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「スキー場」としてのイメージしかなかった志賀高原に 6月の梅雨入り前に 自転車を持って行ってまいりました。学生時代に何度か訪れた人気のゲレンデがたくさんあるスキー場エリア。雪のないシーズンに来るのは昨年に続いて2度目です。 昨年は家族でバス旅行。 長野から群馬県の草津温泉までの国道292号、目にも鮮やかな新緑の道を車窓から楽しむ のみでしたが「いつか こんなところを自転車で走ってみたいなぁ〜。坂キライやけど。」と「いつか」を夢見ておりましたが早々に実現。

 

今回は両親と行く 親孝行 尚且つスネカジリ旅行でした。ウチの両親は 高校・大学と同じ学舎で過ごした同級生結婚のふたりなのであります。そして志賀高原は両親の思い出の場所でありまして、その若かりし頃にやりとりをしていたラブレターを実家で偶然発見して読んでしまったときには ワタクシも赤面いたしましたヨ。そのラブレターにも綴られている地名が今回の旅行の舞台でした。


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京都駅から名古屋まで新幹線で。そこから(特急しなの)で長野駅まで。長野電鉄に乗換え 始点から終点まで乗って湯田中駅 下車。 なかなかに寂れた駅ですよ。駅前も然り。


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湯田中駅からすぐの 温泉旅館『美湯の宿』で 両親の山あるき友達(彼もまた高校・大学の同級生)と合流して 少し休憩。彼らの学生時代の話をしこたま聞いて休憩終了。

さぁ、これからサイクリング。輪行バックから取り出した自転車に車輪をはめます。

両親とその友人はホテルからお借りした車で 私にクラクションを鳴らすと さっさと抜いていきました。

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湯田中から 20km 1100mUPで 目的地の 『ほたる温泉 志賀高原パレスホテル』まで 走ります。こちらは前出の『美湯の宿』と姉妹店。

 

遠くに 信州の山々。 やはり遠景がこちらとは違いますね。 道もキレイで走りやすいです。

 

一定の勾配でヤスミなしで登っていきます。踏み踏みヒルクライムはダメだ。といつも注意されるので 軽いギアでクルクル回すのが今回のテーマです。とにかく クルクル。

クルクル。登るにつれ だんだんと気温が下がっていくのを感じます。ナビゲーションのできるサイクルコンピューターは持っていないので 地名の看板を頼りに あと何キロやろ〜? と とにかくクルクルの努力をしました。

 

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2時間ちょっとで 目的地に。ホテルの目の前には夏山のリフトが動いています。両親たちはそれに乗って山へトレッキングに行ったようです。夕飯まで時間があったので私もさらに上まで走ることにしました。すでに標高2000メートル地点ですのでかなり肌寒いです。風もあります。 国道292を陽坂というところまでいくと 残雪が道の脇に残っています。 薄着だったので かいた汗もすぐに冷えて 寒くて寒くて我慢できずに引き返します。下りで手足が冷えきってしまいました。

 

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宿へ着くと自転車ごとエントランスにいれさせてもらって お風呂へダッシュ。夏場はスキーの乾燥室が空いているので 合宿なんかで利用する際には そこを自転車置場として使わせていただけるようです。(交渉しておきました。)


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 泉質は単純温泉と表記されています。グリーンシーズンの平日。ほぼ貸切状態。随分と熱めのお湯につかって かじかんだ指や 重い自転車をかついで凝った肩がほぐれていくのが気持ちよかったです。 なかなかによいお湯のお風呂です。


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両親たちと夕食の席で合流。志賀高原クラフトビールのPORTERで乾杯。

山の上なのに お刺身が大盛り 山菜や岩魚の天ぷらなど 地のものもありましたが。量的にはたっぷりすぎるくらいです。 合宿などで大人数の場合は食事はブッフェ形式になるようですよ。


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お部屋は スキー宿らしい雰囲気。ベッド付きの和室でした。畳はやっぱりいいわぁ。和めます。

 


二日目の朝。

父は岩魚釣りに早朝から出かけて行きました。でも残念ながら収穫ゼロ。

母と私は朝風呂。 そして二度寝。 ふわぁ〜〜 しあわしぇ。

 

朝食もたっぷり用意されています。完食がモットーの私ですが ほどほどにしておいて この日の予定『横手山山頂へ自転車で行く』の準備にかかります。薄手のウインドブレーカーを二枚重ね、指つきのグローブをはめてスタートです。

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昨日行った陽坂から先の 国道292 志賀高原〜草津ルートは 冬季(11月中旬~4月下旬)は積雪のため通行止めになる区間です。65日のこの日も寒いです。トレッキングをする両親たちとは横手山山頂の『クランペットカフェ』で落ち合ってランチすることになっています。

