2020年07月15日

楠ワイナリー 2014水平テイスティング

長野・須坂の楠ワイナリーさんは当店でも売れ筋の商品、その2014ヴィンテージの水平テイスティングをしてみました。

実はこの企画、当店お得意様の飲食店様が企画したものなのですが、私が楠ワイナリーファンなのをご存じのオーナーさんがわざわざ小瓶に移して送ってくれたものなのです。
DSC_1079[1]


このようなご配慮を頂けるお客様に恵まれ、酒屋冥利に尽きるとくれぐれも感じます。

N様、この度は本当にありがとうございました。


というわけで、楠ワイナリー2014ヴィンテージの赤3種をテイスティングしてみたいと思います。


■マスカットベイリ―A 2014
DSC_1082[1]
色合いから紫のニュアンスは消えていますがまだ明るい色調です。

トップノートではキャンディ香は控えめ、口に含むとキレの良い酸が舌を刺激します。
タンニンは軽めですがしっかり溶け込んでバランスは良い状態です。

少し時間を置くと鼻に抜ける香りにキャンディ香が出てきました。

ほんのり熟成のニュアンスはありますが、まだまだ若さが感じられるベーリーAでした。



■ボーリュ 2014
DSC_1083[1]
メルローとカベルネフランのボルドー右岸ブレンドです。

色合いはほんのりレンガ色が出始め熟成を感じさせます。

口に含むとはっきりとしたスーボワが感じられます。 グリセリン的甘さも出ており熟成のニュアンスが支配的、2014年としてはかなり進んだ印象ですが、味わいはこなれており交換の持てる味わいです。

熟成ワインファンにおすすめしたい1本です。


■カベルネソーヴィニオン 2014
DSC_1084[1]
紫のニュアンスは抜けていますが色合いはやや濃いめです。

香りは樽香がしっかり感じられます。

口に含んだ印象もまず樽のニュアンスが感じられその後少〜し青っぽいメトキシ香が感じられました。

タンニンは突出しておらず溶け込んだ印象、今飲んでとても良い状態だと感じました。


最近の楠さんのワインは「熟成」がキーワードになっているように感じます。
DSC_1081[1]
力強さよりも「日本のワイン」らしい繊細さが感じられた3本でした。







ではでは


ロゴ透明化






フェイスブック




instagram[1]



zbnrhpcom-YouTube-1[1]















sakayaa2000 at 20:58|PermalinkComments(0)

2020年07月12日

グレイスワイン リモート試飲会

ここ最近、ワインのご案内はインスタ、もしくはFBが主体となっているのでかなり久々の更新となってしまいました。

東京では連日200人を超える感染者が出ており「第2波」の恐れも止まない昨今、我が酒販業界においても試飲会、展示会が軒並み中止となっております。

感染予防には致し方ないところでありますが、新商品の試飲の機会が失われてワイナリーさんやインポーターさんはもちろんのこと、酒販店としても非常に困った状況にあります。


そんな中、中央葡萄酒さんでは例年ワイナリーで開催していた甲州のプリムール試飲会を「リモート」で開催してくれました。



グレイス3
試飲用のミニボトルは事前に送付いただいており、ZOOMでのオンライン試飲会となります。

グレイス1
講師は栽培醸造長である彩奈さん、試飲のワインは「リアル」ですから特に違和感はありませんでした。

■グレイス甲州 2018&2019 比較試飲
グレイス甲州18グレイス甲州19











※2019のグレイス甲州は現時点では未発売です。

収穫時期に関しては2018年は「例年より10日早く」、2019年は「10日遅かったそうです」。
ヴィンテージ自体は2019年の方が良かったということでした。

2018年の甲州はシャープでいながら柔らかさがあり、適度な甘さも感じてふくらみのある味わい、まさに「今飲み頃」といった感じで絶好調でした。
彩奈さんによると、この状態はあと半年はまず大丈夫でしょうということ、「収穫後3年目くらいまでが飲み頃です」と仰っていました。

