キルギス

2016年07月04日

パミールハイウェイとワハーン渓谷

こんにちは、大阪支社の前川です。

6月に「パミールハイウェイとワハーン渓谷」の旅に同行させていただきました。
アフガニスタンとの国境を流れるパンジ川沿いを走り、またゴルノバダフシャン自治州からキルギスへと続く道中でご覧いただける景色をご紹介したいと思います。

タジキスタンは中央アジアに位置し、東は中国、西はウズベキスタン、南はアフガニスタン、北はキルギスと国境を接しています。
山岳国家と言われるタジキスタン、国土のほとんどが山岳地帯で、標高1000m未満の山から7000m級の山まで、様々な山があります。

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【パンジ川に架かるアフガニスタンとの橋】

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【パンジ川沿いの道を走ります】

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【川の対岸にはアフガニスタンの人々の様子も】
ハルゴッシュ峠(標高4344m)を越えると様々な高山湖もご覧いただけます。
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【ヤシル・クル湖】 ヤシル・クルとは「緑色の湖」という意味です。

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【ブルン・クル湖】 ブルン・クルは「離れた場所の湖」という意味です。

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【オク・バリク】
ここは湖ではなく、雪解け水が地下から湧き出る泉です。周りには雪を抱いたパミールの山脈群と透明度の高い泉との素晴らしい景観を見せてくれます。

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【カラ・クル湖】
カラ・クル湖は「黒い湖」という意味です。タジキスタンで最も大きな湖であり、中央アジアではカスピ海、アラル海、イシ・クル湖に次いで4番目に大きな湖です。

カラ・クル湖を最後に、キルギスとの国境へと向かいます。
キルギスに入ると夏の間は高地で放牧生活をする人々の住むユルトをたくさん見かけます。
一軒のユルトを訪問し、手作りヨーグルトや馬乳酒をごちそうになりました。地元の方とのふれあいもこの旅の大きな魅力の一つです。
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【馬乳酒】

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羊の肺を水洗いしミルクを入れてから蒸すそうです。美味しい料理になるとの事です。

8月と9月出発のコースは催行決定しております。
この機会に是非、タジキスタンへ行ってみませんか。
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ツアーの詳細はこちら↓
知られざる山岳国家タジキスタンを巡る パミールハイウェイとワハーン渓谷  

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2016年05月23日

花のキルギスへ ~色とりどりの高山植物と出会えるキルギスへ

 大阪支社 高橋です。

 春もそろそろ終わりを迎え、梅雨の始まりを予報するニュースが流れるようになってきました。

 ただ、雨は花々をキレイに咲かせるためには重要な要素の1つ。花好きの方にとっては、喜ばなければいけないシーズンなのかもしれません。

 この時期はあじさいがキレイに咲くシーズンでもあります。
 私が住むマンションの玄関にも管理人さんが手入れしてくれているアジサイが毎年キレイに咲き、楽しみの1つとなっています。

 これまで、4回に渡り紹介してきました「ブログ 夏のキルギスへ」は、ご覧いただけましたでしょうか。
 今回は、番外編として「花のキルギスへ ~色とりどりの高山植物と出会えるキルギスへ」として、昨年観察できた高山植物、花々をご紹介したいと思います。

 7月、キルギスでは高山植物の咲くシーズンを迎えます。
 半乾燥の草原が広がり、周囲の山々からの水を受け、エーデルワイスやフウロソウ、シオガマなど、色とりどりの高山植物や球根植物が花を咲かせます。

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 昨年の7月、「天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー」へ添乗させていただいた際には、レーニン峰ベースキャンプ周辺でのハイキング、各峠へと向かう道中、ソン・クル湖畔、カルカラ谷など、各所で高山植物の観察を楽しめ、今でもキレイに咲き誇る花々の色、可憐さが思い出として残っております。
 
 今回は、昨年7月に観察できた高山植物の花々をご紹介させていただきます。

KW2A1728(Ranunculus キンポウゲ科 キンポウゲ属)
【キンポウゲ科 キンポウゲ属/Ranunculus 】

KW2A1734(Chorispora コリスポラ  アブラナ科)
【コリスポラ アブラナ科/Chorispora】

KW2A1737(シオガマの花 ゴマノハグサ科)
【シオガマの一種 ゴマノハグサ科】

KW2A1740(サクラソウ サクラソウ科)
【サクラソウ サクラソウ科/Primula】

KW2A1747オキナグサ(キンポウゲ科)
【オキナグサ キンポウゲ科オキナグサ属/Pulsatilla】

KW2A1842(オキナグサの穂)
【オキナグサの穂】

KW2A1786(チューリップの原種 Tulipa dasystemon)
【チューリップの原種 Tulipa dasystemon】
※「春のキルギスへ」でも観察できたワイルドチューリップの1つ

KW2A1797(Bistorta タデ科 イブキトラノオ属)
【タデ科 イブキトラノオ属/Bistorta】

KW2A1858(キンバイの花 キンポウゲ科)
【キンバイソウ キンポウゲ科キンバイソウ属/Trollius】

KW2A1959(Leontopodium fedschenkoi キク科 ウスユキソウ属)
【エーデルワイス キク科 ウスユキソウ属/Leontopodium fedschenkoi】
※カルカラ谷キャンプは、一面に咲き誇っており、足の踏み場もないほどでした。

