こないだちらっと書いたドラマ「応答せよ1997」について

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ネイバー検索「応答せよ1997」結果
http://search.naver.com/search.naver?where=nexearch&query=%EC%9D%91%EB%8B%B5%ED%95%98%EB%9D%BC+1997&sm=top_sug.pre&fbm=1&acr=1&acq=%EC%9D%91%EB%8B%B5%ED%95%98%EB%9D%BC&qdt=0&ie=utf8


つい最近終わったドラマで、地上波ではなかったのですがとてつもないブームになっていました。

私が見始めたきっかけも、韓国の友達がFacebookとかカカオトークのコメントとか、至る所でこのドラマが面白い!と言っていたからです。

気になって「初回だけ見てみようか」と思ったが最後、どっぷりハマってしまいました。



物語は1997年を中心に展開されているのですが、1997年に高校生だった主人公カップルやそのお友達たち、の同窓会が2012年に開かれ、高校時代やその後現在までの様々な時間を行ったり来たりしながら登場人物たちの姿を描いていきます。

メインキャストは一番上に張ったポスターの6人です。

主人公カップルはこの二人。
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これはオフショットのようですが、左がオーディション番組・スーパースターKの初代チャンピョンとしても有名なソ・イングク(ユン・ユンジェ役)。

そして右がヒロインのソン・シウォンを演じるチョン・ウンジちゃん(アイドルグループApinkのメンバーだそうです)


この二人の演技が自然すぎて驚きました。

特にチョン・ウンジは名前すら知らなかったので、私の名前はキム・サムスンのキム・ソナのようなラインの演技派女優かと勝手に思っていたのですが、調べてみるとアイドルグループの子でしかも1993年生まれ!

衝撃ですw

プサンに住む幼馴染役で、二人ともすごい訛りで喧嘩したり罵り合ったりしているのですが、本当に自然すぎてビックリでした。

本業は歌なのに…なんと多彩な二人なんでしょう。。。。。



このドラマの最大のヒットポイントは「懐かしの1990年代」ということに尽きると思います。

物語の多くが1997年、主人公が高3の時の話を中心に展開されているため、韓国人にとっては「懐かしい!」というポイントが多くあったようです。


懐かしポイント①OST

ドラマには毎回7曲…以上はあったと思います、当時の懐かしソングがBGMとして使われていました。

例えば当時爆発的人気(であったであろう…w)H.O.Tの「幸せ」とか「キャンディ」とか、ジャックスキスの「カップル」など、2006年に韓国に行った私でもカラオケとかでものすごく聞き覚えのある90年代の名曲がばんばん出てきます。

BIG BANG所属のYGの先輩でもあるジヌション、1TYMなどの名曲、2000年代の場面ではブラウンアイズなど私でも聞いてて「うーわ、懐かし!」と思わず涙が出てくるような…そんなBGMが、毎回放送されるたびにネット上で話題になっていました。

日本でいうと…キンキのデビュー曲だったり、全盛期の安室ちゃんとか。。。がガンガン流れるという感じでしょうか?

私は今24歳で友達もだいたいそのあたりが多いのですが、みんなが言うには「自分たちは1997年当時小学3,4年だったので正直あんまり覚えてないこともあるけど、当時高校生だった世代は本当に懐かしい!懐かしい!と言ってみている」とのことです。

高校生ぐらいの時流行っていた曲を今聞いたら…確かにテンションあがりますよね。



懐かしポイント②電子機器

まずポケベルが出てきます!
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ピッピ(ポケベル)とユンジェ

懐かしのwindows 95のあのスタートの画面!!

私が驚いたのがたまごっちでした。しかも名前もそのままたまごっち!

5年間韓国に住んでいたのですが、韓国でもたまごっちが流行っていたという事実は知らなかったので驚きましたw

友達に裏を取るとたまごっち、韓国でも大ブームだったそうです。

ドラマでもクラスメートがひたすらたまごっちを育てている場面が出てきます。

「あー昔こんなケータイ使ってたよな」とか、電子機器を通して時代を感じ、懐かしむ場面がたくさんありました。


懐かしポイント③おっかけファン文化
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H.O.Tです。


主人公の女の子シウォンはH.O.Tトニーアンの大大大ファンです。

トニーをおっかけてソウルに行ったり、H.O.Tのために生活すべてをささげ、プサンのH.O.Tファンクラブ(多分私設)の幹部レベルに上り詰めるまで、とにかくH.O.Tを追っかけ続けます。

韓国はこのH.O.Tぐらいから始まる「ファン文化」が最近だと東方神起ぐらいまで、引き継がれてきたように思います。

大学の寮にいた時のルームメイトがH.O.Tから始まり、神話の大ファンで、「ファン文化」についてよく教えてもらっていました。

빠순이(パスニ)という言葉があるのですが、男性アイドルをひたすら追っかける女の子のことです。

今でこそk-popアイドルが次々に出てきて分散化が進み、外国やインターネットだったりみんな色んなところに娯楽を見出していますが、当時はH.O.T、ジェキ、神話らに熱狂するパスニという文化があったようです。

私も時代的に直接目にしてはいないのですが…

韓国で私より上の人たちに会うとよく「昔は○○をおっかけてた」みたいな女性がたくさんいます!

そんな彼女たちがおっかけを現役でやっていた時を主人公に重ね合わせ「懐かしい!」と当時を思い出すようです。

ジャニオタで言う「ヤラカシ」のような行為を主人公がやるシーンもあります。

トニーの家の前で待ち続けるヒロインはトニーと対面するのですが、その時のトニー役がトニー本人だったり、粋な演出もgoodです(笑)
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トニー宅の前で寝泊まりするシウォン



懐かしポイントを三つ挙げましたが、90年代をフィーチャーしたこと以外にも、ただ単純に「主人公カップルの結末が気になる」ということもヒットの理由だと思います。

2012年現在の同窓会の様子では、ヒロインのシウォンが誰かと結婚をしていて、子供を妊娠していて…ということを思わせるシーンが多々あります。

ただ肝心のその相手が、ユンジェなのかユンジェのお兄さん(シウォンが好きでものすごくアピールをしています)なのか…というのが最終回まで分かりません。
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二人のファーストキスです。

高校の水飲み場でユンジェが不意打ちでシウォンにキスをします。

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この3枚は大人になってから。

キスシーンはこのキャプ画の4回ぐらいしかありませんでした。

ものすごくピュアな二人の、きゅんきゅんするやりとりがツボです。




そしてジェキのウン・ジウォンに似ているト・ハクチャンの役でウン・ジウォン本人が出ていたり…と遊び心のある部分が多くてそこも面白かったです。
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キャストの多くが10代なのに、ウン・ジウォン(右端)は34歳で高校生役をやっています(笑)

その他にも各回に人気の芸人さんだったり、Apinkのメンバーだったり、普通に女優さんだったり、本当にたくさんのスペシャルゲストがさりげなく出演しているのもポイントです。




長くなってしまいましたが「応答せよ1997」、日本人の私には「懐かしい!」と思える部分が少なかったとは思いますが、パソコンだったり2000年代に入ってからの音楽だったり、少なからず懐かしいと思える部分もありました。

また私が知らない90年代の韓国を知れる…という意味でもいい勉強になったと思います。

そしてストーリーや構成もものすごく面白かったので、本当に見つけてラッキーだったなと思います。

かなりプサンの方言がきついので、日本語字幕版が出るまではちょっと内容がわかりづらいかもしれませんが、DVD化された時には必ず見てみてください^^

超おすすめです!