July 2014

July 31, 2014

 暑い暑い夏、異常な高温が続いています。しかし、そんな中でも原発ゼロは続いています。そして、原発ゼロのまま、8月6日を迎えることは間違いありません。

 今年の8月6日も、暑い暑い日になりそうです。ぜひ帽子とタオル、水筒を持参して、ダイ・イン、デモ、中国電力前座り込みにご参加ください。


グラウンド・ゼロの集い

  • 日時8月6日(水)7:45〜8:45
  • 場所広島 原爆ドーム前
     広電「原爆ドーム前」下車すぐ
  • 集いの後、中国電力本社前までデモ行進

中国電力本社前座り込み

  • 日時8月6日(水)9:30〜10:30
  • 場所中国電力本社前
     住所:広島市中区小町4-33
     広電「中電前」下車すぐ


sakatakouei at 20:37 
行事案内 | 反戦・平和

July 30, 2014

20140729andosan01 セクハラ野次、号泣県議、危険ドラックに海外での逮捕と、地方議員の問題が注目され続けています。一方で私たちは、これまで議員の仕事にあまり関心を寄せてこなかったという事実にも気づかされたのではないでしょうか。

 そんなタイミングで7月29日(火)に開催したのが、「みどり福山 市民自治講座」の第1回、「市議会議員のオシゴト」でした。講師は三原市議会議員の安藤志保さん。市民として環境問題などに携わってきた経験を持ち、議員としても「やりたいことがいっぱいありすぎる」という方です。さわやかな語り口と分かりやすい内容で、楽しく、中身の濃い講座になりました。

 ちょうど講座の前日、安藤さんたち三原市議たちは、初めての「市民との意見交換会」に臨んだばかりでした。議会基本条例に基づき、三原市内を10地区にわけて市民との対話を行うという意見交換会ですが、残念ながら参加する市民は非常に少なかったと言います。

 そもそも、議会や議員の使命とは何でしょうか? 辞書的な言い方をすると、議会の使命とは「具体的な政策の最終決定」「行財政運営の批判と監視」であり、議員の使命は「一般意思/分化的意思を合議、調整」し、「住民の声と心を受け止める」ことです。「分化的意思」とは、議員の支持母体となっている企業・組合などの各種団体の意思のことですが、本来であれば、そういった支持母体を超えた「一般的意思」をくみ取らなければいけません。その試みとして、北海道栗山町議会や福島県会津若松市議会が取り組んだのが、市民参加でした。

 ところで、「議員が多すぎる」「議員数を削減すれば優秀な議員が残るはずだ」という声をしばしば聞きます。では、議員1人あたりの人口はどれぐらいなのでしょうか? 安藤さんがいる三原市議の場合は、議員1人あたり約3500人の市民がいます。しかし、福山市議の場合は議員1人あたり約1万1000人です。福山市議は、1人で1万人以上の市民の声を代弁しなければいけない計算になります。これって、多すぎますか?

 もちろん、議員数が多ければいいというものでもありません。気になるのは議員に支払われる議員報酬と政務活動費です。安藤さんはHPで政務活動費の使い道をすべて公開していますが、「議員として知っておきたいことが山ほどある」とのことで、各地の勉強会に行く費用として使っています。有権者の側は、「減らせ減らせ」と言うばかりでなく、きちんと市民に還元されているかどうか、議員さんが頑張っている部分もしっかり見てあげなければいけないのではないでしょうか。

 安藤さんは、議員になる前から、立候補者アンケートに取り組んだり、イラク戦争時には「平和への意見書」の採択を県内の全市町村議会に働きかけたりしていました。大きい市の議会がそっけない対応をする一方、小さい町村議会に行くと「ここに議員全員おるけぇ、あんた演説していきゃあええ」と言われるなど、住民との近さを感じたと言います。それが大合併で失われてしまったのは惜しいことです。

