相馬駒焼窯元禄以来受け継がれて来た相馬駒焼の窯に、行政の支援を受けて、窯や鞘堂を修復する方向性が示され、微かですが光が見えてきました。9月初めに県文化財審議委員の代表者や文化財課の職員が再び訪れ(6月に一度来訪)、窯の文化財としての重要性を再認識し、文化財保護の実行責務が行政にありながら、震災後これまで窯を放置していた現状を不適切なこととして認め、来年度策定の県予算案への計上を図る一方、「日本財団」の援助申請を図る等いろいろ手だてを使って必要財源を確保し、雨で傷んだ鞘堂も含めた完全修復(想定1,000万近く掛かる?)をめざす方向で具体的に努力する旨が述べられました。プライベートには対処が難しい、たくさんの東北の陶芸に関する貴重な歴史的な資料も市史編纂室に収められるなど、整理と保存の方向性も見えて来ました。また、代々受け継がれてきた粘土山についても、放射能の汚染状態等調査をして、東京電力に場合結果によっては補償をはじめ適切な対応を求める予定でいるようです。
以上は相馬駒焼故14代田の奥様、田代恵美子さんから先日伺ったお話です。行政による修復の道筋が示されたため、先に私達が考えていた今の窯を部分修復して窯炊きを行い、窯への一般社会への関心を喚起する計画は、近々には実行できなくなりました。しかし、震災直後訪れて、ブログにも訴えってきた窯修復が、行政の手によって、数年先の事であれ、なんとか具体的に動き出すことを嬉しく思います。江戸以来の相馬駒焼の生業としての継続は、難しい課題として残されていますが………。今後行政の計画が具体化されていく時点で、私達のプロジェクトとしてはどう関わって行くのかを含め、注目し考えていければと思っております。

写真ー今年は夏に何度か激しい雨が降った。鞘堂の雨漏りが心配だ。修復を早めることはできないのだろうか?