May 23, 2018

 日大アメフトの危険タックル問題で、なんと学生本人が記者会見をしました。陳述書の全文はこちらのハフポスト記事から読めます(危険タックルの日大アメフト選手「1プレー目で潰せば出してやる、と言われた」)。

 私はアメフトのルールがほとんど分かりません。試合は何度か観戦したことがありますが、攻撃と守備とで選手がまるまる交代したり、すぐに試合がストップしたりと、なかなか試合の流れが理解できませんでした。しかし、選手同士の激しいぶつかり合いを見ると、なぜ怪我をしないのかが不思議なぐらいに危険なスポーツだということだけはよく分かりました。

 ただし、いくら危険なスポーツだからといっても、意図的に相手をけがさせてしまえというプレーは、加害選手にも周りにも計り知れない精神的ダメージを負わせるんだなぁということが、この陳述書を読むとよく分かります。

 会見をした選手にとっては、おそらく勇気のいることだったでしょう。彼のスポーツ選手としての将来は無くなったのかもしれませんが、彼の勇気はきっと彼の人生を切り拓く力になると信じています。

 ところで、この選手の会見の様子をメディアで見ながら思っていたのは、加計学園問題に関わった官僚たちの沈黙についてでした。

 「入廷記録は速やかに廃棄することになっている」と菅官房長官は言います。記録がないから「安倍首相と加計孝太郎氏が会っているという証拠はない」と強気のようですが、逆を言えば、記録を廃棄しているために「会っていないという証明」もできないわけで、こんなの詭弁以外の何物でもありません。

 おそらくは会っているんでしょう。だって親友なんだから。会ってないと考えるほうが不自然ですよ。で、それを多くの関係省庁の官僚が目撃しているはずです。しかし首相は「会ってない」と言い張っているので、関係する官僚はそれに沿って文書を改ざんしたり廃棄したり、とにかくウソをつき通して取り繕わなければならない。そんな状況でしょう。

 自分の良心に反してウソをつき通さなければならないなんて、精神衛生上とても悪いことです。いっそ会見でもやって「指示されてやりました」と暴露してしまったほうが楽になりますよ。もちろん、官僚としての将来は無くなるでしょう。でも、あなたの勇気はきっとあなたの人生を切り拓く力になるはずです。

 アメフトのルールはよく分かりませんが、突き抜けるようなランとタッチダウンの気持ちよさは、素人でもじゅうぶん楽しめます。関係官僚の皆さんにも、ぜひそんな勇気を期待します。



sakatakouei at 19:23 
さかたこうえいの「時々通信」 | 政治・社会

May 21, 2018

20180602heishia 「クセがすごい!」というツッコミは、彼にこそふさわしい。そう私が勝手に思う音楽家・七尾旅人の映画です。約3時間の圧巻ライブ映像を、イコールふくやまの会議室でゆったり見るか、ポレポレでお酒を片手に見るかは、あなたの自由です。自由がその手にあるうちにご覧ください


七尾旅人『兵士A』上映会

七尾旅人が
一人目の戦士自衛官に扮して描き出す、
およそ100年間に及ぶ物語。

<6/2上映>

  • 日時2018年6月2日(土)14:00〜
  • 会場福山市男女共同参画センター
     住所:福山市西町1-1-1リムB2F
  • 参加費1000円
<6/3上映>
  • 日時2018年6月3日(日)14:00〜
  • 会場カフェ・ポレポレ
     住所:福山市元町7-6宮通り「酒のマエダ」2階
  • 参加費1000円+オーダー
<予約・お問合せ>
  • 市民運動交流センターふくやま
     メール:tsubo◆wk9.so-net.ne.jp
     (◆→@)
     TEL:090-3748-9840
  • ジャズ大衆舎
     メール:jazztaishusha◆gmail.com
     (◆→@)
     TEL:070-5304-6588


sakatakouei at 11:07 
行事案内 | アート

May 19, 2018

 体調が万全でないせいか、恨みがましく過去の遺恨をネチネチと思い返す今日この頃。というわけで、昨日に引き続き福山ばら祭の話題です。

 それにしても、今考えればずいぶん不思議なことがあります。祭委員会はどうしてあれほど「エフピコのトレイ」を使用することにこだわったのでしょうか?

