2005年05月10日

タケシさんへの返信

今日は詳しいプロフィールと共に丁寧な質問メールをくださった
タケシさんへの返信です。(質問部分を抜粋しています)

> 実は、今交際している女性がいて、M性は封印しています。
> バツイチであることは承知していて、このまま問題なければ再
> 婚したいと考えています。
> ずっと黙っていることが円満の元であればもちろんそうしたい
> と思います。
> でもMの自分も私の一部で、そのおかげで発散ができて仕事の
> ストレスも跳ね返せていると思っているのです。
> クラブである程度の満足を得るのも手ですが、いつまで持つの
> か不安もあります。
> 一般のS女性にお仕えすることは浮気とは全く異なると思って
> いますが、ノン気の方に理解されるかどうか疑問ですし、心を
> 預けるという意味では浮気以上かなと罪悪感も伴います。
> 長くなってしまいました。
> 涼子様は日常生活、家庭生活とS女性としての生き方をどのよ
> うに分けておられるのでしょうか。
> そして、もし許されるならアドバイスをいただけませんでしょ
> うか。
> よろしくお願いします。

私は同じ性癖を持たない人へのカミングアウトは基本的におすすめして
いません。
どの部分から嫌悪感を持つのか、SMとは本当にそれぞれ個人の微妙な
嗜好のもとに成り立つんですよね。
ですから、フィアンセの方にその傾向がない場合は言わないほうがよいと
思われます。

クラブで満足できるか、一般のS女性に仕えなければ満足できないかは
「精神的束縛を求めるかどうか」ではないかと思います。
いつも見えない鎖で繋いでいて欲しい、と支配を求めるタイプなら、やはり
クラブで満足するのは難しいですね。
私のところにやってくるM男性は、皆同じようにそう言います。

S女性とM男性の存在比率の関係でかなりレアな確率にはなりますが、
掲示板などで地道に支配型のミストレスを探すことになると思います。
(もしくはクラブ女王様の個人的奴隷という手もありますね)

> 一般のS女性にお仕えすることは浮気とは全く異なると思って
> いますが、ノン気の方に理解されるかどうか疑問ですし、心を
> 預けるという意味では浮気以上かなと罪悪感も伴います。

配偶者にSMの嗜好がない以上、あまり深刻に罪悪感を持たなくてもいいの
ではないか、と私は個人的に思います。
「奴隷の妻、そして彼女」という過去の記事にも書きましたように、妻には妻の
ミストレスにはミストレスの役割があると思うからです。
それにこれは想像の域を出ないのですが、夫婦間で「支配ー服従型」の
SM(この場合はDSと言った方が適切でしょうか)は成り立ちにくい気が
します。非日常感がないと女性が男性を支配するという構図が難しくなり
ますからね。

支配を求めない身体面でのM性が強い場合、もしくはフェチ性が強い場合は
クラブの方が適当かと思います。
なぜならクラブ所属でない一般のS女性というのは、かなりの確率で「支配型」
だからです。
「クラブに通うお金が勿体無いからって、私たちに白羽の矢を立てないでよ!
 本当に精神的に仕える気があるM男性にだけ来て欲しいわ!」
と憤る一般S女性の声を聞くことが多いのです。
(掲示板にそこそこの募集文章を載せていますとね、S女性自身からそういう
 同意を求めるようなメッセージを貰ったりもするんです)

私は「性癖を持つ自分にどうか嫌悪感を持たないで欲しい」というメッセージ
を書き綴っていきたいという強い動機があったため、なぜかノーマルの夫にカミング
アウトしてしまった身ですが、それくらい私の中でミストレスな生活は普通で
なんでもないことです。(もちろん、全てを曝け出していいわけではないので、
夫に対する気遣いは必要ですが)
日々の暮らしの中で、波のようにうねりのようにS性を溶け込ませています。
「男性のM性は受け入れられにくい」現実がありますから、カミングアウト自体は
おすすめしませんが、クラブなり一般のS女性なりきちんとM性を昇華
できる対象と出会えたならば、私は心を軽くして朗らかに生きていけるような
気がするのです。
だからこそ、なんとかヒントになるものを書き続けていきたいと思っています。

少し、参考になりましたでしょうか?


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この記事へのコメント
Sではないのに、とても参考になりました。
そこでわたしも一つお聞きします。
奴隷たちに対して、支配ということですが、
「恋」ってしたりしないのですか?
奴隷に対する「愛」とは何ですか?

わたしはどうしても、自分のかすかなM性と
「恋」というものが切り離せないの。
何故か分からないけど、わたしが学生のとき初めて
オトナの付き合いをした年上オトコが、Sだったから
でしょうか。今思うとSでしたね。快楽もすごいものが
ありました。
Posted by はな at 2005年05月10日 15:36
*はなさんのご質問への回答は、5/12付の記事「奴隷に対する愛とは?」
をご参照ください。
Posted by 涼子 at 2005年05月12日 10:27
ご質問者のタケシさんからは、この記事に対して丁寧な返信をメールで
いただきました。
私が記事に書いたことの中で参考になった部分もあったようで、嬉しく思いま
した。

メールの中で印象的だったのは、私の1/12付の記事「おしっこ」の文中から
「私のSMは、命を育むこと、命を喜ぶこと、命を祝うことに他
ならない」を引用していただいて、

>命を喜ぶとは、今の時代とても大切ですね。
>直ぐに命を絶ってしまったり、他人を傷つけたり、そんなあれ
>た時代にSMの潤いで満たせたらすばらしいですね。

とコメントいただいたことですね。
私が記事の中で伝えたかったことをしっかり受け取っていただいていると
感じられて、感慨深かったです。

Posted by 涼子 at 2005年05月12日 10:41