2021年08月14日

グレイスワイン バーチャルセミナー 明野甲州バックヴィンテージ試飲しました!

当店の主力日本ワイン 中央葡萄酒・グレイスワインさんにこれからリリースするワインの特約店向けセミナーをZOOMで開催して頂きました。

グレイス2


本来でしたらワイナリーに集まって開催するところですがこのコロナ禍でバーチャルでのミーティングがすっかり定着してしまった感があります。

試飲サンプルは小瓶に移したものを送って頂いています。
この先リリースされるワインの試飲ですので気合を入れて臨みます。
グレイス1
それにしてももの凄く豪華なサンプルですよね。

では、順を追ってテイスティングしてみましょう。


■三澤甲州(仮称)2020 11月頃発売予定
三澤甲州2020
2020の特徴は2点、よりナチュラルさを追求するために畑で採取した「土着酵母」を使用していること、長期熟成を見据えてマロラクティック発酵をしていることです。

味わいは和柑橘でも少しオレンジっぽさを感じます、MLFの為か昨年よりボリューム感がありミネラリーな余韻を感じます。

栽培醸造長の三澤さんとしては「2020年はテロワールの表現として理想に近い」という事でした。

2020からネーミングが「三澤甲州」に変わる予定という事でした。


■キュヴェ三澤 明野甲州2013 秋以降発売予定
明野甲州2013

2013ヴィンテージは英国デカンター誌による「ワールド・ワイン・アワード」で日本ワイン初の金賞を取ったワインです。
明野甲州は発売即完売が続いていたのでバックヴィンテージをテイスティングするのは初めての体験、嬉しいっ!。
香りにほんのりハチミツのニュアンスが感じられます。わずかに熟成感がありますがシェリー香などは一切感じませんでした。
このワインのキモはその「複雑さ」にあると思いました。
若い甲州の「フレッシュ&フルーティ」な味わいはもちろん好感が持てるものですが、8年の歳月を経ていまだ衰えず成長する甲州に畏敬の念すら感じました。

補糖、補酸、シュールリーなどのテクニックに頼ることなく、ひたすら葡萄のポテンシャルアップに力を注いできたからこその味わいなんでしょうね。


■キュヴェ三澤 Blanc 2018
三澤ブラン2018
ここ数年原料のシャルドネが主にスパークリングの「ブラン・ド・ブラン」に回ってしまうため「幻」化していたキュヴェ三澤の白が久々のリリースとなります。(といっても本数はごくわずかの予定、秋以降発売予定です)

収穫量を40hl/haとブルゴーニュのグランクリュに匹敵するくらいに抑えたシャルドネをホールバンチプレス、フレンチオークの一空樽を主体に9か月間樽熟成されたものです。

第一印象は樽香が支配的、甘さを伴った果実味と酸のキレがありアフターの余韻の長さが印象的です。
まだ若い印象でそれぞれのファクターが完全に融合している状態ではないかな?という段階ですが、そのポテンシャルは十二分に感じました。
やはり三澤の白はとても旨いです!


■あけの 2019
あけの2019
8月下旬、まもなく発売予定です。

キュヴェ三澤のセカンドラベル、2019年のセパージュは
メルロ44%、カベルネソーヴィニヨン40%、プティヴェルド11%、カベルネフラン5%
フレンチオークで17ヶ月熟成です。

やはり「とんでもなく出来の良い」カベルネフランはそのほとんどがキュヴェ三澤に投入されるようですね。

多少インキ―さが感じられますが凝縮感があり果実味に甘さがあり厚みのある味わいです。

2019年は「酸の年」だそうで、確かにしっかり酸が効いた味わいでした。

初回プリムール出荷分については長期熟成に対応すべく、49mmのロングコルクを使用するそうです。


ということでグレイスワインさんのプレミアム・テイスティングをアーカイブしてみました。

それにしても現地に行って飲めるのはいつになることやら。

ワクチン接種者が増えつつあるはずなのに、この惨事、罹患されてしまった方、医療関係者の方には心よりお見舞い申し上げます。

ではでは




 

