2013年05月

海外陶芸家作品チャリティーオークション

「とうほく陶芸家展inせんだい」には、東日本大震災を機に東北の陶芸家を援助する目的で組織され得た英国陶芸家グループKamataki-Aidを中心に米・仏・独など世界各国から集まった、実用の器作品のチャリティーオークションを開催します。売上は、窯の修復費用や陶芸家の生活復興等にあてられます。代表のGas君嶋さんの呼びかけにより日本の作家さんとは違った多様なテーストの個性あふれる作品が集まっています。現在集まっている作品はKamataki-Aidのサイトに掲載されていますkamataki

http://www.kamataki-aid.com/04_gallery.html

 なお、オークションは5月18日〜20日の期間中サイレントオークションの形式で行い、5/18~20日(10時〜17時)の会期中ずっと開いています。
作品番号と名前と連絡先を書いたせり札をBOXにいれてもらう方法で、最終的にいちばん高い値をつけられた方に作品が渡ります。

東北陶芸家展 in 仙台 参加作家のご案内

とうほく陶芸家展 in せんだい が近づいてきた。作家さんはそれぞれこの展示に向けて
作品をピックアップしたり、新作を見せるために窯炊きをしたり、準備に余念ないことと思う。
今日は参加窯と作家について北から短く紹介しよう。

秋田

楢岡焼 角右衛門窯 
小松潮
一八六三年南楢岡大杉の小松清治(初代角右衛門、現在は父・小松哲郎が五代目を継ぐ)が、相馬焼の職人を招き創設。地元産出の土を用い、海鼠釉の独特な深青を基調に、大瓶から食器まで人々の暮らしに密着した焼物が焼成されてきた。一九七五年日本民芸展最優秀賞(四代目)受賞。秋田新幹線「スーパーこまち」グリーン車内装には楢岡焼のブルーが採用された。
秋田県大仙市南外字梨木田 344-1  0187-73-1018 http://www.naraokayaki.com

岩手

小久慈焼 
下嶽智美
約二百年前、初代熊谷甚右衛門が相馬の陶工嘉蔵に師事したことから始まった。地元の粘土を発見、釉薬も独自の物を創出し、茶器なども作った。代表作は注ぎ口の長い片口。これは酒や醤油を口の小さな容器に移し替えるときに用いられた。独特の渋みと素朴さを持つ器は、民藝運動の柳宗悦にも高く評価された。七代下嶽岳芳(毅)
岩手県久慈市小久慈町 31-29-1 0194-52-3880 http://kokujiyaki.com/


藤沢焼 粉香木窯
本間伸一・本間文江
本間伸一氏は、一関市藤沢町に穴窯を築き、四十年にわたり作陶を重ねてきた。灰釉、自然釉ないし焼締により、桃山陶器の優品の美と存在感をめざす。二〇〇四年ドイツ・チューリンゲン州ゲラ応用美術館で個展開催。震災の秋、英国ウィッチフォードポッタリーの日本陶芸イベントに展示作家及び講師として招待。本間文江さんは長女。京焼の名陶工仁阿弥由来の猫形火鉢「手焙猫」を創る。
岩手県一関市藤沢町黄海字西深萱241 0191-63-3907 http://www.morinomirai.com/shop/honma/


あすみ工房
小山澄江
一九九七年、東北生活文化大学生活美術学科卒。蔵王焼万風窯豊原弘之氏に師事した後、二〇〇三年工房を開き今年で九年目。日常食器を中心に灯油窯で焼いている。故郷、石巻の土をベースに、わら灰釉や化粧土をやわらかにまとった優しい肌合い、土と手の温もりにあふれ日常にとけこむ器を作っている。
一関市厳美町字八幡沢58-1 0191-29-3300

山形

新庄東山焼 弥瓶窯
六代 涌井正和
新庄藩の御用窯として天保十二年、初代涌井弥兵衛が良質の陶土を産する東山の地に開窯。 「出羽の雪のかげりの色」と呼ぶ味わい深い海鼠釉をはじめ、鉄釉、そば釉など家伝の釉薬を用い、日常の器を中心に創り続けて来た。柳宗悦は、三つ足、耳付きの土鍋を「日本中のもので最も美しい」(「手仕事の日本」)と讃えている。
山形県新庄市金沢1441-1  http://www12.plala.or.jp/touheian/    0233-22-3122


