November 14, 2019
「桜を見る会」問題の「功労者」たち
元来さほど花見に興味がなかったのに加えて、花粉症になってからというもの招待されても行かなくなった私にとって、それがどのぐらい魅力的なのかは理解しがたいものがあります。
そんな「桜を見る会」、各界の功労者が招待されたといいますが、その功労者を呼ぶ基準が曖昧であったため、安倍総理や自民党幹部が選挙目当てに自分の後援会関係者を呼んでいたというのがこの問題のポイントです。これでは税金を使った買収ではないか?という疑惑がぬぐえません。この際、「功労者とは誰か?」をはっきりさせましょう。
まずはこの問題に焦点を当てたという点で、共産党の田村智子議員は功労者ですね。一見すると些細な問題のようにも見えますが、政権の長期化による「税金の私物化」や「情報の隠蔽」といった、安倍政権ならではの病巣をえぐり出す格好の題材となりました。
逆に三原じゅん子もなかなかの功労者です。テレビのコメンテーターが、三原じゅん子のお母さんも招待されていたという件について「どういう功労があるんだろう」と発言したのに対し、「許しがたい侮辱発言」「厳重に抗議します」とツイッターで咬みつきました。当然「それじゃどんな功労が?」とリプライされると、「それは内閣府がお決めになった事」などと逆ギレ。内閣不信任決議の反対演説、参院選の政見放送と、いまや安倍政権の「顔」になっている三原さんですが、攻撃されるとボロが出まくり。まさに「顔はやばいよ」(=彼女に顔役を担わせるのはやばいよ)ということですね。
さらに、人数を鳩山政権時と比べたために墓穴を掘っているネトウヨたちも、名もなき功労者といえるでしょう。一時「安倍政権850人、鳩山政権1万人」というツイートがネトウヨ間で飛び交いました。何を思ったのか、彼らは、安倍首相が招待した後援会関係者850人と、鳩山政権時の桜を見る会の全招待者1万人を混同して比較したのです。結果、安倍首相になってからの突出した招待者数増加がファクトとして出回るきっかけを作ってくれています。
安倍政権は来年の桜を見る会の中止を決めて、そそくさと幕引きを図ろうとしています。ですが、中止をしたところで政権の根腐れがやむわけではありません。花見に興味のない私でも、安倍政権の散り際はきちんと見届けたいと思っています。