 

横手山のドライブインはスルーして お約束の国道最高地点まで行って写真だけ撮ります。本当はその先の白根山のコバルトブルーの湯釜を観てみたかったのですが、噴火警戒レベルが高まっていて 周辺は立入禁止。実に残念。

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渋峠を戻り 渋峠スキー場のコース管理の道を自転車であがります。(※注1)「関係者以外立入禁止」とぶら下がっていましたが、散歩中のお兄さんに訊いてみたら。「行けますよ 大丈夫ですよ。」とのこと。怪我とかは自己責任で。ってことで。 散歩中のお兄さんは 大分から陸上部の高地トレーニングに来ている学校のコーチでした。 女の子が大勢この山の中をかなりの速さで走っていました。本物のアスリートってスゴイ。 


(※注1)
渋峠スキー場〜横手山山頂への道は 横手山山頂ヒュッテの私道にあたるそうです。
したがいまして 通行不可ではありませんが 事前に連絡をしたほうがよいようです。
『ほたる温泉 志賀高原パレスホテル』経由でも連絡をいれることができるようです。

 

自転車を 押して歩いて 時々乗って。

15分弱で頂上が見えてきました。 ここには日本最高地点でパンを焼いている横手山ヒュッテがあります。シチューの入ったマグカップにパン生地を被せて焼き上げて きのこに見立てた「きのこセット」が有名です。ここにはお客さんがウヨウヨ。みんな温かいものを食べてます。ぶどうパン400円+税を買って、待ち合わせ場所のリフト乗り場2Fのクランペットカフェへ。

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ここは 2013.12.182014.5.18 5ヶ月間だけ スターバックスコーヒーが 期間限定でショップを出していた場所を有効活用したカフェ。クランペットは英国で親しまれている 鉄板の上で焼く 外がカリカリ中がモチモチの白くて丸いパン。塩味にも ジャムや蜂蜜の甘さにもどっちに振ってもマッチするイギリスパン。

 

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CRUMPET CAFE SHIGAKOGEN
http://shigakogen-crumpetcafe.com/


ストーブを囲んだ木のテーブルで美味しくいただきます。

こんなんダイスキ。価格もお手頃。「おぶせ牛乳」を使ったカフェラテはたっぷりでホントに美味しかった。コーヒー豆は東京のObscra のもの。もちろん景色も最高。昔ながらの望遠鏡もあります。 さらに自転車で麓 (長野〜湯田中または草津温泉や万座・嬬恋・軽井沢)から ここまで登ってきたひとには うれしい特典をお約束いただきましたよ。 Early bird price という早朝向けの割引を同様に適用してもらえるよう 店長の「つん」さんにお願いしておきました。雪山で日焼してる大男ですが 話すと気さくなかわいい良い青年です。 勇気を出して「マリアって奴から教えてもらったんだけど自転車登頂割引ってあるのかい?」って訊いてみてください。「自転車で参りました」をなるべくアピってくださいね。色んなジャンルの人に志賀高原の良さを知って楽しんでもらいたい!という思いで頑張っておられます。スキー最盛期には 全国から注目を浴びた志賀高原一帯。その後の衰退ぶりはすこし悲しくなるくらい。 両親達〜私の年代の皆の青春の輝きみたいな思い出の場所にはいつまでも光っていてほしいと願います。 ぜひ皆さん じゃんじゃん押しかけちゃってください。(#地域再生)


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両親たちはリフトを何本か乗り継いで宿のすぐ近くまで降りるようです。私はもと来た道を下るのみです。ゲレンデの管理道はグラベルです。下りコワイです。乗ったり降りたりしながら国道へ出ました。


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ここには 除雪した雪の塊が残っていました。

お約束の落書きです。 「マー参上」そんなことしてると 雨が降り始めました。
リフト下山は待ち合わせ時間があって けっこうな時間がかかるようで 自転車の私のほうが先に宿へ戻りました。

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雨に遭って 冷えに冷えたので またお風呂で ほわぁ〜。

コンパクトなお宿で ささっと スッと 入れる温泉って なんかいい。

 

 

昼からは 地獄谷野猿公苑にお猿さんを見に行こうということになりました。けっこうな距離を歩かないとおサルさんの居るところまで辿りつけません。軽い観光とはいかないですね。ほどよい トレッキングでした。