平清水焼 青龍窯 
四代 丹羽良知
江戸後期、地主丹羽治左衛門が茨城の陶工小野藤次平を招き、山形市の東南、千歳山の土で焼かせたのが平清水焼の始まり。青龍窯は、明治初期、初代丈助の創業以来、苦心研究を重ね、昭和二十年、梨肌のような青瓷を創出。現在は、さらに独自の「残雪」釉などを創り自由な釉調と土味を活かした作陶に精進している。毎日ビデオ昭和生まれ現代茶陶九十人。米国コレクション現代日本陶芸展他個展多数。日本伝統工芸展入選多数。
山形県山形市平清水50  http://www.iimononet.yamagata.jp/sh/seiryu/   023-631-2828

宮城

大久保窯 村上世一 
 浜田庄司の民藝運動の流れを汲む陶芸家滝田項一のもとで修業。日本民藝館展、伝統工芸新作展など数々のの入賞入選や国内外での個展を重ね、東北の代表的陶芸家として活躍、多くの後進を育てる。栗駒山麓の土と真正面から取り組み、多くの壁を乗り越えてきた草文白釉、緑釉など、栗原の風土を生かした作風は優しさと深みを増す。河北工芸展招待作家・顧問。
宮城県栗原市金成大久保沢21-1  0228-42-1311    http://www.epoca21.co.jp/new/050801_togei/01.htm


花法窯 小松善郎
一九九二年、村上世一氏に師事後独立、現地に灯油窯を築窯。初期は白釉、鉄釉の作品が多かったが、丹念な制作姿勢で作品の幅を広げ、現在は品格ある茶陶に意欲を持って取り組む。日本伝統工芸展、伝統工芸新作展に入選を重ね、日本工芸会准会員。
宮城県栗原市一迫字川口打越49 0228-54-2133


高前田乾隆窯 斎藤乾一
一九七五年、十五年間のサラリーマン生活を脱して村上世一門下に入る。自分で探し当てた地元の陶土だけを用いた、ユニークな力強い作品。海の藍より濃い瑠璃色を自分のカラーとして創り上げた。河北工芸展、国展など入選を重ね、国際陶芸展入賞。米国カリフォルニア大バークレイ校などでワーショップや個展も何度か開く。スペイン・バルセロナ国際ビエンナーレに招待出展。
宮城県気仙沼市赤岩高前田   0226-23-6603


三輪田窯 亀山英児 
北上川の豊かな自然に育まれた風土「日高見の国」から生まれ、生活の中で「使われて生きるもの」をめざす。堤焼乾馬窯から独立、二〇〇三年開窯以来、粘土から霊峰『上品山』の岩・雄勝硯石(玄昌石)・稲井石・籾殻灰・木灰・貝など釉薬まで地元の天然素材を活かして、独自の風合いを持つ様々な器を製作して来た。
 宮城県石巻市三輪田字引浪前1-1   http://minowadagama.jp/    0225-62-2382


無盡窯 遠藤寿哉
石巻市の西、須江山に残る須恵器 の歴史を再生する思いで、この山の粘土を使い、地元の材料で上薬等も作り、 父の代から普段使いの器をメインに酒器、花器、茶器を製作。三・一一に遭遇し、、改めて石巻で仕事を続け石巻から発信して行くことに大きな意味を見いだしている。
宮城県石巻市北村字樋谷沢26-2   http://mujingama.blog.fc2.com/    0225-73-4645


堤焼 乾馬窯 
四代針生乾馬
江戸中期、仙台藩主伊達綱村が江戸から今戸焼の陶工を招き、日用品を焼かせたのが堤焼の始まり。今日では江戸末期から続く乾馬窯一つが、長男 久馬氏・次男 和馬氏と親子三人、江戸の陶工六世乾山より伝授された「乾山秘伝書」を守りつつ、三百年以上の堤焼の歴史を担っている。仙台採取の粘土を使用。焙烙の肌に見るような荒さ、鉄釉に海鼠の色が流れ出したような釉薬が特徴。
宮城県仙台市泉区上谷刈赤坂8-4    http://tsutsumiyaki.net/    022-372-3639