pandp 詳しい経緯は昨日のブログにリンクを貼っているのでそちらを見ていただきたいのですが、簡単に振り返っておくと、2005年〜2010年の6年にわたって、「ごみ5R推進本舗」(落合真弓代表)は福山ばら祭の「ごみ」部門を担当し、2006年以降5年連続「ごみゼロ」(つまり、ごみの減量と全量リサイクル)を実現してきたのですが、2011年に祭委員会から撤退せざるを得なくなった、という話です。理由は、イベントごみの主役である「容器類(トレイ)」のリサイクルを可能にする「P&Pトレイ」(飲食物が触れた面だけをペロッと「はがせる」トレイ=右上写真)の使用をやめて、地元企業「エフピコ」のトレイを使用するよう強引に決められてしまったからでした。エフピコのトレイは洗浄・乾燥しなければリサイクルに回せないので、巨大な水道インフラと膨大な水とボランティアを調達して洗浄・乾燥するか、あるいは「捨てる」(→ごみゼロの放棄)しか選択肢がありません。そのどちらをも拒否した私たちは、祭委員会から事実上の「クビ」を言い渡されたわけです。

 あれは一体どういうことだったのか。「主犯」「黒幕」は誰だったのか? もう7年もたつので時効でしょう。ということで、当時のやり取りを思い出しながらいくつかの仮説を検証しておこうと思います。一地方の一イベントにすぎない「福山ばら祭」ですが、「市民と行政・企業との協働」「イベントごみの全量リサイクル」に関する一つの興味深い事例として、何かの考察に役立つかもしれません。

1.エフピコ主犯説

 そもそも「エフピコのトレイを使え」と誰が言い出したのか? 普通に考えれば「エフピコがごり押ししたんだろう」と思われます。どうなんでしょうか。

 当時、私たちの活動はエフピコと良好な関係だったと認識しています。P&Pトレイの導入前にエフピコにお伺いを立てていますが、エフピコは「同様のトレイ開発は無理」とのことで、P&Pトレイの導入をさほど気にしている様子はありませんでした。また、福山ばら祭を主体的に担い、歴代の実行委員長を輩出しているJC(青年会議所)にもエフピコの若手幹部候補社員が参加していて、私たちの活動に非常に共感を示していただいていました。

 さらに、いくら地元企業だからとはいえ、業界ナンバーワンのエフピコの規模からすれば、福山ばら祭の容器使用量は微々たるものです。今さら目くじらを立てるほどのことではないと思いました。

 「エフピコを使え」騒動の際、私たちの仲間がエフピコの関係者に問い合わせたときも「我々がごり押ししているわけではない」という話をもらっています。

2.実行委員長主犯説

 私の感触では、2010年・2011年と実行委員長を担ったネギさん(仮名)の頃から、急激に風当たりが強くなったという印象でした。

 それまでも「なぜエフピコのトレイを使わないのか?」と尋ねられたことは何度かありましたが、そのつど説明をすれば分かってもらえたので、さほど大きな動きにはなりませんでした。

 ところがネギさんの場合は今までと様子が違いました。彼は、ある種の確信のようなものを持ってエフピコ使用を迫ってきました。そして、「エフピコ」と「市民/ごみゼロ」とをてんびんにかけ、クールに前者を選択したのでした。ずいぶん冷たい人だなぁという印象を持ったものです。

 はたから見れば、地元企業の商品を使うことは当然だと思えるかもしれません。ですが、後述する「環境大臣賞奨励賞」を始め、ばら祭のごみゼロは一定の評価を得ていました。またエフピコのトレイを使用していないことをあえて宣伝するはずもなく、エフピコに実質的な損害はありません。「市民の祭り」を標榜しておきながら市民の自発性をないがしろにし、一定の評価を得ていた「ごみゼロ」を捨てるという決断は、なかなか簡単にできるものではないでしょう。

 ネギさんは歴代実行委員長と同様、JCのメンバーでした。JCは2年ごとに実行委員長を交代させるので、私が関わった5年間だけでも3人の実行委員長がいたのですが、その中でも就任当初のネギさんはスマートで好印象な人物でした。私が一目置いている伊勢市の鈴木市長を「よく知っている」と話していて、私は「この人とは話が合うかも」と初めは思っていました。

