タイやその周辺では、仏教の寓話をモチーフとした像などが並ぶテーマパークのような場所がいくつかある。寺院の庭に作られていることもあれば、独立した公園のようになっているところもある。写真は確かラオスのビエンチャンからメコン川に沿って1時間程度下った辺りのブッダパークと呼ばれる場所だったと思う。
以前にも紹介したことがあるが、このプララーフオムチャンの異形は特に目を引く。プララーフオムチャンはインドの神カーラのタイ名であり、その逸話等もリンク先の過去記事で紹介しているので、こちらでは割愛する。
日本の仏教でも例えば梵天はインドの神ブラフマー、吉祥天はラクシュミーなどのように、ヒンドゥー神話が仏教に入ってきた部分が多く残っている。ただしそれら神々に付随する神話や逸話などは、置きかえられたり伝えられなくなっているように思う。
それに比べるとタイやラオスなどの仏教は中国や日本よりもインド神話の影響を色濃く残している。ラーマヤナやマハーバーラタも、ほぼ内容は変わらず伝わっている。同じ仏教、すなわち元を辿れば同じ教義だったはずであるなのだが、全く異なる雰囲気や解釈があるというのも非常に興味深いことに思える。
キリスト教でもカトリックとプロテスタントでは解釈が異なる部分も大いにある。しかしこのような仏教の異形の像などを見てしまうと、同じ流れの中から出てきた考え方や解釈の相違というものとは、根本的に違うような気がするのだ。
【写真】2007年4月
【文章】2018年4月
【文章】2018年4月
