January 2017

January 30, 2017

20170125trump トランプ大統領は公約を守る人だったんですねぇ。メキシコに壁TPP離脱、あげくに入国制限で空港が大パニックに陥っているとのこと。アメリカの大統領の権限はずいぶんと大きいのですね。

 面白がって見る向きもあるようですが、この一連の行動は「自分が放つ大統領令がどれぐらいの効力を発揮するのか」を実験しているように見えます。会社経営者であった頃は、経営者である自分の言うことを社員が聞かなければ、最終的に「お前はクビだ!」と言えば済む話でした。今は一国の大統領ですから、法的にも社会的にも制限された権力を持っているはずです。どこまでできて、どこからはできないのか。まるで「なんでも切れます」という刀を持った人斬りが、その切れ味を確かめるために次々と試し斬りをしているようです。そして一番面白がっているのは、トランプ自身ではないでしょうか。これは非常に恐ろしいことです。

 大統領の権力というのはどこから来るのか。その源泉は3つほどあると思うんですが、1つは「投票によって選ばれた」という民主的正当性です。いわゆる「民意」を背景にしているということですが、トランプ氏は「支持者の民意」に限定しているのが特徴です。オバマ大統領が「私に反対した皆さん。私は皆さんの大統領にもなります」と言っていたのと対照的です。

 2つ目は、シビアな話ですが「軍事力」です。軍隊を最高指揮官として動かせる権限を持っていて、究極は「核のボタン」を押すことだってできます。トランプ氏は外交を「ディール(取引)」と表現しています。強気のディールで押し切るためには、核のボタンだって有効なカードになると考えているかもしれません。

 しかし、3つ目もあると思います。古風な表現をすれば「人徳」、今風にいえば「コミュニケーション能力」です。大統領が語る言葉や行動のすべてがコミュニケーションであり、それによって官僚機構や軍部、そして国民自身を動かすという側面です。

 システム化された現代民主政治は、基本的には覇道政治(力による統治)を民意でコントロールする法治主義(法による統治)だとは思いますが、それでもやっぱり徳治主義(コミュニケーションによる統治)の要素も実は大きいのではないかと思っています。

 ですので、トランプ氏が傍若無人にふるまえばふるまうほど、彼の権力の正当性は揺らいでいくはずです。官僚も軍部も国民もみんな自分の「社員」だとみなして「お前はクビだ」と連呼しても、むちゃくちゃな大統領令を連発していけば最終的には誰もいうことを聞かなくなる可能性はあります。でもその先に待つのは、「核のボタン」を国民に向ける「むきだしの覇道政治」かもしれないと思うと、どう転んでも恐怖しかありません。



sakatakouei at 11:36 
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January 28, 2017

 運転免許以外に自慢できる資格といえば漢字検定ぐらいのこの私ですが、高校のときに買ってもらったワープロに「罫線」という機能があるのを、つい最近まで「ざいせん」と読んでいたことをここに告白します。他にも「思惑」を「しわく」と読んだり、思い込みというのは困ったものです。

 にもかかわらず、他人の漢字の読み間違いは気になるもの。ニュースを読むアナウンサーが銀行の「頭取」を「とうしゅ」と読んでいるのが気になって、肝心のニュースの中身が全然頭に入ってこなかったり、民俗学の素晴らしさを力説している知人が「おりぐちのぶお」と繰り返しているのを聞くと、その人の意見に同調する気になれなかったり。自分のことは棚に上げて、ついつい訂正したくなるのは、もしかしたら「自分の立場を優位にしたい」という深層心理なのかもしれません。

 なので、安倍総理が「云々」を「でんでん」と読み間違ったことについて、私はでんでん、いや全然責める気になれません。むしろ「でんでんと読むのかもしれない。いや、でんでんでもよくなる可能性だってある。来年あたりNHKはでんでんと言い出すに違いない」なんて考えたりします。