 そんな安藤さんですから、市議になった後も、「市民としてどう政治にかかわるか?」ということに強い関心を持っています。学生たちが居酒屋で議員とざっくばらんに語り合う「居酒屋ivote」や、ウェブ上の事業仕分けである「JUDGIT!」を紹介しながら、「批判ももちろん必要だが、議員も人間だということを理解してほしい」「本会議だけでなく、議員と同じ平場に座れる委員会の傍聴をぜひ」と呼びかけました。

20140729andosan02 安藤さんの話を受け、後半は参加者と意見交換を行いました。「ある施策を実現したいとき、議員にどう働きかけるのが効果的か?」という点について安藤さんは、「その施策はどの程度必要で、どの程度の変化が期待できるのか、市民の署名や他市の事例など客観的なデータを提示する。また、市が定める長期計画・総合計画の一文を引用するなど、市の計画に沿っていることをアピールする」などのアドバイスを行いました。

 20代の参加者が「市議会にどんな人がいるのか知らない。議員はもっと自己アピールをすればいいんじゃないか」と発言したところ、別の参加者が「議員はほとんど組織の代表。一般市民を代表している人はほとんどいないので、市民に自己アピールする必要が無いのではないか」と指摘しました。地方選挙の投票率低下もこういった背景があるのではないでしょうか。市民の関心低下→投票率の低下→組織票が当落を左右→議員の一般市民への関心低下→市民の関心低下→投票率の低下… という悪循環が起きているような気がします。

 では、どうすれば市民の関心を高めることができるのか? 「堅苦しい場ではなく、カフェなどの気軽な場で話せることもある」「議員を引っ張り出して話を聞いたらどうか」などの提案が出たり、「南米の映画『NO』に出てくる、マーケティングの手法を使った世論喚起にヒントがあるのでは」という意見もあがりました。

 せっかく議会基本条例があるのに、参加する市民が少ないというのは悲しい話です。一方で、市民参加が進むと、「議会軽視だ」という声が議員から聞こえることもあるそうです。しかし、議員がどれぐらい市民の声を聴いているかが、議会の存在価値を左右すると私は思います。そして、市民の声を聴く議会を作ることは、市民の利益につながります。これからは積極的に議員さんを引っ張り出して声をぶつけてみよう、と私は思いました。

 次回9月16日(火)の市民自治講座は一転、具体的なテーマを取り上げます。「地域の電力事情と原発避難計画」について、木原省治さんとともに考えていきたいと思います。ぜひご参加ください!



sakatakouei at 20:23 
行事報告 | まちづくり

July 28, 2014

2014midorifukuyama 東京都議へのセクハラ野次、兵庫県の号泣県議、青森県での市議会15人逮捕、危険ドラッグ議員に公務すっぽかし大相撲議員… 事件は議会で起きている!? 地方議会はそんな問題の巣窟と化しているかのようです。

 ところで先日、ある方と面白い議論を交わしました。その方は「あんな地方議員なら、いらんのだ。そもそも何十人もいるのが多すぎる。5人ぐらいでいい」と言うのです。私は「それは違う」と反論しましたが、「人数が多くても税金の無駄だ。減らせ」と怒っていらっしゃいました。

 みなさんはどう思われますか? 人数を少なくすれば、はたして有能な議員が増えるんでしょうか?

 そもそも、有能な議員とは? 近所に街灯や溝蓋をつけてくれるのが有能な議員でしょうか? あるいは選挙に強いのが有能な議員?? 私たちはいったい、地方議員に何を期待してきたんでしょうか? そして、議員のオシゴトをどれぐらい理解してきたんでしょうか?

andoshiho こんな今だからこそ、自治体の議員や議会の使命について、有権者の使命について、語り合いませんか? みどり福山は今年度、連続5回の「市民自治講座」を開講します。第1回は、市民派議員の安藤志保さん(三原市議会議員=左写真)をゲストに、「市議会議員のオシゴト」について学びます。

 ぜひ一緒に、地域の「まつりごと」のつくり手になりませんか? ご参加をお待ちしています。


みどり福山 市民自治講座
聞きたい!言いたい!市民がつくる地域のまつりごと
[第1回] 市議会議員のオシゴト

 2015 年には統一地方選挙、2016 年には福山市議・市長選が行われます。議員さんやお役所に「おまかせ」ではなく、市民がつくる「参加民主主義」は、どうすれば実現できるのか? 地域で活動するキーパーソンにお話しを聞いて、一緒に考え、語り合いましょう。

