March 2012

March 09, 2012

トミーのパリてくてくある記 〜その4

DSCF2026今日も朝からキンキンに冷え込み
素晴らしい青空が広がっている。
サントゥスタッシュ教会の前を抜けて
ごろんと横になった巨大な顔の像の脇を通り
(いつもこの像は何だろうと思いながら)レ・アル駅まで歩き
高速郊外鉄道RERに乗って3駅ポール・ロワイヤル駅まで行く。
ここに私が通っている教会の英語教会があるので礼拝に出席しに。
17世紀か18世紀か忘れたけど古い石造りの教会を借りているので
まあよく冷える冷える。
以前来て、冷え具合を知っていたので
今日はブーツの中にもホッカイロを忍ばせて…。

DSCF2029礼拝後、主人と待ち合わせて
暖かいお日様とは裏腹に、耳を凍らせる冷たい空気の中
広大なリュクサンブール公園を抜け
サン・シュルピス教会の前を通り




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サン・ジェルマン・デ・プレ教会の前の
カフェ・ドゥ・フロールにたどり着く。
お昼はいつも軽くキッシュとかオムレツとかサンドイッチにすることが多い。
何よりお店の中の温かさが一番の御馳走だ。

パリで不思議に思うことの一つに
カフェの座席のきゅうきゅうさ加減がある。
隣のテーブルとの間は体を横にしても通れない。
私が太っているからでなく細い人でも無理。
お客が来たらテーブルを通路にひっぱってお客を奥の席に入れ
そのテーブルをお腹の前までギュッと押し戻す。
トイレに行こうものなら、これを繰り返し。
隣との距離も近いせいか隣に負けないように声を大きくするので
カフェの中は騒音と圧迫感で息が詰まりそう。
キンキンに冷えた空気の中に出た時の爽快感よ。

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午後になっても青空のまま。
セーヌ川まで北進し
河岸の古本市ブキニストを眺め、ポン・デザール(芸術橋)を渡る。
これはルーブル宮とフランス学士院を結ぶ歩行者専用橋。
橋の欄干に愛の鍵をかけていく人、多し。
ルーブル宮は巨大なので建物の途中にいくつも通り抜けられるアーチがあり
バスや車までドライブスルー。
私たちも美術館の建物をてくてく通り抜けてホテルへ。

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夜はセーヌ川ディナークルーズへ。
アルマ・マルソー駅まで電車で行き
セーヌ河岸から乗船。
定時になったらキラキラ光るエッフェル塔に見入り
行きも帰りもちょうど定時にエッフェル塔の前に船を持ってくる船長さんの腕前に感心し
船が着く前にデザートを食べさせるようサーブするギャルソンに感心する。
以前乗った時には船が帰り着いてもデザートがまだ、ということがあったから。
口の中に馬小屋のにおいが広がる強烈な個性のチーズ以外は
全部おいしくいただきました。

今日のてくてくは15,377歩なり。





sako404 at 17:18|PermalinkComments(1) お出かけ 

March 05, 2012

トミーのパリてくてくある記 〜その3

DSCF6989前日の夕方、ホテルに到着。
今日から本格的なてくてく観光開始。
イタリアでも大寒波到来とかで雪景色のニュースを見るが
パリは最高気温が零下でも青空ぴっかりんこ。
今までパリで、こんな青空見たことない。



DSCF6983シャイヨー宮を出発点にして
ビラケム橋からグルネル橋までの
白鳥の小径を自由の女神まで歩く。
このあたりで写真を撮ると
どうやってもエッフェル塔が入ってしまう。



DSCF6992白鳥の小径はセーヌ川の中洲の散歩道だが
零下の中を散歩する物好きは少ない。
時折、ランニングする人もいるけど
向こうから人が来ると怪しい人じゃないかと身構えてしまう。
全長700mくらいだけど
端っこの自由の女神像のところまでが遠く感じられた。







DSCF6998グルネイ橋からエッフェル塔を望む。
ここからジャ・ドゥ・ラ・フォンテーヌ通りを目指しててくてく。






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この付近はギマールのアールヌーボーの建築作品があちこちに。
写真左から、カステル・べランジュ、
ジャン・ドゥ・ラ・フォンテーヌ アガー通り集合住宅、
メザラ邸。
植物的な曲線が特徴、だとか。
(写真をクリックして拡大するとベランダの柵の模様がよくわかります。)
このうねり具合になんだか心惹かれる。
なぜかなぁ、と考えてみると
私の見慣れたクルクル天然パーマのせいかも。