 さらに、「でんでん」で辞書をひもとけば、いろんな思索につながります。「なぜカタツムリはでんでん虫ともいうのだろう」「でんでん太鼓は雅楽の楽器が元になっているらしい」「俳優のでんでんがいい味を出している」などなど。「でんでんの向こう側」には日本語の大海原が広がっているではありませんか。そんな機会を提供してくれた安倍総理に私たちは感謝すべきであり、さも鬼の首をとったように非難したり、自分の漢字の知識をひけらかしたりすべきではありません。

20170127yamamototaro ところで、山本太郎さんの国会質問が議事録から削除されるかもしれないという問題、これはいただけません。

「庶民から搾り取った税金で、庶民への再分配は最低限に抑え、真っ先に手当をするのは、選挙や権力基盤づくりでお世話になった経団連や大企業など資本家、高額納税者への御恩返し。(中略) まさに大企業ファースト。これぞ額に汗を流す政治家の鏡ではないでしょうか?」

「子供の貧困問題を人々の善意・基金で解決しようというウルトラCは、安倍総理が薄情で指導者の器ではないのではなく、総理はただ興味がないだけなんです」

「若い者たちの未来には投資をしない、企業の為だ、若いうちの苦労は買ってでもしろ。安倍総理の親心ではありませんか!」

「安倍晋三閣下は、行政府の長であるばかりか、立法府の長でもあるとご本人が宣言されました。司法の長になられるのも時間の問題ではないでしょうか?」

「原発事故では、いまだ過失で処罰された者は、一人もいません。すべては、想定外という魔法の言葉で逃げるおつもりでしょう。次の事故が起きたとしても、安倍総理ならもっと上手に誤魔化せます。皆さん、安倍総理を信じて、このバスに乗り込みましょう。次の停車駅は、地獄の一丁目一番地です」

 読んでみる限り、特に訂正云々すべき箇所は見当たらないと思うのですが、どうなんでしょう。山本太郎さんには、こういう鋭い質問をでんでん、いや、どんどん続けてほしいと思います。



sakatakouei at 18:22 
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January 26, 2017

20170216polepole ワタクシとある人生の節目に歌わせていただきました、あの「満月の夕」の作り主。弱き人々の口となり声となって全国をまわる唄い手、ソウルフラワーユニオン中川敬の、福山でのライブです。場所は福山の音楽シーンをリードしてうん十年、エスニックバー「ポレポレ」。ダウンロードもいいけれど、やっぱり生音が好き! 手を伸ばせばギターに届くこの距離で、中川敬の叫びにも似た唄声をお楽しみください。


中川敬・諸国巡業ひとり旅2017
ソウルフラワー中川敬の弾き語りワンマン・ライヴ!
Come Together Vol.6 "十字路の詩"

  • 日時2017年2月16日(木)18:30open/19:00start
  • 場所ポレポレ
     住所:福山市元町7-6 マエダ酒店2F
     TEL:084-925-5004
  • 出演者中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
  • 入場予約¥3500当日¥4000
     *学割チケット予約¥2000/当日¥2500
     *別途ドリンク代¥500(税込)
  • 予約:pealout1◆i.softbank.jp(◆→@)
  • 企画:Come Together

*特記事項

  • 中学生以下は入場無料(保護者同伴でご入場ください)。
  • 学割チケットは高校生・大学生の方が対象となります(学生証をご持参ください。ご入場順につきましては、一般チケットの整理番号をお持ちの方の後になります。一般チケットをお持ちの方と同伴の場合はご一緒にご入場できます)。
  • 「託児所」等お子様をお預かりする施設、スタッフ等はご用意しておりません。公演中はお子様から目を離さないようご注意ください。
  • 付き添いが必要な障がい者の方に限り、介護の方1名は入場無料とさせていただきます(障がい者手帳を必ずご持参下さい)。
  • 会場内での録音・撮影は一切禁止とさせていただきます。


sakatakouei at 15:21 
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January 25, 2017

 私の初代ノートパソコンは東芝製ダイナブックでした。その後、東芝への問い合わせ電話をクレーマー扱いする「東芝問題」が話題に。会社の情報をいろいろ調べ、「松川事件」その他の黒歴史を知ってからというもの、パソコンから電池に至るまで東芝製は購入していません。

