2009年12月12日

読書感想文の事例

 ユウが書いた読書感想文を紹介します。

 感想文の構成は次のようになっています。なお、読みやすくするために段落の間をあけています。
題名
1.思ったこと・考えたこと
2.思ったり考えたりした本の場面・内容
 読んだ『本の名前』(著者名、出版社名)
 登場人物、考え、行動
3.疑問を投げかける(なぜだろう)
 もし自分ならこうする、こう考える
 〜の理由をあげることができる
  自分の体験
  社会での一般的な考えや行動
4.思ったこと・考えたことの別表現


  親が子どもを思う気持ち

 むく 鳩十はとじゅうの「月の輪グマ」を読んだ。
 子グマを助けるために、三十メートルもある滝の上から母グマは飛びおりた。ぼくはすごいと思った。

 二人の男が山深い谷にイワナを釣りに行った。子グマを見つけた二人は、生けどりにしようとした。滝つぼの方へ子グマを追いつめると、母グマはほえ、滝つぼに飛びこんだ。死んでしまったと思われた母グマは、子グマを連れて二人の前から去っていった。

 もしぼくが母グマなら、飛びおりることができただろうか。おそらくできないと思う。なぜなら高すぎて岩にぶつかるかもしれないし、滝つぼでおぼれるかもしれない。それよりも、目がくらんで立っているのがやっとのことだろう。

 なぜ母グマは飛びおりることができたのだろう。自分は死ぬかもしれないのに。

 それは子どもを守るためだと思う。だいじな子どもが生どりにされようとしていた。滝の上からすぐにおりる方法はなかった。だから飛びおりた。

 クマの子どもは少ない。ふつうは二ひき生まれ、育つのは一ぴきと言われる。母グマは、数少ない子グマを大切にするのだろう。

 親グマは子グマに自分の命をつないでいる。母グマはそのうちにいなくなるが、成長した子グマはやがて親になる。命のくりかえしをクマの本能が知っているのだろう。

 ぼくも、子グマと同じような体験をしたことがある。

 三さいの夏、横須賀の海岸でぼくは海に落ちた。父と母と妹の四人で、海岸ぞいにある遊歩道を歩いていた。柵に手をのせて歩いていると、急に手がすべって柵の間から頭が下になったまま海に落ちた。体がしずんだあと、うかびあがった。

 ぼくが泣いていると、父が助けにきてくれた。二階の高さくらいある遊歩道から、父は海に向かって飛びおりた。すぐにぼくをだきかかえ、岸にあげてくれた。

 危ないところだった。落ちたときに海中の石にひたいがあたり、痛くてたまらなかった。横には、ぼくの体くらいある大きな岩があった。親が助けてくれなければ、おぼれたり流されたりしたかもしれない。父は夢中で海に飛びおりたと言っていた。

 クマも人間も、子どもを思う親の気持ちに変わりはないようだ。ぼくもまさかのときに、子どもを守ることができる親になりたい。






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