  • 日時2014年7月29日(火)19:00〜
  • 会場福山市市民参画センター
     住所:福山市本町1-35
  • 講師安藤志保さん(三原市議会議員)
  • コレを聞きたい:市議会議員ってどんな仕事? 市民が市政に声を反映させるには?
  • 参加費1回500円
  • 主催・お問合せ:みどり福山(事務局・坂田)
     TEL:090-9115-3317
     E-mail:soseisha◆mx52.tiki.ne.jp
     (◆→@)

*第2回以降のラインナップ
 (会場・参加費は第1回と同じ)

[第2回]地域の電力事情と原発避難計画

  • 日時2014年9月16日(火)19:00〜
  • 講師木原省治さん(原発はごめんだ!ヒロシマ市民の会代表)
  • コレを聞きたい:中国地方の電力の実情は?原発の避難計画って現実的?

[第3回]すべらない選挙の話

  • 日時2014年11月25日(火)19:00〜
  • 講師光吉準さん(みどり岡山)
  • コレを聞きたい:選挙に勝つために必要なことは?市民が選挙に参加する意義は?

[第4回]歴史・文化を生かしたまちづくり

  • 日時2015年1月13日(火)19:00〜
  • 講師佐藤一夫さん(芸備近現代史研究会会長)
  • コレを聞きたい:備後・福山はどんな場所?文化を生かすには?

[第5回]みどり的子育てのススメ 

  • 日時2015年3月17日(火)19:00〜
  • 講師奥野しのぶさん(NPO法人こどもステーション理事長)
  • コレを聞きたい:子育てしやすい地域とは?子どもの権利、守るには?


sakatakouei at 14:25 
行事案内 | 政治・社会

July 27, 2014

20140806hiroshimahankaku 今年も8月6日がやってきます。原爆の地獄が忘れ去られようとしているとき、原発の地獄が地上に現出しました。それはとても見えにくく、それゆえに悲惨な地獄です。

 核の軍事利用と平和利用はセットでした。つまり核兵器と原発は不可分、一体のものとして考えるべきでした。しかし、ヒロシマの歴史は、一部の人々を除いて、それを分けてきました。多くの人がその過ちに気づいたのは、「二度と繰り返さない」と約束したはずの「過ち」が繰り返された3.11によってでした。

 来年2015年は広島・長崎に原爆が落とされて70年となる年です。その2015年に「世界各被害者フォーラム」の広島開催をめざすグループが、今年の8月6日に下記の行事を企画しています。ぜひ広島に来てください。


シンポジウム
世界の核被害の実態に学ぶ
−核サイクルを断ち切るために−

 核「軍事利用」核「平和利用」が表裏一体となって押し進められてきた核利用サイクルの破綻は、福島第一原発事故がもたらした現実によって明らかにされました。ウラン採掘、核兵器、原発、劣化ウラン兵器など核利用のサイクルによりもたらされている非人道的被害の実態に学び、あらためて「核と人類は共存できない」ことを確認しましょう。安倍政権は、収束のめどの立たない福島の核災害に蓋をし、原発の再稼働・海外への原発輸出、核兵器保有の意図をも持つ使用済み核燃料再処理によるプルトニウムの備蓄など核利用サイクル政策を推進しています。現実の厳しく厚い壁に立ち向かい得る叡智と力を蓄えましょう。核利用のサイクルを断ち切るべく国際的な連帯のネットワークを築くため、広島・長崎被爆70周年になる2015年には「核のない未来を!世界核被害者フォーラム」の広島開催をめざしています。本シンポジウムは、そのためのプレ・フォーラムとして、核災害の実態を知り、手を携えてその根絶への道を探りましょう。

