December 14, 2017

20171213ikata すごい決定が出ました。驚きました。期限付きではありますが、これで伊方原発がいったん止まります。原告の皆さん、弁護士の皆さん、支援者の皆さん、おめでとうございます。

 愛媛県の佐多岬半島、あの中央構造線の上に建っている四国電力伊方原発3号機について、広島高等裁判所の勇気ある裁判官が運転差し止め命令を出しました。広島でこの裁判に関わっている人が以前、いい決定が出そうだという感触を話していて、私は「あんまり期待しないほうが」と思っていたのですが、いやーあれはそれなりに根拠があったんですね。

 野々上裁判長は、「阿蘇山の噴火で火砕流が原発敷地に到達する可能性が十分小さいと評価できない」「四電の地質調査やシミュレーションでは、過去最大の約9万年前の噴火で火砕流が原発敷地の場所に到達した可能性が十分小さいとは評価できない」「住民らの生命身体に対する具体的危険が推定される」と述べました。九州の火山が四国で?なんていぶかしがるのは、地球の活動を甘く見ています。地図を見れば阿蘇山と伊方原発は意外なほど至近距離。驚くような決定理由ではありません。

 ただし、この差止期限は2018年9月末まで。また裁判所は、地震対策は妥当とするなど四電の言い分もかなり認めてしまっています。さらに四電はおそらく決定取り消しを求める保全異議と、仮処分の執行停止の申し立てを広島高裁に提出するでしょう。課題は多いです。

 ちなみに、野々上裁判長は今月20日で定年退官だそうです。「最後の仕事」だったんですね。彼のような勇気ある裁判官が今後も現れることを期待します。



sakatakouei at 18:23 
さかたこうえいの「時々通信」 | 環境

December 13, 2017

20171217tabunka 福山市は人口の約1%が外国籍市民です。その多くはラテンアメリカからの日系人労働者やアジアからの技能実習生などで、安い労働力を期待されてやってきた人々です。新聞では実習生の失踪問題が1面トップになっていました。賃金が不当に低かったり、支払われなかったり、パスポートを取り上げられたり、生活環境が劣悪だったりする中で、耐え難い思いをした人は少なくないでしょう。

 そんな事情を日本人側はよく知らず、ついつい異文化への拒否反応から偏見を抱いてしまいがちです。せっかく多くの外国籍市民が身近にいるのだから、無理解や偏見で遠ざけるよりも、私たちの世界を広げるきっかけにできればと思います。

 多文化共生イベントを数多く開催している松永の地で、楽しそうな企画が予定されています。大好きなコーヒー屋さん「リトルウイング珈琲」の平橋真代さんや、国際協力のNGOを主宰している村田民雄さんらのパネルディスカッションもあります。ぜひどうぞ。


ふくやま♡まちづくり大学
多文化共生まちづくりフォーラム
フレッドリーピックまつながカープヂェープレイベント

  • 日時2017年12月17日(日)13:30〜15:30
  • 会場福山市西部市民センター2Fホール
     住所:福山市松永町3-1-29
  • 実演世界の太鼓(韓国の「チャンゴ」、ケニアの「ジャンベ」)
  • パネルディスカッション“こんにちは”の次につなげる多文化交流
     ルーカスさん(ブラジル)
     コチャンデさん(韓国)
     キムミヒャンさん(韓国)
     チーチャーさん(タイ)
     エリックムネネさん(ケニア)
     平橋真代さん(今津学区)
     コーディネーター:村田民雄さん
  • 定員220人
  • 主催:福山市
  • 共催:まつながカープヂェー実行委員会
  • お問合せ:福山市松永生涯学習センター
     TEL:084-934-5443


sakatakouei at 22:48 
行事案内 | 移住者支援・国際理解・平和貢献

December 12, 2017

20171210nobel 2018年12月10日、ノルウェーのオスロでノーベル平和賞の授賞式が行われました。受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」を代表して、事務局長のベアトリス・フィンさんと被爆者のサーロー節子さんがスピーチを行いました。

 ICANのサイトから授賞式の動画へとぶことができます(http://www.icanw.org/campaign-news/broadcast-of-nobel-peace-prize-ceremony/)。会場のオスロ市庁舎はシンプルですが厳かで素敵な建物です。出席者の顔ぶれを見ると、ICAN国際運営委員の川崎哲さん、田上・長崎市長や松井・広島市長、ひょっとしたらコスタリカのホワイト国連大使かなと思う人物も映っていました。出席者が誰なのかははっきり分かりませんが、核保有国の大使は軒並み欠席したそうです。日本政府は出席したのでしょうか。