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この写真からwebで火がつき 海外からの観光客を呼び寄せている 温泉につかるサルです。Snow Monky と呼ばれ 人気を博しています。この日もほとんどが外国人観光客でニホンザルの生態を綴った看板は全て 英語×日本語表記でした。(#地域再生)
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生まれてすぐの子ザルも居て 子供同士でじゃれあっているのは見ていて飽きませんね。

親子で居るのはすべて 血の繋がった母ザルと子ザル。ニホンザルには父子という関係がないのだそうです。。。なんだかなぁー。人間の世も一部そんなハナシをよく耳にしますが。。。

実際、それはそれで いいとも思えてくるんですよねー。


ネットで火がつく人気者のキーワードは「kawaii」のようですね。これだけを目的に海外からの観光客が来るんですから。その牽引力はスゴイ。うちの地元にもなんかkawaiiものいませんかねぇ? 南京玉スダレする和菓子屋のおばちゃんじゃダメですか? なんならどじょう掬い踊りも練習しますけど。


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あぁ、すいませーん。kawaiiとはほど遠かったですね。

 

 

最終日は小布施に寄って帰ります。

小布施は子供のころから何回か連れられていった町。民芸風のおちついた観光地というイメージを持っていましたが、今も変わらず、奇をてらったものや騒々しいものはほとんど無く、文化的気品のある町であると再認識。小布施の地とヒトに脈々と受け継がれた「落ち着いた土壌」みたいなものを感じました。うまくいえませんが。(#地域再生) 

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ランチは栗菓子の小布施堂 がやっている 蔵部(くらぶ)というお店へ。小布施堂は小布施の町をこのようにならしめた重要な企業です。そもそも小布施堂の先祖は江戸時代に遡って市村家という豪農豪商の家。酒造で冨を築き飢饉のときには自分の蔵を開放して民を救ったことから幕府から苗字帯刀を認められたのが高井姓。高井鴻山はその十一代目当主。インテリで国学・蘭学・絵画を学んだらしく、小布施で葛飾北斎にアトリエを提供するなどパトロン役を買って出てその弟子となり日本画を嗜んだことから、北斎と深い結び付きのあるまちとなり得たのでした。


なので 小布施のまちづくりは実にシンプル。『栗と北斎と花のまち』がテーマです。

「花のまち」というのは後からつけた感があるものの 実際に町をあるいてみると路地にセンス良く植えられている季節の花々が可憐に風にゆれています。個人や料理屋の庭などすこし整ったお庭は自由に立ち入り見学できるようになっていました。小布施出身の日本画家、NHKでもおなじみの中島千波の美術館もあり主に花を描いた作品が展示されていました。


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まちづくりのテーマを決める要素というのはここかしこにあるわけで それをどのように盛り上げていくか その出来次第で 土地の未来は変わっていくんですよね。(#地域再生)

 

そう考えると昔からの地形、立地条件、交通の往来、影響をうけた文化、土着の風習、農産、工業、商業 そんなものを ひもときながら 奇をてらわない「あぁ そういえば そうだよね。 ここって そういう場所だよね。」という小さな驚きを感じさせる程度のものが しっくりくるのだろうと思います。


 

自分の店のあるこの石山寺。 その立地条件は歴史を遡ると特色が現れます。今でこそ目の前を県道422が整備され 自転車でも止まるのがもったいないくらいのきれいな道。

しかしここは平安の昔は瀬田川の流れに沿って切り立った崖のみち。京の都からの石山詣への行程はひとつふたつ山を越え 逢坂を下って大津の港へ出、そこから舟にのって この石山まで。門前すぐにある桟橋で下船して東大門をくぐり参道へ進む。水際からの参拝。なかなかないロケーション。そんなプチトリップが平安の女人たちにはウケたようです。清少納言もお気に入りお寺のベスト3に石山寺を挙げています。それゆえ、紫式部も人気の石山寺に参籠して 源氏物語の冒頭を思いついたといわれているわけです。

 

なんかね。この情景が石山寺にはいちばん大切な気がしています。地形、歴史、シチュエーション。残念ながら水上交通は 観光船「一番丸」が季節運行しているのみです。京阪電鉄石坂線が 水面すれすれに石山寺まで走っていたなら すこし そんな感覚は感じ取れたかもしれません。でも石坂線の終点は石山寺から750メートル北にある「石山寺駅」。
せめて、歩いて石山寺までの参道を楽しんでください。という思いで整備したのが『むらさきのみち』です。その750メートルの中央部分のほんの一帯ですが 季節おりおりの草花を植えて庭として整備してあります。ガラス製のやさしい言葉のメッセージボードも並んでいますので 草花を愛でながらゆっくりお散歩していただきたい場所です。(# 地域再生)

 

 

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