KW2A2098(Thymus  シソ科 イブキジャコウソウ属 )
【シソ科 イブキジャコウソウ属/Thymus 】

KW2A2100(Geranium pratense フウロソウ科 フウロソウ属)
【フウロソウ科 フウロソウ属/Geranium pratense】

KW2A2101
【キク科の花/名称不明ですが、キレイな花でした】

KW2A2104(phlomoides speciosa ゴマノハグサ科)
【ゴマノハグサ科/phlomoides speciosa】

KW2A2113(Campanula glomerata キキョウ科 ホタルブクロ属)
【キキョウ科 ホタルブクロ属/Campanula glomerata】

KW2A2116(ファエニキウム アブラナ科)
【ファエニキウム アブラナ科/Cruciferae】

KW2A2129(リンドウの一種 Gentiana)
【リンドウの一種 リンドウ科/Gentiana pubigera】

KW2A2135(シオガマギク ゴマノハグサ科)
【シオガマギク ゴマノハグサ科シオガマギク属/Pedicularis】

KW2A2300(Papaver croceum ケシ科 ケシ属)
【ケシ科 ケシ属/Papaver croceum】

KW2A2304(シュルマハウセニア・ニドゥランス キク科アザミ属)
【シュルマハウセニア・ニドゥランス/キク科アザミ属】

KW2A2306
【シュルマハウセニア・ニドゥランス/キク科アザミ属】

KW2A2307
【シュルマハウセニア・ニドゥランスの若葉】

KW2A2419(コドノプシス クレマティデア キキョウ科)
【コドノプシス クレマティデア/キキョウ科ツルニンジン属】

KW2A2421(コウリンタンポポ キク科・ヤナギタンポポ属)
【コウリンタンポポ キク科・ヤナギタンポポ属/Hieracium umbellatum】
※カルカラ谷の手前に群生しており、一面がオレンジ色に染まっていました。


 ご紹介した花々はキルギスの各地でご覧いただけます。私も、現場で撮影できなかった関係で、今回は掲載できませんでしたが、まだまだ紹介しきれない花はたくさんあります。

 私自身、花の観察、撮影が好きでありますので、キルギスという国は、花好きの方へいつもお勧めしている国の1つです。

 7月の高山植物が咲き揃うシーズンに合わせた「キルギスへの旅」、弊社では2コース発表させていただいております。
 もちろん、花ばかりではなく、これまでブログなどで紹介させていただきましたが、キルギスという国は、たくさんの魅力の詰まった国となっております。
 これまでのブログをご覧いただき、キルギス共和国という国にご興味が湧いてきましたら、是非この機会に「花のキルギスへ」訪れてみませんか。

<花のキルギスへ ツアーのご紹介>
■天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー
 ・06月30日(木) ~ 07月14日(木) 15日間 催行決定/残席わずか
 ・07月07日(木) ~ 07月21日(木) 15日間
 ・07月14日(木) ~ 07月28日(木) 15日間 催行決定/残席わずか

■キルギス・カザフスタン 天山自然紀行
 ・07月08日(金) ~ 07月16日(土) 9日間 催行決定/残席わずか
 ・07月15日(金) ~ 07月23日(土) 9日間 まもなく催行
 ・07月22日(金) ~ 07月30日(土) 9日間 催行決定

■ブログ 夏のキルギスへ
 ①パミール・アライ山脈「レーニン峰ベースキャンプ」
 ②パミール・アライで生きるキルギス族の生活と伝統
 ③ソン・クル湖畔での伝統的なユルトでの宿泊
 ④天山山脈の絶景が広がる南イニルチェク氷河ベースキャンプ

■花の参考資料
 ・世界のワイルドフラワー (学研の大図鑑)
 ・グレートヒマラヤ 花図鑑 (講談社)
 ・山渓ハンディ図鑑8 「高山に咲く花」(山と渓谷社)
 ・現地の花専門ガイドさんからの情報 など


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2016年04月16日

夏のキルギスへ ~④天山山脈の絶景が広がる南イニルチェク氷河ベースキャンプ

 大阪支社 高橋です。

 4月中旬、桜のシーズンも終わり、続いてやってくるのは「つつじのシーズン」です。
 皆さん、つつじの名前の由来はご存じですか?
 つつじの花は、赤や白の花が連なって咲くので「つづき」、花が筒のような形状をしていることから「つつ」などと呼ばれ、それらが次第に「つつじ」になったといわれているのです。

 本日も引き続き、夏のキルギスを訪れる「天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー」のコースをご紹介します。

 第4回目は「天山山脈の絶景が広がる南イニルチェク氷河ベースキャンプ」についてご紹介します。

 ツアー10日目、前日に到着した高山植物の宝庫である「カルカラ谷のキャンプ地」を基点として、天山山脈の名峰群の絶景が広がる「南イニルチェク氷河ベースキャンプ」へ訪れます。

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 さっそくですが

※ここがツアーのポイント!!
 カルカラ谷滞在中の3泊4日の間にカルカラ谷から南イニルチェク氷河へのヘリフライトによる1泊2日の訪問を予定しています。
 これまで、フライトが最終的に飛ばなかったことは弊社の過去のツアーではございません!!
 カルカラ谷よりヘリフライトにて天山山脈の南イニルチェク氷河を訪れ、天山山脈の最高峰であり、キルギス共和国の最高峰でもあるポベーダ峰や、聖霊の王と呼ばれるハン・テングリ峰など、天山山脈の雄大な山岳風景をお楽しみいただきます。


