July 27, 2017
リカバリー・ジャパン
国会の閉会中審査をちらっと見ましたが、いよいよ安倍首相は余裕がなくなってきましたね。先日はあの産経新聞が1面トップで「内閣支持率34.7%」と報じていました。今までさんざん太鼓持ちをしていたマスコミも、沈みかけた船と見るや否定的な情報も出すようになってきています。
ところが、残念ながら批判票の受け皿であるところの民進党がガタガタです。同じ産経新聞の世論調査では、自民党29.1%に対し、民進党7.0%という低支持率。3倍しても自民党には追い付かない状態です。このままいけば都民ファースト改め国民ファースト?に野党第一党の座を持っていかれるのは明らかです。
別に人材がないわけじゃないんですよね。閉会中審査の蓮舫さんの質疑は歯切れがよくてよかったと思いました。福山哲郎さんや山尾志桜里さんのような有能な人もいます。せっかく人材がいるのにもったいない限りです。
そんな民進党にはいろいろな人がそれぞれの考えで「アドバイス」をしています。選挙アナリストの座間宮ガレイさんはどちらかというと保守票の受け皿としての再生を期待している様子。一方、『日本会議の研究』の菅野完さんは労働者の権利保護、人権・福祉重視「っていえ民進党」とツイッターで直言していました。
確かに、「自民・都民・維新」と「自由・社民・共産」の間にぽっかりと政策的なエアポケットであることは確かでしょう。改憲は否定しないが専守防衛・日米安保は堅持、無駄は削減するが反緊縮財政で、福祉・教育予算を手厚くすることによる雇用状況の改善や、国内農業の保護による食料自給率の向上を目指すといった、いわゆる「リベラル保守」の層をつかむような政策を提示する必要はあると思います。
ついでにキャッチコピーも考えちゃいましたよ。「リカバリー・ジャパン」って、どうですか? 安倍自民党がさんざん破壊した日本をリカバリー(回復)するとともに、日本の良さを再確認するという保守的な意味合いも込めています。
けれども、かたや思うんです。本当にそんな政策的なことだけで勝てるのかしらと。むしろ、もっともっとイメージ的な何かなんじゃないかと思うんです。都民ファーストもそれほど政策的に吟味されて支持されているとは思えません。なんとなく雰囲気がいい、明るい、前向き、元気、変えてくれそう… そんなフワフワした空気に支えられているような気がします。
なので、例えば党首には政治経験のない民間人をお願いするということもあり得るのではないかと思います。イタリアでかつて起こった「オリーブの木」のプローディさんは経済学者でした。今のフランスのマクロン大統領は政治経験の浅い若手実業家。トランプ大統領もアウトサイダーです。ちょうど蓮舫さんが辞任するというのでしたら、そういう人材を探すいいタイミングではないでしょうか。
とはいえ、誰が適任かと言われると、残念ながら思いつきません。ちょっと前なら菅原文太さんがいいと思っていたんですけどね。対案を出せないなんて、まるで民進党(笑)