 それが、まさか私たちを祭から追い出す役回りを買って出るとは、驚きました。

 実際に私たちを追い出す決断をしたのは、まぎれもなく実行委員長のネギさんです。だとしても、彼自身にはいったい何のメリットがあるのか。普通に考えて、ネギさんと私たちの間に直接の利害関係はありません。エフピコへの忖度? それほどのもんでしょうか。

3.JCとの行き違い説

 福山ばら祭はJCが始めたイベントです。歴代実行委員長ほか運営の顔役をJCメンバーが担ってきました。福山ばら祭は「市民の祭り」をうたっていますが、ここでいう「市民」とは実質的にJCのことを指しています。

 しかしそのJCは、2年ごとに実行委員長が交代するほか、他の役職は1年単位で入れ替わります。とにかく目まぐるしく人員が交代するので、業務の引き継ぎも継続的な人間関係も困難を極めました。

 私たちが祭りに関わり始めたきっかけは、2005年当時の実行委員長(もちろんJCメンバー)から「中学生のボランティアを導入したい」「ごみを何とかしたい」という話が落合真弓さん(ごみ5R推進本舗代表)に持ちかけられたことでした。落合さんの「2つの課題を合わせることで同時解決」という無謀な発想のもと、見事にごみを激減させたのが評価され、翌年からは祭委員会の正式部会として「昇格」することになったのでした。「ごみゼロ達成」は当時のJCメンバーにとっても「我がこと」だったと思います。

 ところが年を経ていくと、その経緯も活動の意義も忘れられて、いつしか「なんでごみ5R推進本舗のためにJCが汗水たらして働かないといけないのか」という話になっていきました。おいおい、そっちから言い出したんだろう? と言っても当時のことを知る人はいないので通じません。結局、私たちがJCに頭を下げて、ごみステーションの設営や撤収を手伝ってもらう、という構図に逆転しました。

 JCにとって、いつしかごみゼロの活動が重荷になっていったことは想像に難くありません。

 そして、ネギ実行委員長は何度となく私たちに「正直言って、ごみゼロとかどっちでもいいんですよね」と言ってはばかりませんでした。私たちは、自分たちの6年にわたる努力と成果が全く評価されていないのだと痛感するしかありませんでした。やる気なんて簡単にへし折れるものです。

 ですので、JCとの行き違い説は遠因としてはあるでしょうね。でも、それが「エフピコを使え」騒動の直接の要因ではないような気がします。だって、どっちにしろ一年交代ですからね。

4.行政黒幕説

 福山ばら祭は、「福山市主催」ではなく「福山祭委員会」主催であり、表向きは「市民の祭り」なわけですが、実態はJCと行政の両輪で動いています。そしてさらに言えば、JCは上記のような状態なので、実質は福山市行政が中軸を担っています。でなければ、あれだけの規模のイベントは実施できませんよね。

 別に行政としては、「市民の祭り」をうたうことに何の屈託もないと思います。ただ、運営のコアな部分に市民が食い込んでくることには、かなりの抵抗を感じていたのではないでしょうか。

 一度こういうことがありました。2005年以降、大量の中学生ボランティアが応募してくるようになっていきます。その数、数百人。彼ら1人1人に、何日の何時から何時まで、どこのブースでどんな活動にあたるのか、彼らの希望も踏まえてきちんと割り振らなければいけません。気の遠くなるようなこのシフト作業を当初は市職員の方が担ってくれていました。ところが2008年に突如、「市職員を使うのはまかりならん!市民の祭りだろ」という話になり、私がやるようになりました。年々増えるばかりのボランティアを裁ききれず、「ボランティアの応募を減らしてほしい」と懇願しても受け入れられず、内申書目当ての中学生を野放図に受け入れ続けました。あの作業は本当に死ぬかと思いましたね。

 また、会場内に設置した十数か所の分別ステーションのリーダーは、市職員ボランティアが担ってくれていたのですが、彼らには給料が発生していたということがある年、発覚しました。ほかの市民が無償ボランティアで運営しているのだから、祭り当日に現場でボランティアに当たる市職員ぐらいは「有志の無償ボランティア」にしてくれと要望しましたが、翌年は「当日の給料は発生しないが代休を取らせる」ということになりました(実質有償やないかい!)。

 こんな感じで、私たちはいろいろと「口出し」をする存在でしたので、行政から疎まれていたことは間違いありません。

5.妬み説

 苦労の甲斐あって、2007年末に福山ばら祭のごみゼロの取り組みは「環境大臣賞奨励賞」を受賞しました。また、県内各地から視察や人材交流の依頼が相次ぎ、福山ばら祭は一躍注目を集めるようになっていました。

 これが妬みを買ったのではないか? イベントのメインメニューである「ローズパレード」や「ローズウェディング」があまり注目を集めず、サイドメニューの「ごみゼロ」にばかり光が当たるという事態を看過できない勢力があったのではないか?