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2021年08月13日

千葉県産ワイン 山本ファーム ヴァンヴァンヴィンヤード 新ヴィンテージ入荷なのだ。

千葉県八街市でブドウ園を営む山本ファームさんから新ヴィンテージ2020年ワインのご案内を頂きましたので早速発注したところ、なんとオーナーさん自ら配送してくれました。

山本2


昨年の委託醸造先は山梨のシャトー酒折さんでしたが今年は同じ山梨の勝沼醸造さんに依頼したんだそうです。

というのも晩腐病が蔓延してシャルドネの収量がかなり少なくなってしまい、酒折さんの大きなタンクでは醸造できなかったからだそうです。

収穫量は少なかったもののセレクションを厳密にした結果、シャルドネは糖度20度以上になり、無補糖、無補酸(ベーリーAも)で仕込んだそうです。


山本ワイン1


■ヴァンヴァンヴィンヤード シャルドネ 2020 750ml 3520円
ホールバンチプレス後、樽発酵、樽熟成(といっても樽熟期間は4か月程度です)、天然酵母を使用、MLFは自然に発生したそうです。
舌を刺激する微々発泡が感じられます。アルコール10%なのでかなり軽快で清涼感があります。
樽のニュアンスはほとんど感じず、MLFをしている割には酸にキレが爽快に感じました。

生産数量500本程度とバリック2本分にも満たない少量生産ワインです。

嫌味なところが無く、とてもきれいな味わいでした。

■ヴァンヴァンヴィンヤード マスカットベーリーA 2020 750ml 2970円
垣根栽培のベーリーAを使用、破砕は「足踏み」で行ったそうです。
自然酵母を使用、樽発酵、樽貯蔵、MLFはしていないそうです。

ベーリーA特有のキャンディ香は控えめ、無補糖なのでアルコールが9%でかなり軽快な飲み口です。
派手さが無く酸のキレが良いので「食事に寄り添う」味わいに感じました。
ちょっと冷やしめでトマトソースに合わせたら美味しそうです。


2021年秋には待望のワイナリーが完成します。
2021年からは名実ともに千葉のワイン、ドメーヌワインとなりますから期待大ですね!




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2021年03月05日

楠ワイナリー 驚愕のピノノワール・ロゼ

当店店主の「押しメン」、長野県須坂の楠ワイナリーさんから2月に引き続きニューアイテムがリリースされました。
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楠さんは元々航空機リース会社にお勤めでしたが2004年に故郷の須坂でヴィンヤードを開始、2011年にワイナリーを完成させ2016ヴィンテージのピノノワールは、ワイナート誌上のブラインドテイスティングであの「ナナツモリ」と同点1位となるなどクオリティの高いワインを造り続けています。

楠3
楠ワイナリーさんでは「飲み頃」をとても重視しており、良い状態になるまでワイナリーでじっくり熟成させています。

そのため時にはヴィンテージが逆転することもあります。
(今回リリースされたピノノワール・ロゼ2017が良い例です)

一見とっつきずらい味わいに感じることもあるかもしれませんが、味わいが開いた時の「感動」は
ディープなワインファンの方でしたらしっかり感じていただけるのではないかと思います。


というわけで3月のニューリリース3種の試飲コメントです。


■楠ワイナリー ソーヴィニオンブラン2017フュメ
17SBフュメ3
約6か月樽熟成させ、その後2年以上瓶熟成させたソーヴィニオンブランです。

ウッディな香りの中からちらっとソーヴィニオンの香りが顔を出してきます。
口当たりも樽によるものかスモーキーなニュアンスが感じられ、爽快さよりも複雑さが感じられます。
どことなく「オレンジワイン」のようなフレーバーも感じられます。
抜栓直後より時間を置いたほうがバランスが取れてきます。翌日、もしくは翌々日のほうが調和が良くなってくるようです。