<ご注意>
 悪天候及びレスキュー活動などによりフライトがキャンセルや延期になることもあります。
 また、時間帯などもその日の天候や運搬スケジュールに左右されるものであることをご理解ください。


 朝、カルカラ谷のキャンプにて朝食を召し上がっていただいた後、1泊分の荷物(スポーツバッグやリュック等をご準備ください)を持ってヘリコプターへと乗り込みます。
 ヘリコプター内の中央に皆さんの荷物などを積み込み、左右の窓に背を向けるかたちで座席にお座りいただき、いよいよ「南イニルチェク氷河ベースキャンプへ向けてのヘリフライト」がスタートします。
(大きなスーツケースはカルカラ谷キャンプに預けていきます。)

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【カルカラ谷から出発】

 このヘリフライトは、ただの移動手段ではございません。
 狭いヘリコプター内には、小さな窓があり、その窓越しから望む天山山脈の風景また周辺に流れる氷河の風景の数々、ひと時も目を離すことのできない絶景が広がっています。
 ※昨年、ご一緒したお客様の歓声が、このブログを作成している今でも忘れられません。
 ※左右、どちらが絶景かとの疑問が出てくるでしょうが・・・答えは「どちらも絶景が広がっています」

【ヘリフライトで望む絶景の数々<往路>】
ヘリフライトの風景KW2A2464

ヘリフライトの風景KW2A2465

ヘリフライトの風景KW2A2470

ヘリフライトの風景KW2A2488

ヘリフライトの風景KW2A2494

 約40分のヘリフライトでの絶景の数々に「もう大満足!」との声が聞こえる中、この日から宿泊する南イニルチェク氷河ベースキャンプ「South Inilchek Base Camp」(標高4000m)に到着します。

<ご注意>
 到着した南イニルチェク氷河ベースキャンプは標高4,000mの地。
 ヘリコプター内からしっかりと防寒対策をお済ませの上、降機いただきます。
 また状況次第では、プロペラを回したまま急いで降機いただくため、ヘリコプター周辺に砂埃が舞うので、目やのどの保護もお忘れなく。

南イニルチェク氷河ベースキャンプに到着KW2A2502
【南イニルチェク氷河ベースキャンプに到着】


 ここから南イニルチェク氷河ベースキャンプ周辺に広がる天山山脈の絶景を堪能する1泊2日の滞在が始まります。

※ここがツアーのポイント!!
 南イニルチェク氷河ベースキャンプでは着陸体験だけで終わらず、大氷河を望むベースキャンプに宿泊します。その時々の天候や、皆さまの体調を考慮しながら、ベースキャンプ周辺の氷河を望むハイキングへもご案内いたします。合わせてキャンプ地では刻一刻と変化する天山山脈の絶景を心ゆくまで堪能していただけます。


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【キャンプ地のすぐ目の前に天山山脈の山々が聳える】

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【キャンプ地から「天山山脈の最高峰・ポペーダ峰(7439m)」を眺望】

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【天山山脈の絶景が広がるベースキャンプ周辺のハイキングを楽しむ】

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【天山山脈の最高峰である「ポペーダ峰(7439m)」】

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【聖霊の王 ハン・テングリ峰(7010m)も眺望】

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【ポペーダ峰とハン・テングル峰は南イニルチェク氷河を挟んで向かい合ってます】

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【天山山脈の山肌の「ひだ」も非常に美しい景観です】


 夕方には雲も晴れ、周囲の山々が夕焼けに染まりはじめます。

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【ポペーダ峰が夕焼けに染まる】

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【昇り龍のような雲がのびる ハン・テングリ峰】


 夜には一面雲が覆ってしまい「天山山脈・夜の撮影」を楽しめなかったのが、残念でなりません。

 以上のような景観を、1泊2日という滞在の間で、朝夕と刻一刻と姿を変えていく、南イニルチェク氷河周辺の素晴らしい景観をご堪能いただけます。 
 
ベースキャンプでの滞在後、再びヘリフライトにてカルカラ谷キャンプへと戻ります。
 その時には往路と同様に素晴らしい景観を望めるため、お客様同士で左右のお席を調整し合いながら、往路は逆方向の景観もお楽しみください。

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【復路 ヘリフライトでの景観】 

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【カルカラ谷キャンプに到着】


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【「South Inilchek Base Camp」のスタッフたち】


 数回に分けてご紹介しました「天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー」ですが、いかがでしたでしょうか。
 まだまだご紹介しきれない観光地もございますが、選りすぐりのポイントをご紹介させいただきした。

 これまでブログをご覧いただき、ご興味をお持ちになられた方は、是非この機会に「夏のキルギス」へと訪れてみませんか。
 7月のツアーも催行間近となっておりますので、是非ご検討いただきますよう、お願いいたします。

 次回からは、番外編として「花のキルギス」をご紹介していきます。

■夏のキルギスへ訪れるツアーのご紹介
 「天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー」
 ・06月30日(木) 出発 15日間:満席 キャンセル待ち
 ・07月07日(木) 出発 15日間: まもなく催行 
 ・07月14日(木) 出発 15日間: まもなく催行