 「総料理長の評価をあげるためにパティシエをクビにする」みたいなしょうもない話ですが、有り得なくもない仮説かなと思います。

 ただし、それを誰が最も強く感じていたのか? JCなのか、行政なのか? そのあたりはよく分かりません。

6.落合真弓切り捨て説

 あれこれ考えてくると、今となっては最も有力に思えるのが、この説です。

 2008年、落合真弓さんは福山市議会議員に当選しました。市議が部会長を務めるのは難しいということで、同年から私が部会長をすることになったのですが、それ以後も活動のリーダーは実質、落合さんでした。

 落合さんはオール与党の市議会にあって唯一の「無所属」議員でした。そのため議会では四面楚歌。当選後は市長や市議、行政職員から「非国民」のように敵視されていました。

 ところが、ばら祭では満面の笑顔で生き生きと活動する姿が何度も目撃されてしまうわけで、「これは由々しき事態」と感じた勢力が、落合外しのためにエフピコ導入を強行した… というのがこの説です。

 ただし、いくらなんでも戦術がちょっと細かすぎます。エフピコのトレイを導入すれば、容器すべてを洗わなければならず、それは不可能なので撤退するだろう。すべてを洗わなければ「ごみゼロ」達成は不可能になり、それを追求すればやはり撤退するだろう。そう考えたのならなかなかの策略家ですが、そんなこと当事者以外に分かるんだろうか、とは思います。

 とはいえ、実際に撤退したわけです。つまり落合外しは成功した。彼らの勝利です。

 さて、はたしてその「彼ら」とは誰なのか。与党議員からの密命を受けたネギ実行委員長なのか。それとも行政なのか。あるいは両者の結託によるものか…

 やはり真相は闇の中なのでした。



sakatakouei at 17:35 
環境 | まちづくり

May 18, 2018

 家族全員がウイルス性胃腸炎にかかって1週間。ようやく明日から仕事に復帰できるかな、という状態にまでなりました。休める仕事はすべて休んで寝まくりました(それが許される仕事でよかったです)。まだ本調子じゃありませんが、明日からは少しずつ働こうと思います。

 そういえば、5月19日(土)・20(日)福山ばら祭なんですね。ばら祭と縁が切れて、はや7年。「笑コ笑コもったいない部会」という立場で(途中からは部会長として)関わっていたときは、毎年ばら祭が近づくとそれこそ胃腸炎になりそうなストレスを抱えながら、脳内の9割がばら祭のことでいっぱいになっていました。しかし関わらなくなると、いつ開催するのかも気にならなくなるほど関心が薄くなるなんて、我ながらおかしなものです。

 えーと、なぜ関わらなくなったのか、気になる人はこちらをご参照ください。懐かしいので、嫌がらせの意味を込めて(笑)リンクを貼っておきます。

*笑コ笑コもったいない部会は福山ばら祭2011の企画を取り下げることになりました
 http://blog.livedoor.jp/sakatakouei/archives/51184378.html

 それこそ関心がなくなったので全然情報をキャッチしていないのですが、その後のばら祭では環境面の取り組みはされてるんでしょうか。ちょっくら「第51回福山ばら祭2018」のサイトをのぞいてみると…

 ほほう、「スポGOMI」をやるんですね。これはいいと思います。ふむふむ、「カーボンオフセット」ですか。これは早い話が募金活動、CO2排出権をカネで買うという取り組みですから、優先順位としてはあまり高いとは言えませんね。そして「ごみゼロ推進運動」ですか… 8年前まではごみゼロ「推進」じゃなくて本当にごみゼロ(全量リサイクル)だったのですが、なぜそれを捨ててしまったんでしょうね。まぁ、どうでもいいか。たかが福山ばら祭ですからね。



sakatakouei at 15:39 
行事案内 | 環境

May 12, 2018

20180510fnn 「外交の安倍」なんだとか。知らなかった。いつからそうなったんですか?