  • 日時2014年8月6日(水)15:00〜18:00
  • 場所広島市まちづくり市民交流プラザ6Fマルチメディアスタジオ
     住所:広島市中区袋町6-36
     広電宇品線電停「袋町」「本通り」下車徒歩5分
  • 資料代700円(学生無料)
  • 主催:世界核被害者フォーラム実行委員会、ICBUW-Japan、核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
  • 連絡先:090-9064-4705(森瀧)

<パネリスト>

  • 平岡敬さん(元広島市長、HANWA顧問、世界核被害者フォーラム実行委員会顧問)
  • 宗藤尚三さん(広島被爆者、HANWA運営委員、牧師)
  • 橘柳子さん(福島原発事故被災者、浪江町より本宮市に避難生活中、元中学校教師)
  • 小櫻智穂さん(第16代高校生平和大使、国連欧州本部とメキシコ・ナジャリット会議で核兵器禁止を訴えた)
  • アメリカ・ウラン鉱山被害者(折衝中)
  • コーディネーター:森瀧春子さん(HANWA共同代表、世界核被害者フォーラム実行委員会事務局長)


sakatakouei at 13:58 
行事案内 | 反戦・平和

July 26, 2014

20140805kempo 異常な暑さで、頭がクラクラしますね。

 しかし一方で、熱狂に浮かされた総理大臣が「戦後レジーム」を変えようとする動きを、冷静に分析しなければいけないときです。

 以前は陳腐だなぁと思っていた「子どもを戦場に送るな」というスローガンが、にわかに現実味を帯びてきた今日この頃。戦争を経験した退職教職員の皆さんが「憲法学習会」を開催します。


退職教職員9条の会福山
憲法学習会

  • 日時2014年8月5日(火)14:00〜
  • 場所福山市市民参画センター5F会議室
     住所:福山市本町1-35
     TEL:084-923-9005
  • 講演:「改憲の動きと『戦後レジーム』
  • 講師石川多加子さん(金沢大学准教授)
  • 参加費無料
  • 主催:退職教職員9条の会福山


sakatakouei at 13:34 
行事案内 | 反戦・平和

July 25, 2014

20140805ootsukaai 3.11の直後、福島県川内村から岡山に移住してきた大塚愛さん。まだお話を聞いたことがないという方は、ぜひお聞きください。

 主催は、毎年「福山市平和美術展」を開催し、原爆や空襲を描いた絵の展示を企画している皆さんです。今年は、原爆と原発という切っても切れない問題を考えるきっかけとして、大塚さんの講演を準備されています。


私の出会った原発災害
〜今、福島の子どもたちは〜

  • 日時2014年8月5日(火)14:00〜
  • 場所まなびの館ローズコム 大会議室
     住所:福山市霞町1-10-1
  • 講師大塚愛さん(子ども未来・愛ネットワーク代表)
  • 主催:福山市平和美術展実行委員会
  • 後援:福山市・福山市教育委員会
  • お問合せTEL:080-6329-3866(神谷)

*関連行事ポスター展「ヒロシマ・ナガサキ原爆と人間

  • 日時8月1日(金)〜8月31日(日)
  • 場所:まなびの館ローズコム1Fロビー


sakatakouei at 16:27 
行事案内 | 環境

July 23, 2014

 鞆の浦の埋立架橋問題は、湯崎県知事が「白紙に」と決断したものの、その後も推進側だった福山市が「挙げた拳」の振り下ろし先を探し、まちづくりの動きが錯綜している様子です。大型開発による町の破壊ではなく、町並みの保存と生活環境の改善を両立させる方向へ舵を切ってほしいと願いますが、現実にはそうなっていないようです。

 そんな鞆の浦で長年、町並みの保存に取り組んできた「鞆まちづくり工房」から、次のような行事のご案内が届きました。関心のある方、ぜひどうぞ。


ダンロップ・日本ユネスコ協会連盟協同事業
「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」
『鞆の浦の遍路道再生』活動実施のご案内

