最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

北京の大きなショッピングモール SOLANA/藍色港湾

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 写真だけ見れば、とても中国だとは思えない風景である。

 北京にある大きなショッピングモール、SOLANA(藍色港湾)は、欧州風の街並みだ。私的にはアメリカのアウトレットモールにそっくりだと思った。アメリカはアウトレットモール発祥の地であるが、私が知っている限りでは、日本なら幕張のアウトレットモールがこんな感じに一番近いような気がする。

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 訪問したのは2013年であったが、当時はまだ比較的新しいショッピングモールで、人気が出てきたばかりの新しいエリアだとのことだ。

 街の中心部の端のほう、と言ってもよいのかわからないが、北京市街の東側に位置する朝陽区の朝陽公園のそばにある。

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 海外に来てまでこういったところでウインドウショッピングを楽しむ必要はないので、そんなに長居はしなかったが、夜になると煌びやかで綺麗らしい。

 ちなみにこの近くには日本大使館もある。大使館とこの藍色港湾との間あたりには、少し下町というかスラムっぽい街が残っていたりもして、激しいギャップを感じた。中国の都市の陰陽を写しているようだ。このエリアの開発が進んでいるらしいことも聞いたので、今もその下町が残っているのかどうかはわからない。

【写真】2013年7月
【文章】2017年10月
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チューリンゲンという地名から連想するもの

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 仕事で2度ほど、ドイツに行く機会があった。いずれもシュツトゥガルトである。

 元々はシュツトゥガルトだけで終わる予定だったのだが、別の子会社の工場にも訪れることになった。日本から来てシュツトゥガルトに駐在されている方の運転で、数百キロの道程をひた走った。アウトバーンで200km/hを越えて走行している状態でタイヤが滑ったりするのはなかなか刺激的だったが、とにかく無事に着いた。

 土地勘どころか予備知識さえない状態だったので、サッと地図で確認はしたが、どんなところかはさっぱりわからなかった。私の頭に少々入っているのはフランクフルトやベルリン、ハンブルクとかの大都市の大まかな位置と、ワインの産地くらいのものだ。

 ベルリン方面に向かっており、道中で元国境を越えた。東西ドイツに分かれていたころの国境だ。だから旧東ドイツ領だというくらいはわかった。街に到着して、まずはホテルに一泊する。子会社に行くのは翌日の朝だ。そのホテルの前にあったのが写真の看板だ。

 おぉ、チューリンゲン。名前は知っているが、この辺りがそう呼ばれているのだとは知らなかった。私がその地名を知っているのは、ワーグナーのオペラ、タンホイザーの舞台として、である。劇中の『大行進曲』にもチューリンゲンの領主を何度も称える歌詞がある。タンホイザーの中でも大好きな曲なのだが、私がたまに歌うと、家内にうるさがられる。


 名前は知っているけれど、知らなかった土地。

 あぁ、ここがチューリンゲンかぁ。タンホイザーの。

 写真の看板を見て、そう思ったのを覚えている。

【写真】2015年7月
【文章】2017年10月
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縁がある街と繁華街

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 人生において、元々はその土地に何の縁がなかったにも関わらず、なぜか奇縁ができて何度も足を運ぶことになった土地というのはないだろうか。配偶者の故郷であったり、得意先の工場がある街に何度も訪れたり、親友が引っ越したので遊びに行ったり。人生と旅には様々な機縁があるように思う。

 私の場合は愛媛県がそんな縁がある土地の一つだ。学生の頃にもある活動で松山大学と一緒にやることになり、合同練習で何度か訪れたり、ブラリ旅で訪れたこともある。その後、南予の出身者が伴侶となったので、結婚してからも度々訪れる機会があった。

 ところで東京や大阪などの一部の大都市を除くと、たいていの地方都市では賑わっている繁華街が決まっている。東京のように夜の街、昼の街があったり、特色や客層で地域がわかれておらず、その繁華街周辺にそれらすべてが密集しているのが常である。

 ところで、行ったことがない都市だと案外繁華街の呼び名に馴染みがなかったりする。その土地の人なら常識レベルで子供でも知っているのに、外からの人は意外と知らないことも多くて面白い。名古屋なら栄、京都なら四条河原町、福岡なら天神、このあたりは有名だが、盛岡なら大通、鹿児島なら天文館、などになってくると、なかなかご存じない人も多いのかも知れない。各都市必ずしも一カ所だけというわけではないが、代表的なものを挙げた。もちろん駅周辺が栄えていることも多い。

