が建てられたと言われています。現在でもこのメルヴ遺跡のギャウル・カラ南東部に仏塔の跡と考えられる遺構が残っており、世界で最も西の端にある仏教遺跡と言われています。また、8.5cmの仏像の座像と土器に入った経文が発見されています。
仏塔の跡
≪かつての仏塔の跡≫

メルヴのシンボルともなっている建物がキズ・カラです。大キズ・カラ、小キズ・カラの2つの建物が残っており、これは当時の領主のお城と考えられています。キズ=乙女 カラ=城という意味で、ササーン朝時代の7世紀頃に建設され、セルジューク朝の時代にも利用されていました。周囲を巨大な城壁で覆われており、メルヴ遺跡の中ではひときわ目立った存在です。

大キズカラ
≪大キズ・カラ≫

大キズカラの内部
≪大キズ・カラの内部≫

メルヴは11~12世紀に最盛期を迎えたと考えられており、その当時東セルジューク朝のスルタン・サンジャルが統治していたと考えられています。このサンジャルの霊廟がメルヴ遺跡のスルタン・カラに残っています。1140年に建てられ、その後、モンゴル軍の進行や地震による破壊を耐え抜き、現在でもその姿をとどめています。当時の建築技術の高さが伺い知ることができます。
スルタンサンジャール廟
≪スルタン・サンジャール廟≫

中央アジアの中ではまだまだ日本では馴染みの少ないトルクメニスタン。シルクロードの歴史が好きな方にとっては大変興味深い国のひとつです。これから春のベストシーズンに突入し、5月17日発「カラカルパクスタンとトルクメニスタン」のコースは催行決定となりました。

是非、ご検討下さい。

●ツアーの詳細はこちら
カラカルパクスタンとトルクメニスタン

中央アジアの見所はこちら









yonetani_saiyu at 21:05|Permalink

2013年02月25日

中央アジアへの旅 旅行説明会開催!

いよいよ4月~10月にかけて中央アジア・シルクロードのベストシーズンが到来です。
既にゴールデンウィーク出発コースなど数多くのお申込みをいただき、誠にありがとうございます。

レーニン峰
《サリタシュ(キルギス)から眺めるレーニン峰》

さて、既にホームページ、西遊通信でもご案内しておりますが、中央アジアのツアーラインアップの中からトルクメニスタンの新企画「地獄の門と奇跡の大地」をはじめとする6コースに関して、旅行説明会を開催します。

西遊旅行ならではの一歩踏み込んだツアー内容を一人でも多くの皆様に知っていただければと思います。
また、まだまだ情報の少ない地域ですので、持ち物・気候・観光地についてなど貴重な情報をスライドを交えて弊社中央アジア担当者よりご案内いたします。是非、お誘い合わせの上、ご参加下さい。

◆東京説明会:4月9日(火) 15:00~17:00
場所:西遊旅行 東京本社 5階会議室
定員:25名様

◆大阪説明会:4月10日(水) 15:00~17:00
場所:西遊旅行 大阪支社 
定員:25名様

詳細は下記URLもご確認下さい。
http://www.saiyu.co.jp/newspaper/event/setsumeikai_casia_1304/

《説明会対象コース》
カラカルパクスタンとトルクメニスタン
地獄の門と奇跡の大地
キルギスとカザフスタン 天山自然紀行
草原のシルクロード3ヶ国周遊
タジキスタンとテルメズの遺産
パミールハイウェイとワハーン渓谷

それぞれ、お電話又はEメールにてお申込みの上、ご参加下さい。
皆様のご参加をお待ちしております。

西遊旅行・米谷健吾




yonetani_saiyu at 09:30|Permalink

2012年11月18日

春の新コース発表しました!

こんにちは。大阪支社の米谷です。
先日、「早春のウズベキスタン」「早春のペルシャ」2つのパンフレットを発表しました。
既にホームページにもコース内容を更新しておりますので、是非ご覧下さい。

早春のウズベキスタン
10D_000-999_UZBEKISTAN_2-1東京・大阪からの発着で、9日間のコンパクトな日程です。
サマルカンド、ヒヴァ、ブハラ、シャフリサブスとウズベキスタンの4つの世界遺産を全て訪問する充実のツアー内容です。早春の季節を迎える3月~4月上旬。特別価格198,000円でのお届け。大変リーズナブルなツアーとなっております。

また、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァではそれぞれ2連泊とゆとりある行程。世界遺産の町並みをゆっくりとお楽しみいただけます。ヒヴァではイチャン・カラより徒歩圏内のホテルに宿泊しますので、時間を気にせずに散策することができます。




◆早春のペルシャ
10D_PERUSHA_000_1こちらのパンフレットでは下記の3つのコースを掲載しております。

・ペルシャ歴史紀行 11日間
・イラン北西部周遊 12日間
・大ペルシャ周遊   20日間

イランが初めての方には「ペルシャ歴史紀行 11日間」がお勧め。
イランを代表する観光地のイスファハン、ペルセポリスはもちろんのこと、エラム王国の都市遺跡チョガザンビルも訪問。メソポタミア文明で最も保存状態が良いと言われる巨大ジグラットの基礎が残り、太古の昔に栄えた高度な文明をご覧いただきます。その他、世界遺産のフィン庭園や、ササン朝時代のビシャプール遺跡など、ペルシャの地で栄華を極めた数々の帝国の史跡も訪問する充実の内容です。

イラン再訪の方へのお勧めは「イラン北西部周遊12日間」
エラム王国の史跡が眠るフーゼスタンを出発し、イラン北西部のザグロス山脈を越えて高原地帯のクルディスタン地方をめぐります。ビストゥーンやタフテ・スレイマン、マクーに残る黒の教会、新たに世界遺産に登録されたシューシュタルの歴史的水利施設やタブリーズのバザール、アルダビル聖者廟も加え、7つの世界遺産を訪れる充実の内容です。 歴史遺産だけでなく、険しい岩山に肥沃な大地、荒々しく変化に富んだ雄大な自然もたっぷり満喫いただくことができます。

どちらも一度に巡ってみたいという方には「大ペルシャ周遊20日間」がお勧めです。
イランの見所を一度に巡る大紀行。これ1回の旅でイランの主要な見所を巡ります。ペルシャの歴代帝国の歴史を刻む遺跡、多様な民族の暮らし、そして広大な国土に残る自然。イランのすべてを凝縮したコース内容です。

どれも例年大好評をいただいているコースばかりです。
是非、今年の春のご旅行の候補にご検討下さい。

yonetani_saiyu at 09:21|Permalink