■ブログ「天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー」のご紹介
 ・【ブログ】夏のキルギスへ ~①レーニン峰ベースキャンプ
 ・【ブログ】夏のキルギスへ ~②パミール・アライで生きるキルギス族の生活と伝統
 ・【ブログ】夏のキルギスへ ~③ソン・クル湖畔での伝統的なユルトでの宿泊


takahashi_saiyu at 18:12|Permalink

2016年03月31日

夏のキルギスへ ~③ソン・クル湖畔での伝統的なユルトでの宿泊

 大阪支社 高橋です。

 2016年、早くも4月を迎えました。我が家の近所でも、春の訪れを知らせる花々が咲き始めました。
 先日、長期の添乗より帰国し、我が家までの道中で「こぶしの花」が一輪、大きな木に咲いているのを発見しました。
 私も大阪の、現在住んでいる地域に住み始めて15年以上経ちますが、この時期が来るのが毎年の楽しみとなっております。

 本日も前回に引き続き、夏のキルギスを訪れる「天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー」のコースをご紹介します。

 第3回目の今回は「ソン・クル湖畔での伝統的なユルトでの宿泊」についてご紹介します。

 ツアー6日目、前日に宿泊したカザールマン村(ここでは民家風ゲストハウスで宿泊します)を出発し、2つの峠を越えて、ソン・クル湖を目指すドライブとなります。

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 1つ目の峠は、正式な名称はなく、標高約2,800mの峠であります。
 この峠は、キルギス共和国のジャララバード州からナリン州に入る境界線であり、周囲は特に目立った名峰などの景観はありませんが、峠全体の景観は非常に心惹かれるものであります。
 この「名無し峠」にも、前回ご紹介した「キルギス遊牧民のユルト」が点在しており、ドライブの合間の小休止の際にはキルギス族の遊牧生活をされている方々とお話などを楽しんでいると、1人の男の子が馬に乗ってこちらへと近寄ってきて、彼が持っていた馬乳酒を少し分けていただきました。

①馬乳酒を売りに来た少年KW2A2086
【馬乳酒を売りに来た少年】

②ユルトでは女性が洗い物をKW2A2089
【ユルトでは女性が洗い物をされていました】


 この名無し峠を越えると1つの川が展望できます。それが州の名前にもなっている「ナリン川」です。
 このナリン川は、キルギス最大の河川で、天山山脈が水源であり、国土の中央を東から西へと流れるキルギスの主要な河川の1つであり、キルギス内の長さは535km、流域面積は53.7平方kmを誇る河川です。
 キルギスの国土中央に流れるナリン川は、綿花を中心とした耕作のためにソ連時代に大規模な灌漑施設が施設されており、下流方面には発電のためのダムも建設されているとの事でした。
 ナリン川を展望するポイントでは、たくさんの高山植物が咲き誇り、峠を下りながらも幾度かの花々の観賞時間をお取りしながら、のんびりとソン・クル湖を目指します。
 ※ちなみにウズベキスタンの国土に入ると名前が「シルダリア川」へと変わります。

③ナリン川が展望KW2A2095
【ナリン川が展望】


④フウロソウKW2A2100
【フウロソウ】

⑤キク科の一種KW2A2101
【キク科の一種】


 昼食の時間を挟んで、いろは坂のような道を進みながら徐々に標高を上げていき、日程6日目の最高到達点である「モルド峠(Moldo Pass/標高3660m)」を目指します。
⑥モルド峠へ続く道KW2A2110
【モルド峠へ続く道】


 このモルド峠の周辺でもたくさんの高山植物が咲き誇り、峠での小休止の際には皆さん花々の観賞を楽しまれていました。
 私が訪れた2015年7月初旬には、峠一面に「ネギの花(ネギボウズ)」が咲いており、周囲のネギを思わずネギをたくさん摘み集め、この日の夕食はキルギスねぎ入りお好み焼きを召し上がっていただきました。
 ※キルギスねぎ入りお好み焼きの材料、ネギボウズの花の写真を撮り忘れてしまいました・・・。

⑦【キキョウ科の花】KW2A2113
【キキョウ科の花】

⑧【ファエニキウム アブラナ科】KW2A2115
【ファエニキウム アブラナ科】


 このモルド峠からも遠望ながら展望できますが、峠を越えると「ソン・クル湖」が徐々に近づいてきます。

 ソン・クル湖は水(湖面)と空が一続きとなっているとして水天一碧(すいてんいっぺき)とも称されるほど美しい湖です。

 キルギス共和国の首都ビシュケクの南東約120km、標高3016mに位置します。
 外周は278km東西29km南北18kmという大きさで、キルギス共和国内第2の湖で、淡水湖では最大の大きさを誇ります。
 ソン・クル湖の冬は1m以上の氷が張り、深い雪で覆われます。ガイドさんの情報では、ソン・クル湖の周辺は年間200日近く雪で覆われているそうです。
 安全にソン・クル湖へ訪れることができるのは6月~9月までのため、キルギス遊牧民の方々も、短い夏にはソン・クル湖へ移住し、家畜を放牧させているようです。

【ソン・クル湖の風景を楽しむ】
⑨【ソン・クル湖】KW2A2131

⑩【ソン・クル湖】KW2A2132


※ここがツアーのポイント!!
 短い夏に時期にしか訪れることができないソン・クル湖へ訪れ、水天一碧の景観をお楽しみいただくだけでなく、伝統的なユルトへご宿泊いただき、心ゆくまでソン・クル湖の景観をお楽しみいただきます。


 ツアー6日目は、キャンプ地「Yurt Camp in Son Kul Lake」にて、伝統的なユルトにお泊りいただきます。

 キルギス族の伝統的な移動式住居ユルトは、古来からキルギス族の言葉で「ユルト、あるいはユルタ」と呼ばれていました。現在でもキルギス遊牧民や、カザフ人が使用する移動式住居です。
 ※中国では「パオ」、モンゴルでは「ゲル」と呼ばれています。