2019年の甲州はややグリ色のニュアンス、まだ硬さがありシャープな酸が特徴です。
2019年の収穫は「10日ほど遅い」ということでしたが、収穫糖度は20度以上だったそうです。
「グレイス甲州」は「菱山畑」と「鳥居平畑」のブドウを使用したものですが、比較的標高が高い自社管理畑のブドウを主体としているそうです。



■グレイス茅ヶ岳甲州2019
茅ヶ岳
グレイス甲州シリーズの中でもひときわシャープな味わいなのがこの茅ヶ岳。
2019も非常に切れの良い酸が良く感じられ「絞ったレモンを加えた」印象すら感じられます。
茅ヶ岳周辺の契約栽培ブドウに加え、本来「キュヴェ三澤・明野甲州」に使われる垣根栽培の甲州も1/3位使われているそうです。



■2019 菱山畑&鳥居平畑 比較試飲

菱山鳥居平











勝沼の2トップ、どちらも「プルミエ・クリュ」ともいうべき優れた畑がある菱山地区と鳥居平地区のブドウを単一で醸造した「ヴィンヤード・セレクション」ワインです。

菱山畑は酸の効いたシャープな味わい、ミネラリーで引き締まったボディが特徴です。
2019年もまさに「教科書通り」の味わいでした。

対する「鳥居平畑」はボリューミーでほんのりトロピカルなニュアンスすら感じさせます。
2019年はボトリング直後ということもあるかもしれませんが、例年よりしっかりした酸を感じました。


■グレイス甲州 鳥居平畑プライベートリザーブ
鳥居平R
鳥居平畑の中でも特に優れた区画のブドウを使用したもの、樽のニュアンスをあまり強くしたくないため「樽発酵」していますが「樽貯蔵」はしていません。
発酵時に通気性のあるオーク樽を使うことは確かに効果があるということで、ノン樽の甲州に比べ長期熟成にも向く酒質だそうです。
(リモート試飲会参加者の方から「最近飲んだ2015のプライベートリザーブが非常に良くてびっくりした」というご意見もありました)

ほんのり香る押しつけがましくない樽香はとても上品な味わいでした。もう少し瓶熟成するとやや樽香が強く感じられるようになるかもしれません。



最後に「参考出品」として彩奈さんによる「2019キュヴェ三澤 明野甲州」の「エア試飲」がありました。
僕らにはサンプルがありませんでしたので、彩奈さんの「実況」によりますと「茅ヶ岳に近い香りだがまだ硬く全然開いてはいない、スモーキーさ、胡椒っぽさ、かりんのニュアンスがある」ということでした。
今現在楽しむとすると2017ヴィンテージがちょうど飲み頃だということでした。
(ストックしている方はどの位いらっしゃいますかね? 当店は既に完売、個人ストックももうありません。)

ただ、昨年は2000本程度しか生産できなかったのですが、2019年は4000本位生産できたので、昨年よりは手に入りやすい(と言っても超割り当て出荷ですけど)かもしれません。

8月下旬発売予定だそうですからご興味のある方はお問い合わせください。
ただ、割当数量は「神」、いや担当営業のFさんのみぞ知る状況ですので当店で販売できるかどうかは現時点では何とも言えないというのが正直なところですが・・・。


グレイス2
といった感じで初の試み「リモート試飲会」はお開きとなりました。

もちろん実際にワイナリーさんに出向いてお話を伺った方が良い面が多いのでしょうが、場合によってはお話を聞きそびれてしまったり、質問のタイミングを逃してしまうようなこともあるのも事実です。

リモートでの試飲は短い時間でしたので、しっかり集中して行え、かつお話も聞き逃すことなく、質問もしっかりすることができました。

実際にワイナリーに出向く労力(それはそれで楽しみでもあるのではありますが)を考えると、決して近隣にあるわけではない当店にとっては非常にありがたい試飲会ではありました。


ただ、その陰には膨大な量のサンプル瓶を作成するなどスタッフの皆様の多大なる労力があることを忘れてはなりません。
スタッフの皆さ〜ん、また秋のプリムール試飲会の際は宜しくお願いいたしま〜す。