ポークシチューやホワイトソースの魚料理に合うんじゃないかと思います。



■楠ワイナリー ピノノワール・ロゼ 2017
17ピノロゼ3
今回一押しなのがこの「ピノノワール・ロゼ」です。
ロゼといっても元々は「赤」として造られたワイン。
2017年は天候に恵まれず、セニエもしなかったため色合いが薄くなってしまいました。
そのため「ロゼ」としてのリリースとなりましたが味わい自体は紛れもない赤ワインです。

楠ロゼ
実際薄めの色合いといってもこの程度ならブルゴーニュワインでもよくある程度の淡さです。

そんなわけで香りも味わいもしっかりピノノワールしています。
やや熟した感のあるドライフラワーのような香りがとても芳香、酸は柔らかでタッチに甘味を感じさせる果実味は派手さのないしっとりした上品なもの。
時間がたつにつれどんどん色々な要素が開いてきてボディは軽いものの非常に複雑さがあってとても心地よい味わいに変化してきます。

しいて申しますと「ちょい古ブルゴーニュの少しヤレた」ような感じで非常に心地よいです。

一般的なロゼワインが好みな方には全くおすすめいたしません、やはりこれはピノノワールファンの方にお試し頂きたいワインです。

通常のピノノワールよりも価格も安いですしこれはねらい目、力強さよりも繊細さや複雑さを愛でる方には本当におすすめな1本です!




■楠ワイナリー ピノノワール2018リザーヴ
18ピノリザーヴ3

セレクションする中で「抜群に良い」3樽を選抜、通常より瓶熟成を1年長くして「リザーヴ」としてリリースされたものです。

第一印象は「まだ相当硬いな〜」といった感じでした。
楠リザーヴ
スワーリングしてもなかなか香りが開いてきません。

実際楠さんのコメントでも「3年後が楽しみなワインです。」とあり「飲み頃」を重視する楠さんにしては異例なリリース?

なんでも「2018のスタンダード・ピノノワールが完売してしまうので致し方なく早めにリリースしました。」ということでした。

私的には「2017のピノは赤として出しても全然OK」だと思うんですけどね〜、3年寝かせるのも中々大変ですから。

ただ、時間を置けば果実味は開いてきてグリセリン的甘さも出てきました。

香りは相変わらず閉じ気味ですが1日置くと味わいはかなり開いてきました。

今楽しむのでしたらスタンダードの2018ピノノワールをおすすめいたします。
(ワイナリーさんではほぼ完売ですが当店はまだ在庫に余裕があります。)



というわけで3月リリースのワインの中では「2017ピノノワール・ロゼがものすごく良い」ということを強調して今回の締めとさせていただきます。


ではでは。





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2021年02月18日

コスパ抜群のピエモンテ見つけました エンツォ・バルトリ

コロナ緊急事態宣言で外出自粛が叫ばれる中、インポーターさんの試飲会もほぼ皆無の状況、国内のワイナリーさんの中にはZOOMで新ヴィンテージのプロモーション等をしてくれるところもあるのですが、いずれにしても「新ネタ」のリサーチには苦労しております。

そんな中、懇意にしているインポーターさんからありがたいことにサンプルが送られてきました。

「これ発注してくんなかったら、取引考えさせていただきます。」という強迫的セールストークがありましたので相当自信がある商材なんでしょう。(((( ;゚д゚)))

エンツォバルドリ3P
「エンツォ・バルトリ」、ピエモンテの新興生産者、MGM・モンド・デル・ヴィーノが展開する輸出用ブランドなんだそうです。

最近多いショートタイプのヘヴィボトルと蝋封のキャプシールは見た目にも高級感があります。

これは期待できるじゃあ〜りませんか!。


■バルベラ・ダスティ・スペリオーレ 2017
エンツォバルドリ バルベラ17-3
トップノートの樽香は強め、果実味に凝縮感がありコンポートの様な甘さも感じますがタンニンはかなしっかりしており、バルベラとしてはかなりビッグなワインに仕上がっています。