 松山なら繁華街といえば大街道に銀天街である。大街道は「おおかいどう」と読む。写真は松山随一の繁華街である大街道の様子であるが、まだ朝早い時間帯であったので、少し落ち着いた雰囲気である。

 家内が言うに、子供のころは松山が日本で一番都会だと思っていた、とのことだ。私も高校生くらいまでは、街に出かけて遊んだり買い物をすると言えば、四条河原町周辺を指していた。地方都市の繁華街は、その周辺に住む人々の想いや文化がギュッと詰まった場所で、だから楽しいのかもしれない。もちろんそれは日本だけに限った話ではない。

【写真】2013年1月
【文章】2017年10月

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烩麺屋さんの烩飯

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 烩麺は日本語ではフイ麺とよく表記されるようだ。烩という漢字は日本語には無い。フイと言っても口を尖らす"フ"の発音ではなく、どちらかというとフゥェイに近い発音になる。

 羊骨と羊肉からとった旨みタップリの白濁したスープが特徴的である。見た目や旨みは日本の豚骨ラーメンのスープにも通じるところがあると思う。そこに平打ちのもっちりとした麵を入れ、鮮やかな具材で飾るのが一般的な烩麺のスタイルのようだ。

 中国では、例えば担担麺と言えば四川省である。これは日本でも知られていると思う。蘭州なら拉麵であることも以前の記事で紹介した。他にも北京なら炸醤麺(ジャージャー麺)、山西省なら刀削麺、といった具合に、有名な麺とその発祥あるいは名物料理となっている土地が連想される。

 烩麺と言えば河南省発祥で、州都の鄭州の名物料理でもある。河南省と言えば他にも少林寺があり五岳の一つである嵩山や、歴史や小説にも良く出てくる古都洛陽や開封には、前々から行きたいと思っていた。そういうわけで近々訪問して、ついでに本場の烩麺を食べて来ようと思っている。
 
 写真は四川省の都江堰市で見かけたお店である。ランチには少し遅い時間であったが、お腹が空いていたので立ち寄ることにした。

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 このお店は烩麺のお店であったが、メニューに烩飯というのが書いてあったので注文してみることにした。出てきたのが写真のものだ。文字通り烩麺の麺の代わりに飯を入れたものらしい。

 なんともジャンクフード感満載の外観だ。肉と野菜の旨みが詰まったスープをご飯にかけて、流し込むように食べる。なんとも背徳的に美味い。ちなみに、中国では茶碗を持ち上げ口をつけてかきこむのはマナー違反であるので、それはしない。

【写真】2014年12月
【文章】2017年10月


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シンガポールのチャンギ刑務所

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 シンガポールの東部、チャンギ地区にある刑務所。今でも刑務所として使われている。
 元々は英国統治時代に作られたものだが、第二次世界大戦時に日本がシンガポールを占領していた頃には、日本軍によって使用され、連合軍の捕虜の収容所にもなっていた。

 当時の日本軍の捕虜収容所としては比較的マシだったらしいが、それでも劣悪な環境の中、多くの捕虜が命を落とした。以前の記事でも紹介した『戦場に架ける橋』で有名な泰緬鉄道建設などの強制労働などにも狩り出され、そこでも多くの捕虜が亡くなった。

 現在ではチャンギといえばシンガポールの空港を思い浮かべる方も多いとは思うが、連合国側とくに英国や英連邦諸国の間では、長年チャンギと言う地名は刑務所を暗喩する言葉であったそうだ。

 ほとんどが戦争を知らない世代である戦後日本人の我々が、個人レベルでその責任を負う必要があるのかは疑問である。しかし、少なくとも知らなければならないとは思う。過去を知ることは、より良い未来を考え、形作るための第一歩なのだろうと思っている。

【写真】2011年11月
【文章】2017年10月

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茶党の旅

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 コーヒー党か紅茶党か、と問われれば、私は迷わず紅茶党と答える。いや、紅茶に限らず、烏龍茶もプーアル茶も緑茶も含めて、お茶が大好きな茶党である。

 家内はコーヒー党である。従って我が家では特別にリクエストしない限り、朝食にはコーヒーが出てくる。私も家内がコーヒーメーカーで淹れるコーヒーを黙って飲んでいる。別にコーヒーが嫌いなわけではないし、少々の味の違いはわかる程度の舌は持っている。しかしこの十数年の間、私が自分で淹れてまで飲みたいと思ったことは数度しかない。