 だいたい外交は最初から下手くそですよね。拉致問題でのし上がったのは、たまたま小泉さんについていった北朝鮮訪問の手柄を自分のもののように喧伝したからに過ぎないですし、その後に自分が総理大臣になってから拉致問題は全く進展していません。

 北朝鮮だけじゃない。安倍さんはよく海外に飛んでいますが、「外交の仕事をしている」というのと「海外旅行が好き」というのは全く別物。アジアでは嫌われ、トランプにはカモにされ、日本の国際的地位や国益は損なわれてばかりです。

 安倍さんの外交はほとんど「国内向け」なんですよね。「北朝鮮にバンバン圧力かけてまっせ!」「中韓を見下してまっせ!」「アメリカに気に入られてまっせ!」という姿を国内向けにアピールしてポイントを稼ぐだけ。ただし、このポイント稼ぎはめっぽう強い。だから安倍支持者はますます彼を支持するんだろうなぁ。

 でも、今回の南北会談で分かる人には分かったと思います。文在寅・韓国政権は圧力より対話で大きな成果をあげたのだと分かりました。相手の金正恩氏も(決して好きでもないし支持もしないが)単なる三代目おバカさんではなく戦略的な振る舞いができる人物だと分かりました。そして日本は完全にカヤの外。中韓を呼んで「それでも圧力」をアピールしたところで、また拉致問題を米中韓に丸投げしたところで、おそらく成果は上がらないだろうと分かります。拉致被害者も内心うんざりしているのではないでしょうか。

 金正恩じゃなくても「なんで日本は直接言って来ないの?」と思いますよ。さて、なんででしょうかね。北朝鮮にパイプがある外交関係者を軒並み排除したから? 朝鮮総連のような境界線上のステークホルダーを弾圧したからルートがない? どうせ直接言っても無視されると思ってる? あるいはあっちの三代目のほうが賢そうだと分かって直接対話をビビってる? あ、全部ですか、そうですか。



sakatakouei at 19:13 
さかたこうえいの「時々通信」 | 政治・社会

May 09, 2018

kakosatoshiehon 「民主主義って何だ?」「これだ!」というデモのフレーズが少なからぬ大人たちの胸を突き刺したのは、今この目の前に立ち現れているアレは果たして民主主義なんだろうか、という不信感が渦巻いていたからに他なりません。選挙がすべて。オレが民意。そんな「選挙(投票)イコール民主主義」という選挙至上主義への、これは一つの異議申し立てでした。

 言うまでもなく選挙至上主義は民主主義ではありません。選挙(投票)は民主主義のツールの1つではありますが、選挙以外の回路が多く用意されていることは、民主主義にとって重要なことです。

 そして、選挙(投票)のやり方が少し変わるだけでも、民主主義はより深まっていきます。そのことを分かりやすく描いた絵本が、2016年に話題になりました。

 かこさとし著『こどものとうひょう おとなのせんきょ』です。

 きっかけはハフポストの記事でした(該当記事はこちら)。児童館前の広場で遊ぶ子どもたちが、場所の取り合いとなり、何をして遊ぶかを投票で決めることになりました。野球、サッカー、鬼ごっこ… 投票の結果、多数決で「野球」と決まりました。「だって、みんしゅしゅぎだもん、たすうけつだよ」。でも、本当にそれでいいのだろうか… そこに「トキあんちゃん」が現れます。果たしてトキあんちゃんの提案とは?

 絵本ってすごいな。心からそう思います。絵本は子ども向けだから低レベルだとは決めつけられないし、またこの絵本はレベルが高すぎるから子どもには分からないだろうとも思いません。子どもには子どもの成熟があり、大人がびっくりするような純粋な感性があります。こんな絵本を読んで育った子どもたちが大人になって多数派を占めれば、日本の民主主義はどんなふうになるんだろうとワクワクします。

 同時に、私たちは子どもの頃から選挙至上主義に毒されて育ったんだなぁと実感します。学級委員の選挙で、例えば2段階の決選投票のような、より民意を反映させる選挙をした記憶はありません。生徒会は学校の下請け機関として形骸化し、校則を話し合って決めた記憶もありません。学校の民主主義は「ごっこ」でしかありませんでした。自由な自己主張は許されず、決められた仕組みの枠内で形式的な投票をするだけ。繰り返し、繰り返し、「これが民主主義」「民主主義なんてこんなもの」「選挙をしたって何も変わらない」という体験を重ねることで、政治や社会に無関心な若者を量産してきたのです。