ではでは


ロゴ透明化






フェイスブック




instagram[1]



zbnrhpcom-YouTube-1[1]













sakayaa2000 at 15:20|PermalinkComments(0)山梨 | グレイス

2020年05月13日

シャトー・マルス マスカット・ベーリーA キュヴェ相山泰2017 

一昨年山梨県穂坂地区に新しいワイナリーを開設したシャトー・マルスさん、上級ワインでも控えめの価格設定をしてくれているうれしいワイナリーさんです。


DSC_0687[1]


そのシャトー・マルスさんがごく少量のみ造っているスペシャル・キュヴェのマスカット・ベーリーAを試してみました。


シャトー・マルス マスカット・ベーリーA キュヴェ相山泰2017 
DSC_0894[1]

保坂地区の契約栽培農家、相山泰さんの畑で収穫されたベーリーAのみで仕込まれた「シングルヴィンヤード」のワイン、さらに相山さんのベーリーAは一般的な「棚栽培」ではなく、欧州系品種と同様の「垣根栽培」されています。

垣根栽培は棚栽培に比べて歩留まりは悪いもののひと房ひと房の凝縮度が上がりやすい特徴があります。ただ樹勢の強いベーリーAの垣根栽培は非常に難しいとされてあまり見ることはできません。(シャトー酒折さんの自社ブドウ園のベーリーAは垣根栽培でした。)

生産量はわずか2樽のみの597本、50ケースにも満たない希少なワインです。

DSC_0653[1]
こちらは別のシングルヴィンヤード「候補」、相山竜夫さんの甲州が詰められた樽です。


色合いはあまり濃くなくエッジに少〜し紫のニュアンスがあります。

トップノートには樽熟成によるロースト香がはっきり感じられフレッシュな果実味と両立した感じがあります。
フルーティではありますが、ベーリーAのキャンディ香というよりも瑞々しいベリー系のフレーバーです。

口に含むとやはり樽熟成のトースティなニュアンスが最初に現れます。それを追いかけるように甘みを伴ったフレッシュな果実味が感じられます。
ベーリーAらしくタンニンは控えめで柔らかですが、一般的なベーリーAに比べて明らかに奥行きの深さがあります。

ベーリーAとオーク樽って本当に相性が良いですよね。

今飲んでもとても美味しくいただけますが、もう少し熟成させ、フレッシュさから妖艶さに変化した頃に飲んでみたいと思いました。

コルクは「ディアム5」でしたから長期熟成前提のワインではないとは思いますが、そのポテンシャルは十分感じました。







ではでは


ロゴ透明化






フェイスブック




instagram[1]



zbnrhpcom-YouTube-1[1]













sakayaa2000 at 18:59|PermalinkComments(0)

2020年05月09日

東灘actiba純米生酒はとんでもないスペックなのだ。

ちょっと前ですが、外房は勝浦の東灘酒造の社長、君塚さんにご来店いただきました。

新商品「actiba純米生酒」の試飲サンプルをご持参いただきました。
DSC_0868[1]


「actiba」とは千葉日本酒活性化プロジェクトのことで、約40の蔵元がある割には知名度が少ない千葉のお酒をもっと知ってもらいたい、との想いからスタートしました。

従来勝浦の「東灘」、久留里の「福祝」、大原の「木戸泉」の3蔵で活動していましたが、2020年より酒々井の「甲子正宗」、神崎の「仁勇」が加わり5蔵が切磋琢磨しています。
actiba


いずれの蔵も千葉県匝瑳市の「SOL FARM 佐藤農園」さんの無農薬栽培山田錦を使用、コメの旨味がしっかり伝わる精米歩合80%の純米酒という「同じ土俵」で造りをしています。

■東灘 actiba純米生酒 
DSC_0891[1]
君塚社長様によると、千葉県産の山田錦は「何しろ硬くて水を吸わない」のが特徴だそうで吸水には24時間以上かかったそうです。

酵母は協会15号「秋田花酵母」を使用、上品な吟醸香に仕上がっています。

ふと酒質データを見ると日本酒度-15、酸度はなんと2.8!、データだけ見ると恐ろしく変態チックな酒に見えます。

が、しかし、実際利き酒してみると非常にまとまりが良いのです。

日本酒度-15というとかなり甘い酒と思われるでしょうが、酸がビシっと効いているので舌触りにこそほんのり甘さを感じますが、甘ったるさは全くなく、後口はむしろ辛口にすら感じます。

低精白だと酸が強くなりがちなんだそうですが、それにしてもそのスペックの変態さと実際の調和の良さのギャップには驚かされました。

酒通の方にはもちろん、「たまには日本酒でも飲んでみようかな」という方にもおすすめの1本です。


DSC_0871[1]
東灘actiba、注目すべき酒なのは間違いございません。

既に入荷済みですのでぜひお試しになってみてくださいね!




