January 16, 2017

naotora 1月8日から新たに始まったNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』。大好きな柴咲コウ主演、そして名作『JIN-仁-』『ごちそうさん』を手掛けた森下佳子さんの脚本ということで、それなりに楽しみにしていた作品でした。で、実際に初回と第2回を見た感想は… 何というのか、どうにも物足らない感じが…

 一応ことわっておくと、ドラマの良し悪しというのは結局、個人の好みだと思うので、私が何を書こうがそれで制作側が惑わされる必要はないのですが(というか惑わされるはずもないですが)、それでももうちょっと何とかならないものかという気がしてなりません。

 これまでのストーリーはこうです。遠州(現在の浜松市一帯)の井伊谷を治める井伊家は、今川家によって圧迫を受けていた。井伊家の当主・井伊直盛(杉本哲太)には娘のおとわ、後の次郎法師(柴咲コウ)しか子がおらず、分家である井伊直満(宇梶剛士)の子・亀之丞、後の井伊直親(三浦春馬)を婿にして井伊家を継承させる予定だった。しかし、直満は北条への内通が今川に露呈して斬首され、亀之丞も逃亡を余儀なくされる。この内通を今川に告げ口したのが、井伊家の筆頭家老・小野政直(吹越満)だった。政直の子・鶴丸、後の小野政次(高橋一生)は、自分の父親が、仲の良かったおとわや亀之丞の親たちを裏切ったともいえる行為に愕然とする。そして、今川の魔の手は、井伊家本体とおとわにも延びようとしているのであった(←イマココ)。

 こう文字化すると、けっこうドラマチックなんですよね。でも、なぜか退屈に感じられてしまうんです。それはひとえに、前作『真田丸』の影がどうしても付きまとってくるからに他なりません。

 例えば、初回の冒頭、「鶴・亀」と山で遊んでいるおとわが滝壺にダイブするシーン。遊び半分で、かなりの高度から飛び込んだのにケロッと生きているのが『直虎』。一方、本能寺の変の後、追ってを逃れて湖に飛び込んだ真田信繁の姉が、その衝撃で記憶を失ってしまうのが『真田丸』。切迫感もリアリティもまるで違います。

 また、内通の手紙がバレて詰め寄られ、ぐうの音も出ずに斬首されるのが『直虎』。かたや、実際には内通していないにもかかわらず内通の返書を書き、それを故意に奪わせて自分の値を吊り上げ、それを故意だと見破られてもシラを切り通して平然としているのが『真田丸』。これは果たして作り手の力量の差なのか、それとも井伊家と真田家のレベルの差なのか、などと、どうしても比べてしまうのです。

 要するに『真田丸』、そして真田昌幸という人物は、実に知恵と胆力があって魅力的だったのだなぁと、改めて痛感させる効果絶大なのです。昌幸が空白地帯となった信州北部を自らの力で守り抜こうと決意するシーンには、独立宣言にも似た気概を感じて感動しました(あのとき名言「大ばくちの始まりじゃ〜」が飛び出したんですよね)。そんな気概は、井伊直満の葬儀の後、危機感もなく酒を飲んでいる井伊家の皆様には全く感じられません。

 もちろん、『真田丸』のような、視聴者も頭脳と体力をフル稼働して見なければいけないドラマを、みんなが見たがっているわけではないということも理解します。そんな人にとって、緩やかでひねりのない『直虎』は心のオアシスとなるでしょう。なので、真田丸クラスタは、せいぜい直虎クラスタの目障りにならない程度に、去年を懐かしみながらネット大喜利を楽しむしかなさそうです。

 ちなみに『直虎』を見たネット民からは、「ベルばらみたい」「ナウシカみたい」という感想が上がっていました。ベルばらはよく知らないのですが、少なくともあれが『風の谷のナウシカ』のようだとは全く感じませんでした。もしあれが「井伊の谷のナオトラ」だったらどんな展開になるでしょう。ナオトラ(おとわ)はきっと、困っている民を助けるという「竜宮小僧」伝説を易々と信じるような、脳内お花畑少女ではないはずです。今川の強大な力を正しく把握し、井伊家の現実をつぶさに観察するでしょう。弱い者に寄り添い、悩みながら、戦国の世を深く洞察するはずです。そしてある時、宣言する。井伊の谷を自らの力で守り抜くのだと。「その者、竜宮小僧となりて金色の野に降り立つべし」と!