 そんな東芝が、今や本当の意味で「東芝問題」を振りまいています。当初、経営危機が騒がれたときには上手にマスキングされていましたが、最近は問題の本丸が露見するようになりました。そう、本丸は「原子力事業」です。

 その東芝はなんと、好調の半導体部門を切り捨てて、危機の原因である原子力事業にしがみつく選択をしようとしています。な、なぜ? その答えはこちら。

*それでも東芝が原子力部門を切れない「特別な事情」
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50783

 この記事の核心は、要するに「やっぱ東芝って国策企業なのね」という一点なのですが、それはそれで読んでいただくとして、私が関心を持ったは、東芝の創業者である田中久重が、幕末の佐賀藩主・鍋島直正(閑叟)の命を受けて日本初の蒸気機関車や蒸気船の模型を作った人物だ、という「前置き」の部分でした。いやーそうでしたか。今さらながら初めて知りました。

 鍋島閑叟は、知名度こそ低いものの、技術革新という点で日本の夜明けを導いた稀有な人物です。佐賀藩は独自開発した最新鋭の兵器を持ち、軍事力では有力諸藩で最強だったと言われていますが、本人はいたって戦争が好きではなく、幕府と薩長との対立から距離を置こうと努めます。しかし、彼の期待空しく戊辰戦争が勃発。内戦が長引くと列強諸国による植民地化を招きかねないと判断した彼は、結局薩長側につきました。佐賀藩士は上野戦争から五稜郭までずっと最前線で戦い、薩長あらため明治政府軍の勝利に貢献したのですが、閑叟は明治維新直後に亡くなってしまいます。政治に対して忌避感のある彼のことですから、おそらくは前のめりな維新政府を冷ややかな目で眺めていたのではないかと想像します。

 この鍋島閑叟のDNAが今の東芝にまったく流れていないのが悲しいですね。採算事業を切ってでも、原子力と心中する道を選んだ東芝に、あの世の閑叟はきっと冷ややかなまなざしを向けていることでしょう。



sakatakouei at 19:25 
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January 23, 2017

 1月22日に行われた「さよなら原発 歌声パレードinおのみち」にて、終わりの集会でのパフォーマンスを事前に打診されていたのですが、当日あまりの寒さと強風のため、思わず辞退させていただきました。

 考えていた内容は実にくだらないトランプ大統領のモノマネで、「俺はアメリカン・ファースト! アベもアメリカン・ファースト!」とか、「おい、集会の参加者が少ないなぁ。あ、俺が登場するから減ったのか」とか、「広島は去年、赤いものを身につけた連中が大勢で盛り上がっていたが、あれは共和党の支持者だろ」とか、「放射能が嫌なら壁を造れ。で、原子力ムラに払わせればいい。なに? 壁は意味ないだと? で、カネは国民が払ってる? 結局ジョーカーを引いたのは日本国民だな、トランプだけに」とか、そんなことを喋る予定でした(どうせ披露する機会はないので書いちゃう)。文字で書くと、くだらなさが倍増しますね。

 さて、そんなトランプ政権のスタートと同時に、表舞台から去ったのがバラク・オバマ「前」大統領。2009年の大統領就任の際は、私もすっかり「オバマニア」になり、演説のCDを買って運転中にずっと聞いていました。さらには、シカゴまで旅行に行って、オバマがコミュニティ・オーガナイザーとして活動していた教会まで足を運んだりもしました。

 しかし、オバマ時代の8年間は、高らかな理想と冷ややかな現実とのギャップに目を覆わんばかりの状況だったといえます。プラハ演説でノーベル平和賞まで受賞した「核廃絶」はむしろ後退し、中東情勢は泥沼化。オバマケアは保険会社の食い物となり、格差が増大して、ついにはトランプ政権の誕生を招きました。