ではでは


ロゴ透明化






フェイスブック




instagram[1]



zbnrhpcom-YouTube-1[1]







sakayaa2000 at 20:29|PermalinkComments(0)日本酒 

2020年05月05日

蔵王ウッディファーム メルロー2017は初夏にぴったりの味わいでした。

今、注目のワイン産地、蔵王ウッディファームさんからメルローの新ヴィンテージが入荷しました。


蔵王ウッディファーム メルロー 2017
DSC_0882[1]
色合いはやや薄めのルビーレッド、紫のニュアンスがごくわずかに感じられます。

香りはかなり開いています。スワーリングしなくても赤系果実味のフレッシュな香りがパッと広がってきました。

補糖をしていないので、アルコールが10.5%と低め、口当たりもソフトでグイグイ飲めてしまうような軽快なボディです。

渋みはシルキーで角がなく、メルローらしいなめらかな舌触りです。

やや温度を低めにしてホワイトミートに合わせると美味しいんじゃないかと思います。

たまたま夕食が「すき焼き」だったんですが、肝心の牛肉には正直ちょっと負けちゃってる印象でした。

が、しかし、豆腐や白菜、春菊などの「脇役」+割り下+たまごにはとっても良く会いました。
肉のエキスの効いた野菜にはとても相性が良いようです。

初夏から夏にかけての食事には、やや軽快なこんなワインがおすすめです。


動画でのインプレッションも始めました。
zbnrhpcom-YouTube-1[1]




ではでは


ロゴ透明化






フェイスブック




instagram[1]



zbnrhpcom-YouTube-1[1]













sakayaa2000 at 21:14|PermalinkComments(0)山形 

2020年04月30日

くらむぼんカベルネソーヴィニオン2018

しばらく欠品していたくらむぼんワインさんのカベルネソーヴィニオンが2018ヴィンテージで復活致しました。


くらむぼんワインさんは山梨・勝沼の中心地、下岩崎の個人経営ワイナリーさんです。

DSC_0706[1]

非常に趣がある建物、勝沼に行く機会があったらぜひ訪れて頂きたいワイナリーの一つです(もちろんコロナ終息後に)。

くらむぼんさんは自社でもカベルネの栽培をしていますが、このワインには主に山形県かみのやまのカベルネが使われているそうです。

くらむぼん カベルネソーヴィニオン 2018
DSC_0826[1]

リリース直後のせいか、もしくは入荷当日に開けたせいか、抜栓直後はタンニンが先行してやや調和に欠けた感がありました。

そのため翌日に再度試飲してみることにしました。

色合いは中位、エッジに紫のニュアンスがなく、若いカベルネとしてはやや薄めの印象です。

香りはほんのりベリー系が感じられますがややおとなしい印象、グラスに注いで30分位置いておくと甘みを伴った豊かな果実味に開いてきました。

口当たりには一貫して少しビターさのあるタンニンが感じられます。
そのタンニンの上に果実味、酸味がのっかっているといった感じです。

ただ、タンニンには角がなくやわらかな渋みで「日本のカベルネだな〜」といった感想を持ちました。

抜栓初日より2日目の方が香り、味わいとも開いており確実に良い状態でした。

飲み頃はもう少し先かもしれませんが、抜栓を早くするかデカンタージュすれば今からでも楽しめそうです。


動画でのインプレッションも始めました。
zbnrhpcom-YouTube-1[1]



ではでは


ロゴ透明化






フェイスブック




instagram[1]



zbnrhpcom-YouTube-1[1]














sakayaa2000 at 11:15|PermalinkComments(0)山梨 

2020年04月02日

98winesさんに行ってきました。

業界で話題の98winesさんを見学させていただきました。

DSC_0772[2]