特筆すべきは抜栓後の寿命の長さ、抜栓後、約半分試飲したものを1週間程度してから再度試してみましたがほとんど劣化が感じられませんでした。

「一日では飲みきれない」といった方にも安心しておすすめできる1本です。


■ランゲ・ネッビオーロ 2018
エンツォバルドリ ランゲ18-3

イタリア随一の銘醸地、ピエモンテ州はバローロ、バルバレスコの故郷、ランゲで造られるワイン。

ブドウ品種はバローロ同様ネッビオーロ種が主体。

抜栓してから香りが開くまで若干時間を要しますが、甘さがありつつ派手さを抑えた、それでいて旨味がのった果実味がじわじわ広がってきます。

バルベラ・ダスティは最初っから飛ばしてゆくタイプでしたが、こちらの方は時間がたつにつれ味わいにふくらみが出てくるタイプ、後口のタンニンも余韻の長い心地よいフルボディです。

こちらも抜栓1週間後でもほとんど劣化が無く美味しく飲めたのは驚きでした。


■バローロ 2015
エンツォバルドリ バローロ15-3
「ワインの王」、「王のワイン」とも言われ、イタリアで最も有名なピエモンテ州のワイン。

有名な分、品質もピンキリというのがイタリアワインの性なのですが、この1本は非常にコスパに優れているようです。

ブドウ品種はネッビオーロ、樽熟成で長期熟成された重厚な味わいは「バローロ」の名に恥じないクオリティの高い味わい。

出しゃばりすぎないバニラ香やたばこの様なニュアンス、チョコレートのように滑らかなタンニン、貫禄も十分、こいつぁ美味いですよ!



いや、なかなか出来た3兄弟でした。インポーターの担当者が強気なコメントをしていたのもさもありなんという感じでした。


ということで、早速発注させて頂き既に店頭に並んでおり、お客様にも好評を頂いております。

webショップでも販売中ですので「リーズナブルで高品質なイタリアン」をご所望の方はぜひお試しください!



ではでは。




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2021年02月12日

瓶熟成7年の日本のシャルドネ 楠ワイナリー シャルドネ・アンウデッド2013

当店でも売れ筋の長野・須坂の作り手、楠ワイナリーさんから新着ワインがいくつか入りました。

その中でも最も興味深いのがノン樽・瓶熟成7年のシャルドネです。
楠シャルドネ瓶熟成2013


楠ワイナリーさんでは基本的に「オーナーさんが飲み頃になったと判断したワイン」をリリースしています。

そのため同じワインでもヴィンテージが逆転して発売される、な〜んでことも結構あるんです。

最近では「熟成感」を感じさせるワインが増えてきている気が致します。


このシャルドネはリリースしようとした時に、同じ瓶熟成の2015ヴィンテージの方が状態が良く、そちらを優先しているうちに在庫の深い海に沈んでしまったものの様です。

最近「発掘」されて「スパークリングのベースワインにでもするか」とテイスティングしたところ、「あれ、これってすごく良いじゃない」と楠さんとスタッフさんの意見が一致してリリースが決定したものなんだそうです。


■楠ワイナリー シャルドネ・アンウデッド瓶熟成 2013
13シャルドネUW3
色合いは明るいゴールド、ごくわずかにグリーンのニュアンスも感じられます。

香りにはほのかにシェリー香が感じられ熟成の片鱗が嗅ぎ取れました。

口当たりはアプリコットの様なフレーバー、時間を置くとほのかに蜂蜜のニュアンスも感じられました。

熟成感はありますが「劣化」の兆候は無く、不思議と「もう一杯飲みたい」と思わせられる味わいでした。


実は以前に同社の樽熟シャルドネのバックヴィンテージを試飲した機会があったのですが、期待に反してあまりよくない状態だった経験があります。
(個体差か、ヴィンテージの特徴か、保存状態によるものかわかりませんので同社のワインが熟成に耐えないわけでは決してありません)