 広島県・福山市で特定非営利活動法人・鞆まちづくり工房の主催する「このままの鞆の浦がいい!住民の手による歴史的港湾都市『鞆の浦』の歴史・文化・自然の継承と再生」プロジェクトにおいて、失われつつある鞆・能登原・田尻 新四国八十八ヶ所の再生活動を行います。

  • 日時2014年7月27日(日)9:30〜11:30(受付9:00予定)
  • 集合場所鞆の浦「御舟宿いろは」
     住所:広島県福山市鞆町鞆670
  • 主催・連絡先:特定非営利活動法人・鞆まちづくり工房
     tomo-iroha◆dream.jp
     (◆→@)


sakatakouei at 22:38 
行事案内 | まちづくり

July 22, 2014

20140722ashihara01 川内原発に再稼働の「合格」通知が出ました。次は高浜か玄海かと言われていますが、島根原発もその候補の一つです。

 そんな島根原発の地元から芦原康江さん(島根原発1、2号機差止訴訟原告団長、松江市議会議員)を招いて、「脱原発をめざす仏教者ネットワーク岡山」の集まりが、岡山市内の蔭凉寺(いんりょうじ)で行われました。

 島根原発は全国で唯一、県庁所在地にある原発です。周囲30km圏内にはおよそ46万人が暮らしています。すぐ近くには病院も幼稚園もあるという恐ろしい立地ですが、そこにある3基の原発は、それぞれかなり特徴的です。

  • 1号機:BWR(沸騰水型原発)。46万kW。GEをまねして造った国産第1号の原発。運転開始から40年が経過する。2010年に大量の点検漏れがあることを公表し、それ以降は運転していない。ほとんど安全対策はされず、中国電力も今さら稼働させる気はなさそう。
  • 2号機:BWR(沸騰水型原発)。82万kW。プルサーマル(プルトニウムを混ぜたMOX燃料を使う)の実施が予定されている。津波対策などで2000億円がつぎこまれ、再稼働のための審査が行われている。
  • 3号機:ABWR(改良沸騰水型原発)。137.3万kW。2011年12月の営業運転開始予定だったが、まだ燃料は装荷されていない。しかし、政府はわざわざ名指しで「大間と島根は新規の原発ではない」と言い、「原発の新増設は考えない」という前言を翻した。

 これら3基の原発を受け入れた旧鹿島町は、役場建設に8億4000万円の寄付、3号機建設で34億7000万円の匿名寄付を受けるなど、中国電力からの「買収」にからめとられてきました。そして、中国地方で電力消費量が8%あまりの島根県に原発が集中することとなりました。

 この島根原発に対して疑問を投げかけることとなった動きの一つが、阪神大震災をきっかけとした活断層の分析です。中国電力が調査で「なかった」としたはずの場所に、次々と活断層が見つかったのです。この松江市の活断層は、880年の「出雲地震」でできたとのこと。その11年前には、今回の東日本大震災と酷似する「貞観地震」が起きています。嫌な予感がしますね。

 そんな島根原発を無理やり再稼働させようという動きの中で、地元には机上の空論に空論を重ねた「避難計画」の策定が求められています。仮に原発が事故を起こした場合、30km圏内の人々のうち、16万人が広島県へ、10万人が岡山県へ避難する、などという計画です。

20140722ashihara03 芦原さんが見せた、公民館などで配られた避難マニュアルには「戸締りをしましょう」などと悠長なことが書いてありますが、降り注ぐ放射能の間をかいくぐって急いで逃げなければいけないので、一刻を争います。しかし、フクシマを思えば避難というより移住ですから、荷造りにはよほどの時間がかかるでしょう。想定より大幅に時間がかかると思われます。

 そして、「避難は自家用車で」となっています。渋滞が発生することは間違いありません。そして、入院患者や障害者、要介護者などは、実数1万6000人の半分の人数分のバスしか用意しないことになっています。彼らは「見捨てられる存在」なのです。さらに、避難先で病院や施設に入院・入所できる保証は全くありません。芦原さんは、こんなずさんな避難計画を「被曝計画だ」と批判しています。

