2018年02月23日

2018年02月23日

蔵王ウッディファームさんご来店

当店の大切な仕入れ先様である山形のワイナリー、蔵王ウッディファームさんの醸造長、金原様にご来店いただきました。

年間を通して栽培、醸造に大忙しの中で、この2月下旬の10日間だけは「営業」に回れる唯一の期間だそうで、月末までのロングラン出張の名誉ある?1件目にご来店いただきました。
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ウッディファームさんは2013年が初ヴィンテージですが、果樹園としての歴史は長く、従来は大手メーカーに原料ブドウを供給していたこともありぶどう栽培はプロ中のプロ。
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金原さんは東京農大出身(ゲテモノ食いで有名な小泉武夫先生の研究室だったそうですから相当優秀です)酒蔵や酒販店勤務を経て2015年より現職についています。

ちなみにウッディファームさんは全て自社農園の葡萄を使う(つまり他から葡萄を購入することが無い)いわゆる「ドメーヌ」で、意外にも山形では唯一、全国的にもかなり稀な存在です。
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醸造への志も高く、果汁濃縮(逆浸透膜はもちろん、セニエすら基本的にはしない)はもちろんのこと、原則補糖もしないとのこと。
それだけ蔵王山麓がぶどう栽培にとっての適地ということでもあるでしょうが、相当栽培に手をかけないとそれだけ上質なぶどうを得ることは難しいでしょうから栽培スタッフさんの苦労が偲ばれます。
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また、有機栽培こそ実践してはいませんが酸化防止剤の添加量は必要最小限、規定量の上限が350ppmのところ30ppm〜50ppmしか使用していないそうです。
(そのため酸化防止に使用する炭酸ガスが低温により液中に溶け込んでしまうという問題も生じてしまいますが、最近その対策のための秘策を見つけたそうです)

とまあ、能書きはこの位にして事前に送って頂いていたタンクサンプルをテイスティングしてみましょう。

ウッディファームさんのワインは和食との相性を大切に考え造られていますから試飲はお得意様のお寿司屋さん、「江戸銀」さんでやらせて頂きました。
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ちなみにこちらの女将さんは日本ワインに造詣が深いのでお寿司好きのワインファンの方はぜひお立ち寄りください。

さて、テイスティングですが

□2016 ぽわぽわぽわれ
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洋ナシで仕込んだ瓶内二次発酵のスパークリングワイン、ネーミングのイメージに反してドライな仕上がりになっていますが2016は若干残糖感がありとっつきやすい辛口に仕上がっています。
完全には澱引きしていないのでほんのりにごりがあります。
洋ナシ特有の甘やかさのある華やかな香りは食前酒の一杯にぴったりの味わいです。


□2016 シャルドネ 植ノ山畑
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ウッディファームのシャルドネは90a程の作付がありますがその中でも特に優れた「植ノ山畑」のシャルドネだけを使用し、樽発酵、樽貯蔵(新樽100%!)で仕込んだものです。

培養酵母のキュヴェと自然酵母のキュヴェをブレンド、ノンコラージュでボトリングしています。
タンクサンプルのせいか、わずかに澱が見られます。

新樽100%ですが、バニラ香やトースト、バターのニュアンスがほとんど感じられません。
金原さんによると「オイリーでバニラ香豊かなコテコテな味わいとは真逆なピュアな味わいを狙っている」とのことでした。
樽もバニラ成分があまり液中に溶出しないボルドータイプのものを使っているとのこと、一見軽快でライトなドライワインといった味わいに感じましたが、時間が経つにつれ「硬質な樽香」が現れ奥行きが出てきました。

ちなみに比較試飲としてシャトー・メルシャン長野メルローも持参していたのですが、寿司や刺身には圧倒的にウッディファームさんのシャルドネが合いました。

メルシャンさんのシャルドネはオイリーでバニラ香の強い王道の味わいですから単体で楽しんだり、こってりソースをからめた料理には良いかもしれませんが生魚には強すぎてダメでした。

友人のソムリエさんも一緒にテイスティングしたのですがウッディファームのシャルドネと寿司のマリアージュに「これ、すごくうまいっす」と絶賛いただきました。

おそらく食事抜きの単体で飲んだら違った評価が出ていたんじゃないかと思いますが実際に実験するって大事なことですね。

ちなみにタンクで発酵させてから樽に移すより樽発酵、樽熟成した方がかえって樽香が上品に仕上がるそうです。(理由はメモしましたが字が踊っていて解読できませんでした(笑い)


酒がまわるにつれ自然派ワインの実態や業界裏話に話が尽きず長くて濃い〜いひと時となりましたが金原さんはに酔っぱらっていても非常に的確なご回答を頂き、一同感心しきりでした。

生産者の方とゆっくりお話ができるのは本当に楽しくて勉強になります。
遅くまでお付き合いいただいた金原様には感謝感謝です。

そうだ、江戸銀さんとソムリエさんには「愛の見積書」を送っておかねば・・・。



蔵王ウッディファームさんのわいんはこちらから。




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sakayaa2000 at 20:08|PermalinkComments(0)