それだけに、「ノン樽の2013年ヴィンテージ??」とかなり疑って(笑)テイスティングしましたが、心配は杞憂に終わりました。


熟成ワインファンの方には是非お試しいただきたいです。

長期貯蔵したワインでありながら価格がとても良心的なのも付け加えさせていただきます。


ではでは。



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2021年02月11日

カスイティヨンのプチシャトー ボーセジュール2015・2016垂直試飲

大変ご無沙汰しております。

新着のご案内は主にSNSに移行し、コロナ禍のためワイナリー見学にも行けず、長い間ブログを放置しておりました。

そもそもこのブログは試飲したワインや訪れたワイナリーさんの「自分のための」備忘録として始めました。

SNSだと流れて行ってしまう情報も、ブログでしたらアーカイブとしての使い方もできますので、ここは基本に戻ってテイスティングノートもこまめに上げていってみようかなということを思っている今日この頃です。

コロナ緊急事態宣言のため、お得意様がほとんど休業中のため、ものすご〜く時間に余裕ができた(暇とも言います)んで再開しようと思ったのは秘密です。


というわけで、再開第1回目はボルドー・カスティヨンのプチシャトー「シャトー・ボーセジュール」の垂直試飲です。

ボーデジュールの畑はカスティヨンの人気シャトー「プピーユ」に隣接しておりそのポテンシャルは折り紙付きです。

セパージュは  メルロー60%、カベルネフラン25%、カベルネソーヴィニオン15%、一部樽熟成されています。


■シャトー・ボーセジュール 2015
ボーセジュール15-3
2015年は2010年以来の天候に恵まれた非常に秀逸なヴィンテージだった年です。

色合いは紫のエッジのガーネット、香りに樽熟成の余韻が感じられますが、バニラフレーバーってほどではありません。

程良い果実味、程よいボディ、程よいタンニンとバランスは上々、メルロー主体の割にはカベルネチックな硬さも感じられます。

抜栓翌日には完全に開いており果実味にも心地よい甘みが出てきて初日より良い状態で楽しめました。

自分が試飲した個体だと澱、酒石がちょっと多めに発生していました。
輸送時の低温が原因と思われますがノンフィルターなのかな?、いずれにしても低温ろ過などしていない「ちゃんとした」ワインということが証明されているわけですから良いことです。




■シャトー・ボーセジュール 2016 
ボーセジュール16-3
2016年も2015年に次ぎ非常に秀逸だった年です。 2015年は収穫期に降雨が見られましたが2016年は全般的に天候に恵まれより秀逸なブドウが収穫できました。

色合いは明らかに2015年より濃いめです、同時に比べなくてもはっきりわかるレベルです。
同じ作り手ですからあったりまえですが、味筋は非常に似ています、が、2016の方が一回り大きいというか、抜栓からそれほど時間を置かずとも、そのボリューム感がはっきり感じられました。

果実味に感じる甘みも2016の方がはっきりしており「噛めるような」ボディ、しいて言うなら「2015はクラシックな味わい」、「2016はガレージワイン的な味わい」とでも申しましょうか?


好みは分かれるところでしょうが、いずれにしてもクオリティは高く、この価格帯としては文句のつけようがない味わいでした。



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2020年10月21日

千葉県産の本格赤ワインがあるんです。

最近新着情報のご案内はもっぱらインスタかフェイスブックになってしまってブログはすっかりご無沙汰になってしまいましたが、作り手への訪問は従来通りブログでお知らせしようと思います。