 実は、私が住む福山市もこの避難先の一つです。いったいどんな備えをしているんでしょうか。近々、役所に質問をしてみようと思っています。

 芦原さんは、昨年10月から12月にかけて、「エネルギー自立地域推進条例」制定のための直接請求署名を、多くの県民とともに取り組みました。ですが、島根県は条例を拒否。議長に至っては「島根だけで自立するなど地域エゴだ」と意味不明な発言をしたそうです。それでも芦原さんは、「原発がなくても地元経済は大丈夫」ということをアピールしていくという決意を示しました。

20140722ashihara02 学習会の後、蔭凉寺から岡山駅前まで、脱原発ウォークを行いました。といっても、さすが仏教者の会です。僧侶の方が先頭に立ち、法螺貝や錫杖が鳴り響く、さしずめ「お練り」でした。

 この学習会の2日前、7月20日には、松江に4100人が集まって、「さよなら島根原発」の意志表示が行われました。広島県、岡山県からも大勢が現地に駆け付けました。島根原発の電力消費地、そして避難者受入れ予定地に住む者として、山陽地方でもしっかりと意志表示をする必要がありますね。



sakatakouei at 22:22 
行事報告 | 環境

July 20, 2014

20140719inochi01 安倍内閣が集団的自衛権の行使容認を決定し、ウクライナ上空で航空機が撃墜され、パレスティナでの虐殺が続くさなかの7月19日(土)、広島で「いのちとみらいをつなぐパレード」が開催されました。

 パレードを企画したのは、3.11後に広島県三次市に子どもとともに移住した徳岡真紀さんら、子育て中のお母さんたち数名です。テーマカラーを「白」として、シュプレヒコールをせず、子どもたちのペースで歩こうという企画でした。

 パレードは、先頭に「すべての武器を花に」という横断幕を持って、原爆ドーム前を出発。開始早々、雨が降り出し、雷が鳴るなど不穏な天候でしたが、その後はどんどん晴れていき、最後には炎天下となりました。参加者はそれぞれ手に花を持ち、歩きながらかわるがわるマイクを持って、「子どもたちを戦争に行かせたくない」「パレードで状況がよくなるかどうかは分からないが、黙っていたら状況はどんどん悪くなってしまう」などと、想いを語りました。

20140719inochi02 市内を歩き、再び原爆ドーム前に戻ってきた後、「平和の灯」前の献花台に献花。その後、イスラエル軍によるガザでの虐殺が止まるよう、黙祷をしました。

 なんだか世界がささくれ立っています。あちこちで紛争が深刻化し、子どもたちの命が奪われています。対立を煽るのではなく、絶対に戦争をしないという強い決意のもとに、各地のリーダーは対処してほしいと願いします。そして、母から生まれたすべての人に、子どものよりよき未来をおもう母の願いが届きますように。



sakatakouei at 16:10 
行事報告 | 反戦・平和

July 18, 2014

 山折哲雄『天皇と日本人』(その1)の続きです。

 「天皇とは何か」の問いに、あなたらなどう答えますか? 山折哲雄氏『天皇と日本人』(大和書房)で、その定かならざる像に迫っています。

 「天皇は神を祀るものであると同時に神として祀られるものだった」と、山折氏は述べています。そして、海外の王室やチベットのダライ・ラマと比較して、日本の天皇制の特異な点をあぶりだしていきます(余談ですが、フランス・ルイ14世の宮廷儀礼は非常に興味深いものでした)。

 日本の天皇制の特異点を示す一つの事例として、山折氏は「」(もがり)の存在を詳述します。そこで登場するのは、明治天皇の死と陸軍大将・乃木希典の殉死です。

mogari 明治天皇は明治45(1912)年7月30日に亡くなります。その直後から、9月13日までの45日間、天皇の遺体は殯宮(もがりのみや)に安置されました(=右は黒田清輝が描いた明治天皇の殯宮)。乃木は毎日、殯宮に参拝をしました。そして、9月13日、遺体が青山斎場に移動するときに号砲が鳴らされましたが、その音を聞きながら、乃木は割腹自決しました。