 とはいえ、オバマは本当に「口だけ」の人だったのかというと、私は安易にそう決めつける気にはなりません。理想と現実のギャップにいちばん苦しんだのはきっとオバマ自身であり、そのギャップを何とか埋めるために彼なりに苦闘したのではないかと思いたいです。

2017obama すごく陳腐な直感ですが、彼が子どもと触れ合っているときの写真を見ると、彼の慈愛に満ちた魂は本物だったと感じます(http://9gag.com/gag/ajqEV90/official-white-house-photographer-pete-souza-reveals-his-favourite-photos-of-obama)。ぜひ子どもたちによりよい世界を残す貢献をしてほしい。「前大統領」としての活躍がこれから始まると期待しています。



sakatakouei at 17:34 
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January 22, 2017

20170120trump ついにこの日がやって来ました。アメリカ合州国第45代大統領ドナルド・トランプの誕生です。

 開催前から著名人の出席拒否などで注目を集めた大統領就任式は、怒号と騒音の中で始まりました。ワシントンの中心に広がるナショナル・モールは、かつて人という人で埋め尽くされたオバマ大統領の就任時とはうってかわって隙間が目立ちました。かわりに周囲ではデモ隊が抗議の声を上げ、女性たちがピンク色を身につけてウィメンズマーチを決行。トランプ大統領就任に抗議した人の数は全米で数百万人規模になったともいわれています。

 それでも、当の本人は意に介しません。いくら抗議をしても、いくら識者やメディアがこき下ろしても、彼の支持率は一向に下がりません。なぜならトランプ支持者が最も嫌悪するのは、そういった人権や知性や良識だからなのです。

 トランプ大統領の使っている言葉は、小学校6年生以下のレベルなのだそうです。それは、彼の知性が小6級だということを必ずしも意味しませんが、少なくとも彼のスピーチは小6の子どもにも分かる内容だということです。確かに、就任演説の原文を斜め読みすると、英語が得意ではない私でも何となく理解できるような単純な構文や単語ばかりが並んでいます。

 彼を大統領に押し上げたのは、人権や知性や良識を嫌悪し、小難しい演説を敬遠し、抗議の声を無視するような、名もなき人々の不満と抑うつのエネルギーでした。彼がもし大統領にならずとも、そんなエネルギーは膨らみ続けたでしょう。時間がたてばたつほどそれは膨張し、アメリカはおろか世界を呑み込む巨大な闇になった可能性もあります。ある面、彼が大統領になったのは、不幸ではあるけれども最悪ではないのかもしれません。

 とはいえ、自身を支持する人々の要求に彼が答えられるのかといえば、それは厳しいと言わざるを得ません。現にトランプ政権の顔ぶれはウォールストリート出身者が多くを占め、オバマケアなど前政権のレガシーの廃止はアメリカ国民をますます貧しくさせる危険すらあります。そうなったらそうなったで、支持者たちはますます彼の暴言に熱狂するのか。それとも「よりトランプ的な野郎」を次のヒーローに担ぎ上げるのか。私には全く予想がつきません。

 一つだけ言えるのは、人権や知性や良識を大事に思う人々が、小6レベルの言葉を使い、名もなき人々の不満と抑うつを受け止められなければ、世界の終わりは確実に近づくということです。トランプを嫌悪し、トランプに抗議し、トランプを否定するのと同じぐらい、いやそれ以上に、トランプから学ぶ必要がありそうです。

*2月18日(土)、みどり福山学習会「トランプ大統領と民主主義の行方」を企画しています。



sakatakouei at 22:29 
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January 20, 2017

20170204inutonekoto 犬の殺処分が全国ワーストワンという喜ばしくない記録を持っていた広島県。現在は神石高原町のピース・ワンコ・ジャパンが全頭引き取りをしたり、各種市民団体が啓発や保護に取り組んだりしたことで、その数は名目上ゼロになっています。しかし、動物の命よりも利益を優先するペットショップ無責任な飼い主のおかげで、捨てられる動物の数はまだまだ減っていません。