 キルギスのユルト(ボズ・ウィ)は「灰色の家」という意味で、この「灰色」はフェルトのことを指します。

 ユルトの形状は円形で、内部は2本ある中心の柱によって支えられ、屋根部分には中心から放射状に梁が渡されています。壁の外周部分の骨組みは木材を利用しており、菱格子に組み、接合部はピン構造になっているので蛇腹式に折り畳むことができます。

 これらユルトの骨組みを羊毛で作ったフェルトを屋根、壁の部分に覆います。ユルトを覆った羊毛のフェルトは非常に丈夫で、5~10年は使用されるそうです。
 寒さが厳しいときは、フェルトを二重張りにしたりし、逆に、夏の日中暑いときはフェルトの床部分をめくり、簡単に風通しをよくすることができます。

 内部は、直径4~6mほどの空間があり、入口のある正面を南向きにして立てられ、一般的には入って左手の西側が男性の居住空間、向かって右手の東側が女性の居住空間とされています。

 中央にストーブを兼ねた炉を置かれ、寒い日は暖を取り、日常では料理をするのに使います。炉は東側を正面にするように置かれ、女性の側から扱いやすいようになっています。

 向かって正面はもっとも神聖な場所で、宗教関係の物が置かれたりしています。
 伝統的にはユルトの屋根は天と同一視され、その中心にある炉(現在はストーブ)も神聖な場所とされていたそうです。 
 ユルトの頂点部の天窓は開閉することができは換気や採光、ストーブの煙突を出すことができます。

 ここ「Yurt Camp in Son Kul Lake」のユルトは、観光客が快適に宿泊してもらうために、内部には2~4つのベッドが並べられ、中央には薪ストーブがセットされています。
 お手洗いは共同となりますが、キャンプ内に設置されており、さらにはシャワーまで設置されています。

 夜のユルトの冷え込みをご心配される方も多いですが、ベッドには寝具、さらには寝袋も準備されており、防寒のための十分な寝具は揃っており、夜には係員が薪ストーブに火を入れてくれるので、安心してお休みいただけます。

⑪【たくさんのユルトが並ぶYurt Camp in Son Kul Lake】KW2A2143
【たくさんのユルトが並ぶ「Yurt Camp in Son Kul Lake」】


⑫【宿泊用ユルトの内部】KW2A2142
【宿泊用ユルトの内部】


 到着後は、目の前に広がるソン・クル湖湖畔までお出かけになる方、撮影や周囲に咲く高山植物の観賞を楽しまれる方、思い思いの時間をお過ごしいただきます。 
 
 レーニン峰ベースキャンプ同様、ここソン・クル湖で滞在できる事で、時間の経過により刻一刻と変化する景観も堪能していただけ、伝統的なユルトも夕焼けに染まり、景観が映えるアクセントとなります。
 是非、夕焼けに染まる景観から、夜の景観もお楽しみください。
 おすすめは「夜明けのソン・クル湖の景観」です。時間の経過とともに刻一刻と変化する景観をご紹介します。

⑬トリミング要【ソン・クル湖に夕日が沈む】KW2A2161
【ソン・クル湖に夕日が沈む】

⑭【ユルトも夕陽に染まる】KW2A2166
【ユルトも夕陽に染まる】

⑮【ソン・クル湖に夕日が沈む】KW2A2181
【ソン・クル湖に夕日が沈む】

⑯トリミング要【朝日前のソン・クル湖】KW2A2276
【朝日前のソン・クル湖】

⑰【夜明け前のユルト】KW2A2292
【夜明け前のユルト】

KW2A2296
【「Yurt Camp in Son Kul Lake」のスタッフたち】


 国土全体の40%が標高3000mを超える山岳国家で、広大な山岳地帯と草原を持つキルギス共和国を、南から北へと縦断していく中で突如として姿を現す水天一碧の湖「ソン・クル湖」。
 短い夏にしか訪れることのできないソン・クル湖の景観は、忘れることのできない素晴らしい景観が広がっており、当ツアーへご参加いただいた方々だけの特典とも言える景観であります。

 次回は、ツアー後半のハイライトである「天山山脈の絶景が広がる南イニルチェク氷河ベースキャンプ」についてご紹介したいと思います。

続く・・・。

■夏のキルギスへ訪れるツアーのご紹介
「天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー」

■ブログ「天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー」のご紹介
・【ブログ】夏のキルギスへ ~①レーニン峰ベースキャンプ
・【ブログ】夏のキルギスへ ~②パミール・アライで生きるキルギス族の生活と伝統

■春のキルギスもお勧め!!
春のキルギスへ ワイルドチューリップを求めて
※野生のチューリップを求めて、私が添乗することとなりました!!!