 13歳のときに広島で被爆し、世界中で被爆証言を続けているカナダ在住のサーロー節子さんは、自身の被爆体験を英語でスピーチしました。英語の苦手な私にも、「Don't give up !」「See the light ?」という言葉は聞き取れました。これは、サーローさんが暗闇の中で聞いた「あきらめるな」「光が見えるか」という言葉です。サーローさんは瓦礫の中で「あきらめるな。光が入ってくるのが見えるだろう。そこに向かって、はって行け」という言葉を聞いたおかげで生き残ることができたのだと語りました。そしてサーローさんはスピーチの最後を、「Don't give up !」「See the light ?」「This is our passion and commitment for our one precious world to survive.」としめくくりました。

 もう一つ、今回のノーベル賞で嬉しかったのは、文学賞のカズオ・イシグロさんのスピーチでした。スウェーデンのストックホルムで行われたその英語のスピーチの中には、「ノーベルショウ」「ヘイワ」という日本語が織り込まれていました。 イシグロさんの母親は長崎で被爆しています。5歳の時に父親の仕事の都合でイギリスにわたる前、イシグロさんは母親からノーベル賞について聞き、長崎が原爆によって壊滅したことと、平和の大切さを知ったそうです。また記者会見では、ICANの平和賞受賞は「大きな喜び」と語りました。

 ヒロシマの被爆者とナガサキの被爆2世のスピーチが、はからずも2つのノーベル賞授賞式で交差しました。ささくれだった世界の中で、かすかな光を見た気がします。あきらめるな。光を見よ。私も自分に言い聞かせたいです。



sakatakouei at 15:32 
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December 09, 2017

20171130greens 男女平等が最も進んでいる国として知られる北欧の福祉国家アイスランドジェンダーギャップ指数2009年から連続して第1位を獲得しています。今年ついに世界第114位にまで落ちぶれたどこぞの国とは、文字通り天と地の差です。

 そんなアイスランドで、11月30日、なんと緑の党の首相が誕生しました。アイスランド緑の党(グリーンレフト)党首・カトリーン・ヤコブスドッティルさんです。41歳の女性で3児の母。得意分野は地球環境保護、女性の権利擁護、そして平和構築。これまた、どこぞの首相とはかけ離れて見えてしまいます。

 アイスランドは男女平等が進んだ国というだけでなく、軍隊を持たず地熱と水力で100%の電力をまかなう自然エネルギー大国です。そう書くとすぐに「日本じゃ無理」という声が聞こえてきそうですが、アイスランドの地熱設備は日本製が使われているそうですよ。技術があるだけじゃダメなんですね。どんな政治を選ぶかが大切なのだということを、アイスランドは教えてくれます。



sakatakouei at 23:43 
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December 06, 2017

20171210takamatsu 「参加者にバイト代」の件で有名になった、高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する説明会で、地層処分を進めるNUMO(原子力環境整備機構)の人は、「高レベル廃棄物を加工したガラス固化体を約4万本捨てられる規模の処分場を造る」と言っていました。相当に巨大な規模です。

 では、現時点でどのぐらいの廃棄物があるのかというと、「ガラス固化体にして約2万5000本分」とのこと。あれ? そうなると、あと1万5000本分も余裕があることになりますね。そうです、彼らはまだまだ動かす気です。原発を稼働して、まだ処分場があるわけでもない、ましてや処分方法も決まっていない放射性廃棄物を生み出し続ける気なのです。

 長くて40年そこそこしか電気を生み出さない原発のために、私たちの子孫は10万年以上もごみの管理を続けなければいけないのです。どれだけ無責任なことでしょうか。とにかく今は、動いている原発をいったん止めて、核のごみをはじめとする様々な問題をクリアすることが先決です。

