パミール

2016年05月23日

花のキルギスへ ~色とりどりの高山植物と出会えるキルギスへ

 大阪支社 高橋です。

 春もそろそろ終わりを迎え、梅雨の始まりを予報するニュースが流れるようになってきました。

 ただ、雨は花々をキレイに咲かせるためには重要な要素の1つ。花好きの方にとっては、喜ばなければいけないシーズンなのかもしれません。

 この時期はあじさいがキレイに咲くシーズンでもあります。
 私が住むマンションの玄関にも管理人さんが手入れしてくれているアジサイが毎年キレイに咲き、楽しみの1つとなっています。

 これまで、4回に渡り紹介してきました「ブログ 夏のキルギスへ」は、ご覧いただけましたでしょうか。
 今回は、番外編として「花のキルギスへ ~色とりどりの高山植物と出会えるキルギスへ」として、昨年観察できた高山植物、花々をご紹介したいと思います。

 7月、キルギスでは高山植物の咲くシーズンを迎えます。
 半乾燥の草原が広がり、周囲の山々からの水を受け、エーデルワイスやフウロソウ、シオガマなど、色とりどりの高山植物や球根植物が花を咲かせます。

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 昨年の7月、「天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー」へ添乗させていただいた際には、レーニン峰ベースキャンプ周辺でのハイキング、各峠へと向かう道中、ソン・クル湖畔、カルカラ谷など、各所で高山植物の観察を楽しめ、今でもキレイに咲き誇る花々の色、可憐さが思い出として残っております。
 
 今回は、昨年7月に観察できた高山植物の花々をご紹介させていただきます。

KW2A1728(Ranunculus キンポウゲ科 キンポウゲ属)
【キンポウゲ科 キンポウゲ属/Ranunculus 】

KW2A1734(Chorispora コリスポラ  アブラナ科)
【コリスポラ アブラナ科/Chorispora】

KW2A1737(シオガマの花 ゴマノハグサ科)
【シオガマの一種 ゴマノハグサ科】

KW2A1740(サクラソウ サクラソウ科)
【サクラソウ サクラソウ科/Primula】

KW2A1747オキナグサ(キンポウゲ科)
【オキナグサ キンポウゲ科オキナグサ属/Pulsatilla】

KW2A1842(オキナグサの穂)
【オキナグサの穂】

KW2A1786(チューリップの原種 Tulipa dasystemon)
【チューリップの原種 Tulipa dasystemon】
※「春のキルギスへ」でも観察できたワイルドチューリップの1つ

KW2A1797(Bistorta タデ科 イブキトラノオ属)
【タデ科 イブキトラノオ属/Bistorta】

KW2A1858(キンバイの花 キンポウゲ科)
【キンバイソウ キンポウゲ科キンバイソウ属/Trollius】

KW2A1959(Leontopodium fedschenkoi キク科 ウスユキソウ属)
【エーデルワイス キク科 ウスユキソウ属/Leontopodium fedschenkoi】
※カルカラ谷キャンプは、一面に咲き誇っており、足の踏み場もないほどでした。

KW2A2098(Thymus  シソ科 イブキジャコウソウ属 )
【シソ科 イブキジャコウソウ属/Thymus 】

KW2A2100(Geranium pratense フウロソウ科 フウロソウ属)
【フウロソウ科 フウロソウ属/Geranium pratense】

KW2A2101
【キク科の花/名称不明ですが、キレイな花でした】

KW2A2104(phlomoides speciosa ゴマノハグサ科)
【ゴマノハグサ科/phlomoides speciosa】

KW2A2113(Campanula glomerata キキョウ科 ホタルブクロ属)
【キキョウ科 ホタルブクロ属/Campanula glomerata】

KW2A2116(ファエニキウム アブラナ科)
【ファエニキウム アブラナ科/Cruciferae】

KW2A2129(リンドウの一種 Gentiana)
【リンドウの一種 リンドウ科/Gentiana pubigera】

KW2A2135(シオガマギク ゴマノハグサ科)
【シオガマギク ゴマノハグサ科シオガマギク属/Pedicularis】

KW2A2300(Papaver croceum ケシ科 ケシ属)
【ケシ科 ケシ属/Papaver croceum】

KW2A2304(シュルマハウセニア・ニドゥランス キク科アザミ属)
【シュルマハウセニア・ニドゥランス/キク科アザミ属】

KW2A2306
【シュルマハウセニア・ニドゥランス/キク科アザミ属】

KW2A2307
【シュルマハウセニア・ニドゥランスの若葉】

KW2A2419(コドノプシス クレマティデア キキョウ科)
【コドノプシス クレマティデア/キキョウ科ツルニンジン属】

KW2A2421(コウリンタンポポ キク科・ヤナギタンポポ属)
【コウリンタンポポ キク科・ヤナギタンポポ属/Hieracium umbellatum】
※カルカラ谷の手前に群生しており、一面がオレンジ色に染まっていました。