メルシャンさん、勝沼醸造さんで醸造長を務めた経歴を持つ平山繁之さんが2017年に立ち上げたワイナリーです。

DSC_0775[3]


ワイナリーは塩山の山深く、風光明媚なところにありました。

DSC_0796[3]


ワイナリーからの眺めは噂通り、雲の上にちょこっと富士山も見ることができました。

DSC_0777[1]


傾斜地にワイナリーを建てたのは収穫したブドウを重力に逆らわず移動させる「グラヴィティ・フロー」にするため、醸造棟は傾斜に沿って半地下状に造られていました。

DSC_0784[1]


タンク熟成中の2019甲州をいくつか試飲させていただきました。

とてもクリアで後口に甲州らしいビターさが感じられるのが特徴です。
そのビターさはいわゆる「フェノレ」ではなく、味わいを引き締めキレ味のある心地よいものでした。

平山さんによると「ビターさ=フェノレではなく、甲州の一つの特徴であり、海外ではむしろ評価されるフレーバーである」とご教示いただきました。

「フェノレ」は確かにオフフレーバーであるが「フェノール」とも「フェノリック」とも異なる、という教えを受けました。
「フェノール」や「きいろ香」について、また「自然派ワイン」や「亜硫酸」についてとても興味深いお話をたくさん伺いましたが、全て理解することができませんでしたので帰宅後の宿題といたしました。

ちなみに平山さんの甲州は最低限のSO2(約30ppm、基準の1/10以下です)しか使用していないにも関わらず抜栓後1週間程度ではほとんど酸化しないそうです。

それは選果の段階で徹底的に腐敗果を排除するからだそうです。
房の中の腐敗果を取り除くのではなく、腐敗果がついた房はそもそも使わないんだそうです。
そのため選果台もなく、そのままホールバンチで搾汁するのだそうです。

他にも「え〜、本当ですか??」というような「技」をいくつもうかがったのですが、それはまたの機会にご紹介できればと思います。

DSC_0787[1]


既に完売している赤も試飲させていただきました。
これはSO2無添加と伺いましたが、抜栓して1週間程度経っているにもかかわらず、ほとんど酸化劣化のニュアンスが感じられませんでした。

DSCPDC_0001_BURST20200402120835060_COVER[1]


現在はすべてのワインが完売しており、次回発売は5月頃と伺いました。
そのためだけに訪れる価値の十二分にあるワイナリーさんでした。
リリースされたらぜひ再訪したいと思います。

こんな時期にもかかわらずがっつり見学させていただいた98winesさんに感謝、感謝です。


ではでは



フェイスブック




instagram[1]




ロゴ透明化

























sakayaa2000 at 21:09|PermalinkComments(0)

2020年02月26日

房総の地酒 鳴海の東灘醸造さんに行ってきました。

ちょっと前になりますが2月の中旬に最近人気の房総の地酒、「鳴海」醸造元の東灘醸造さんにお邪魔しました。

3171
東灘醸造さんは慶応年間創業の伝統ある蔵元さん、現在は年間200石前後の小規模な造りですが、地元房総より首都圏で人気のある蔵元さんになっています。

S__37789738
現在の蔵は大正年間に建てられたもの、特徴的なのは米を蒸す「釜場」が二階にあることです。

洗米した米を2階に上げる手間はありますが、蒸米をエアシューターなど使うことなく「グラヴィティ・フロー」でタンクに移せるのでとても合理的で、かつ米にも優しい構造になっています。

S__37789717
社長の君塚さんと。

発酵タンク上部は中二階になっていて作業性が良い構造になっていました。蔵内はエアコン完備で今年のような暖冬でも特に苦労することはなかったそうです。


S__37789715
上槽は「ヤブタ式」が使われていました。

S__37789714
ふな口は2系統に分かれており、中汲みの良い部分だけを手前側のコック系統に流し、そのまま即瓶詰めします。

S__37789708
こちらが直詰めに使われる瓶詰め機、手作業が求められるクラシックな装置です。

製造石数が少ないがためにできる技です。


S__37789731
麹室も見学させていただきました。(今年の麹つくりはすべて終了していました)