 ここから読み取れることは、まず、天皇には「生理学的な死」(あるいは肉体的な死)とは別に、「社会的な死」(あるいは霊的な死)があるということです。7月30日、明治天皇の肉体は死んだものの、その後しばらく殯に安置され、9月30日、霊的に死を迎えたとする考え方です。そして、この考え方を乃木は共有していたことになります(だからこそ9月30日に殉死したわけです)。

 霊肉二元論的な死の観念は、天皇のみならず、日本人一般に通底するものでしょう。そして、死者の遺体よりも霊魂に重きを置いた祀り方をします。一方、仏教は霊肉(心身)一元論です。座禅や瞑想を通じて心身の統合を図ったりするのが仏教です。日本人の意識には、そうした矛盾する観念が共存しています。

 いわば、天皇の死をめぐる営みに、日本人の意識の深層を読み取ることができる、ということでしょう。

 そのほか山折氏は、靖国神社の問題にも新たな視点を提供します。靖国神社は単に兵士の霊を祀るという以上に、「その霊を鎮めることで国家の政治的罪悪性を免除し、祟りの発現を未然に防ごうとする意図」を持っているというのです。菅原道真は不遇の死を遂げたので、怨霊となって祟りをなしました。そこで、天神として祀って、その魂を鎮めました。そんな「怨霊とならないよう鎮魂する」という考え方の延長線上に、靖国神社が存在するというのです。

 さらにこの見方を広げると、「なぜ日本には革命が起きなかったのか」という問いへの答えにもなります。社会に怨恨(ルサンチマン)が蓄積して起こるのが革命ですが、日本では怨霊鎮魂のシステム、すなわち「内乱の社会化(=革命)をあらかじめ国家の内部に回収してしまおうとする、政治と宗教の複合運動」によって、革命の芽が事前に摘み取られていたのです。

 そして、その怨霊鎮魂システムの神輿の上に載っているのが、天皇なのです。すなわち天皇こそが、日本で革命を起こさせない、ルサンチマン回収装置そのものだというのです。

 いやはや、ここまで行くと、天皇論を超えて、日本有史以来の根源的意識を見通す壮大な話になってきます。

 いや、それこそが天皇論の奥深さなのでしょう。天皇は、まことにいろいろな意味で日本の「象徴」なのです。

 さて、ここからは私の意見ですが、では今後、天皇制はどのようなあり方が望ましいのでしょうか。山折氏は皇太子に退位を勧めましたが、はたしてそんなことで「天皇制の危機」が解決するでしょうか。

 現在の天皇は、日本国憲法下で象徴天皇として位置付けられています。そこには、日本国を統合するという重大な役割が定められる一方、職業選択の自由も表現の自由もなく、「法の下の平等の枠外」にいる存在として扱われています。そして、山折氏が指摘するような「宗教的権威」としての存在意義が、政教分離によってほとんど無化してしまっています。

 ですが、現憲法下で象徴として位置付けたまま、政教分離を取っ払って宮中行事に宗教儀礼を復活させることは、近代国家として不可能でしょう。ましてや自民党の憲法草案のように「国家元首」として位置付けるのは、長い天皇制の歴史から見ると違和感を感じざるを得ません。

 むしろ、国家システムと天皇制とを分離させ、本来のみずみずしい宮中行事を復活させて、宗教的権威としての役割を発揮することこそが必要なのではないでしょうか。天皇制を日本国憲法から解放する、ということです。同時に、日本国民としての当たり前の諸権利を、天皇自身も獲得することが可能になります。

 そして、そのあかつきには、山折氏が言うように、天皇は京都にお帰りになるのがよいでしょう。徳川家康が企図した「東京(江戸)=穢土」「京都=浄土」のゾーニングはいまだに有効ですし、なにより東京一極集中の解消こそが現代日本最大の課題であると思うからです。



sakatakouei at 10:51 
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「蒼生舎」(そうせいしゃ)とは?
■「蒼生舎」は、市民活動・まちづくりを支援する市民SOHOです。

■「蒼生舎」は、広島県福山市を拠点に事業を展開しています。

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