 ご紹介した花々はキルギスの各地でご覧いただけます。私も、現場で撮影できなかった関係で、今回は掲載できませんでしたが、まだまだ紹介しきれない花はたくさんあります。

 私自身、花の観察、撮影が好きでありますので、キルギスという国は、花好きの方へいつもお勧めしている国の1つです。

 7月の高山植物が咲き揃うシーズンに合わせた「キルギスへの旅」、弊社では2コース発表させていただいております。
 もちろん、花ばかりではなく、これまでブログなどで紹介させていただきましたが、キルギスという国は、たくさんの魅力の詰まった国となっております。
 これまでのブログをご覧いただき、キルギス共和国という国にご興味が湧いてきましたら、是非この機会に「花のキルギスへ」訪れてみませんか。

<花のキルギスへ ツアーのご紹介>
■天山とパミールの懐へ 夏のキルギスアドベンチャー
 ・06月30日(木) ~ 07月14日(木) 15日間 催行決定/残席わずか
 ・07月07日(木) ~ 07月21日(木) 15日間
 ・07月14日(木) ~ 07月28日(木) 15日間 催行決定/残席わずか

■キルギス・カザフスタン 天山自然紀行
 ・07月08日(金) ~ 07月16日(土) 9日間 催行決定/残席わずか
 ・07月15日(金) ~ 07月23日(土) 9日間 まもなく催行
 ・07月22日(金) ~ 07月30日(土) 9日間 催行決定

■ブログ 夏のキルギスへ
 ①パミール・アライ山脈「レーニン峰ベースキャンプ」
 ②パミール・アライで生きるキルギス族の生活と伝統
 ③ソン・クル湖畔での伝統的なユルトでの宿泊
 ④天山山脈の絶景が広がる南イニルチェク氷河ベースキャンプ

■花の参考資料
 ・世界のワイルドフラワー (学研の大図鑑)
 ・グレートヒマラヤ 花図鑑 (講談社)
 ・山渓ハンディ図鑑8 「高山に咲く花」(山と渓谷社)
 ・現地の花専門ガイドさんからの情報 など


takahashi_saiyu at 22:12|Permalink

2013年05月09日

タジキスタン、その歴史とひとびと

今回は中央アジアの小国・タジキスタンを紹介します。タジキスタンは中央アジア南東部の内陸国で周りをウズベキスタン、キルギス、アフガニスタン、中国に囲まれています。中央アジアで唯一、91年の独立後に内戦を経験しています。現在の国境はロシア革命後にスターリンによって確定されたもので、この時イラン系言語であるタジク語を話す定住民国家として歴史上初めて成立しました。ほかの中央アジア諸国がトゥルク系民族の国家なのに対して、このタジキスタンのみイラン系民族です。

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【左:ドゥシャンベ郊外の農村で見かけた人々】
【右:ペンジケント郊外のひまわり畑】


タジク人が多く居住するブハラやサマルカンドは国境画定の際にウズベキスタン領となり、かつて文化的・歴史的に同じルーツを持つ重要な都市を失ったことに対して残念に思う国民が多いそうです。かつてブハラを都としたサーマーン朝もイラン系民族の国家で、中央アジアで初めてアラブのカリフから独立したイスラム国家です。イスマイル・サマーニーの王の時代にトゥルク系民族の侵入を抑えるなどして、勢力的にも、文化的にも最盛期を向かえました。世界遺産ブハラ旧市街に残るサーマーニーの霊廟は当時の建築水準の高さを知る上でよい例です。
現在の首都ドゥシャンベ独立広場に堂々と立つ彼の像は、タジク人の誇りをあらわしているようです。

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【94年に建てられたタジキスタンの英雄、イスマイル・サーマーニーの像。右手には7つの代表的な渓谷をモチーフ】


ツアーでは北部のホジャンドからドゥシャンベへ向かう時、二つの峠を越え、急峻なパミールの山々を仰ぎ見ながら深い渓谷を抜けていきます。かつてペンジケントに住んでいたソグド人が王ドゥワシティチとともにアラブの軍隊に追われこのパミールの懐に落ち延びたように、タジク人も現在の山岳地帯に国土を与えられました。しかし、各地で出会う人々と話すと、明るい笑顔の中にここを安住の地として生活しているように感じられました。荒々しい山並みと、そこに暮らす素朴な人々を訪れてみませんか。

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【左:ファン渓谷】
【右:アンゾーブ峠での景色】



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【途中出会うタジク人たち】


パミールの山々を越えてウズベキスタン南部のテルメズへ、仏教伝来のルーツを訪ねるコースはこちら。
タジキスタンとテルメズの遺産 9日間

さらにパミール山地の最奥へ、タジキスタンを完全周遊してキルギスへ抜けるコースはこちらです。
パミール・ハイウェイとワハーン渓谷 16日間

otomo_saiyu at 14:31|Permalink