ところが今回パリでは、ぜんぜんクルクルしなかった。
あまりにも乾燥していたからか。
普段は朝、ドライヤーで伸ばしても駅に着くまでにクルクルしてるのに。
一日中、まっすぐなままの髪に違和感を感じながら過ごした2週間でした。

本日はトロカデロ駅〜ジャスマン駅、チュイルリー駅〜アンジェリーナ〜ホテル間を歩き
てくてく19,545歩なり。




sako404 at 22:47|PermalinkComments(0)

March 03, 2012

トミーのパリてくてくある記 〜その2

DSCF6967今度のホテルは
オペラ通りにもルーブル宮にも歩いて5分というところ。
2,3本先の通りは日本食レストランが軒を並べるサンタンヌ通り。
どこへ行くにも便利な場所で
フレンチに飽きたら胃にやさしい日本食も手軽に食べに行ける。

パリ市内のホテルはアメリカンタイプでなければ
狭いのは覚悟の上。
以前泊まったホテルは
スーツケースを広げたら足の踏み場もなかった。
それを思うと今回は広いほう。

目の前は国立図書館なので
夜になると人気がない。
改装中のせいなのか一晩中小さい電気が点いていて
夜中に部屋から覗いてみると
古色蒼然とした窓の奥で本の亡霊が動き回っているようで。

そうそう、大寒波のニュースを見て心配してくださった方も多いでしょうが
パリの10日間は今までにないくらい青空の連続でした。
最高気温は零下で空気はちりちり冷たく
耳あて、手袋は必携でしたが
風がないので案外寒くなく。
モコモコオーバーを着て
ホッカイロをお腹と背中にはりつけて
ブーツを履いて完全装備。
でも1時間歩いたら耳が凍りつきそうで
しばらく休んで耳や頭を解かすことが必要。

DSCF6980ホテルに帰りついたら
本当にほっとした毎日でした。

sako404 at 18:59|PermalinkComments(0)

March 01, 2012

トミーのパリてくてくある記 〜その1

旅の始まりは、混乱の中。

前日、スーツケースはすでに送り
留守中のあれこれも片付け
後は行くだけ、と思っていたら
航空会社から「あなたの入力ミスでWEBチェックインできていません」とメールあり。
えーっ、どういうこと?
その前の夜、旅行会社に勤めている長女がちゃんとやってくれたのに。

問い合わせてみると、
予約した席は取れてないが同等の席は用意した、
でも当日、カウンターに行ってからでないと席がどこになったか言えない、とのこと。
えっ、入力ミスじゃないの?
機体変更とか?
何故、席がどこになったか言えないの?
なぞだらけで、どんなふうに聞いても
同じ答えを繰り返すばかり。
むっきー!

当日、足早にカウンターに向かいながら
ひょっとしてオーバーブッキングでグレードアップされてたりして、という期待を持ちつつ
でも、そうじゃなくてがっかりしたら嫌だから期待しないよう言い聞かせ…。

さて、カウンターではパソコン画面を見ながら
係員は無言で作業しチケットを発券。
こちらです、と渡されても席がどこになったのやら。
聞いてみるとビジネス席。
あら〜。
プレミアムエコノミーからグレードアップされていた。
それならそうと早く言ってよ。

こうして私の人生初で最後の
ビジネスシートでの楽ちん旅行が始まり始まり。

DSCF6958機内食もおいしくいただきました。
写真は主人が食べた「九つの小鉢膳」。

向こう側左から
真鯛とサーモンの博多押し煎り酒ゼリー添え
冬野菜のテリーヌ黄身醤油掛け
豚ロースと茹で茄子の胡麻醤油和え

真ん中左から
平目の芽葱巻き
芽芋と一寸豆の荏胡麻和え
蟹肉とろろ土佐酢ジェレ掛け

手前左から
和牛肉のおろし煮
金目鯛と栃木牛蒡の粒山椒餡
小芋と湯葉の干し貝柱餡

料理の名前を見るだけで手が込んでいるのがわかる。
おいしかったみたい。
私は洋食をいただきました。

幸先よく始まった今回の旅行ですが
この幸運はどこまで続くのでしょうか。

sako404 at 16:35|PermalinkComments(2)