千葉県は落花生で有名な八街でベーリーAのワインを作っている方がいるという情報を耳にして早速見学に行って参りました。


山本ファーム ヴァン・ヴァン・ヴィンヤード マスカットベーリーA 2018 3300円(税別)
18ベーリーA1


現在山本ファームさんは醸造設備がないため、山梨県のシャトー酒折さんに委託醸造しています。

ベーリーA特有のキャンディ香が非常に華やかで、試飲を終えてグラスをかたずけた後にもしばらく香りが漂っていました。

収穫糖度は20度もあったそうで、果実味は凝縮しており樽熟成由来のバニラ香もほのかに香り、ベーリーAとしては飲みごたえのあるタイプに仕上がっています。


驚いたことに、ベーリーAは垣根仕立てで栽培されていました。
山本ファーム6


樹勢の強いベーリーAは一般的に棚栽培されるのが普通ですが「普通じゃつまらないから」ということであえて垣根栽培にしたそうです。

古い樹は樹齢10年に達しておりきれいに短梢剪定をされていました。

樹勢が強いということで樹間はかなり広く、また、畝の間も2m近くとってありました。

ブドウ栽培に関してはkisvin代表の荻原さんに指導を仰いでいるそうです。



ご実家は農家だったものの、ご自身は飲食店に勤務していたそうで元々ワイン、特にイタリアワインに興味があったそうです。

35歳の時に貸していた圃場が返却され、他に借りてくれる方もいなかったので「よ〜く考えて」ワイン用ブドウの栽培を決断したそうです。

主力はベーリーAですが、シャルドネや甲州、ご自身が好きなサンジョヴェーゼなども栽培しているそうで、将来の製品化が楽しみです。

山本ファーム5
「来年にはなんとかワイナリーを立ち上げたい」という山本さん。

ブドウのポテンシャルからしてとても期待のできるワイナリーさんとなりそうです。




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sakayaa2000 at 18:05|PermalinkComments(0)日本ワイン 

2020年07月15日

楠ワイナリー 2014水平テイスティング

長野・須坂の楠ワイナリーさんは当店でも売れ筋の商品、その2014ヴィンテージの水平テイスティングをしてみました。

実はこの企画、当店お得意様の飲食店様が企画したものなのですが、私が楠ワイナリーファンなのをご存じのオーナーさんがわざわざ小瓶に移して送ってくれたものなのです。
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このようなご配慮を頂けるお客様に恵まれ、酒屋冥利に尽きるとくれぐれも感じます。

N様、この度は本当にありがとうございました。


というわけで、楠ワイナリー2014ヴィンテージの赤3種をテイスティングしてみたいと思います。


■マスカットベイリ―A 2014
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色合いから紫のニュアンスは消えていますがまだ明るい色調です。

トップノートではキャンディ香は控えめ、口に含むとキレの良い酸が舌を刺激します。
タンニンは軽めですがしっかり溶け込んでバランスは良い状態です。

少し時間を置くと鼻に抜ける香りにキャンディ香が出てきました。

ほんのり熟成のニュアンスはありますが、まだまだ若さが感じられるベーリーAでした。



■ボーリュ 2014
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メルローとカベルネフランのボルドー右岸ブレンドです。

色合いはほんのりレンガ色が出始め熟成を感じさせます。

口に含むとはっきりとしたスーボワが感じられます。 グリセリン的甘さも出ており熟成のニュアンスが支配的、2014年としてはかなり進んだ印象ですが、味わいはこなれており交換の持てる味わいです。

熟成ワインファンにおすすめしたい1本です。


■カベルネソーヴィニオン 2014
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紫のニュアンスは抜けていますが色合いはやや濃いめです。

香りは樽香がしっかり感じられます。

口に含んだ印象もまず樽のニュアンスが感じられその後少〜し青っぽいメトキシ香が感じられました。

タンニンは突出しておらず溶け込んだ印象、今飲んでとても良い状態だと感じました。


最近の楠さんのワインは「熟成」がキーワードになっているように感じます。
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力強さよりも「日本のワイン」らしい繊細さが感じられた3本でした。







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sakayaa2000 at 20:58|PermalinkComments(0)