S__37789729
ある程度仕込んだら冷凍しておくんだそうです。 冷凍による品質の低下等は特にないとのことでした。

S__37789702
現在販売中の「鳴海」を試飲させていただきました。

「鳴海」といえば直詰めならではのピチピチした微々炭酸がセールスポイントですが、蔵元さんとしては「ガス感はおまけみたいなもの、ガスが抜けてもおいしい酒を心掛けている」と仰っていました。

開けたてだとピチピチしたフレッシュな口当たり、時間を置くと旨味豊かな芳醇さ、1本で2度楽しめる酒なんですね。

10年ほど前から直詰めを始めたそうですが、それ以前に比べて明らかに酒質が向上したそうです。

ちなみに現在の杜氏さんは若干36歳の中島さん、以前は東京23区内唯一の蔵元、丸真正宗にいらっしゃったそうです。

S__37789707


現在最新の製品は雄町の直詰め純米、実店舗で好評発売中です。



ではでは




フェイスブック




instagram[1]




ロゴ透明化
























sakayaa2000 at 19:11|PermalinkComments(0)日本酒 

2020年02月21日

シャトー・ボーセジュール 垂直テイスティング

先日お得意様のワインバー・イグレック様でワイン会を開催させていただきました。


DSCPDC_0001_BURST20200220182317354_COVER[1]
「お題」はボルドー・カスティヨンのプチシャトー、シャトー・ボーセジュールのバックヴィンテージ垂直試飲です。

DSC_0749[2]
2010年、2003年、2001年、1999年の4種をテイスティングしました。


シャトー・ボーセジュールはボルドー右岸地区、サンテミリオンに隣接するカスティヨン・コート・ド・ボルドーに位置します。

10haの畑を所有する小規模な生産者、作付面積はメルロー60%、カベルネフラン25%、カベルネソーヴィニオン15%です。

全てシャトーのセラーで瓶熟成されていたもの、シャトー蔵出しで輸入されたのでコンディションは上々です。



シャトー・ボーセジュール 1999
ボーセジュール99-3
色合いややオレンジ色がかっています、香りにははっきりスーボワが感じられ20年の歳月が感じられます。

繊細ですが意外とボディは豊かで熟成感の中にもしっかりと果実味が感じられます。

抜栓1時間程度でピークに達し、3時間を経過すると急激に衰えました。



シャトー・ボーセジュール 2001
ボーセジュール01-3
色合いはこれからオレンジ色が出てきそうなルビー色、ほんのりスーボワが感じられ正常に熟成している印象です。

口に含むとほんのりキノコや腐葉土のニュアンス、タンニンは丸みがありバランスの良い味わいです。





シャトー・ボーセジュール 2003
ボーセジュール03-3
色合は熟成し始めたルビーガーネットといった感じ、意外と明るい色調です。

ごくわずかにスーボワのニュアンス、ベリー系の果実味はわずかに若さも感じられます。

アルコールは12.5%ながら果実味のふくらみ、ボリューム感が感じられ猛暑だった2003年ヴィンテージの特徴が偲ばれます。



シャトー・ボーセジュール 2010
ボーセジュール10-3
今回の4種の中では最もヴィンテージ評価の高い2010年、紫のニュアンスが抜けきっていますがまだけっこう濃いめの色合いです。

スワーリングすると黒系ベリーの香りがとても芳香、アルコールが14%もありボリューム感もあります。

さらにタンニンがまだまだしっかり効いており若干の収斂性が感じられました。

果実味に甘みが感じられ、熟成し始めているもののまだ若さの感じられる味わいでした。




ちなみに参加された方に「一番好みに合ったもの」を伺ったところ、1999年と2010年にが同率一位でした。


1999年の繊細なバランスはブルゴーニュワインファンの方にもウケが良かったのかもしれません。

一方の2010年は当然一番「元気で濃厚」でしたから濃いめのワインをお好みの方にウケが良かったようです。


いずれにしてもカスティヨンのそれほど有名でもないプチシャトーのワインとしては非常に良い状態で楽しめました。

さらにコストパフォーマンスも申し分がなく、バックヴィンテージをお値打ちに楽しむにはとっても良い商材だと自信をもっておすすめいたします!!