 今動いている原発の一つが、四国の伊方原発です。四国電力さん、止めましょう。私たちの仲間が高松本社にお伺いします。


STOP伊方原発 高松集会

  • 開催日時2017年12月10日(日)13:00〜
     13:00〜ライブパフォーマンス
     14:00〜全国からのリレーアピール
     15:00〜デモ行進
  • 集会場所JR高松駅前広場(香川県高松市)
    こどもワクワク広場があります
  • 主催:脱原発アクションin香川、原発さよなら四国ネットワーク(愛媛)、グリーン市民ネットワーク高知、脱原発市民ネットワーク徳島
  • 共催:原水禁香川県民会議​
  • 後援:香川県労働組合総連合、原発をなくす香川の会、再稼働阻止全国ネットワーク、伊方から原発をなくす会、I女性会議香川県本部、未来を考える脱原発四電株主会、原発をなくし自然エネンルギーを推進する高知県民連絡会、生活協同組合コープ自然派しこく、香川こどもといのちををまもる会
  • お問合せ:賛同いただける団体はご連絡ください。
     メール:kyoudoukoudou◆gmail.com(◆→@)
     TEL:090-8698-2114
     FAX:087- 862-7227
  • カンパ送金先:香川市民運動ネットワーク
     ゆうちょ銀行同士:16380 17889061
     他銀行:638 1788906
  • HPhttps://kyoudoukoudou.wixsite.com/ikatahairo


sakatakouei at 18:30 
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December 05, 2017

20171202kawasakisan 今年7月に採択された核兵器禁止条約の制定に尽力し、ノーベル平和賞を受賞したNGO「核兵器廃絶国際キャンペーンi can)」の国際運営員を務める川崎哲さん(ピースボート共同代表)が12月3日(土)、なんと受賞発表直後というタイミングで福山に講演に来られました。もともと講演の依頼をしていたところに後から受賞が決まったとのことで、会場の駐車場はあふれかえり、主催者も喜び半分、資料が足らず大慌ての様子でした。

 講演の冒頭、川崎さんは「核兵器禁止条約なんて無理だと言われたが実現した。同じように、核兵器廃絶なんて無理だという人もいるが、そんなことはない。法制化が後押しとなって、核兵器は廃絶できる」と力強くアピール。12月10日のノーベル平和賞受賞式に向けて、代表者のスピーチ原稿をみんなで練っていると話しました。

 「地球一周の旅」などを企画するNGO「ピースボート」の共同代表も務める川崎さん。「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」ではヒロシマ・ナガサキの被爆体験を世界に届ける活動に取り組み、オーストラリアのウラン鉱害に遭っている先住民と福島・飯館村の長谷川健一さん夫妻を出会わせたり、水爆実験の被害に苦しむタヒチの人々を福島に案内したりするなど、原爆・原発の「ヒバクシャ」をつなぐ活動をしてきました。

 日本はヒロシマ・ナガサキの被害国ではありますが、同時にプルトニウム大量保有国でもあります。長崎大学核兵器廃絶研究センターによると、日本は約48tのプルトニウムを保有しています。これは核兵器になおすと7000〜8000発分にもなり、なんと世界第5位の多さです。そして、一方で核廃絶を唱えながら、一方でアメリカの核の傘に頼っている国でもあります。

 この「核の傘」という表現は何を意味するのか。川崎さんは、核兵器禁止条約に背を向ける日本政府の交渉を通じて、その意味を知るところとなったそうです。日本は非核三原則があり、表向きは核を「つくらず、もたず、もちこませず」ということになっています。ですので、禁止条約に盛り込まれた核兵器の開発・実験・生産・製造・取得・保有・貯蔵・使用・威嚇などの点は、日本政府も合意できるはずです。しかし条約には核兵器の開発や威嚇を「援助、奨励、勧誘」することも禁止しています。どうやら日本政府はここが引っかかったらしい。つまり、アメリカの核使用を「援助、協力、勧誘」する可能性を暗に認めたことになります。

 さらに日本は現在、北朝鮮のミサイル騒動に反応して浮足立っており、一部では核兵器の保有すら語られています。こういった反応に対し川崎さんは「もし北朝鮮が核兵器を持つから日本も持とうという話になるのであれば、世界中が核兵器だらけになる。それでいいのか」と指摘。また核抑止については「核兵器が開発・使用されてから現在まで世界は戦争だらけだった。核が戦争を抑止するというのは嘘だ」と明快に反論しました。