 昨日は家内が早朝から出かけたので、一人で朝食をとった。自分で淹れるなら、やはりお茶だ。パンにガーリックソースを塗り、チーズを載せて焼いた。(写真には写っていないが)目玉焼きも作った。洋風テイストになったので、ここは紅茶だ。

 最近あまり色々な茶葉を買っていないので、自分でブレンドするバリエーションが少なくなった。特にリラックスタイムに飲むような芳醇な味や香りの茶葉を好んで買うことが多いので、朝の目覚めに良さそうなシャキッと渋系のケニアやアッサムなどはあまり揃っていない。ウバ(セイロン)が少しばかり合いそうという程度だ。

 とはいえ、市販のブレンドも悪くない。というか、プロのブレンダーがやっているのだから、美味しいに決まっている。ただ気分に合わせて調合できないし、好みもあるだろう。

 結局、朝用の紅茶としては定番中の定番、ハロッズのNo.14ブレンドを淹れることにした。有名百貨店ハロッズが送り出した世界中で売られているブレンドだ。感動的に美味しいわけではないが、飽きずに飲める安定の味だと思う。ただ、日本の水で淹れると、地元の英国で飲むよりも若干刺激が少なくてまろやかになり、色合いも薄くなるようだ。軟水だからかも知れない。だから心持ち茶葉を多め、時間も少し長めに淹れるほうが、朝の目覚めには良いと思う。胃腸には良くないかも知れないが、ミルクを淹れても良く合うので問題ない。

 思えば1997年に私がロンドンを訪れたのは、ミュージカルキャッツのオリジナルロンドンキャストを見たかった、ということと、美味しい紅茶を探して、という2つの目標があった。

 世界三大紅茶の産地はインド、スリランカ、中国であり、茶の産地はほとんどアジアであるが、それらはイギリスに多く運ばれブレンドされる。良質の茶葉も多く集まり、優秀なブレンダーが揃うイギリスは、やはり美味しい紅茶を求める人にとっては天国だと思う。実際、日本や中国よりも美味しい紅茶が安価で入手できた。

 その後も旅に出る都度、よく茶葉を買う。烏龍茶、プーアル茶、紅茶、など、種類も様々である。ホントは茶器も欲しいなぁと思うものとたくさん出会うのだけれど、嵩張るので2~3回買って帰ったことがある程度だ。それにお茶は飲めばなくなるが、使わない茶器をコレクションする趣味はないので、控えることにしている。

 お茶については終わりがなさそうなくらい書けてしまうので、本日はこの辺りで。
 続く…かもしれない

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エズの魔橋

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 欧州には魔橋と呼ばれる橋が散在している。いずれも悪魔が作った、悪魔と契約した、悪魔と対峙した、などの伝承がある。建築当時の土木技術では難工事となったであろう場所が多く、死者や怪我人が出たりしたこともあって、そういった伝承が形成されたのであろう。

 以前の記事のこちらこちらなどで何度か触れてきているが、人智で及ばない事象は神様や魔物の領域なのだ。

 写真はフランスのエズの魔橋。エズはニースとモナコ公国との中間地点あたりに存在する小さな街だ。街の作りや歴史もなかなか興味深いのだが、こちらはまた別の機会にしようと思う。

 魔橋は英語の場合Bridge of DevilあるいはDevil's Bridge、フランス語ではPont du Diableと呼ばれる。

 このエズの魔橋は20世紀初頭に作られたようだ。欧州に散在する魔橋は古代ローマ時代に作られた石造りの橋などの古いものが多く、それらに比べると比較的新しいように思う。しかしながら、悪魔と契約して作ってもらったという伝承があり、魔橋の一つとされているようだ。

 この橋が見渡せるエズの要塞の頂上付近にフランス語と英語で説明書きがあったのだが、写真に撮れておらず、はっきりと記憶もしていない。私の覚えている範囲で恐縮だが、だいたい以下のような話だったかと思う。

 橋を作る際に、『最初に橋を渡ったものの魂を提供する』という約束で悪魔に橋を作ってもらうことになった。一人の農民が生贄に選ばれ、彼は眠れぬ夜を過ごした。翌朝、壮大な橋ができあがっていた。悪魔が魂をもらうために傍に居たが、生贄の百姓は一計を案じて、橋の向こうに棒切れを投げる。彼の犬が飛び出して拾いに行き、犬の魂が悪魔に引き渡された。悪魔は怒ったが後の祭りだった。

【写真】2015年10月
【文章】2017年10月
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プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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