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2015年02月08日

キルギスの鷹匠 Eagle Hunting Show

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (11)

キルギスで一度は減った鷹匠ですが、昨今はツーリズムの発展によりリバイバルし、50人ほどに増えているとのこと。旅の途中、その”Eagle Hunting Show” を見る機会がありました。

私たちが合った鷹匠はタルガル・ベクさん39歳。タルガル・ベクさんは8歳のころから鷹を扱い始めたベテランです。この時も10歳の子供も一緒に来ており、この子も鷹匠になるべく教育を受けていました。

今回鷹狩りを見せてくれたのはイヌワシ Golden Eagle1 0歳のメスで名前はトゥマラ。繁殖させているのではなく野生のヒナを巣からつれてくるのだそうです。話によると、巣には通常オスとメスが一匹づついるので体の大きなメスのヒナを家につれて帰り育て訓練するとのこと。Go;den Eagleは50年ほど生き、20歳まで鷹狩りに使い、その後は自然に帰り、繁殖する事ができるのだそうです。夏のツーリストシーズンの間は一日に1~2回、観光客向けのショーをし、冬は本当の鷹狩りで狐を捕まえるのだと。
タルガル・ベクさんは、鷹狩りで捕まえる狐は1週間に1匹、銃で一度に何匹も殺す狐狩りをすることに反対をしていました。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (1)

鷹匠と道中で待ち合わせをして、車でEagle Hunting Showのできる場所へと案内されます。そして、トマラの登場。後部座席にいました。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (2)

トマラはこの鷹匠にしかなつかないのだそうです。打ち合わせ中。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (5)

トマラをつれて見晴らしのいいところへ。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (6)

トマラが飛びます。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (4)

「ショータイム」といってウサギを連れてきたオヤジ。「え???」

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (7)

ウサギ、ピンチ。本物のウサギを捕まえるショーとは知りませんでした。ウサギ、逃げて!

ツーリスト・シーズンの夏、トマラは本日2回目のショーであまり乗り気でなく、ウサギを仕留めることなく終わりました。私はほっとしたのですが・・・

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (8)

ウサギは捕まえなかったけど、トマラ、ご褒美のお肉をもらいます。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (9)

仕上げにくちばしを研ぎます。

キルギスの鷹匠 西遊旅行 (3)

なかなかのラブラブぶり、トマラと鷹匠でした!

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子


西遊旅行 キルギスの旅<アドベンチャー企画>
天山とパミールの懐へ 夏のキルギス・アドベンチャー

西遊旅行 ヘリフライトで行く天山山脈のベースキャンプ!<アドベンチャー企画>
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2015年02月05日

キルギスの名峰レーニンピークのベースキャンプへ!

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (1)

キルギス第2の高峰であり、トランス・アライ山脈の最高峰となるレーニン峰、7,134m。
その麓、およそ3,500mの草原にあるベースキャンプを訪問しました。
キルギス族の夏の放牧地でもある草原は、7~8月の登山ピーク期に登山客のためのテント村が出現します。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (6)

目の前にトランス・アライ山脈、そしてレーニン・ピークを望むベース・キャンプ。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (7)

ベースキャンプにある池のほとりからの景色。
周囲には家畜の放牧に来るキルギス族のユルトもありますが、ここに集まる登山の仕事をしている人がほとんどです。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (8)

周辺の草原にはキルギス族のユルトも。このベースキャンプで宿泊者の世話をしたり荷物を運んだりして働くキルギス族のユルトです。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (9)

お母ちゃんがそばで織物をしていました。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (10)

8月も半ばになると、もう村に帰る準備をするユルトも。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (11)

歩いているとなにやら穴の中から動物が・・・マーモットです!ひなたぼっこをしながら、同時にこちらを警戒しています。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (14)

マーモットはパミールで見られる体調60~80センチほどのかわいらしい動物です。昔は毛皮目的に大量に捕獲されましたが、今は「珍味」として、そして薬として油が重宝され捕獲されています。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (15)

草むらにまたかわいい動物が。番犬でした。キルギス族の飼っている犬のかわいらしいシーン。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (18)

お天気もいいので山の方へと歩いていきました。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (13)

氷河が見えてきました。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (17)

野花も。8月半ばでもまだお花が見られます。フラワーハイキングを楽しむことができました。

そして夕方のベースキャンプ。この日は山が夕陽に染まりました。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (2)

「染まった」と、宿泊客がカメラを持ってテントから出てきます。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (3)

夕陽を浴びたレーニン・ピーク、頂上部です。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (16)

ベースキャンプのダイニングテントはとてもインターナショナル。各国の登山隊、これから登る人、降りてきた人で賑わいます。
この日は昼過ぎに、ドイツ隊が降りてきました。ダイニングテントの入り口でまず「祝杯」。目の前でどんどんビールが開けられていきました。そして夕食時、ダイニングテントへ行くとドイツ隊はまだ飲み続けていました。そして私たちの夕食が終わるころには、一人・・・また一人と意識を失い、下山後の「レスキュー」を受け各自のテントへと運ばれていきました。
キャンプのスタッフに「これって普通?」と聞くと、「みんな、こうです」と。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (19)

ベースキャンプではビール、ウォッカが手に入りますが、標高3,500m、節度をもって飲みましょう。

レーニンピーク・ベースキャンプ 西遊旅行 澤田真理子 (4)

登頂を果たし、あまりにHappyな「ドイツ隊」の歌声が深夜まで響き渡りました。おめでとうございます!