2020年07月12日

グレイスワイン リモート試飲会

ここ最近、ワインのご案内はインスタ、もしくはFBが主体となっているのでかなり久々の更新となってしまいました。

東京では連日200人を超える感染者が出ており「第2波」の恐れも止まない昨今、我が酒販業界においても試飲会、展示会が軒並み中止となっております。

感染予防には致し方ないところでありますが、新商品の試飲の機会が失われてワイナリーさんやインポーターさんはもちろんのこと、酒販店としても非常に困った状況にあります。


そんな中、中央葡萄酒さんでは例年ワイナリーで開催していた甲州のプリムール試飲会を「リモート」で開催してくれました。



グレイス3
試飲用のミニボトルは事前に送付いただいており、ZOOMでのオンライン試飲会となります。

グレイス1
講師は栽培醸造長である彩奈さん、試飲のワインは「リアル」ですから特に違和感はありませんでした。

■グレイス甲州 2018&2019 比較試飲
グレイス甲州18グレイス甲州19











※2019のグレイス甲州は現時点では未発売です。

収穫時期に関しては2018年は「例年より10日早く」、2019年は「10日遅かったそうです」。
ヴィンテージ自体は2019年の方が良かったということでした。

2018年の甲州はシャープでいながら柔らかさがあり、適度な甘さも感じてふくらみのある味わい、まさに「今飲み頃」といった感じで絶好調でした。
彩奈さんによると、この状態はあと半年はまず大丈夫でしょうということ、「収穫後3年目くらいまでが飲み頃です」と仰っていました。

2019年の甲州はややグリ色のニュアンス、まだ硬さがありシャープな酸が特徴です。
2019年の収穫は「10日ほど遅い」ということでしたが、収穫糖度は20度以上だったそうです。
「グレイス甲州」は「菱山畑」と「鳥居平畑」のブドウを使用したものですが、比較的標高が高い自社管理畑のブドウを主体としているそうです。



■グレイス茅ヶ岳甲州2019
茅ヶ岳
グレイス甲州シリーズの中でもひときわシャープな味わいなのがこの茅ヶ岳。
2019も非常に切れの良い酸が良く感じられ「絞ったレモンを加えた」印象すら感じられます。
茅ヶ岳周辺の契約栽培ブドウに加え、本来「キュヴェ三澤・明野甲州」に使われる垣根栽培の甲州も1/3位使われているそうです。



■2019 菱山畑&鳥居平畑 比較試飲

菱山鳥居平











勝沼の2トップ、どちらも「プルミエ・クリュ」ともいうべき優れた畑がある菱山地区と鳥居平地区のブドウを単一で醸造した「ヴィンヤード・セレクション」ワインです。

菱山畑は酸の効いたシャープな味わい、ミネラリーで引き締まったボディが特徴です。
2019年もまさに「教科書通り」の味わいでした。

対する「鳥居平畑」はボリューミーでほんのりトロピカルなニュアンスすら感じさせます。
2019年はボトリング直後ということもあるかもしれませんが、例年よりしっかりした酸を感じました。


■グレイス甲州 鳥居平畑プライベートリザーブ
鳥居平R
鳥居平畑の中でも特に優れた区画のブドウを使用したもの、樽のニュアンスをあまり強くしたくないため「樽発酵」していますが「樽貯蔵」はしていません。
発酵時に通気性のあるオーク樽を使うことは確かに効果があるということで、ノン樽の甲州に比べ長期熟成にも向く酒質だそうです。
(リモート試飲会参加者の方から「最近飲んだ2015のプライベートリザーブが非常に良くてびっくりした」というご意見もありました)

ほんのり香る押しつけがましくない樽香はとても上品な味わいでした。もう少し瓶熟成するとやや樽香が強く感じられるようになるかもしれません。



最後に「参考出品」として彩奈さんによる「2019キュヴェ三澤 明野甲州」の「エア試飲」がありました。
僕らにはサンプルがありませんでしたので、彩奈さんの「実況」によりますと「茅ヶ岳に近い香りだがまだ硬く全然開いてはいない、スモーキーさ、胡椒っぽさ、かりんのニュアンスがある」ということでした。
今現在楽しむとすると2017ヴィンテージがちょうど飲み頃だということでした。
(ストックしている方はどの位いらっしゃいますかね? 当店は既に完売、個人ストックももうありません。)

