September 24, 2009
10/1(火)鞆の浦訴訟の判決下る
八ッ場ダム中止の是非をめぐる話題が沸騰しています。つい最近まで公共事業批判をしていたマスコミが、今度はにわかに「中止批判」に転じているようです。
あるテレビは、「ダム建設にかかる残りの費用より、中止にかかる費用のほうが高くつく」と紹介していました。でも、もし建設したとして、今後発生するであろうダムの維持管理費と比べないと、冷静な判断とは言えません。
ダムに50年間も振り回された地元住民の方の苦悩は想像を絶します。しかし、その“加害者”はダム計画のほうであって、ダム中止を決めた前原大臣ではないでしょう。ましてや、衰退の一途をたどる地元温泉街が、ダム建設によって単純に復活するとは思えません。どうか長い目で見て判断してほしいと祈るばかりです。
さて、公共事業が地域を引き裂いた典型例ともいえる「鞆の浦・埋め立て架橋計画」の是非をめぐる訴訟(鞆の世界遺産訴訟)が、ついに判決の日を迎えます。皆さん、ぜひ傍聴に出かけましょう!
- 日時:10/1(木)10:00〜
- 場所:広島地方裁判所
*傍聴方法など詳しくは…
http://www.courts.go.jp/hiroshima/ - 注意:傍聴席の抽選は当日9:40までに抽選室に集まった方のみ対象
鞆の裁判に関する資料はこちらを参照してください。
*鞆の浦の世界遺産登録を実現する生活・歴史・景観保全訴訟
http://tomo-saiban.net/
ちなみに、鞆の浦をモデルに「崖の上のポニョ」をつくった宮崎駿監督が、判決にあわせてコメントを載せています。
*宮崎駿監督「架橋でさみしさ埋まらない」…鞆の浦埋め立て(読売新聞'09/9/21)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090921-OYO1T00450.htm?from=top