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子

西遊旅行で行くレーニンピーク・ベースキャンプを訪れるコース
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7,000m峰に挑む「レーニンピーク登頂エクスペディション2015」 >>お問合せください。 



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2015年02月02日

キルギスのサリタシュ キルギス族の暮らし

キルギス サリタシュ 西遊旅行 (1)

トランス・アライ山脈の麓「パミール・アライ」の村サリタシュ
キルギスは中央アジア5カ国の中で最も面積がせまい国ですが、私たちにとっては広大な山岳地帯と草原を持つ大自然の豊かな国。7つの州があり、このサリタシュ村はオシュ県の最南部・タジキスタン国境にあります。通常のキルギス観光ルートから離れるため訪れる人は少なく観光地としては発達していないため、宿泊も「民家ゲストハウス」。キルギス族の家族が出迎えてくれるのです。

標高3,000mほどの草原には豊かな放牧地が広がり、そこに住居とユルト(移動式住居、キルギス語でボズ・ウィ)をたて馬やヤク、ウシを飼い暮らしてます。この「パミール・アライ」に暮らす自分たちこそ「キルギスの中のキルギス」と自称するほど、今でも馬などの家畜とともに暮らす生活が保たれています。

本来、キルギス族は一年中ユルトでの生活を行ってきましたが、ソビエト時代に行われたコルホーズ・ソフホーズ主導の牧畜の管理の結果、村に定住するようになり伝統的なユルトは夏の間だけ利用される放牧用の住居になってしまいました。 サリタシュ付近では6月半ばから9月初めの短い夏の間、草原に放牧用のユルトが建てられます。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (1)

サリタシュの町 トランス・アライ山脈の麓でキルギス族の定住村。郊外の草原に放牧のためのユルトが立ち並びます。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (8)

サリタシュからはトランス・アライ山脈の最高峰でありキルギス第2の高峰レーニン・ピーク7,134mを望むことができます!

キルギス サリタシュ 遊牧民 (9)

本来遊牧民であるキルギス族にとって家畜は大切なもの。パミール・アライではヤク(高地)、馬が放牧されています。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (10)

サリタシュにあるキルギス族の墓。葬式の日に殺されたヤクや馬のしっぽが神聖な印としてつけられます。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (15)

オシュへむけて移動を始めると道の両サイドの山の斜面に夏の放牧用に立てられたキルギス族のユルトを見かけます。

キルギスのユルト(ボズ・ウィ)は「灰色の家」という意味で、この「灰色」はフェルトのことを指します。フェルトは羊毛を毛羽立たせて均等な厚さになるようにおき、お湯をかけながら巻き上げ、固めていく手作業で作られたフェルトは丈夫で、ユルトの表面の覆いとして5~10年は使用されます。 一部ではキャンパスやテント地の導入がはじまっていますが、ここでは手作りのフェルトのユルトを見ることができました。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (3)

ユルトの入り口に立つ子供たち、日本の昔の子供のようです!

フェルトのアップリケのほどこされた入り口から入ると、入り口に近い中央右手にストーブがあり、そのストーブの煙が、天窓をかねる天井の穴から出されるようになっています。伝統的にはユルトの屋根は天と同一視され、その中心にある炉(現在はストーブ)も神聖な場所とされていたそうです。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (12)

ユルトの中へ・・・私たち日本人がユルトを見つけて訪問すると、暖かく迎えてくれるキルギスの人々。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (2)

手作りのヨーグルトを食べてみなさい、とお母さん。

馬乳酒・クミス、ヨーグルト・クルト、生クリーム・カイマークとナン。次々と手作りの乳製品でもてなしてくれ、さらには外国人の訪問を聞いた「ご近所さん」もやってきます。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (11)

乾燥チーズ、クルト。日本人のお口にはあまり合いませんが・・・
こういった乳製品をキルギス人に販売もしているのですが、外国人の訪問は彼らにとってはちょっとしたイベントのようです。
「来年の夏もまたきてくれる?写真持ってきてくれる?私たちは毎年この場所にユルトをはるのよ」
この気持ちを裏切らないように、一年後、この場所を訪問する添乗員・ガイドさんにしっかり託さねば・・・という責任感を感じます。

さらに南下すると、ユルトのそばで料理をしていました。キルギス族の大好きな「ベシュバルマク」と「パラオ」。
「パラオ」は炊き込みご飯で、にんじんなどの野菜と肉の旨みがたっぷりのご飯です。そして「ベシュ・バルマク」は“遊牧民料理”の代表格で、羊やヤギ、馬の煮込み料理です。「ベシュ・バルマク」=「5本の指」の文字通り、手で食べることからついた名前です。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (13)

パラオづくり

キルギス サリタシュ 遊牧民 (5)

ベシュバルマク・・・羊の「すべて」が入っていました。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (7)

そして、おもてなし。揚げパンとクリーム、馬乳酒を持ってきてくれました。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (6)

家族で見送ってくれました。

さらに道を進めると、ブズカシを楽しむ人々と出会いました。ブズカシは本来、頭を落としたヤギを2つの騎馬グループが奪い合うものですが、最近は代替のものを使ってゲームもしているようです。

キルギス サリタシュ 遊牧民 (14)

そして、キルギスの「おもてなし」に感謝しながらオシュをめざします。

キルギス サリタシュ 西遊旅行 (2)

来年もまた来てね!