ただ、昨年は2000本程度しか生産できなかったのですが、2019年は4000本位生産できたので、昨年よりは手に入りやすい(と言っても超割り当て出荷ですけど)かもしれません。

8月下旬発売予定だそうですからご興味のある方はお問い合わせください。
ただ、割当数量は「神」、いや担当営業のFさんのみぞ知る状況ですので当店で販売できるかどうかは現時点では何とも言えないというのが正直なところですが・・・。


グレイス2
といった感じで初の試み「リモート試飲会」はお開きとなりました。

もちろん実際にワイナリーさんに出向いてお話を伺った方が良い面が多いのでしょうが、場合によってはお話を聞きそびれてしまったり、質問のタイミングを逃してしまうようなこともあるのも事実です。

リモートでの試飲は短い時間でしたので、しっかり集中して行え、かつお話も聞き逃すことなく、質問もしっかりすることができました。

実際にワイナリーに出向く労力(それはそれで楽しみでもあるのではありますが)を考えると、決して近隣にあるわけではない当店にとっては非常にありがたい試飲会ではありました。


ただ、その陰には膨大な量のサンプル瓶を作成するなどスタッフの皆様の多大なる労力があることを忘れてはなりません。
スタッフの皆さ〜ん、また秋のプリムール試飲会の際は宜しくお願いいたしま〜す。







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sakayaa2000 at 15:20|PermalinkComments(0)山梨 | グレイス

2020年05月13日

シャトー・マルス マスカット・ベーリーA キュヴェ相山泰2017 

一昨年山梨県穂坂地区に新しいワイナリーを開設したシャトー・マルスさん、上級ワインでも控えめの価格設定をしてくれているうれしいワイナリーさんです。


DSC_0687[1]


そのシャトー・マルスさんがごく少量のみ造っているスペシャル・キュヴェのマスカット・ベーリーAを試してみました。


シャトー・マルス マスカット・ベーリーA キュヴェ相山泰2017 
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保坂地区の契約栽培農家、相山泰さんの畑で収穫されたベーリーAのみで仕込まれた「シングルヴィンヤード」のワイン、さらに相山さんのベーリーAは一般的な「棚栽培」ではなく、欧州系品種と同様の「垣根栽培」されています。

垣根栽培は棚栽培に比べて歩留まりは悪いもののひと房ひと房の凝縮度が上がりやすい特徴があります。ただ樹勢の強いベーリーAの垣根栽培は非常に難しいとされてあまり見ることはできません。(シャトー酒折さんの自社ブドウ園のベーリーAは垣根栽培でした。)

生産量はわずか2樽のみの597本、50ケースにも満たない希少なワインです。

DSC_0653[1]
こちらは別のシングルヴィンヤード「候補」、相山竜夫さんの甲州が詰められた樽です。


色合いはあまり濃くなくエッジに少〜し紫のニュアンスがあります。

トップノートには樽熟成によるロースト香がはっきり感じられフレッシュな果実味と両立した感じがあります。
フルーティではありますが、ベーリーAのキャンディ香というよりも瑞々しいベリー系のフレーバーです。

口に含むとやはり樽熟成のトースティなニュアンスが最初に現れます。それを追いかけるように甘みを伴ったフレッシュな果実味が感じられます。
ベーリーAらしくタンニンは控えめで柔らかですが、一般的なベーリーAに比べて明らかに奥行きの深さがあります。

ベーリーAとオーク樽って本当に相性が良いですよね。

今飲んでもとても美味しくいただけますが、もう少し熟成させ、フレッシュさから妖艶さに変化した頃に飲んでみたいと思いました。

コルクは「ディアム5」でしたから長期熟成前提のワインではないとは思いますが、そのポテンシャルは十分感じました。







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sakayaa2000 at 18:59|PermalinkComments(0)