上昇気流日本代表

E組
日本１−０カメルーン


ここ最近の強化試合の鬱憤を晴らすようなW杯初戦。
アウェーでのW杯初勝利は日本サッカー界にとって記念すべき快挙だ。
守備的シフト、本田のワントップ起用・・・
W杯直前になって模索された戦略が見事に結実した試合だった。


繰り返し右サイドで仕掛けていた松井が切り返して絶妙なクロス。
ファーにいた本田による落ち着いたシュート。
少ないチャンスを松井・本田の個の力でとったのは大きな収穫。
それに比べると、大久保・長友の左サイドが物足りない。
オランダ戦ではさらにチャンスが少なくなってくる。
右一辺倒の攻撃ではさすがにキツイだろう。
左サイドの活性化、ミドルの増加、ウラを狙ったロングボール・・・
がちゃぴんなどによる攻撃オプションのバリエーション化が望まれる。
また、俊輔を始めとする選手交代も鍵となってくるだろう。


守備はほんとによく全員で耐えたと思う。
終始統率の取れたバランスのいい出来。
複数人による寄せが利いていた。
それ以上にGK川島の存在が大きかった。
本田並、いやそれ以上に何か持ってる。
実力はもちろんのこと、運を引き寄せるのも大切。
今年に入って強化試合で悪運を使い果たした分、クロスバーにも救われた。
最近続いていたオウンゴールも悪運退散に役立ったのかもしれない。
これでいいメンタリティでオランダ戦に臨める。