ではでは




フェイスブック




instagram[1]




ロゴ透明化
















sakayaa2000 at 21:40|PermalinkComments(0)ボルドーワイン 

2020年02月12日

長野ワインフェス2020 このワインが美味かった!

2月9日帝国ホテルで開催された「長野ワインフェス」に行ってきました。

ナガノワインフェス


旧知の造り手様を中心に「長野県ワインの今」が垣間見られました。



楠ワイナリーさん
楠
一押しは「2017シャルドネ樽熟成」、2017は非常にヴィンテージが良く、今すぐ飲んでも楽しめるくらいに開いていました。

また、注目のピノノワールは2017ではなく2018が先(4月頃の見込み)にリリースされる模様、それにしてもまだ硬く「飲み頃は1〜2年先ですかね〜。」ということでした。

既に発売されている「2018デラウエア・オレンジ」はオレンジワインとしてはフレッシュできれいな飲み口、非常に人気が高いそうです。

2015マスカットベイリーA」もほんのり熟成感が出てきてよかったですね、あとは「2018ソーヴィニオンブラン」は営業の岩崎さんによると「アルザスっぽくて肉っ気に合う」そうですからぜひ試してみてください。


シクロ・ワイナリーさん
シクロ
昨年念願のワイナリーを完成させたシクロ・ワイナリーさん(今までは委託醸造でした)、初ヴィンテージの「2019ソーヴィニオンブラン」を試飲させていただきました。

ニュージーランドのソーヴィニオン的な実に爽快な香り、果実味にほんのり甘みがあり酸のキレも爽やかでとっても美味でした。
リリースは4月の予定、製造本数1400本ですから早いもの勝ちですよ〜。

そのほか既に発売されている「2017アマンダ・メルロー」はノン樽でとても繊細な味わい、果実味にふくらみが出てきて甘みが感じられ、今とっても良い状態でした。





信州たかやまワイナリーさん
たかやま
2016年が初ヴィンテージの若いワイナリーさんですが、実は今まで大手メーカーさんのトップキュヴェにブドウを供給していた農家さんが共同で立ち上げたので、リリース直後から非常にレベルの高いワインを生み出している信州たかやまワイナリーさん。

「2018ソーヴィニオン・ブラン」はフュメ香がしっかり感じられしっかりした酸味もありとても爽快。
多雨で苦労の多かったであろう2018年ヴィンテージでありながら見事な味わいに仕上がっています。

「2018シャルドネ」はたかやまワイナリーさんの「看板」的ワイン、フレッシュさと適度なボリューム感が両立した看板ワインに相応しい味わいでした。

リリース時期未定の「2018ピノノワール」もこっそり試飲させていただきました。
全てのキュヴェでマロラクティック発酵させたということで酸味は穏やかでした。が、まだ香りも味わいも開いておらず、飲み頃が難しいと感じました。



サントリー塩尻ワイナリーさん
サントリー
2013年にワイナリーを建て替え設備を刷新したサントリーさん、昨年ラインナップの見直しをしてより地域性を前面に出したラインナップになってきました。

塩尻ワイナリーのトップキュヴェ「2016岩垂原メルロー」は凝縮感が素晴らしく「宿敵?」であるメルシャンの桔梗ヶ原メルローに勝るとも劣らない味わいでした。

 日本産のミズナラ製樽を使用した「マスカットベーリーA」はココナッツのような樽香が印象的な厚みのあるベーリーAでした。



その他にも、
井筒ワインさんや
井筒ワイン



ヴィラデストワイナリーさん
ヴィラデスト
など、たくさんのワイナリーさんとお話ができましたが長くなりすぎましたのでその辺はまたの機会にご報告させていただきます。



それにしても新興ワイナリーさんの多さには驚かされました。

「明日のスター」探しには強靭な体力が必要です。



ではでは




フェイスブック




instagram[1]




ロゴ透明化











sakayaa2000 at 20:54|PermalinkComments(0)長野