June 19, 2012
福山市が瓦礫受入!?広域処理に合理的根拠なし
よくも悪くもことなかれ主義だと甘く見ていたのですが、いよいよ福山市も「瓦礫の広域処理」に動き出したとの情報を得ました。
北九州市での瓦礫受入反対運動をニュースで見て、その「反対派は一部の人たち」「絆が大事」というバイアスのかかった報道に影響を受けてしまった人も多いでしょう。
でも、実際は震災瓦礫の広域処理の前提は、科学的にも社会的にも崩れてしまっています。
環境問題の研究者である青山貞一さんらがまとめたこちらのサイトをご覧ください。
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-democ1535..html
青山さんらは、現地調査を踏まえて、
- 瓦礫の広域処理希望量は大幅に激減した
- 被災地の仮焼却・溶融炉の設置により現地での処理可能量が激増した
- 瓦礫の広域処理は二重投資である
と指摘しています。そして、問題の本質、正体は「環境省とスーパーゼネコンによる利益誘導の可能性が高い」として、「被災地のがれき広域処理の合理的根拠はなく、環境省は、即刻、広域処理の停止を宣言すべきである」と提言しています。非常に説得力を感じます。
福山市は、ごみ処理のための巨大な溶融炉を持っており、わざわざ他地域からごみを集めてまで処理しています。お金が欲しい、処理する余裕もある、というまさにぴったりの条件なのです。
瓦礫の広域処理に反対している広島県内の市民団体「繋がろう広島」を中心に、福山で何ができるかを考えてみたいと思います。
*繋がろう広島(瓦礫関連のページ)
http://blogs.yahoo.co.jp/unitehiroshima2012
また、8月18日(土)・19日(日)には、ジャーナリストの守田敏也さんをお招きして、三原・尾道・福山で連続講演会を開催することも考えています。
*守田敏也さんブログ「明日に向けて」
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011
ぜひご注目をお願いします。