 12月10日のノーベル平和賞受賞式では、核保有国のいくつかは欠席を表明しているそうです。まるで子どもじみた態度の核保有国の末席に日本政府も連なりたいのでしょうか。くしくも外務大臣は、前任者が広島出身の岸田文雄氏、そして現在は脱原発派と言われる河野太郎氏です。このまま核兵器禁止条約に背を向け続けるのであれば、自分の経歴ばかりか日本の信用すら傷つけかねません。条約制定に議長国として尽力したコスタリカのように、日本も本当の意味で世界の「橋渡し役」を担ってほしいと思います。



sakatakouei at 14:21 
行事報告 | 反戦・平和

December 02, 2017

 平成天皇の退位が2019年4月30日新天皇の即位と改元が5月1日と決まりました。次はどんな年号になるのでしょうか。アルファベット表記で略する際、明治(M)・大正(T)・昭和(S)・平成(H)とかぶらないようにするのではないかと、私の周りではもっぱらの噂です。過去には奈良時代に「天平勝宝」など4文字だったこともありますが、たぶん2文字でしょうね。

 今回、天皇譲位をめぐっては様々な課題が出てきました。恒久法ではなく特例法にしたことで議論は中途半端になり、次代も同じ問題が起きる可能性が残っています。天皇の持つ役割についても、平成天皇が被災地をめぐる姿を評価する人がいる一方で、「天皇は祈っていればいい」という自称保守派の識者もいて、消化不良感は否めません。

 そして最大の課題は、今回の譲位が天皇自身からの問題提起で初めて動き出したという点です。このあたりは原武史さんが強く指摘しています。天皇は公的には「内閣の助言と承認」に基づくことしかできないので、自らの意志で表明することは本来できません。なのに今回、平成天皇が自ら退く意志を国民に示し、結果としてそれが実現しました。このことはあまり問題視されませんでしたが、原さんも言うように、実は戦後の象徴天皇制の根幹を揺るがす事態なのではないかと思います。

 天皇が生前に譲位をすることそのものについては、私は反対ではありませんし、ご本人の意志に基づいているのならそうすべきだと思います。ではどうすればよかったのか。周囲が天皇の意志を読み取って、「内閣の助言と承認」による法整備という形でその意志を反映するしかなかったと思います。つまりは「忖度」です。それを安倍内閣はしませんでした。

 その理由はおそらく2つあります。1つは、天皇と安倍内閣との間にかなりの溝があり、天皇の意志がいわば無視されてきたということです。そのため、天皇は自ら国民に意志表示するしか方法がなくなりました。

 もう1つは、天皇自身が安倍首相を信頼していないのではないかということです。内閣が天皇に譲位を切り出すということは、言ってみれば安倍首相が平成天皇に退位を突きつけるということになるのですが、これは見ようによっては勘ぐられますよね。戦前美化や軍事化を強める安倍政権に対し、天皇は折々に釘をさしてきたように見えます。そんな平成天皇を安倍首相が退位させるというのは、「安倍さんは目の上のたんこぶである天皇を退けるのか」と映りかねません。

 そして根本的には、やっぱり日本国憲法と天皇制との矛盾が背景にあるんです。「基本的人権」「法の下の平等」をうたう憲法のもと、天皇家の人権は黙殺され、天皇は自らの地位の自己決定すら許されません。辞めたくても辞められない。そもそも成りたくなくても成らされる。同情を禁じ得ません。

 そんなこんなで結局、日本国憲法を重んじていたはずの平成天皇は「内閣の助言と承認」を経ずに自ら譲位を表明してしまいました。きっと複雑な心境だと思いますよ。安倍政権ってのは、配下の官僚には忖度させるくせに、当人は忖度が下手くそなんですね。「自分が一番偉い」と思っているからでしょうかね。



sakatakouei at 17:47 
さかたこうえいの「時々通信」 | 政治・社会
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ギャラリー
  • 伊方原発がいったん止まります
  • 12/17(日)多文化共生まちづくりフォーラム@松永
  • Don't give up ! See the light ?
  • アイスランドの新首相は緑の党
  • 12/10(日)STOP伊方原発 高松集会
  • 「i can」川崎哲さん福山で講演「核兵器は廃絶できる」
  • 12/9(土)学習会「エネルギー基本計画と脱原発」@広島
  • 12/2(土)『檻の中のライオン』著者・楾大樹さん講演@福山
  • なぜ男の議員は子連れで来ないんだ
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  • 浜松城、龍潭寺、井戸…「直虎の里」浜松
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