乞局「廻罠(わたみ)」

2006年10月08日

高野しのぶ:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー

公式レビュアー 高野しのぶ:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー
観劇日:2006年10月7日(土)18:00開演


 佐藤佐吉演劇祭2006のトップバッターは、下西啓正さんが作・演出される乞局(こつぼね)。私は4度目の観劇になります。

 東京の地下深くの下水道が舞台。リアルにゴミ溜めなステージの視覚的印象から、私は食べ物の腐臭やカビ臭さ、人間の汗臭さなど、想像できる限りのあらゆる悪臭を疑似体感しちゃったので、とにかく息苦しくってつらかったです(涙)。
 でも、舞台装置はちゃんと清潔なものを使ってらっしゃるので(確かめました)、匂いは観客の想像に過ぎません。これからご覧になる方は、どうぞ私のように無防備になりすぎないよう(苦笑)お気をつけ下さい。上演時間は約1時間45分。
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2006年10月06日

吉田雅:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー

公募モニター 吉田雅:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー
観劇日:2006年10月5日(木)20:00開演


暗い地下で繰り広げられる人間ドラマだ。彼らはごみの中で生活をしている。しかし、自分たちは浮浪者ではないと言い張る。
食料を探して地下の中を這い回る人間。決して人肉には手を出さないというところから理性だけは残っていることがうかがえる。それどころか、地下の暗い部屋の中で男女の営みまで行われている。
彼らはまともな人間なのだ。しかし、地上にいる人間によって地下に捨てられてしまった。

この舞台を観ているぼくはどちらの側の人間なのだろうかと考えさせられた。地下でごみにまみれて暮らす存在なのか、それとも地上で人を捨てる側の存在なのか。
どちらの立場が正しいということは言えないだろう。ただ、両者には決定的な違いがあり、それによって共存することはできない。
その事実を知ったとき、背筋に冷や汗が通るのを感じた。

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2006年10月05日

佐藤佑吉:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー

公式レビュアー 佐藤佑吉:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー
観劇日:2006年10月4日(水)19:30開演

 これを見て青年座『空』@本多劇場を思い出すのは、自分でも間違っているとは思う。人間を肯定し信頼していて暖かみのある福島三郎脚本とは正反対で、下西啓正には人間不信を濃厚に滲ませた脚本ばかりを見せられてきたからだ。似ているのはシチュエーションのみ、その後に起こることは何もかも違う。

 地下空間を舞台にした作品というと、地下に住み着く人々もしくは閉じこめられて脱出する人々を描いた、ややシュールな物語(手近に思い出すところでは、上記青年座の他にボータンツ『老いたる時間』『FROM UNDER THE JUNK METAL』等)か、あるいは追われる者が逃げる物語(龍の会『逃亡』等)が多いように思われる。今回の乞局は前者の定住/脱出型ではあるが、人間は悲惨な状況から脱出したいと願う反面、実はそんな環境にも適応し安住できてしまう悲しい存在であることを描いている。

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HARU:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー

公募モニター HARU:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー
観劇日:2006年10月4日(水)19:30開演

初日観劇。劇団初見。最近話題になっている劇団のようなので、楽しみだ。
劇場着19:20、空いていた椅子席最前列の端に座る。舞台回りには、あからさまに
「ゴミ」とおぼしき物体がある。
開演。・・・そうだなぁ・・・極限下での人間の行動をすごく的確に描いていると思
う。(それが、好みかどうかは別として)
痛い気持ちでもあったけれど、とても面白かったと思う。友人に聞いたところでは、
この芝居はこの劇団の一つの側面に過ぎないようなので、とりあえず、次作を楽しみにしている。

情報>最前列及び2列め(桟敷席)は、お芝居の進行上、ちょっと見にくい。

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かわひ_:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー

公式レビュアー かわひ_:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー
[2006.10.04 19:30 観劇]


喪服割引など気持ち悪い世界を描くのを得意とする乞局(こつぼね)の新作。明らかに嫌な世界を描いていますが、気持ち悪いというよりはもっとドライな印象があります。それでも、好みの別れる芝居なのは間違いないのですが。

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木元太郎:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー

公募モニター 木元太郎:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー
観劇日:2006年10月4日(水)19:30開演

劇団名やタイトルからも何か漂っていますが、『後味の悪さ』を作風としている乞局。喪服割引なんてこともやってます。今公演のチラシにはナイロン100℃の松永玲子さんが一筆。その文章は、乞局を観ちゃいけない類の人に向けて書かれてます。
過去『耽餌(たぬび)』『雄向葵(おまわり)』、今回で3本目です。前回の『乞局』は観れてなく。乞局の『乞局』を観れてないってのは、もはや悔しさを通り越してたり。

前回観れてないので変化の流れはわかりませんが、『後味の悪さ』ともまた違った感じがしました。今回『後味の悪さ』は集団や関係を形作る要素の一つで、限定した意味として更に個人的にではありますが、全体は『楽しめる』作風だったと思います。

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2006年10月04日

佐藤一成:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー

公募モニター 佐藤一成:乞局「廻罠(わたみ)」レビュー
観劇日:2006年10月4日(水)13:30開演 公開ゲネプロ

放置されたままの地下空間での話・・・・何度か此処で観劇しましたが、こんなにもこの劇場にマッチした舞台は無かったでしょう。観入っている内にいつの間にか、観客もその空間に同化されてしまう。涙も笑いも無いのだが此処から逃げられなくなってしまう。そうして終盤近くのワンシーンに、背筋が凍った!劇場を出て、思いっきり深呼吸をしていた・・・・夕方の公演は、もっとリアルに感じてしまうのでは〜?

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フェスティバルディレクターのコメント「乞局」

フェスティバルディレクター玉山悟からの一言コメント
「乞局」

『正体不明のなにかに見つめられてるような気持ちの悪さ』がウリの団体なんですけど、舞台にあがってる日本語がすごくリアルで、ここみてると、「あ、演劇って次の時代の扉に手かけてるところだわ」と思います。

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2006年09月30日

乞局「廻罠(わたみ)」公演情報

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佐藤佐吉演劇祭2006とは
佐藤佐吉演劇祭2006
東京都北区にある小劇場、「王子小劇場」が企画運営する演劇祭。どこまでも続く物語の地図に、確実な足跡を残す9団体。ここから、現在の日本・東京の演劇が一望できる。
2006年10月4日〜12月5日開催。
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