20170119inutonekoto そんなことに関心を持った「ふわっとネット」のメンバーが、ドキュメンタリー映画『犬と猫と人間と』の上映会を企画しました。先日行われた記者会見(=左写真)に私も紛れ込みましたが、当日も演奏を行うミュージシャンのRyo-heyさんが会見中に歌い出すというゆる〜い雰囲気に、思わずなごみました。

 上映後には飯田監督のトークもあります。ひょんなことからこの問題の映像を撮ることになった飯田監督とともに、動物と人間とのよりよい関係についてみんなで語り合ってみたいと思います。


『犬と猫と人間と』上映会
飯田基晴監督トーク

  • 日時2017年2月4日(土)13:30〜
  • 場所エフピコ・リム9FスカイホールA
     住所:福山市西町1-1-1
  • スケジュール
     13:30〜 開場・Ryo-heyミニライブ
     14:00〜 上映(118分)
     16:00ごろ〜 監督トーク
  • 入場料800円(中学生以下無料)
  • 主催・お問合せ:ふわっとネット
     TEL:090-9738-6767(イワムロ)


sakatakouei at 17:11 
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January 19, 2017

 安倍首相が年頭の記者会見を行ったのは、伊勢神宮参拝の後でした。安倍政権ほど神道と接近した政権は戦後ないといいます。そのことを、なぜか「ル・モンド」がよくまとめています。

*ル・モンド
 http://courrier.jp/news/archives/71942/

 靖国神社のA級戦犯の合祀閣僚の参拝がよく話題になりますが、神道そのものを政治が利用し、神道側も政治を利用するという文脈から靖国問題を読み解くのも、必要なのかもしれません。そのことを考えるのに、建国記念日ほどふさわしい日はないでしょう。


〜STOP!安倍政権による「戦争ができる国」!〜
「建国記念の日」を考える市民のつどい

20170211tsudoi 2015年9月に戦争法を強行成立させた安倍政権は、南スーダンPKO部隊に対して、11月15日、戦争法に基づく「駆けつけ警護」と「宿営地の共同防護」をあらたな任務として付与することを閣議決定した。同月15日、稲田防衛大臣は、PKO交代部隊である陸上自衛隊部隊に新任務付与の命令を出した。そして、同月20日、青森空港から陸上自衛隊部隊が南スーダンに出発した。ついに日本は、「参戦する国」となり、新たな「戦死者」を生み出す状況に自らを置いた。わたしたちもまた、自他国にかかわらず「戦死者」と向き合うことになる。
 そこで、今年の「2.11集会」は、戦争法と「靖国」問題をテーマにおおいに話し合いたいと思います。みなさんのご参加をお待ちしています。

  • とき2月11日(土)14:00〜
  • ところ福山市市民参画センター
     住所:福山市本町1-35
  • テーマ戦争法と「靖国」問題
  • 報告
    (1)主催者からの発題
     「靖国」問題を考えることの意味
    (2)戦争法と南スーダンの現状  
     石口俊一さん(弁護士、ストップ!戦争法広島実行委員会共同代表)
  • 資料代500円
  • 主催:2017年「2.11集会」実行委員会  
  • 連絡先:市民運動交流センター内
     TEL/FAX:084-924-4435


sakatakouei at 18:39 
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January 18, 2017

 先日、知人と食事をしながら、ひょんなきっかけで社会の話になりました。彼は、私が政治好きであり、日ごろから様々な問題について常に賛否を表明していることを知っています。そして、それを嫌悪しているわけではないけれど、一定の距離感を保っている人でした。

 そんな彼が、こんな話をしてくれました。…もし、あるテーマで世の中の意見が大きく2つに分かれたとしたら、それは往々にして、「2割の賛成派」と「2割の反対派」が意見を言っているに過ぎないんですよ。彼らはノイジー・マイノリティなんです。そうなった場合、残りの「6割のサイレント・マジョリティ」は、絶対に賛否を表明することはありません。なぜなら、意見を表明した途端に、その人は6割のコミュニティから離れることになってしまうからです。では「2割」のコミュニティに行けるかというと、それもない。つまりその人はどこのコミュニティにも属せないことになってしまいます。「6割」のコミュニティに暮らす人にとって、どこのコミュニティにも所属できないことほど恐ろしいことはないんです。