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子

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2015年01月26日

キルギス カルカラ谷滞在 フラワー・ウォッチングとキルギス族のユルト

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (6)

キルギスとカザフスタンとの国境、カルカラ谷。ここは天山ヘリフライトのベースキャンプでもあり、天山の裾野に暮らすキルギスの遊牧ユルトの訪問やフラワー・ウォッチングが楽しめる谷です。

宿泊するカルカラ・ベースキャンプの周辺はキルギス族の定住の家が点在していますが、少し奥へ行くと、キルギス族の放牧地です。
キルギス族といえば「遊牧の民」。しかしながらキルギスではソ連時代の定住化政策、国家主導の牧畜の管理の結果、本当の遊牧の暮らしをする人たちはもういません。現在は、夏の間に伝統的な移動式住居ユルトを建て、放牧地を移動しています。

カルカラ谷のキャンプから郊外の放牧地を訪問しました。以前は山の奥まで移動して放牧が行われていましたが、今はユルトを車で運んで組み立てるため、車でいけるギリギリの場所にユルトを建て放牧しています。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (1)

谷間に放牧される、ヤギ・羊たち、のどかな景色です。


キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (2)

お日様のもと、ごろごろする馬たち。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (5)

まさにキルギスの子供!さっそうと馬を乗りこなす少女。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (4)

この家畜達のオーナー夫人が私たちをユルトへ招待してくれました。キルギスの「おもてなし」です。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (11)

中は何やら小宴会の様子。久しぶりに集まった親戚の集いでした。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (12)

私たちにももれなくクミス(馬乳酒)のおもてなし。実は苦手です。これ以上中にいるともっと飲まなくてはならないので御礼を伝えて外へ。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (3)

最後はみんな出てきて見送ってくれました。キルギスの人たちのおもてなしに、感謝です。

このユルトの放牧地からカルカラ・ベースキャンプにかけ渓谷沿いに歩いてみました。もう8月に入っていましたが、まだ野花が小川のふちを彩っていました。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (17)

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (18)


ここからはカルカラ谷ベースキャンプの紹介です。
ここは基本的にはヘリフライトで南イニルチェク氷河ベースキャンプへと向う登山者のために作られたキャンプです。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (9)

夕方のキャンプ。電気があり、夜は明かりがつくし、充電もできます。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (19)
テントの中には簡易ベッドが。この上に寝袋で寝ます。そして共同トイレ。比較的きれいにメンテナンスされていました。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (7)

ヘリポート(野原)はキャンプの横。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (10)

ダイニングの様子です。ここでは宿泊客はいっせいに、朝の8時、昼の13時、夜の19時に食事をします。時々在庫が切れますが、ビール、ウォッカもあります。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (16)

宿泊客のほとんどがヨーロッパの登山客のため、西欧・ロシア料理が基本です。ハンバーグとポテト・ピューレ。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (8)

野菜たっぷりのパスタも。昼食がたっぷり量で、夕食は少なめのロシア・スタイルです。今回の滞在はヘリフライトの待ち時間が多かったため、食事が楽しみのひとつでした。

キルギス カルカラ谷 西遊旅行 (15)

たっぷりの昼食後は、木陰でお昼寝・・・。

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子

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2015年01月23日

キルギス・パミール トランス・アライ山脈の麓 夏のキルギス族

キルギス・パミール 西遊旅行

大好きな、キルギス・パミールの夏の景色です。

キルギスの南部、タジキスタンとの国境を成すトランス・アライ山脈の麓、標高3,200~3,500mの草原の夏は、放牧をしながら夏の「遊牧の暮らし」を楽しむキルギスの人たちの暮らしがあります。

キルギス族は本来は「遊牧の民」ですが、ソ連時代の定住化政策、コルホーズ・ソフホーズといった国家主導の牧畜管理の下で、伝統的な暮らしは失われてしまいました。さらには1991年のソ連崩壊、中央アジアの国々の独立という突然の政策変更による混乱も。現在は村での定住、そして季節ごとに家畜を連れて放牧地を移動する暮らしをしているといいます。

キルギスの南部、タジキスタンとの国境に近い町サリタシュから南へ、トランス・アライ山脈の麓に広がる草原、アライ渓谷には夏の間、アライ・キルギスの人々の夏のユルトが見られます。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (1)

背後の山がトランス・アライ山脈、麓の草原で放牧が行われています。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (2)

幹線道路に近い村のそばでは家畜の餌となる草を集めていました。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (4)

定住の村から夏の放牧地のユルトへ向う少女。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (15)

たどり着いた放牧地にはユルトが2軒。最近はキャンパス生地を利用したユルトもありますが、伝統的なフェルトで作った立派なユルトです。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (7)

私たちをみつけてさっそく子供たちがやってきました。夏休みを利用して草原で遊ぶ子供たち。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (5)

そばでは馬の乳絞り。キルギス族と馬は切っても切れない深い縁。乗馬にも荷役にも使いますし、その乳も肉もいただきます。基本的にキルギス族、カザフ族は馬肉は大好物、「馬肉ないと冬が越せない」と。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (9)

「これは何??」乳を発酵させて作った乾燥チーズのクルット。乳を醗酵させて丸めて乾燥させて作ります。これまでのお客様のコメントを聞いている限り日本人のお口には合わないようです。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (11)

お嬢さんたちがナン、手作りのクリーム、そして馬乳酒をもってやってきました。キルギスの「おもてなし」です。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (10)

たじろぐ日本人に見本をみせるドライバーさん。このユルトはドライバーさんの知り合いの家族のものでした。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (8)

ユルトの中にいれてもらうとお母さんたちがナンを作っていました。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (13)

赤ちゃん! 伝統的なゆりかごの中で寝かされていました。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (14)

そしてここにも赤ちゃんが。お嫁に行きビシュケクで暮らすお嬢さんが子供をつれて帰省していました。

キルギス・パミール トランス・アライ 澤田真理子  (12)

気がつくと宴会に招かれていました。40年ぶりに出会う「同窓会」だとか。

夏の「キルギス・パミール」のヒトコマでした。

Photo & Text by Mariko SAWADA 澤田真理子

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