里見窯 田代里見
一九八二年京都芸術短期大学陶芸科修了。清水焼にて絵付け修業後、瀧田項一氏に師事。福島県西会津に築窯、独立。二○○一年仙台市に窯を移築作陶開始。日本民藝館展館賞、国展新人賞受賞をはじめ、両展に連続入選。仙台、郡山、横浜など各地で個展を中心に展覧。白磁の長い伝統を踏まえ、包みこむような温かみのある現代の「白」をめざす。
仙台市 青葉区 梅田町1-57 http://satomi-kiln.com/index.html  022-274-5310


えみし窯 池田匡優
美濃、梅原偉央氏に師事。
一九九一年角田市に倒炎式角窯「えみし窯」を開き、粉引を創り始める。二○○○年蛇窯築窯、南蛮焼締を始め、二〇〇四年美濃、大泉讃氏に蛇窯焼成の薫陶を受ける。一九九六年河北工芸展、仙台市教育委員会賞受賞。仙台さくら野百貨店、東武百貨店などにて個展。
宮城県角田市小坂字石原55-2 http://emishigama.com/  0224-69-2508


雅堂窯  黒本雅志
岡山県の備前焼作家、榊原貢氏に師事、二〇〇二年独立、村田町に築窯。その全長十八m県内一の穴窯は震災で損壊した。二〇一二年春、三分の一とはなったが、本格的な半地下式の穴窯を再興。備前、信楽などとは違う、東北の焼締を目指して、格闘を続ける。
宮城県村田町小泉字寒風沢42    http://www.geocities.jp/gadokuro/index.html    0224-83-6780


陶房麻帆土 勅使瓦麻理
笠間焼伊藤公象氏、堤焼針生乾馬氏に師事し、一九八六年角田市に築窯。仙台十字屋、さくらの百貨店、クロスロードなどで個展及びグループ展。現代生活に合う食器・花器・インテリアなどを制作。鉄分を含んだ赤土を中心に白化粧土の装飾の作品が多い。ロウ抜きや下絵付けも。デザイン画や着物の柄などからヒントを得ることも多い。
宮城県大崎市古川鶴ヶ埣字新江南106-11 0224-62-4405


雷窯 ジェームス・オペ
中学時代英国で陶芸を始め、一九八二年来日、大堀相馬焼鈴木幸山に師事。チェルシーポトリーとマホーニーポーセリン勤務(英国)、 ジック・セラミック(東京)などを経て、一九九一年 雷窯を開窯。河北工芸展、現代工芸展など入賞入選多数。日英の伝統と感覚がミックスされた虹色の器が食卓を楽しくする。
宮城県柴田郡柴田町大字葉坂字雷121-1   0224-56-4435 http://www.geocities.jp/ikazuchigama/

福島

相馬駒焼 
十五代故田代清治右衛門
始祖 田代源吾右衛門が藩命を受け京都で名陶工 野々村仁清から秘奥を習得。「清」の一字を授けられ、田代清治右衛門と名を改め帰郷。慶安年間、相馬中村藩城下に開窯したのが始まり。走り駒の絵をトレードマークに藩の御用窯として進物用の器などを焼き、明治維新までは一般に出回らなかった。東日本最古の窯と登り窯が現存する。今回は、震災後亡くなられた十五代田代清治右衛門の名品が見れる貴重な機会。
福島県相馬市田町38 0244-35-0521

大堀相馬焼 半谷窯 
十六代半谷貞辰
元禄年間に、中村藩士の半谷休閑が大堀(浪江町)で陶土を発見し、日用雑器を焼き始めたのが始まり。藩窯の相馬駒焼に対して、大堀相馬焼は民窯として親しまれ、青ひび、走り馬、二重焼の陶器で人気を得た。伝統の器に加え、粘土を変え化粧泥の上に椿紋を中心に絵付けをしている。震災後地元浪江を離れ福島市の工房に寄留して作陶中。
福島県福島市野田町6丁目12-26荒川マンション104 0244-534-7332

鉢の子窯 伊藤文夫
一九五五年福島県須賀川市(旧長沼町)生まれ。一九七四年美濃で修業を始め、その後八丈島・(故)青木正吉、唐津・中里 隆に師事。一九八〇年郷里に薪窯を築く。焼締、粉引を中心に県内はじめ、東京、大阪などで個展を中心に発表している。その間、何度か韓国、タイ、ミャンマー、ラオスなどアジアの窯を視察。二○一一年喜多方市美術館にて個展。
福島県須賀川市勢至堂笹畑57 http://www9.ocn.ne.jp/~hachino5/report.html 0298-67-2424

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