 なるほど。例えば原発問題。確信的な原発推進派が2割、確信的な反・脱原発派が2割いたとして、残りの6割はよっぽどのことがない限り賛否を表明することはない、というのです。反・脱原発派の私からすれば、ぜひ「6割」の人にも意見を表明してもらい、議論に参加してほしい、できれば仲間になってほしいと思っています。しかし、「6割」の人にとっては、原発の問題が解決することよりも、コミュニティに居続けられることもほうが大事なのだというのです。

 でも… 私は知人に尋ねました。でも、意見を表明しなかったことで「6割」のコミュニティ自体が存続し得なくなったとしたら? それなら賛否を議論してコミュニティが存続するか、コミュニティを脱出して生き残る道を選んだほうがいいのでは?

 知人は答えます。コミュニティが消滅するとすれば、それと心中するほうが遥かに楽なんです。そもそも、コミュニティが持続することが善だとか、そういう善悪の基準がないんです。ただ単に、コミュニティから排除されないこと。これが「6割」の人にとっての最優先事項なんです。

 いや〜、今さらながら、目からウロコでした。つまり知人の理論からすれば、「6割」の人に対して、善とか悪とかいう物差しで迫っても無駄だということなんですね。物心ついたときから「2割」に属している私にとって、「6割」の人が感じる本当の恐怖について実に無頓着だったということに、改めて気づかされました。

 とすれば、「6割」の人々に対してどのようにアプローチするのが有効なのかも、それなりに見えてきます。それはおそらく、「2割」のコミュニティだってそれなりに居心地がいいことを示すか、「6割」のコミュニティから排除されないことを保障するか、すでにどちらかの賛否が「6割」を獲得しているように見せかけるか、この3つです。

 さて、では具体的にどうするか。宿題が出ました。難問ですが、取り組む価値のある宿題です。



sakatakouei at 19:23 
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January 17, 2017

 2017年1月17日は、阪神淡路大震災が起きて22年という日でした。私は当時15歳。高校受験のシーズンでした。そして当時生まれた人たちは22歳。その中には、大学を卒業して就職を迎える人も多いでしょう。それだけ月日が過ぎたことになります。

 話は震災からずれますが、近年、大学が「就職予備校」と化していると聞きます。すでに私の在学時代からそうでしたが、その後もますますその傾向は強まっている様子。大学側も学生側も「就職に役に立つ」というのが最優先基準になっているようです。

 加えて文部科学省も、産業や経済の発展に寄与するような、言い換えれば「経済成長」に結びつくような研究を奨励しています。研究費の助成が厳しく削られる中、防衛関連の助成金だけが潤沢だというのも無関係ではありません。

 その結果、高等教育はますます「実学」重視、「教養」軽視になっていきます。「役に立つことを学びたい」という能動的な学びはもちろん大事だと思うのですが、果たしてそれだけでいいのでしょうか。「何かの役に立つ」はずの実学は、その前提となるはずの社会的ニーズが激変してしまえば、途端に役に立たなくなるものです。例えば阪神淡路大震災は、そんな激変をもたらした出来事ではなかったでしょうか。

 教養は、私の解釈では「世界を理解するための学び」です。明日あなたが出会うかもしれない人を理解し、明日あなたが体験するかもしれない出来事を読み解くためのものです。受動的な学びですので必ずしも役に立つとは限りません。ですが、可能性を秘めた学びです。

 ただし、どこまで学べば世界が理解できるのかといえば、きりがないもの。なので教養の最大の核心は「世界にはまだ自分が理解しえぬものが必ず存在する」ということであり、「そのことを理解したい」と感じる好奇心なのかもしれないなぁ、と思います。

 なので、本当の意味で教養を身につけた人は謙虚です。そしてきっと面白い。私もそうありたいと思う今日なのでした。



sakatakouei at 22:42 
雑談 | 政治・社会
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