 かこさとしさんはこの本のあとがきにこう書いています。

 この本は、最も大切な「民主主義の真髄」をとりもどしたいという願いでかいたものです。「民主主義のヌケガラ」と後世から笑われないために、私たち自身が反省したいと思っています。

 ああ。深いため息が出るのは、眼前の民主主義がまぎれもなくヌケガラであることの衝撃と、そんな世の中でもこういった慧眼の持ち主が存在し得るのだというかすかな希望の両方を感じるからです。

 かこさとしさん。2018年5月2日逝去。子どもの日を待たずして、92歳で永眠されました。



sakatakouei at 17:53 
おすすめ作品 | アート

May 07, 2018

20180522okayama 高速増殖炉に「もんじゅ」「ふげん」という名前がつけられた当時、日本の仏教会はどういう反応をしたんでしょうか。「名誉なことだ」と喜んだのでしょうか。そうでなくても、おそらく明確に抗議や反対をしなかったのではないかと思います。名付けの直接のきっかけになった永平寺(本尊は釈迦如来であり、釈迦の脇侍が文殊・普賢の両菩薩)が3.11のあと脱原発支持を表明するまで、仏教会は少なくともオフィシャルには沈黙していました。

 そんな中、ごく一部の心ある僧侶は、原発はブッダの教えに反するとの信念のもと、活動を続けてきました。その一人が福井県の中嶌哲演さん。小浜市が街をあげて原発再稼働に反対をするようになったのには、この人の力が大きいのではないかと思っています。

 その中島さんを、脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山が講演に招いています。ぜひお話を伺いたいです。


脱原発結集vol.19
中嶌哲演師講演

 「原発銀座」とよばれる若狭地方において、約半世紀にわたって原発への抵抗運動を続ける中嶌哲演師をお招きし、その背景にある仏教思想とこれからの日本仏教に求められる活動についてお話をいただきます。

  • 日時2018年5月22日(火)14:00〜16:00
  • 場所蔭涼寺
     住所:岡山市北区中央町10-21
  • 講師中嶌哲演師(福井県小浜市・真言宗御室派明通寺住職)
  • 演題:「原発と仏教 〜若狭の一仏教者からのメッセージ〜
  • 主催:脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山
  • お問合せ:真言宗御室派長泉寺内
     TEL:086-223-7450
     FAX:086-221-0302
     E-Mail:nonukesbnw◆chosenji.net(◆→@)

脱原発行進

  • 時間:17:00〜17:30
  • コース:蔭涼寺〜大供交差点〜岡山駅前


sakatakouei at 14:02 
行事案内 | 環境
「蒼生舎」(そうせいしゃ)とは?
■「蒼生舎」は、市民活動・まちづくりを支援する市民SOHOです。

■「蒼生舎」は、広島県福山市を拠点に事業を展開しています。

■「蒼生舎」へのご連絡は、下記までメールをください。
 Eメール: soseisha@mx52.tiki.ne.jp
ギャラリー
  • 6/2(土)・3(日)七尾旅人『兵士A』上映会@福山
  • 検証!ばら祭「エフピコのトレイを使え」の主犯・黒幕は誰だ
  • なんで日本は直接言って来ないの?
  • かこさとし『こどものとうひょう おとなのせんきょ』
  • 5/22(火)脱原発結集で中嶌哲演さん講演@岡山
  • 5/12(土)Stop!セクハラ@福山
  • ハッピーバースデー・ディア・日本国憲法
  • 5/6(日)木村草太さん&沢知恵さん「憲法の今後」@岡山
  • wowowドラマ『闇の伴走者 編集長の条件』
  • 南北会談、まずは「よくやった!」
  • 5/12(土)『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』上映会@福山
  • 5/3(木)ヒロシマ憲法集会@ハノーバー庭園
  • 4/9(月)石崎大望さん「みんなの広報会議」@福山
  • 高畑勲の遺言
  • ウーマン村本は「無知の知」だ
QRコード
QRコード
livedoor プロフィール

さかたこうえい