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January 14, 2017

20170205carpediem 福山市の人口の約1%は外国籍市民です。好むと好まざるとにかかわらず、私たちの身近なところで文化の多様化は進んでいきます。

 福山では特に松永地域で多文化共生の取り組みが活発に行われてきました。その代表的な行事が「カープヂェー」です。地域住民と外国籍市民とが一体となって企画されている、歌ありダンスあり飲食ありのイベントです。美味しい食べ物を食べに、楽しい音楽を聞きに、ぜひ足を運んでみてください。


第8回フレンドリーピック
まつながカープヂェー
だれもが暮らしやすい、多文化共生のまちづくり
〜「感動」から「行動」へ〜

  • 日時2017年2月5日(日)10:00〜16:00
  • 場所福山市西部市民センター(福山市松永町3-1-29)、福山市はきもの資料館(あしあとスクエア)
  • 主催:フレンドリーピックまつながカープヂェー実行委員会
  • お問合せ:福山市松永生涯学習センター
     TEL:084-934-5443
  • HPhttp://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/matsunagashogai/ka-puzye.html

*内容

  • オープニング:松永東保育所の演奏
  • ステージ:日本の踊り、フラダンス、子どもたちのダンスや演劇、ベトナムやペルー、ケニアなどいろいろな国の踊りや音楽が楽しめます
  • サロンステージ:交流広場。「たそがれどんべえ」ミニコンサート、大学生と一緒にダンス、紙芝居、クイズ、手話
  • いろいろな体験:ゆかた体験、民族衣装の試着、韓国チヂミや「ゲタ」バーガー作り・中国のおりがみ、日本の抹茶、 台湾のお茶、ベトナムのコーヒー、世界の遊び、ゲームや工作。ここに来れば世界の国の体験ができます
  • 食べ物:ブラジル、フィリピン、台湾、タイ、韓国、ケニア、日本などの料理がたくさんあります
  • 松永はきもの資料館(無料開館):世界中のはきものやおもちゃの展示、日本のおもちゃやゲームが楽しめます
  • エンディング:「It’s a Small World」をみんなで歌いましょう


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行事案内 | 移住者支援・国際理解・平和貢献

January 13, 2017

20170115akaishisan 「女性がかがやく社会」「女性の活躍」など、一見美しい文言が並ぶ安倍政権の政策。もし本当にそういう社会を目指しているなら反対はしませんが、どうも「高学歴で優秀な人材をもっと働かせて経済成長に結び付けたい」ということではないかと勘ぐってしまいます。というのは、ひとり親家庭の貧困の問題は放置されているように見えるからです。

 シングルマザーの抱える様々な問題に先駆的に取り組んできた赤石千衣子さんが、福山で講演をされます。しなやかで前向きな赤石さんのお話をぜひお聞きください。


第4期保育サポーターもこママ養成講座 一般公開講座
[第1部]ひとり親家庭の現状と支援

  • 日時2017年1月15日(日)10:00〜12:00
  • 講師赤石千衣子さん(NPO法人しんぐるまざぁずふぉーらむ理事長)
  • 託児300円(定員あり/要予約/ひとり親家庭無料)

[第2部]法律を知って支援する
〜離婚・調停・裁判・面会交流・養育費・婚姻費用など〜

  • 日時2017年1月15日(日)13:00〜15:00
  • 講師柳つとむさん(NPO法人こどもステーション しんぐるまざぁずカフェ・アドバイザー)

[1部・2部共通]

  • 会場福山市市民参画センター5F第1会議室
     住所:福山市本町1-35
  • 参加費500円(ひとり親家庭無料)
  • 主催・お問合せ:NPO法人こどもステーション
     TEL:084-965-6625


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行事案内 | DV・ジェンダー・子ども

January 12, 2017

20170112sensouten02 福山医療生活協同組合主催の「2016平和のための戦争展」を見るため、リムふくやまに行ってきました。リムふくやま自体はガラガラでしたが、この展示には常に人が出入りしていました。2016年12月からスタートしたこの戦争展は、1月下旬まで、リムふくやま2Fで開催されます。

20170112sensouten01 展示パネルには、軍事郵便のような戦争中の人々の生活に関するもの、従軍した兵士の日記や記録、日本軍「慰安婦」とされた人々がいた慰安所の写真や資料、そして戦死者の遺品の写真などが掲示されていました。またアフガニスタンで活動を続ける「ペシャワール会」の写真も展示してあり、現代の戦争にも思いを馳せられるようになっていました。

 買い物ついでに気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。



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行事案内 | 反戦・平和

January 11, 2017

20170217sachisan DVや性暴力の問題について、最新の研究成果や海外情報を引っ提げて全国各地で講演活動を行っている「サチさん」こと中島幸子さんが、忙しい合間を縫って福山に立ち寄ってくれることになりました。主催は福山を拠点にシェルター活動を続けているNPO法人ホッとるーむふくやま。事前の申込が必要です。


中島幸子さん講演会
性暴力、その後を生きる。

  • 日時2017年2月17日(金)14:00〜16:00
  • 場所イコールふくやま(福山市男女共同参画センター)
      住所:福山市西町1-1-1リムふくやまB2F
  • 講師中島幸子さん(NPO法人レジリエンス代表)
  • 参加費500円
  • 主催:NPO法人ホッとるーむふくやま
  • 後援:NPO法人こどもステーション、性暴力被害者支援ネットワーク・はるねっと、デートDV防止ひろしま
  • 助成:広島県普及活動助成事業
  • 申込・お問合せTEL:080-3127-4375
     ※事前の参加申込をお願いします

