何年かブログを書いてきて、何と、まだ「稲庭うどん」についてきちんとスレッドを立てていないことに気づきました。
「稲庭うどん」は寛文年間(17世紀)以前に秋田藩稲庭村小沢集落(現:秋田県湯沢市稲庭町字小沢)の佐藤市兵衛によって始まると伝えられています。
その創始者は『稲庭吉左右衛門』を名乗り、その技は一子相伝・門外不出とされてきましたが、その秘伝が断絶することを考慮し、分家の「佐藤養助」にもその技術が伝授され、現在に受け継がれています。
水はけが良すぎて米が植えられない土壌だった稲庭村では代わりに麦を植え、おのおのの農家では保存のために乾麺にして、それを冬場の物々交換の大事な品にしていたのですが、それを最上の換金商品に育て上げたのが『稲庭干饂飩』です。(拙著「秋田くらしのガイドブック」無明舎出版刊・絶版 より)

現在、稲庭うどんのメーカーは何十とありますが、この由緒ある『稲庭干饂飩』の称号を名乗れるのは、本家「稲庭吉左右衛門」と分家の「佐藤養助」、それに七代目養助ののれん分けされた兄弟の「佐藤養悦」の3つだけです!
その中でも「稲庭吉左右衛門」は家内生産しかしていませんので、皇室・料亭など特定の行き先がほとんどで、一般販売は予約で何年待ちという状況で、普段に食べられるものではなく、見かけることもありません。
最も広く販売されているのが「佐藤養助」で、こちらは昔ながらの完全手作りですが、200人を超える職人が2つの工場で流れ作業で生産し、白く見栄えのいい、加工しやすいアメリカ産小麦で大量に作られています。
(上記3枚の製造工程の写真は佐藤養悦本舗様のサーバー保管分からお借りしました)
当店でご紹介する『佐藤養悦』は、原料の小麦は、全量、北海道産の国産小麦を使用しています。
10人ほどの職人がいますが、その国産原料を、一人一人の職人がはじめから終わりまで全行程を責任を持って作るという、効率とは無縁の一貫した方針が貫かれています。
『佐藤養悦』の『稲庭干饂飩』の最大の特徴は、つややかな喉ごし!なめらかでつるんとしながら、しっかりとコシのある麺は、日本3大うどんの名に恥じない絶品です。
他社に比べて色がありますが、これこそ国産小麦の証です。
ただ、ゆで時間など、調理を間違うとコシがなくなって食味がガクッと落ちることもありますので、調理の説明書きをよくご覧いただきたいと思います。
「稲庭うどん」の特徴としてよく言われる、気泡により中空になっていてなめらか、ということですが、小麦をのばして縄のように綯っていくことで中空になるわけですが、中空にするためにゆる〜く綯ってコシのないうどんになりやすいということもあるので、結果、中空になるのはいいのですが、中空にするためのぬるい綯え方のメーカーには、気をつけた方がいいとある専門家から伺ったことがありますが「佐藤養悦」には、まったく心配のないところです。
佐藤養悦 稲庭干饂飩
贈答用木箱入り ¥2,100
¥3,150
¥4,200
¥5,250
750g徳用袋入 ¥1,050(季節によってはお待たせすることもあります
ので、ご了承下さい)

うどんを細かく砕いて、おかゆのようにスプーンですする「ちょいめん」という商品もあります。
体調をこわした時や朝食などにやさしい食べごこちです。
こちらもお試しください。
佐藤養悦 ちょいめん
500g ¥525
ご用命・お問い合わせは
アキモト酒店 までお願いいたします。
TEL.0187−72−4047
mail@akimotosaketen.jp
12月の休業日のお知らせ
12月19日(日)は 第3日曜日で定休日のため、お休みさせていただきます。

その創始者は『稲庭吉左右衛門』を名乗り、その技は一子相伝・門外不出とされてきましたが、その秘伝が断絶することを考慮し、分家の「佐藤養助」にもその技術が伝授され、現在に受け継がれています。
水はけが良すぎて米が植えられない土壌だった稲庭村では代わりに麦を植え、おのおのの農家では保存のために乾麺にして、それを冬場の物々交換の大事な品にしていたのですが、それを最上の換金商品に育て上げたのが『稲庭干饂飩』です。(拙著「秋田くらしのガイドブック」無明舎出版刊・絶版 より)


その中でも「稲庭吉左右衛門」は家内生産しかしていませんので、皇室・料亭など特定の行き先がほとんどで、一般販売は予約で何年待ちという状況で、普段に食べられるものではなく、見かけることもありません。
最も広く販売されているのが「佐藤養助」で、こちらは昔ながらの完全手作りですが、200人を超える職人が2つの工場で流れ作業で生産し、白く見栄えのいい、加工しやすいアメリカ産小麦で大量に作られています。
(上記3枚の製造工程の写真は佐藤養悦本舗様のサーバー保管分からお借りしました)

10人ほどの職人がいますが、その国産原料を、一人一人の職人がはじめから終わりまで全行程を責任を持って作るという、効率とは無縁の一貫した方針が貫かれています。
『佐藤養悦』の『稲庭干饂飩』の最大の特徴は、つややかな喉ごし!なめらかでつるんとしながら、しっかりとコシのある麺は、日本3大うどんの名に恥じない絶品です。
他社に比べて色がありますが、これこそ国産小麦の証です。
ただ、ゆで時間など、調理を間違うとコシがなくなって食味がガクッと落ちることもありますので、調理の説明書きをよくご覧いただきたいと思います。

佐藤養悦 稲庭干饂飩
贈答用木箱入り ¥2,100
¥3,150
¥4,200
¥5,250
750g徳用袋入 ¥1,050(季節によってはお待たせすることもあります
ので、ご了承下さい)

うどんを細かく砕いて、おかゆのようにスプーンですする「ちょいめん」という商品もあります。
体調をこわした時や朝食などにやさしい食べごこちです。
こちらもお試しください。
佐藤養悦 ちょいめん
500g ¥525
ご用命・お問い合わせは
アキモト酒店 までお願いいたします。
TEL.0187−72−4047
mail@akimotosaketen.jp
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