中島幸子さんプロフィール
 NPO法人レジリエンス代表、米国法学博士、大学非常勤講師。被害にあった経験がきっかけとなり勉強を始め、2003年に女性のための「こころのcare講座」をスタートさせ、「レジリエンス」を結成。同年、米国ソーシャルワーク修士号取得。全国各地で毎年多数の講演を行う。
  主著『性暴力:その後を生きる』(レジリエンス、2011)、『マイ・レジリエンス:トラウマとともに生きる』(梨の木舎、2013)。共著『傷ついたあなたへ<1>、<2>』(梨の木舎、2005、2010)。共訳『DV・虐待加害者の実体を知る』『別れる?それともやり直す?カップル関係に悩む女性のためのガイド』(L.バンクロフト著、明石書店)など。



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行事案内 | DV・ジェンダー・子ども

January 10, 2017

20170128takae オスプレイの「不時着」(どう見ても「墜落」)事故の原因となった「空中給油訓練」が再開されたとのこと。事故から1か月とたたない時期の再開です。どう見ても原因究明も再発防止も後回し。まさか、お得意の「あの事故は想定外」で済ますのでしょうか。とんだ酉年の初めです。

 なぜこんなにも訓練再開を急いだのかというと、トランプ新政権誕生より前に飛ばせてしまおうということらしいです。なんでもアメリカの顔色ひとつで決まるんですね。とんでもない。というか、ぶっ飛んでる。

20170128takae02 飛び回る米軍機の下には人々の生活があるということを、安倍政権は考えないのでしょうか。日本の政府なんだから、もっと日本の人のことを考えてほしいと思います。それを最も感じているのが、沖縄の人々ではないでしょうか。

 オスプレイ被害の現地である沖縄・高江のことを伝える映画が上映されます。ぜひどうぞ。


『高江 森が泣いている2』
上映会・座談会
沖縄から今を問う

  • 日時2017年1月28日(土)14:00〜
  • 場所福山市市民参画センター5F大会議室1
     住所:福山市本町1-35
  • 資料代300円
  • 主催:市民運動交流センターふくやま
     TEL・FAX:084-924-4435
     TEL:090-3748-9840


sakatakouei at 10:57 
行事案内 | 政治・社会

January 08, 2017

20160218midorifukuyama 民主主義が危機を迎えているとよく言われています。トランプ大統領の誕生。国民投票によるイギリスのEU離脱。日本では大衆から絶大な支持を得た橋下徹氏が「民主主義って結局ポピュリズムでしょ」と断言しています。

 確かに、世界各地でポピュリズム(大衆迎合主義)が勃興しているように思われます。それはなぜなのか? 民主主義は危機を迎えているのか? そもそもポピュリズムとは悪なのか? そして日本の民主主義は今後どうなっていくのか? 「トランプ現象」をきっかけにしながら、ポピュリズムという観点で民主主義の未来をうらなう、みどり福山2017年一発目の学習会です。どうぞご参加ください!


みどり福山学習会
トランプ大統領と民主主義の行方
ポピュリズムから考える

 アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選。これは民主主義の革命か? それとも終わりの始まりか…
 危うい魅力をはらんだ「ポピュリズム」論から、トランプ大統領誕生を読み解く。世界の、そして日本の民主主義はどこへ向かうのか。

  • 日時2017年2月18日(土)14:00〜
  • 会場umbrella(アンブレラ)2F
     住所:福山市今町3-23(本通商店街)
     ※駐車場なし
  • 講師山本 圭さん
     1981年生まれ。岡山大学大学院教育学研究科専任講師、国際基督教大学社会科学研究所研究員。専門は政治学、政治理論。著書に『不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想』など。
  • 参加費700円(ワンドリンク付/事前申し込み不要)
  • 主催:みどり福山
     TEL:090-9115-3317
     メール:soseisha◆mx52.tiki.ne.jp(◆→@)


sakatakouei at 17:46 
行事案内 | 政治・社会
「蒼生舎」(そうせいしゃ)とは?
■「蒼生舎」は、市民活動・まちづくりを支援する市民SOHOです。

■「蒼生舎」は、広島県福山市を拠点に事業を展開しています。

■「蒼生舎」へのご連絡は、下記までメールをください。
 Eメール: soseisha@mx52.tiki.ne.jp
ギャラリー
  • どうしても『真田丸』と比べてしまう『おんな城主 直虎』
  • 2/5(日)まつながカープヂェー
  • 1/15(日)赤石千衣子さん講演会@福山
  • 「平和のための戦争展」1月下旬まで@福山
  • 「平和のための戦争展」1月下旬まで@福山
  • 2/17(金)中島幸子さん講演会「性暴力、その後を生きる。」@福山
  • 1/28(土)『高江 森が泣いている2』上映会・座談会@福山
  • 1/28(土)『高江 森が泣いている2』上映会・座談会@福山
  • 2/18(土)みどり福山学習会「トランプ大統領と民主主義の行方」
  • 1/21(土)和太鼓奏者・原田嘉子ソロコンサート「太鼓バカ人類を超える」@福山
  • 1/30(月)アーサー・ビナード×二階堂和美@福山
  • 1/22(日)さよなら原発 歌声パレードinおのみち
  • サル年の幕切れにふさわしかった紅白歌合戦の『JAM』
  • 夜明けを告げる一番鶏のように
  • 自主避難者への住宅支援を打ち切らないで
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